陰陽姉妹が家だと陽陰姉妹になるんですがどちらが素ですか?   作:橘田 露草

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よいにちわっ!くーさんこと露草と申します。
この時期はクリスマスとお正月が来ていると聞いたのですが、まだ来てないのですが。え、いつから廃止なったの?廃止にするなら是非ともバレンタインとかいう誰が得するかわからないイベントを廃(以下文字数足りないため割愛

いよよい第4話、投稿します。


第四話 陽妹in家

第四話

 

夕方。宿題をすると部屋に戻った日種を見送り、僕は台所に立つ。花守家では忙しい両親に代わり兄妹が持ち回りで家事を担当しているのだが、今日の夕飯は僕の担当だった。

 

何を作ろうか考えているとリビングのドアが開く。

 

「おかえり、芽衣叶」

 

入って来たのは髪が灰色の方の妹、芽衣叶だった。実はさっき日種とゲームをやっていた時に帰って来た音が聞こえていたのだが、芽衣叶はいつも帰ってすぐシャワーを浴びるためお風呂に行ってからリビングに入ってくる。だからおかえりを言うのもこのタイミングだ。いやプロみたいなこと言ってますけどまだ2週間の付き合いなんですけどね。

 

「た、ただいま、です。お、お兄ちゃん……」

 

返ってきたのはギリギリ聞こえるような小さな声。学校での小悪魔感がどこに行ったのかと思ってしまうこの姿が家での彼女だ。

 

視線は常に下向きで、顔は耳まで真っ赤で、声は聴力検査かと思うほど小さい。小柄な体も相まって小動物系という印象しか浮かばない。これで小悪魔ガールと言っても信じるやつは誰もいないだろう。

 

「あ、芽衣叶。今日何食べたい?」

「ふぇ…!?た、食べたい、もの…?」

「あー、うんごめん。ハンバーグとから揚げならどっちがいい?」

「じゃ、じゃ、じゃあ、は、ハンバーグ…」

「はいよー」

 

愛しの妹殿ご希望のハンバーグを準備する。ちなみに料理スキルは、

僕〉日種〉芽衣叶〉〉〉越えられない壁〉〉〉茎太郎といった感じだ。初日に紫色の泡立つシチューを作って以来、彼は台所に立つ権利を失った。自惚れるつもりはないが忙しい母親に代わって料理をしていた歴があるから多少なりとも義妹'sよりは上だと思う。というか上だと思いたい。

 

正直、日種はキャラ的に料理出来るのが意外だったが、焼きうどんや野菜炒めといった切って焼くだけならできると自慢していた。いや普通に美味しいから料理上手名乗っていいと思うけど。芽衣叶はバー◯ンドカレーや丸◯屋の麻婆豆腐などなど。まあ13歳なら充分だと思うけどね。茎太郎?ジャ◯アンシチューは黙ってろ。

 

というわけで僕が担当の時はちょっとだけ難易度が上がる料理を作るようにしているのだ。ほら、成長期ならいいもの食べてほしいしね。材料を準備してひき肉をコネコネ仔猫していると、隣に芽衣叶が来た。よく見たら、エプロンを装備している。

 

「芽衣叶?」

「あ、あの、あのあのあの、わ、わた、しも、おてつ、だい…」

「え?でも芽衣叶の担当は明日でしょ?」

「だ、だ、だいじゅ!だいじょ、ぶだから…」

「んー、まあ芽衣叶がいいなら手伝ってくれたら嬉しいな」

「う、うん…」

 

正直一緒に作れるのはめちゃくちゃ嬉しい。義妹とはいえ、こんな可愛い子と並んで料理ができるのだ。茎太郎と違って非リア充の身としてはこんな素敵すぎる機会は逃したくない。

 

「じゃあ、僕はソースと付け合わせ作っているからひき肉コネコネ仔猫してもらっていい?」

「こ、こ、こね、こ…?」

「ごめんスルーしてお願い忘れて」

 

スーパー親父ギャグに真面目返答されるという悲しさを味わいつつ、僕はにんじんブロッコリージャガイモという三大付け合わせを準備する。普通に切ろうとした…ところであるイタズラを思いついて芽衣にバレないよう切る。

 

「お、お兄ちゃ、ん。で、で、でき、た…」

「ありがとー。じゃあ交代。お湯沸かしてあるから、具材と鶏ガラスープの素入れてくれる?」

「お、お兄ち、ゃん、しゅ、ごい」

「どうも。火傷しないように気をつけてね」

 

可愛い子がコネコネしてくれた(意味深)タネを成形して熱したフライパンに置く。部活後でよく食べる茎太郎は3倍、僕はちょっと大きめ、女の子の義妹'sは小さめとサイズを変えて焼く。しばらくすると香ばしい香りが漂ってきた。

 

「ふぁぁぁぁぁ…」

 

いい匂いに目を輝かせる芽衣叶を危なく無いようさりげなく遠ざけつつ、ソースも準備する。花守家、というか旧佐藤家はソースは掛けずに小皿に何種類も作る。今日作ったのは、和風おろしにデミグラスにケチャップの3種類。ケチャップは子供舌の僕オススメだ。

 

作り置きのサラダを盛り付けていると、玄関から茎太郎のただいまという声が響く。流石は腹っぺらし、いいタイミングだ。

 

「僕は日種呼んでくるから、芽衣叶に並べるのお願いしていい?」

「う、う、うん」

「あっ、待って!」

 

違う方を自分の席に置こうとした芽衣叶を止める。

 

「芽衣叶のはこっち。特別仕様の方」

「こ、これ、ねこ、ちゃん」

 

そのお皿だけは、にんじんがネコの形に切られていた。僕の数少ない特技っ!一切モテに繋がらないけどっ!!

 

「手伝ってくれたお礼、だよ。ありがとね芽衣叶」

「ふぇぇぇ…」

 

カッコつけたのが恥ずかしくなり慌てて僕は日種を呼びに行った。

 

「お兄ちゃん、カッコよすぎぃぃ…」

 

蕩けるようなそんな声は僕には届かなかった。




花守 芽依叶(12) Meika Hanamori
【年齢】13
【所属】学園中等部2年生、帰宅部
【誕生日】9月9日
【好きなもの】甘いもの、お昼寝、お兄ちゃん
【嫌いなもの】辛いもの、ピーマン、ゲーム、喋ること
【学業成績・運動成績】??
【一人称・呼び方】
一人称→わたし
葉一→せんぱい、お兄ちゃん
茎太郎→にぃに
日種→??
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