ギルド:アインズ・ウール・ゴウンがユグドラシルを制するまで 作:そんちょうデラックス
ユグドラシルにギルドメンバーと久しぶりにゲームしてから数週間後、仕事を終えて俺は定時で家に帰る。そう、定時である。会社に入社してから二十年近いが、定時なんて言葉が出たのは初めてだ。だから、上司から定時で帰って良いということを言われたときには自分の耳を疑った。これも大企業の無理な仕事の割り振りが無くなった所為だろうか。ここ最近は今までより余裕を持って仕事ができている。
家に帰り、防毒マスクを取って、汚染された大気に服が触れないようにするためのコートを脱ぐ。今の時間は午後の六時。ゲームをする時間が十分にある。
ゲームをする前にパソコンでユグドラシルについて調べることにした。
スマホをいじっているときにギルドの仲間からメールでユグドラシルのアップデートがあることを知ったからだ。内容は、新ワールドとエリアとダンジョンの追加。ハイブリッド型のビルドの強化。そしてワールドエネミーと新職業の追加の様だ。職業に関しては特殊な職業も多く追加されるみたいだ。あの運営が新職業の情報や特殊職があるという情報を出していることが信じられないほと珍しい。ワールドエネミーがいることすら公開している。運営は病気にでもなったのかと思う程のことだ。まあ、普通のゲームならもっと情報を公開しても良いぐらいではあるが。
このアップデートによってユグドラシルに戻ってくるプレイヤーや新規のプレイヤーが増えている様だ。特にワールドエネミーが皆、気になっているのだろう。公式が急に病気になったのは正解だったみたいだ。まあ、今までが本当に情報公開しなさすぎなんだよなぁ。
色々と考えたいことはあるが、ギルドの皆と話し合って考えよう。
*
ユグドラシルにログインし、円卓の間へ向かうと、ギルドメンバーの皆がいた。
「皆さん、来てくれたんですね!」
「どうも、モモンガさん」
「久しぶり! モモンガさん」
「久しぶりやなぁ、モモンガさん」
ギルドの仲間たちが返事をする。久しぶりに会った仲間たちは変わっていなさそうだ。仲間たちは皆、仲良く雑談している様だった。
「モモンガさんも来たことですし、早速ですが、アップデートについて話しましょうか
ぷにっとさんがそう切り出す。
「今、判明している情報は新しいエリアと職業、ワールドエネミーが追加されたことですが、その中で詳しく判明しているのは新しく追加された職業のみです。」
ぷにっとさんによると、NPC作成を使って職業を調べてみたところ発見できた職業は[
というか、もうそこまで調べたのか。情報収集が相変わらず早い。魔法少女は魔法詠唱者だが、系統的にはその他系統に分類されるみたいだ。
めちゃくちゃ世界観に合わないような…でもパワードスーツとか魔導銃が追加された時点でそんなものあってないようなものかと納得する。
俺は気になっていることを聞くことにした。
「どんな魔法を行使できるんですか?」
そう聞くとぷにっとさんは真顔で返した。
「マジカル⭐︎系ですね。」
「マジカル⭐︎系。」
なんだそれ。
「マジカル⭐︎系は位階魔法と違って三段階しかないみたいです。魔法の名前の前にマジカル⭐︎とついたりするのが特徴ですね。」
しかも魔法少女は肉弾戦も遠距離戦も出来るみたいだ。名前の割に強いな、魔法少女。
なんでそんな変な魔法なんだ。
「まだ、初期の職業しか調べられていないのですが、他にも職業があるみたいです。」
「なるほど……ベルリバーさんは魔法戦士取りますよね?」
「そうですね、ようやく魔法戦士の職業のアプデ来たんで」
ベルリバーさんが疲れた様に言う。
ベルリバーさんは以前から魔法戦士の職業がないことをよく嘆いていたからな〜。
「じゃあ、私は魔法少女取ろうかなー」
「え!魔法少女をですか」
魔法少女を取ると言ったのはフラン・ミネイテス・イーリス・ローズさんだ。
彼女はいわゆるなりきりタイプのロールプレイヤーだ。最近話題になっているゲーム[幻想世界]のキャラらしい。ユグドラシル以外のゲームは全くやってないから知らないが、良くCMをやっているので、多分人気なんだろう(適当)。
「うん!魔法少女、イメージ的には合ってると思うんだよねぇ」
「確かに。ロリには、魔法少女は合うよな!魔法少女のフランちゃんとかぜってぇ可愛い」
