割と気持ちよく目が覚めた。まだ寝足りないという気もしたが、頭の中がスッキリしていた。ボクはタオル・ケットを蹴飛ばし、跳ね上がるように起き上がった。
久しく体が正常に動いている感覚がした。耳鳴りや頭痛も無い。肩も痛くない。匂いもするし、耳も効く。視力は相変わらずだった。こんなに気持ちよく眠れたのはいつぶり──いや、何年ぶりだろうか。そう思ったボクは最後に気持ちよく眠れた時を思い出そうとしたが、頭の中には断層と星のことばかり浮かんできた。
どうやらどれだけ質の良い睡眠をとっても違和感は消えないらしい。
枕元にあった眼鏡をかけると、映るのは家具家電の少ない殺風景な部屋だけだった。部屋は静かだった。まるで夜と朝の狭間のようにしんとしていた。
ベイビーちゃんがいない。
ベランダで洗濯物も干していないし、ゲーミング・チェアに座ってパソコンを睨みつけてもいない。
「ベイビーちゃん?」
口に出して呼んでみても、一瞬ひぐらしの鳴き声が途切れた気がしただけだった。
ボクは部屋中を歩き回った。デスクに向い、キー・ボードをカタカタと鳴らしてみた。首を振る扇風機をじっと眺めた──エア・コンが壊れているらしい──台所に行くと、小さな鍋から湯気が上がっていた。コップの持ち手の向きを合わせてみた。ベイビーちゃんが拾った貝殻を貯めている瓶を眺めた。箪笥の引き出しに手をかけ、ベイビーちゃんの言葉を思い返してやめた。こんな調子で部屋の隅々をぐるりと二周してみても、やはりどこにもいなかった。
とりあえずどうしようもないボクは、布団の上に戻り座った。暫くスマホを眺めたり、ぼうっと天井を眺めていたがすぐに飽きた。何故かはわからないがじっとしていられなかった。落ち着かないことにすら飽きていた。
ボクは頭を掻きながら立ち上がり、玄関へ一直線に向かい、サンダルを履いて扉を勢いよく開け放った。銃声のような音が鳴り響き、またひぐらしの鳴き声が止まった気がした。
そして玄関前にいたベイビーちゃんと、向かい合っていた見知らぬ中年の男性が同時にボクを見て固まっていた。二人とも何かを詰め込まれたかのように、大口を開けて固まっていた。
「なんだ。ここにいたんだ」
「ミアちゃん?!」
「えぇ? ミアチャン?」
ベイビーちゃんはありえないものを見ているような顔でボクの名前を叫んだ。するとベイビーちゃんの向いに立っていたオッサンがボクの名前に反応して、ボクの顔をまじまじと覗き込んだ。
「あれェ、キミどこかで……」
「ああ! なんでもないの! それじゃあまたね!」
ベイビーちゃんは慌ててボクを部屋の中へ押し込んだ。続いてベイビーちゃんも逃げ込むように部屋の中に入ると、ボクの方を見てあははと苦笑いをした。
「危なかったね」
「いや、バレただろ」
「大丈夫だよ。あの人バカだから」
ベイビーちゃんは手に持っていた大きなビニール袋を台所に運び、鍋をもう一度火にかけた。ボクは何事も無かったかのように、もう一度布団の上に座った。
「布団、片付けて待っててね。ご馳走の準備するから」
そう言ったベイビーちゃんはビニール袋から大きな瓶を取りだした。ベイビーちゃんの二の腕よりも長い茶色の瓶で、ラベルには漢字が書かれていた。
「それ、日本酒?」
「そう! さっきのお隣さんから貰ったんだ」
楽しみにしててねとベイビーちゃんは言い、軽快な動きで御飯の準備を始めた。ボクは色んな国で食べた料理を思い浮かべてみた。しかしどれも上手く思い出せず、結局ハンバーガーが頭に浮かんだ──そういえば最近食べていない。そもそも最近っていつの話だっけ? ──そんなことを考えていると、かなり胃が締め付けられる感覚がした。
