望月side
僕がある日、紅魔館で執事の仕事を全うしていると突然レミリアちゃんが僕に話しかけてきた。
レミリア「貴方、今異変が起こってるって気づいてる?」
望月「え?!そ、そうなんですか....?」
ちなみに今は仕事中なのでしっかり敬語だ。んまぁ当然っちゃ当然だよね。
レミリア「気づいてなかったの?明らかに長いのよ、冬が」
望月「う〜ん......単純に異常気象とか......」
レミリア「恐らくそんなものじゃないわ。薄々霊夢も感づいてるようね、まぁ未だにめんどくさいから動きたくないようだけれど」
望月「あはは.......」
まぁそれはそれで霊夢ちゃんらしいなと思っていると咲夜ちゃんがいきなり僕の横に現れた。
望月「うわっ?!心臓に悪いって.......」
咲夜「いい加減その程度慣れなさい。お嬢様。博麗の巫女を呼んでおきました。魔法使いの方はもう来る気マンマンということだそうです」
レミリア「ありがとう。やっぱり簡単に動いてくれたわね」
望月「あれ?そんな簡単に動くんですか霊夢ちゃん?てっきり頑固かと.....」
咲夜「貴方も行くと言ったらすぐに支度しだしたわよ?」
望月「いや僕で釣ったんですか?!」
いやてか僕で釣れるの?!なんで?!そんなふうに混乱していると紅魔館の扉が開く音がする。どうやら霊夢ちゃん達が来たらしい。
望月「というよりこれで絶対に行かなきゃいけなくなったじゃないですか.....いやまぁ最初から行くつもりだったんですけど」
レミリア「それは頼もしいわね。あ、今回は咲夜も一緒に向かわせるわ」
望月「え?咲夜ちゃんも来るの?」
咲夜「そうよ、燃料が尽きそうなのよ。だから燃料が尽きる前にさっさと冬を終わらせようってこと」
望月「あぁ......」
なかなか暴挙に出たなぁなんて思いながら僕は一旦離れ、服を着替え霊夢ちゃん達のところに行こうとするとレミリアちゃんが僕の方へ駆け寄ってきた。
望月「?どうされました?お嬢様」
レミリア「今は敬語を外しなさい」
望月「え?なんで.....「今の貴方は私の執事じゃなくて異変解決に向かうヒーロークウガ、だから敬語なんていらないわ」ヒーローなんて.....僕はそんな大層なものじゃないよ」
レミリア「いいえ、そんな大層なものよ。さっ、もう咲夜も待ってるわ。私から言いたいことは一つ。異変、しっかり解決してくるのよ!」
望月「......うん、任せて!」
僕はレミリアちゃんからの応援を受け、気合を入れ直しみんなの下へ向かう。
霊夢「遅いわよ、待ちくたびれたじゃない」
魔理沙「ほんとだよ、あー寒寒......」
望月「ごめんね待たせて.....」
咲夜「さっさといきましょう。終わらせるのは早ければ早いほど良いわ」
霊夢「それもそうね、さっ!行くわよ!」
魔理沙「よっしゃ!さっさと春を返してもらおうぜ!」
望月「......ところで原因何処かわかってる?」
霊夢「は?わかってるわけないじゃない。勘よ、勘」
望月&咲夜「まぁ、そうだよね....(そうよね......)」
魔理沙「平常運転だから気にする必要もないさ!それに霊夢の勘は当たりやすいからな!案外当てになるんだぜ?さっ!行こう行こう!」
そして僕らは春を取り戻すべく、異変解決へと向かった......
チルノ「再戦だ!あたいとしょーぶしろ!」
ま た こ れ か
チルノちゃん出てきた瞬間みんな普通に僕を売ってきたんだけど?!人の心ある?!そしてルーミアちゃんと大妖精ちゃんがいるということは.......恐らくあのときの約束絡みだろう。(約束については第五話 異変解決!楽しい宴会!を見よう!)まぁ、あの時約束したから仕方ないのか.....
望月「えっとやっぱり.....僕の変身が見たいってこと?」
チルノ「そうだ!私もまた見たいし大ちゃんもルーミアも見たいらしいから!」
ルーミア「見せろ見せろ〜」
大妖精「じゃ、邪魔しちゃってごめんなさい!」
大妖精ちゃんの優しさのせいでなんだか自分が良くないことしてる感覚に陥る......まぁ結局止めないってことは僕の変身が見たいってことなんだろう。なんだかんだ素直なんだなぁ.......