口を挟むのはロリコンであった。
「フランちゃんを汚すな下郎が!」
「お前だってロリが好きじゃねぇか!」
まぁ、あの二人は良く喧嘩してるのでロリコン同志仲良く放っておこう。
あの二人はロリコン同志なのに解釈の違い?でよくケンカしている。
その後もぷにっとさんから職業について聞く、操縦士はパワードスーツ等を扱うクラスでパワードスーツの自由度が跳ね上がる職業という話だ。
一通り話を聞いたところでぷにっとさんが発言する。
「では、そろそろ解散しましょうか。職業を取りに行きましょう」
「そうですね、魔法戦士ホントにようやく来ましたからね」
ぷにっとさんはベルリバーさんの手伝いをするみたいだ。
「あ!じゃあ私、ナザリック見て回ろうかなー、ペストーニャ達とか久々に会いたいし」
そう言ったのは餡ころもっちもちさんだ。テイマーである彼女の周りにはテイムしたペット達が侍っている。
他の皆もナザリックを見て回るか、新しい職業を取りに行くようだ。
「モモンガさん、手伝ってくれませんか?」
「ほら、モモンガさん。皆の手伝いに行きましょ!」
「はい、今いきます」
フランさんとペロロンチーノさんに呼びかけられたので、皆のもとへ向かう。
久しぶりのアップデート、新たなワールドの追加なんて心が踊ってしょうがないな。でも、今のところワールドの場所は把握されていないみたいだ。これから先、どんな事が起こるんだろう。そんな事に思いを馳せながら、手伝いに向かった。
*
職業を取るために死亡してから、レベル上げをしてナザリックに戻った。どうやら死霊系魔法詠唱者の新しい職業はなかったみたいで、ちょっと残念。
ナザリックに戻ると、ホワイトブリムが円卓の間に来てくれと言う。
そして円卓の間に着いて早々に話し始めた。
「ナザリックを見たメンバーで職業取ったり、ちょっと周辺を調べてみたんだよ。そしたらさ、中央の方の町に新しいく門があってさ、多分その新しい門が新ワールドの門だよ」
ワールド間を移動する門に新ワールドの門が追加されていたらしい。
「行ってみようぜ!」
建御雷さんが興奮しながら言う。
「そうですね、行ってみましょう」
新ワールド、どんなのだろう!楽しみでしょうがない。
*
町の方に着いて、別ワールドに移動する[世界樹の門]の場所に行くと新ワールドの門には多くのプレイヤーが入っていった。
「おお、めちゃくちゃ混んでる」
弍式さんが驚いたようにそう言った。
「皆、新ワールドが気になっているみたいですしねぇ」
門の列に並び、順番を待つ。自分達の番がきて、門に入っていく。
ワールドが変わり目を開けると、そこには町があった。それも、様々な種族がいる町のようだ。目の前に表示が表れる。
インスミール
種を問わない国 シエリアス
中央首都 スピシアン
「これが新しいワールド!」
「すごいエリアだな」
今までにも様々な種族がいる国はあったが、こんなに種族がいる国は初めてだ。見る限りでも虹瞳人、人間、スケルトン系、オーガ、悪魔、本当に全種族いるんじゃないかと思うほどだ。流石にオーバーロードのような最上位の種族はいないみたいだが、それでもすごい種族の多様さ、そして人の多さもすごいな。
「プレイヤーもNPCもすげぇ多いな」
「皆、いこ!」
餡ころさんが走り出し、皆もそれに着いていく。
新たな冒険の始まりだ。
課題とか資格試験とかやってたらめっちゃ遅れてしまった。
申し訳ない
んでもって至高の四十一人の名前は自分で決めた方が良いか、読者に決めて貰った方が良いか迷っています。
それはさておき、一応のキャラ紹介
フラン・ミネイテス・イーリス・ローズ
種族は吸血鬼の吸血祖神。
クラスは魔法少女と血液を使う魔法詠唱者。
外見はピンクのツインテールのロリっ子
キャラになりきるタイプのロールプレイヤー。性別は女性。至高の四十一に女性は三人しかいないだろ!!!と思うかもしれませんがこの作品だと増えてます。増やした理由はそっちの方がキャラの幅が出て面白そうだから。
エストリングというゲームブランドの大人気ゲーム[幻想世界〜紅の薔薇〜]に出てくるキャラ「フラン・イーリス・ローズ」のロールプレイをしている。ミネイテスはプレイヤーネームを決める時に付け足した。
元ネタは東方projectのフラン。