「お腹空いたよ」
「そりゃそうだよ。ミアちゃん昨日から何も食べてないもん」
「昨日?」
「そう。昨日」
違和感。ずっと感じていた違和感は、ベイビーちゃんがいなかったことに対してではなかった。
「ボクが寝たのは朝だよね?」
「うん。昨日の朝」
マジか。そう言ってボクは布団に倒れ込んだ。
約一日半。ボクは信じられない程寝ていたらしい。
「ボクは本当にずっと寝てたのか?」
ベイビーちゃんは首を振った。
「たまに起きてトイレ行ったり、お水飲んだりしてた」
勿論そんな記憶なんてなかった。
「ロサンゼルス
「えっと、えふわんってなに?」
成程、そりゃ気持ちよく起きられたわけだ。
やっと納得する頃には、ボクのコップに注がれた日本酒は二杯目が消えていて、ボクは機嫌よく食べて喋ってを転がるように繰り返していた。
卓袱台に並べられたのは確かに御馳走だった。
ピザ、ロースト・ビーフ、きゅうりやトマトといった夏野菜のサラダ、干物。その他細々エトセトラ。
よくわからない魚の──。
「これなに?」
「金目鯛の煮付けだよ。安かったんだ」
ジャンルや映えといった要素は完全に無視されていた。女子力にだって多様性がある。
日本酒はその時、初めて飲んだ。一口飲むと何かのスイッチが入り、料理に伸びる手が急激に止まらなくなった。ボクは刺身やロースト・ビーフを交互に食べながら、日本酒で流し込む作業を黙々と続けた。ベイビーちゃんは一言も喋らないボクに何も言わず、微笑みながら少しづつ日本酒を飲んでいた。
やがて酒の勢いに任せて会話が止まらなくなった。といっても、ベイビーちゃんが質問しボクが答える。面接のような会話だった。殆どボクの自慢話だった気もするが、彼女は何も気にしていなかった。
ベイビーちゃんは『歌姫』に興味津々だった。彼女の姿勢にまた嬉しくなり、ボクはひとつひとつ丁寧に答えてあげられるよう努力した。
そう、努力は必要だった。
意外に忘れていることが多かったのだ。それは『ボク』の過去に限らず、『歌姫』の過去さえもだった。
たまにベイビーちゃんの質問に返せず、言葉に詰まった。上手く説明できない時もあれば、何も喋ることができず謝ったりもした。それでもベイビーちゃんは何も言わずにボクの話を聞き続けた。
それでもボクは楽しかった。メディアのために言葉を濁したり、捏造しなくてもいい。今まで経験してきた『歌姫』をそのまま話す。それがどれだけ楽しいことなのか、ボクは久しく忘れていた。
三杯目の日本酒が半分以上無くなる頃には、自分が何を話しているのかわからなくなった。饒舌に語れていた気もするし、怒鳴っていたような気もした。ボクがどんな感情を持って話していたのかよく思い出せないのだ。
思い出せるのは僅かな会話と、それでもベイビーちゃんはボクが日本酒を飲み続けることを止めなかったことだけだった。
「ボク、日本酒好きだ」
「それはよかった」
頬をほんのり赤く染めたベイビーちゃんは笑って言った。
その笑顔を何処かで見たような気がしたが、十年前に飽きるだけ見ただろうと思い、ボクは考えるのをやめた。
「ていうか、さっきからボクの話ばかりだ」
「え、そうかな」
「そうだよ。ボクはベイビーちゃんのこと何一つ聞いてない」
ベイビーちゃんは苦笑いしながら冷めたチョリソーを齧った。
「話すことないよ」
「ボクのことは根掘り葉掘り訊いたくせに」