望月「まぁ.....うん。約束しちゃったしね、仕方ない!」
そして僕は腰に手を当て、アークルを出現させ、右腕を勢いよく斜め上に伸ばす。
チルノ「来るぞ来るぞ〜......!」
ルーミア「お〜!」
大妖精「!.....」
スーッと右腕を左から右に高さを変えずに移動させ、そして僕はその言葉を叫ぶ。
望月「変身!!」
そして右腕を左腕にある左手の上に素早く移動させ、グッと押し込み、クウガに変身する。
チルノ「おぉ〜!やっぱりいつ見てもすごい!」
ルーミア「かっこいい〜!」
大妖精「凄い.....!」
なんだかんだ大妖精ちゃんも興奮していて、悪い気はしない。けど結局勝負は挑まれるため僕は拳を構える。
チルノ「前のよーにはいかないぞ!」
クウガ「それは楽しみだね、さっ!おいで!」
チルノ「行くぞ!よーしゃはなしだ!」
そう言いながらチルノちゃんは弾幕を飛ばしてくる。スピードが前より増しているため、避けづらく、僕は思ったより苦戦を強いられた。と言っても勝てないわけじゃないけどやはりここで手こずるわけには行かない。そのため僕は再び変身する。
クウガ「やるね、ならこれでいかせてもらうよ!」
チルノ「姿が変わった?!かっこいい!!」
クウガ「変わったのは姿だけじゃないよ?」
僕はそう言いながら近くの木の枝を拾い、ドラゴンロッドへ変える。
チルノ「棒に変わった?!」
クウガ「さぁ!行くよ!!」
チルノ「よぉ〜っし!燃えてきたぁ!」
チルノちゃんは先程より多く弾幕を飛ばしてくるが僕はドラゴンロッドで受け流す。そして大きめの弾幕を放ってきたが僕はドラゴンロッドで真正面から受け止め、跳ね返した。するとチルノちゃんに被弾し、チルノちゃんはどこかに吹っ飛んでしまった。
チルノ「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
大妖精「チルノちゃぁぁぁぁん!!」
ルーミア「派手にやられちゃったねー」
僕はまたやりすぎたかなと反省会をしながらみんなに追いつくべく向かった。
そして少しした後、誰かと戦っている霊夢ちゃん達が見えたため僕はゴウラムにスピード上げてもらうよう頼み、ようやく追いついた。
クウガ「速いよみんな!てか僕を売るのやめてくれる?!」
霊夢「仕方ないじゃない。あんな妖精に足止めされたくないわ」
魔理沙「同意見だな!」
咲夜「貴方は律儀に相手してくれるから有り難いわね」
クウガ「まぁ頼りにしてくれることはいいんだけどね......」
「「「それはいいのね(いいのか).....」」」
???「ちょっと、無視しないでほしいわ!」
クウガ「あ!ごめんね!」
霊夢「律儀に謝るのね......」
???「さぁ、早く続きを....」
望月「あ、ちょっとごめんね、お話いいかな?」
???「?何よ」
魔理沙「ちょ、おい望月?!」
僕は変身を解除し、先程まで戦っていた彼女に近づく。
望月「えっと、お名前は?」
レティ「レティ・ホワイトロックよ。どうかした?」
望月「僕は望月京一郎。なんでこんなことしたの?」
レティ「私にとって冬は天国なのよ!私が活動できる唯一の時間、だから壊してほしくなかったの!でもまぁ少しちょっかいをかけるくらいの感覚だったのよ。季節の変わり目は仕方ないし。まぁボッコボコにされてるんだけど......」
望月「なるほど.....とりあえず、やりすぎた謝礼ということで.....」
そう言い僕は懐から今朝作って結局誰に渡すんだと放置してしまっていた饅頭の箱を取り出す。
レティ「これは?」
望月「饅頭だよ。今朝作って結局誰に渡そうかって事になっちゃって......これでよかったらどうぞ!」
レティ「いいの!?ありがとう!!邪魔してごめんね!じゃあね〜♪」
レティさんは饅頭を受け取るとルンルンでどこかに飛んでいった。戦わずにしっかり話し合うことができて僕は達成感を感じていた。そんなことを思っていると霊夢ちゃんが後ろから呆れ気味に喋りかけてくる。
霊夢「あんた妖怪相手によく交渉できるわね....」
魔理沙「正直今日一番驚いたぜ......」
咲夜「なんであんな芸当できるのよ......」
望月「あっはは.....やっぱり平和が一番だしね?」
霊夢「まぁそうだけど.....じゃ、早く行くわよ」
?「やい!ここから出ていけ!!」
望月「う〜ん.....」
僕らは今この子に足止めされている。別に長く滞在する気はないけどなかなか通してくれない。
霊夢「あんたに興味ないのよ、さっさと倒れて頂戴」
?「ふん!そんなに通りたいなら私を倒すんだね!」
望月「......よし、それなら」
魔理沙「ん?あっ!お前まさか!」
そして僕はさっきと同じように立ちふさがっている子に近づく。
望月「こんにちは。僕は望月京一郎。君は?」
橙「橙だよ!というよりあなたクウガだよね?」
望月「そうだよ、よく知ってるね。なんで僕らのことを通してくれないの?」
橙「荒らされたら嫌だから!!」
望月「大丈夫、僕らは荒らす気はないよ。それと、これ」
そして僕は懐からまた箱を取り出す。こっちはもみじ饅頭だ。特に目的もなく作っちゃうんだよね僕......悪い癖だ。
橙「スンスン.....この匂い饅頭?!」
望月「そう、もみじ饅頭だよ。食べていいから、通してくれない?」
橙「これだけじゃダメ!また今度クウガに変身してるところ見せて!!」
望月「それくらいでいいなら......」
橙「やったぁ!ふぁいふぁ〜い!」
橙ちゃんはもみじ饅頭を頬張りながら何処かへ飛んでいった。今回も大成功だ。
望月「よし!」
霊夢「あんたどんだけお菓子持ち歩いてんのよ.....」
魔理沙「小腹空いたらお前んとこいけばお菓子でできそうだな......」
咲夜「私でもそこまで作らないわよ......」
望月「あっはは.....」
まぁ平和が一番だよね。そうして僕らは再び元凶の下へ向かった
望月君はお菓子よく持ち歩いてます。なんなら人里の子どもたちにも配ったりしてます。普通にクッソ美味しいですやったね。感想良かったらください