望月side
霊夢ちゃんに会ってから数日後。僕は文さんの家で皿洗いをしていた。正直迷惑をかけたくなかったから早めに家を探そうかと思っていたけど「取材しやすいのでこの家にいてくれて構いませんよ!」とのことらしい。流石に僕も何もしないのは嫌だったから家事全般をしている。そして皿洗いを終えた僕は窓の外を見ると空が真っ赤に染まっていた。
望月「こ、これって.....もしかしなくても異変?」
昨日までは普通の空だったため間違いなく異変であることは明らかだった。だがここで問題がある。文さんは今ネタを探しに行き不在。文さんのスピードで20分かかる道を徒歩で行けば間違いなく時間がかかる。でも行くしかないとさっそく行こうとしたその時だった。
望月「早く行かないt......うわぁっ?!」
僕の眼の前にクワガタ?のようなものが現れた。その瞬間脳裏に映像が流れてくる。このクワガタはゴウラムというらしい。クウガのしもべとして作られたそうだ。なんだかソワソワしている。僕を運びたいのだろうか。
望月「ゴウラムか......よし!行こう!」
ゴウラムは僕の言葉に頷くように浮かび、前足を出してきた。
望月「......え?背中じゃないの......?」
ゴウラムは答えない。ただ前足を出すだけ。仕方なく僕は前足に捕まる。その途端一気に上昇し博麗神社へと飛んだ。
望月「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!?!やっぱり速いぃぃぃぃぃ?!?!」
霊夢「ち、ちょっと.....大丈夫?」
望月「だ、大丈夫.....オエップ......」
霊夢「吐かないでよ?!」
着いた頃にはもちろん酔った。でも今回なんとか踏ん張ってリバースはしてない。霊夢ちゃんの前で流石にリバースするのは良くない....
望月「と、ところでこの空.....やっぱり異変だよね?」
霊夢「でしょうね。洗濯物が乾きにくくなるからさっさと解決に.....「おーい!霊夢ー!」早速来たわね.....」
突然黄色いおさげの少女が箒に跨って飛んできた。その姿はまさに魔女。といっても乗っているのは老婆じゃなくて少女だけど....
魔理沙「こいつ.....もしかしてあのクウガとか言うのに変身する奴か?私は霧雨魔理沙!ただの魔法使いさ!」
望月「魔理沙ちゃんだね。僕は望月京一郎。噂のクウガだよ」
魔理沙「やっぱりか!まさかあんたも異変解決に参加すんのか?」
望月「うん、僕でも誰かを救えるなら.....迷わず手を伸ばしたいから」
魔理沙「ははっ!そいつは心強いな!」
望月「ふふっ、ありがと」
霊夢「ちょっと、私を蚊帳の外にしないでくれる?」
僕が魔理沙ちゃんと話していると霊夢ちゃんが少し不機嫌といった感じで僕と魔理沙ちゃんの間に入ってくる。
望月「ご、ごめんね?霊夢ちゃん.....」
霊夢「まぁ別にいいけど.......ところであれ何よ」
霊夢ちゃんが指を指すのは僕を運んでくれたゴウラム。今は休憩中なのか微動だにしない。
魔理沙「うおぉぉぉ!なんだあのマジックアイテム!」
望月「ゴウラムって言うんだ。僕をここまで飛んで運んでくれたんだよ」
魔理沙「飛べるのか?!後で見せてくれ!」
望月「ふふっ、いいよ!」
霊夢「ほら、立ち話は後よ。さっさと行きましょう」
望月「だね。ところで原因はわかってるの?」
霊夢「知らないわよ。勘よ、勘。」
望月「え?!か、勘?!」
魔理沙「大丈夫だって!霊夢の勘はよく当たるからな!なんかいいのあるかな〜」
こうして、僕の初めての異変解決が始まった。
???「おい!あたいと戦え!!」
......やられた。僕と霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんは一緒に勘が赴く方に向かっていたんだけど、この妖精に喧嘩を売られた瞬間僕を売って逃げたのだ。まぁ、こんな子に足止めされたくない気持ちはわかるんだけど......