「ミアちゃんって昔から日本語上手いよね」
ボクはまた一口日本酒を飲み、コップを叩きつけながら言った。「話を逸らすなよ」
「いやあ」ベイビーちゃんは俯きながら答えた。
「本当に話すことないんだよね」
ベイビーちゃんはそう言うとベランダへ出た。ボクもコップを持ち、ベランダに出て彼女の隣に並んだ。
ベイビーちゃんは手摺りに寄りかかりながら、ポケットから加熱式煙草を取り出しゆっくりと吸い始めた。
また初めて見るベイビーちゃんの姿だった。
「お酒飲むと吸いたくなるんだ」
ベイビーちゃんはボクの顔を見てそう言った。そして顔を逸らし、煙を吐き出した。
珍しく気持ちのいい夜だった。車が真下を通り過ぎると虫が鳴き声を潜め、涼しい海風が吹き、今日も星が見えた。
「いろいろ上手くいかなかった」
「仕事?」ボクは首を傾げた。
「仕事もだよ」とベイビーちゃんは言った。
「高校を出てからずっと失敗ばかり。いろんな事していろんな事されての繰り返し。結局私は、私が望んだ音楽の道に進めず、イナムラに住んでる」
ベイビーちゃんは溜息をつくように煙を吐いた。
「この前話した約束の話、覚えてる?」
「だから覚えてないって」
「いや、そうじゃなくてね」ベイビーちゃんはそう言ってゆっくり煙を吸い込み、時間をかけて吐いた。
「人はふたつの目標を同時に抱えて生きていけないんだよ。反対側に座ってる人には追いつかない、メリー・ゴー・ランドみたいに。社会に出て私が得たのはそれだけだった。私は音楽の道と、ミアちゃんとの約束を同時に果たそうとして頑張った」
「でも上手くいかなかった」
ベイビーちゃんは肯いた。
前触れもなく警報機が鳴り響き、遮断機の稼働音がした。江ノ電が通り過ぎるまでボク達は何も喋らず、ベイビーちゃんは二本目の煙草を機器に差し込んだ。
「何にこだわってるのか知らないけど」
江ノ電の走行音が聞こえなくなる頃、ようやくボクは口を開いた。
「その道で食べていくことだけが関わり方じゃないだろ。いくらでもやりなおせる」
「あまり他の人に言わないでね、それ。そういうのは力とお金と時間を持ってる人が、それを持ち合わせていない人に言うセリフだよ」
ボクは鼻を鳴らし、日本酒を飲んだ。
「その偏屈も社会が教えたのか?」
ベイビーちゃんは何も言わず煙草を吸った。
「で? 結局キミはどうしたいんだよ」
「もう一度やりなおすよ。今ならできる気がするんだ。ミアちゃんもいるし」
ボクは溜息をついた。
「生憎ボクは忙しいんだ。昔みたいに教えてる暇なんてないよ」
ベイビーちゃんはそれきり何も言わなくなった。
「暗いね」ボクがそう言うと、ベイビーちゃんは笑いながらごめんねと言った。
「謝るな。もうちょっと楽しい話をしようよ。キミが今まで歩んできた道には、些細な幸せのひとつもなかったのかい?」
「幸せ」ベイビーちゃんは考え込むように言い、それきり何も喋らなかった。加熱式煙草が終了したバイブレーションの音がした。
「幸せってなんだろうね」
「哲学的になるなよ。面接じゃないんだから」
そう言ってボクはコップを差し出した。ベイビーちゃんはそれを受け取ると、ちびちびと飲み始めた。
「重症だね」
「ミアちゃん程じゃないよ」
ボクはコップをひったくり、一口飲んだ。
「まあなんとかなりそうな気がするからいいよ。別に」
ボクは首を傾げた。
「どういうこと?」
「隣にミアちゃんいるし」
またそれか。
そう言いそうになったボクは日本酒で言葉を飲み込んだ。彼女が一人で勝手に助かるならそれでいいのだ。
