陰陽姉妹が家だと陽陰姉妹になるんですがどちらが素ですか?   作:橘田 露草

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いよにちわっ!くーさんこと露草と申します。
めちゃくちゃお手洗いに行きたい気持ちを抑えながら、今PCでこれ書いてます。だからなんだという報告です。露草とお手洗い我慢なう、に使っていいよ♬

いよよい第7話、投稿します。


第七話 陰妹と待ち時間

というわけで放課後だ。何が"というわけ"なのかは分からないがまあ放課後だ。運動部は運動を頑張り文化部は文化を頑張るそんな時間。文化を頑張るってなんだ、飛鳥文化か?回転してぶつかればいいのかスト◯イクショット。

 

───うん自分でも何言ってるんだ感ある。だが考えても見て欲しい。今の状態考えたらちょうおんぱを食らわなくてもこんらん状態になるから。

 

「……せんぱい、何かくだらないこと考えてますよね?」

 

僕の隣から小さな声が届く。喋り方で分かるがもちろん義妹1号、というか日種だ。ぽちぽちと弄るスマホには、羽ばたいたまま戻らないと言って去った白い鳥から若干ホラーっぽいアイコンになったSNSアプリ。今時っぽい時間の潰した方よね。

 

それはいい。別にいいのだが問題は彼女の利き手じゃない方。具体的に言うなら、僕の腕をギューっと抱く左腕だった。

 

「なぁ日種」

「……なんですか、せんぱい」

「うん、なんできみ僕に抱きついているの?」

 

超絶怒涛の真っ直ぐに聞いてみた。いやだってすんごいギューされてるもん。どっかのアームロック並みに腕動かないもん。

 

「……したいからですが?」

「したいから?」

「……はい、したいからです」

「したいからかぁ」

 

したいかららしい、納得。別に僕も嫌な訳じゃないしね。生まれた瞬間から知っている幼馴染兼義妹に懐かれて嫌な男はこの世にいない。

 

とはいえなるべく腕は動かないように気をつけてはいる。まだ成長というには膨らみがほぼ無い、というか今も若干ゴリゴリ感が痛い日種のある部分を触らないようにだ。嫁入り前の子にイタズラする気はありませんからね。

 

「……メイ、遅いですね」

「だねぇ」

 

もうひとりの幼馴染兼義妹2号の芽衣叶は用事でまだ戻って来ない。夕飯の買い出しに行くつもりだったのだが、義妹たちそれぞれの買い物があるとのことでせっかくならと荷物持ちを申し出た僕。芽衣叶からは遅くなるから先に行っていいと言われたが別に急がないからと、こうして日種とふたり教室で待っている訳である。ちなみに場所は、中等部の日種と芽衣叶の教室。偶然にも僕の時と同じクラスだ。

 

窓辺に座りラノベを読みながらダラダラと待つつもりだったのだが、突如隣に座った日種が腕に抱きついてきた。そして現在に至る。

 

「……お腹空きました」

「そう言えば、日種たち6時間目体育だったっけ。そりゃお腹空くよね」

「……見てたんですか、すけべ」

「たまたま窓から見えただけだってば。第一今日高等部のグラウンド使っていたんだし、どの教室からも見えるでしょうが」

「……体育嫌いです。この世から消滅して欲しいです」

「それに関しては同感だよ」

 

ちなみにこの間も抱え込まれた腕はガッチリと固定されている。たまにギューってなったり弱くなったり何か遊んでるっぽい。楽しそうだしほっといているが。

 

「お腹すいたなら今日外で食べる?ファミレスぐらいなら手持ちで行けるけど」

「……だめです。部活頑張ってきたおにぃと一緒に食べたいので」

「お兄ちゃん想いだねぇ日種は」

 

実の兄妹の仲の良さに感心していると、SNSアプリを見ていた日種の目が見開かれる。

 

「……おに、せんぱい!これ見て見てください」

 

あ、呼び方間違えたこの子。家じゃないと呼び方せんぱいなのに。そして今の瞬間めちゃくちゃ腕をギュッてされた、ちょっと柔っこい。

 

からかおうか迷ったがとりあえず日種に見せられたスマホの画面を見る。

 

「クレープの屋台か。学園の近くの公園だね」

「……ですです」

「日種行きたいの?」

「……せんぱいが行きたいのなら」

「僕はそうでもないかなぁ。クレープよりは和菓子が好きだし」

「……和風のもありますよ?」

「わふー?」

「……(>ω<)わふー!」

 

うちの義妹超かわちぃ。というか伝わるのかこのネタ、流石アニメ好き。さて、可愛い義妹からのお誘いだ。返事はもちろん決まっている。

 

「夕飯が食べられなくなっちゃうなるからダメです」

「……がーんです」

 

落ち込んでいると見せかけて、指で顔の横に3本線を作る日種さん。いやこの子陰キャなだけで割とテンション高い子なんすよ。

 

「……どうしてもダメです?」

「夕飯食べられる?」

「……頑張ります」

「頑張ってまでは食べて欲しくないなぁ。僕は日種たちに美味しく食べて欲しいんだし」

「……うぅ、お兄ちゃんの意地悪」

 

はい、お兄ちゃんは意地悪なんです。今日は日種たちが前に美味しいって言ってくれた唐揚げを作るつもりだから出来たらいっぱい食べて欲しいのだ。

 

「……アホぉ、バカぁ」

「アホでもバカでも結構」

「……シスコン」

「シスコンじゃないんですけど」

「……毎日アタシと芽衣を取っ替え引っ替えして寝てるくせに」

「すげぇ語弊なんですけど」

 

ちなみにアレだ、勝手にこの子たちがベッドに潜り込んでくるのだ。僕からは一回もお誘いしたことが無い。朝目覚めてパジャマがおはだけになられた義妹がいるのは精神衛生上良くないからやめて欲しいまである。

 

「はぁ…しょうがないなぁ。日種と芽衣叶で半分こだからね」

「……せんぱいチョロいってよく言われません?」

「よし、腕を解放しろ。某5歳児アニメ並みのグリグリを見せてやる」

「……やぁです」

 

腕を取られないようにするためかさらにさらに抱き付いてくる日種。さっき茎太郎と日種の兄妹を仲良しだと言ったが、側から見たら僕らも仲良し兄妹に見えるのだろうか。それとも先輩後輩に見えるのか。まあどうだっていいんだけど。

 

「……せんぱいせんぱい、ここにメニューありました。どれにします?」

「そうだなぁ、日種はどうする?」

「……私はやっぱり定番のチョコと」

 

そして、戻ってきた芽衣叶とクレープ食べに行った僕らは、自分たちの分をペロリと食べた2人にクレープを奪われる僕という光景を作り出す訳なのだがそれは別の話。まあなんだ、女の子のスイーツに対する食欲恐るべしってやつだ。

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