望月「えっと.....お名前は?」
チルノ「あたいはチルノ!さいきょーの妖精だぞ!」
なんだか守りたくなる。苛つくとかはない。ただただ微笑ましい。思わず撫でたくなる感じ。
チルノ「早速行くぞ!喰らえ!」
チルノちゃんはさっそく弾幕を飛ばしてきた。僕は避けながら腰に手を当てる。すると僕の腰にアークルが現れる。
チルノ「なんだそれ!かっこいい!!!」
望月「まだあるよ?」
僕は右腕を勢いよく左斜め上に伸ばし、スーッと右腕を左から右に高さを変えずに動かす。そしてあの言葉を叫ぶ。
望月「変身!!」
僕は左のボタンを左腕で押し、「クウガ」に変身した。だが前とは違う。僕は本当に誰かを守りたいという「決意」をした。前のクウガとは違う。紅きクウガ。僕の決意に答えたクウガの完成形だ。
チルノ「うおぉぉぉぉぉ!かっこいい!!!」
クウガ「あははっ、ありがとう」
チルノちゃんはクウガに変身した僕を見て大興奮している。やっぱり愛でたくなる可愛さだ。
クウガ「さぁ、行くよ!チルノちゃん!」
チルノ「燃えてきた!!絶対負けない!!」
チルノちゃんは弾幕を飛ばすが僕はそれをすべて弾き落とす。それに驚いたチルノちゃんはすぐに全方位に弾幕を仕掛けるが弾幕を蹴り、逆にチルノちゃんに弾幕を当てる。
チルノ「痛っ?!強いなお前!!」
クウガ「ありがとう。君もいい感じだよ!」
チルノ「しょーがないな!あたいの本気見せてやる!」
チルノちゃんの雰囲気が変わった。......ほんのちょっとだけ。僕は一応次来るであろう技に構える。
チルノ「氷符「アイシクルフォース」!」
弾幕たちがあらゆる方向に飛ばされる。逃げ道はかなり少ない。僕は彼女を少し見くびっていたようだ。
クウガ「凄いね.....けど!」
僕は弾幕を弾き落とし、チルノちゃんにみるみる近づく。
チルノ「なっ?!」
クウガ「道がないなら作ればいいんだよ!」
僕はチルノちゃんが死んでしまわない範疇で本気のパンチを入れた。
チルノ「がっ......」
吹っ飛んだチルノちゃんはその場に倒れ、目を回している。......今更になってなんだか罪悪感が湧いてきた。
クウガ「もう少し優しくても良かったかな....」
僕は一人でプチ反省会をしながら近くの木にチルノちゃんをもたれ掛からせ、できるだけ安静にさせてからゴウラムの前足に捕まり、再び館に向かった。
??「うぅ......」
クウガ「えぇ.....」
おそらく霊夢ちゃんが向かった方向。僕がまず見た光景はボロボロの中華娘。多分やったのは霊夢ちゃんだろう....
クウガ「あの〜......大丈夫?」
??「うぅ.......全身が痛い......」
クウガ「ちょっと待ってて!」
僕は一旦変身を解き、ゴウラムの角に括り付けていた救急箱を取り、彼女に応急措置をする。
??「すいません......優しいですね」
望月「大したことじゃないよ.......やっぱり博麗の巫女にやられたんだね?」
美鈴「はい......門番ながら恥ずかしいです.....あっ!私紅美鈴と申します!助けてくださりありがとうございます!」
望月「望月京一郎。呼び方は任せるよ」
美鈴「はい!望月さん.....私を助けてよかったんですか?やっぱり博麗の巫女の仲間ですよね?」
望月「うん。でもさ。僕を襲う気はあったの?」
美鈴「とんでもない!!自分を手当してくれた恩人にそんなことしません!」
望月「でしょ?それに、綺麗な人の顔に傷なんてつけたくないよ」
美鈴「へっ?!///」
望月「じゃあとりあえず僕は霊夢ちゃんのところに行くから。じゃあね!美鈴さん!」
美鈴「は、はい......///」
望月sideout
美鈴side
綺麗な人だなんて初めて言われました。彼にとっては何気ない言葉だったかもしれませんが、今までそんなこと言われたこともない私にはとんでもないほど響きました。望月京一郎.....
美鈴「......また、会えますかね?」
私はまだ少し火照った頬に手を当てながら少しだけ心を踊らせていた。
美鈴sideout
望月side
僕は美鈴さんと分かれた後、早速館に入った。すると目に入ってきた光景は至る所に刺さるナイフ、そのナイフによってできたであろうかすり傷を大量に作っている霊夢ちゃん、そして対峙するように立つメイドの姿だった。
霊夢「!望月!」
望月「ごめん!待たせたね!」
??「また侵入者かしら?......増援は厄介ね」
望月「僕は望月京一郎。君は?」
咲夜「十六夜咲夜と申しますわ。さぁ、あなたも邪魔するならお相手するわ」
望月「ごめんだけど、解決するまでは止まるわけにはいかないんだ」
そうして僕は再び腰に手を当てアークルを出現させる、そして右腕を勢いよく左斜め上に伸ばし、スーッと右腕を左から右に移動させ、再びあの言葉を叫ぶ。
望月「変身!!」
僕は左のボタンを左腕で押し、再びクウガに変身した。
咲夜「なっ.....?!」
霊夢「あれが......クウガ......」
クウガ「さぁ、始めよう!」
僕と咲夜さんは構え......ついに戦いが幕を開けた。
美鈴……堕ちたな(?)チルノちゃんは可愛い。異論は認める。感想をください。