「まあいいさ」ボクはそう言った。「今だけはね」
「今だけ、か」
ベイビーちゃんはボクからコップを取り戻し、少なくなった日本酒を一気に飲み干した。
「ずっと続けばいいな」
「ありえないよ」ボクは笑いながらそう言った。
ベイビーちゃんは夜空を見上げたまま何も言わなかった。
部屋の中に戻ると、ベイビーちゃんは堰を切ったように日本酒を飲み始めた。久しぶりに酔いたい。ベイビーちゃんはそう言って、なみなみと注がれた日本酒を不安になるスピードで飲み進めた。あまりの勢いに、何度かベイビーちゃんに声をかけそうになった。
きっとベイビーちゃんは刹那の幸せを感じたいのだろう。そう思う度、ボクは口を噤んだ。
「そういえば、同好会の皆は元気?」
「うぅん?」
「同好会の皆。連絡先を失くしてから、ランジュ以外の誰とも話してないんだ」
返事のおぼつかないベイビーちゃんは海藻のようにゆらゆらと揺れていた。彼女は唸りながら考え込み、日本酒を一口飲んだあと、コップをテーブルに叩きつけた。
「ちょー元気だよ!」
「そりゃよかった」ボクは頷いた。「今でも会ってる?」
「最後に会ったのは·····ヒッ·····うぅん、一年前?」
「遊びに行った?」
ボクがそう訊くと、ベイビーちゃんはコップの縁を指でなぞりながら首を傾げた。
「なーんれあったんらっけ」
ベイビーちゃんは呂律が回らなくなっていた。
「ランジュちゃんと、しおりこちゃん·····しずくちゃんには会えなかったなぁ。海外にいるはず。エマさんも、帰ってこられないし」
「そうなんだ」ボクは驚いてそう言った。「仕事?」
ボクがそう訊くと、ベイビーちゃんは大袈裟に頷いた。
「あ、あと、りなちゃんとあいちゃんもいない」
「相変わらずセットなんだねその二人。二人も仕事で?」
「世界一周の旅してる」
「は?」
「まあそういう反応になるよね」
「Why? ハネムーン?」
「知らない。何でだろ」
ベイビーちゃんはぐび、と日本酒を飲んだ。
「皆立派だよ」
「会えるだけマシだと思うけど」
「皆凄いよ」
ベイビーちゃんにボクの声は聞こえていないようだった。
「かすみちゃんは自分のパン屋持ったし、かりんさんは芸能界で活躍してる。かなたさんはいい人見つけて結婚したし、海外にいる皆もがんばってる。活躍は聞いてる。ななちゃんは·····最後まで自分を貫き通した·····そして歩夢は·····ああ、そういえば歩夢も結婚した。皆望んだ道を歩いてる」
ボクは頷きながら聞いていた。
「ミアちゃんも、今や有名人だよ」
「まあね」
「昔はよく会ってたよ。でも会う度に皆別人みたいになってるんだ」
ベイビーちゃんは卓袱台に頭を乗せ、横からコップを覗き込んだ。彼女の顔が歪んで見えた。
「最後に会った時、皆私のことを酷い目で見てたんだ。なんていうか、死にかけの小動物を見るような目で」
「酷い言い方だな」ボクはそう言った。「それだけキミがみっともなかったってことだろ?」
みっともない。ベイビーちゃんは繰り返し言った。
「そうだね。私。何で死んでないんだろ」
「なあ、ベイビーちゃん」
「でもしぶとく生きる! まだ死ねないんだよ! 私は!」
「飲みすぎだよ」
ベイビーちゃんは風に漂う木葉を眺めるように、頭を揺らしながら宙を眺めていた。
「あー、でもミアちゃんも同じでよかった」
「何の話だよ」
ベイビーちゃんはコップの中に残った日本酒を一気に飲み干し、また注いだ。
「ミアちゃんは私と同じ側だよ」
