モラトリアムinキヴォトス(本編完結)   作:空豆 勇魚

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正月が始まってから声優のご結婚など良いことがあれば能登半島の地震など悪いこともあって、まさに正月早々からという感じの1年の始まりになってしまいました。
どうか多くの人が幸せを、青春を手にすることができれば良いなぁとこの物語を書きながら思いました。

こんな駄文でよろしければ読み飛ばして、どうぞ。


EX② 人まかせ

〜シャーレ・先生視点〜

 

教育実習生として彼が来てからしばらくたった。

 

書類仕事はほぼ完璧、人当たりもよく人間関係で角を立てるようなことはない。生徒からの軽い相談なんかもそつなく熟している。ときには戦闘への応援にも来てくれてる。

 

なるほど、確かに優秀である。

 

しかしこれでも私は先生、生徒のことは見逃さないように気をつけてる。

 

だからこそ感じるほんの少しの違和感。

 

どうにも彼の表情、仕草は作りものっぽい。

 

最初は私でも気付けなかった。

 

きっかけは彼が本音を僅かに洩らしたとき、つまりはホシノが書き置きを残して行方不明になったときだ。

 

あの日、アビドスからの緊急連絡を受けたことを彼に伝えると最初の方は大分慌てていた。

 

しかし、街につく頃になるといつもの様子に戻っていてアビドス組の支援は私に任せて自分はさっさと避難誘導に向かっていった。

 

移動中になんとか冷静さを取り戻した、という感じではなかった。

 

逸る感情を冷たい使命感で強引に抑え込むような、そんな歪な気配がした。

 

それでいて彼は救出されたホシノ達と合流すると安堵の表情をした。

 

心配ならば私と一緒にホシノの救出に行くべきだったのでは…?そんなことがわからないほど馬鹿ではない。

 

どうにもあのときはチグハグ感が拭えなかった。

 

しかし、当時は彼を問い詰めるには状況が逼迫していてタイミングを逸してしまった。

 

そして今も、私は聞けずにいた。

 

だってあの誘拐事件はもう青春の1ページとしてみんなの中で片付いてしまっていて、なかなか聞けるような雰囲気じゃないんだもの。

 

それから違和感を感じたのはもう一つ、彼の戦闘能力だ。

 

普段、彼はあまり戦闘をしない。

 

たまに私の応援に来ることもあるが基本的に後方支援とかだ。間違っても前線でドンパチやるような感じではない。

 

しかし、あの蛇のような姿をしたヘイローを持ったロボットとの戦闘においては彼は最前線で闘っていた。

 

それも恐怖や戦闘での高揚に流されてつい前に出過ぎたという感じではなく、冷静に手慣れたように砂漠での戦闘をしていた。

 

後日、どうして普段は前で戦わないのか聞いていみたが戦術指揮を学ぶためと返されてしまった。

 

いつだって彼の言葉は本音かどうか分かりづらい。

 

嘘ではないのだろう、だが本当のことも言ってないような、そんな小さな違和感を感じながら私は今日も彼と書類を捌いていく。

 

 

 

 

おまけ(おま〇けと言うべき…?)

〜シャーレ・一般生徒A視点〜

 

ここキヴォトスにおいて誰よりも素晴らしい人は誰かと聞けば、10人中9人が先生の名を挙げるだろう。(残りの1人はまだ先生に会ったことがないのだ。)

 

先生は素晴らしい人だ、いい人だ、私達の憧れの大人だ。

 

しかし、先生はとても多忙で基本的に外部の生徒、それも生徒会に所属してるわけでもない一般生徒は会って話をする機会がない。

 

そんな私達でも唯一、先生と話をする可能性を上げる方法がある。

 

先生のいるシャーレに入部してシャーレの仕事を手伝うのだ。

 

シャーレは所属している人以外は基本的に立入禁止だ。(例外として連邦生徒会の会長代理とかが挙げられる)

 

しかし、シャーレはキヴォトスの生徒ならば誰でも入部できる。

 

仕事をしながらビルの中で先生を待っていれば必然的に会えるという寸法だ。

 

しかしこんなことは誰だって思いつく。

 

そして私のような立場の人はたくさんいるわけで。

 

結果としてその日のシャーレの当番の席を求めて競争が勃発するのは当たり前のことだ。

 

一応、担当になる順番は決まっているがだれもが先生にあいたくて抜け駆けしようとする。そして他の生徒がそれを阻止する。

 

先を譲らせるために自分より順番が前の生徒と戦うのは当たり前、機械に強い人がハッキングで順番を書き換えれば皆でそいつを追い詰める。

 

いつからかシャーレ執務室で若い男性が黙々と仕事をしているがそんな些細なことはどうでもいいのだ。

 

私達は今日も先生を一目見るために醜い争いに身を投じる。




相も変わらず私の力不足で描写できてないこと
・実はホシノ誘拐に関しては、主人公はそこまで自分の願いだの何だの考えていません。アビドス組は主人公を信頼しているので「先生に相応しくない→先生(見習い)の肩書き剥奪」にはならないため。
 この時は事件起こしてる相手がカイザーPMCと気づいて「どさくさに紛れて理事を脅せば金利下げさせられるんじゃね?イヤでも先生にバレたらマズイよな……ホシノは心配だけどこれもアビドスのため…!」と考えて行動してました。結局はカイザーPMC理事には会えないで終わった上にここで先生に疑いを持たれました。
 主人公、渾身のガバ。

・おまけの一般生徒視点ですが主人公は彼女たちからは特に注目されてるわけではないということが書きたかった。太陽に脳を焼かれた人がその横のちっさな星に目をやるわけがないのです。

・おまけの中の闘争は他者から見ればキャットファイトも良いところです。あくまでも一般生徒の「視点」なので大袈裟なのです。終わったあとは先生ファンクラブのみんなでカフェでお茶してるんじゃないですか?勝者はシャーレに向かってますが。

以上、駄文しか書けない馬鹿による裏設定という名の妄想の吐き出しでした。

ここだけで本文の三分の一ってマジ……?

シロコ*テラー(クロコ)は言葉の前に「ん、」を付けるか否か

  • 付ける、なぜなら彼女もまたシロコだから
  • 付けない、なぜなら始発点編で無いから
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