「え?」
「まるでお姫様みたいだったよ。お城に閉じ込められて、顔も知らない王子様と結婚するために毎日自分磨きをさせられる、つまらないお姫様」
「ベイビーちゃん、そろそろやめよう。もう寝た方がいい。さっきから何話してるのか全然わかんないよ」
ボクはベイビーちゃんからコップと日本酒の瓶を取り上げた。彼女はボクが何をしたのかよくわかっていなかった。
「ミアちゃんも死にかけてるように見えたんだよ、私にはね。ずっと見てたからわかるんだ。ミアちゃんのファンだもん。ライブとか、ニュースでミアちゃんの顔を見る度に、ミアちゃんも別人みたいになっていった。悲しかったよ。まあ、つまり何が言いたいかっていうとね」
ベイビーちゃんは勢いよくそう言い切ると、机に突っ伏した。
「ミアちゃん、『歌姫』やってて本当に楽しかったの?」
「なんだって?」
ボクは真剣な声でそう言った。
その言葉を聞いた瞬間、頭の中身が入れ替わったように酔いが覚めた。火照っていた身体も冷えていくのがわかった。
彼女は酔っぱらっているんだ。ボクはそう自分に言い聞かせた。しかし体の冷えはガス・ライターで紙を燃やしたように広がり、収まらなかった。
「キミまでボクを否定するのかよ」
こんな言葉に意味なんてなかった。息を吸おうと口を開けたら、勝手に出ていた。
「ああそうさ。勿論楽しくないことも沢山あった。不思議だよ。何でボクは『歌姫』でいられたんだろうね。それがわかってたらこんな場所に来なかったさ。それがわからなくなったからボクは『歌姫』から逃げた。でもなあ、キミはキミなりに空回りしてたように、ボクは『歌姫』なりにベストを尽くしてきたんだ。その努力を知らないくせにキミまでそんなこと言うのかよ」
ベイビーちゃんは黙ったままだった。
「なあ、ベイビーちゃん。ボクの何がいけなかったんだよ。ボクは何を間違えたんだ。キミはボクの何を知ってるんだ?」
答えろよ。ボクはそう言った。ベイビーちゃんは肩を上下させながら静かな寝息を立てていた。
ボクは溜息をついた。
「なんなんだよ」
本当になんなんだよ。
ボクはぬるくなった日本酒をコップに注ぎ、ゆっくり飲み始めた。テイスティングするようにゆっくり、そして絶え間なく飲んだ。そして一口飲む度にボクは深く溜息をついた。気づけばそれを一時間以上も続けていた。日本酒の瓶は空になっていた。
どれだけ飲んでももう一度酔えなかった。ボクはその場に寝転がり、窓から見える夜空を眺めた。星はあったが月がなかった。警報機の音が鳴り、間もなく江ノ電がイナムラ駅に到着した。ボクはスマホで時間を確認した。終電だった。
ボクはそのまま検索エンジンに兎と打ち込み、生態や象徴を適当に調べた。
魔除け、飛躍、強い性欲、縁結び、日本から見える月には兎の影が見える。
ボクは鼻を鳴らしスマホを放り投げ、静かに目を瞑った。渦潮のように回る闇が眠りを誘った。
翌日、ボク達は二人揃って二日酔いになっていた。ボクは熱さと蝉の鳴き声によって頭痛を増幅され、ベイビーちゃんはひっきりなしにトイレへ駆け込んで嘔吐しては、ひたすら水を飲んでいた。
「頭痛い」
「ボクもだよ」
ベイビーちゃんははボクの隣に倒れこんだ。ボク達は笑いあう気力さえなかった。
「ミアちゃん。昨日私、なんか言ってた?」
「何も」とボクは言った。
ボクはもう一度目を瞑った。頭を揺らされ続けているような痛みとぐるぐる回る視界の中でボクは思った。
酔っていれば夢は見ないのか。
初めてわかったことだった。