下剋上 ~勝利へのストレート~(凍結)   作:桜葉黎明

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今回は青道との練習試合前です。

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サブタイトルが思いつかない......


第8球 もう一人のライバルとの再会

雷鴉視点........

 

大橋:「青道ってグラウンド2面もあるのかぁ........いいなぁ」

 

高坂:「それなら海皇だって1面でも球場と変わらない設備じゃねぇか」

 

榊:「騒ぐのはここまでだよ。相手はあの青道だから気を引き締めるよ」

 

俺らは今西東京の野球名門校・青道高校に来ている。

なんでかって?練習試合だ。

今回は青道から直々に申し込まれたみたいだ。受けたのはちょうど大輝たちが早見のことを聞きに来た日らしく他のメンバーにはその日のうちに伝えられたみたいだったが俺、早見、永倉は特訓の最中で余計なことを考えさせないようにと青道に行く2日前に言われた。

そんなに前から知ってたなら教えてほしかったが情報は既に集めてあるみたいだからよしとしよう。

そういえば栄純のやつレギュラーになれたんかな?

確か青道は海皇と同じで投手層がガタガタだから普通にやれば控え投手くらいにはなれるだろう。だがあの栄純のことだ。おそらく問題ばっか起こしてるはずだ。

 

???:「お待たせしました海皇学園の皆様」

 

グラウンドの方から一人の女性がやってきた。一瞬見たことある顔だと思ったら俺らスカウトに来た人だったな。

 

???:「副部長の高島です。このたびは練習試合を受けてくださりありがとうございます」

 

逢坂:「こちらこそ青道さんと試合ができるなんて光栄です」

 

榊:「お久し振りです高島さん」

 

高島:「榊君も久しぶりね。それに懐かしい顔がちらほら」

 

榊:「他の学校には申し訳ないですが一部を除き先に誘っておいたので」

 

高島:「そうだったのね.....君たちが入ってくれれば大幅な戦力アップだったんだけどなぁ。まぁ終わってしまったことは仕方ないわ。今日はよろしくね。さっそくグラウンドに案内するわ」

 

そういって高島さんはグラウンドに俺らを案内した。その途中で高島さんにあいさつした。

 

雷鴉:「お久し振りですね」

 

高島:「十六夜君も元気そうね?君には一番来てほしかったんだけどね」

 

雷鴉:「栄純がいるんで」

 

高島:「あら、沢村君と知り合いだったの?」

 

雷鴉:「あいつとは一緒に野球を始めた仲なんで。それと栄純がご迷惑をおかけしてます。大方いろいろ問題起こしていますよね?例えば練習初日から遅刻したりそのくせ謝りに行かなかったりうるさかったり」

 

メールには書いてなかったがあのバカのことだ。偉そうなこと言って先輩とかに反感買ってるのが容易に想像できる。

 

高島:「流石十六夜君ね、全部当たってるわ」

 

榊:「沢村君らしいね。でも今日は沢村君より丹波さんが気になるんだよねぇ」

 

まぁ栄純は実力はあると思うがまだ任せられないからなぁ。栄純とできないのは残念だけどエースである丹波さんで我慢するか。

 

高島:「丹波君は今日投げないわ」

 

なんで?

聞いてみるとどうやら今は合宿の最中でその締めとして練習試合を行なっているのだが前の日の練習試合で顎にデッドボールをくらい怪我したらしい。それで1年で1軍登録されて関東大会でデビューした奴が投げるらしい。だが正直興味ない。

150キロ?怪物?だからどうした?

俺ら海皇にそんなものは関係ない。ただ勝つだけだ。それに『怪物』の名はそいつのものじゃねぇ。海皇のものだ。返してもらおうか。

 

そんなこんなでグラウンドに着いた。

向こう側のベンチでは青道の選手たちがこちらを見ていた。ほぉ.....栄純も1軍に入ったか。俺を見つけた瞬間騒ぎ出していた。それに先輩と思わしき人たちが制裁していた。だが流石は青道だな。一見ふざけているようだがオーラが違う。なら今日の試合も楽しめそうだな。つかフェンスの向こうの記者たちウザいな。

ん?向こうからグラサンつけたいかつい人と生徒が一人来たな。もしかしていかつい人があの片岡監督か?

 

片岡:「遠いとこお越しくださいましてありがとうございます........久しぶりだな志乃」

 

志乃?逢坂先生と知り合いなのか?

 

逢坂:「こちらこそありがとうございます........御無沙汰してます鉄心兄さん」

 

片岡:「あの志乃が監督になったのには驚いたが手加減はしないぞ」

 

逢坂:「兄さんが1年生だけの海皇をどう思っているのかはわかりませんが......なめないほうがいいですよ?」

 

あれ?練習では鬼だけど普段は温厚な逢坂先生が怒ってる?なんかいつもより雰囲気が違くねぇか?

 

桐島:「ねぇ雷鴉、もしかして逢坂先生ってキレてるっぽい?(ボソッ」

 

雷鴉:「おそらくな(ボソッ」

 

逢坂:「それに『怪物』は青道のものじゃないんで叩き潰させてもらいます」

 

海皇一同:(啖呵切りやがった!!)

 

本当にあの逢坂先生なのか?!

 

???:「やはり東京を出ていたか大輝」

 

逢坂先生の啖呵に唖然としていたとき片岡監督と一緒に来た生徒が声をかけてきた。

 

榊:「どーも哲さん。そういう事なんで名門のプライドを潰させてもらいますよ」

 

結城:「お前がいるチーム相手に慢心はないが俺らが3年間の積み上げてきたものを簡単に潰せると思うなよ」

 

監督といい、キャプテンといい青道との試合は因縁の対決になりそうだ。

 

 

 

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その後、オーダー表を交換し、試合の準備を始めた。その時に逢坂先生と片岡監督の関係、大輝と向こうのキャプテンの関係を知った。

片岡監督は逢坂先生の親戚らしいんだけどそれ故に負けたくないらしい。そして青道のキャプテン、どうやら結城哲也という人で大輝がリトルの時同じチームだったらしい。そして大輝の実力を認めてる人物でもあるみたいだ。

栄純もいるし本当に因縁の対決だ。

今回のオーダーは

 

1(左)大橋

2(右)霜山

3(一)大滝

4(投)十六夜

5(二)榊

6(三)高坂

7(中)バーネット

8(遊)桐島

9(捕)永倉

 

となっていた。多少色々と入れ替わっているがガチオーダーじゃねぇか。逢坂先生マジだな。

 

逢坂:「ということで君たちの実力で青道を黙らせてきてね」

 

海皇一同:『はい!!!!!!』

 

逢坂先生が初めて闘志むき出しでいるのがメンバーのやる気を点火させる。

 

榊:「向こうの先発は僕らと同じ1年の降谷。150キロ前後の速球を投げる怪物ピッチャーって言われてるけど.......それ以上の怪物がうちにもいる。打撃も全員が要注意の強力打線だけど僕らも変わらない。気負いする必要はない。全力でやるよ」

 

それを聞いた全員が頷き、円陣を作った。そして膝に手をつき右手を握り左胸に当てる。目を閉じて3回深呼吸をする。

これをたかが練習試合でやるのはどうかと思うが気合い入れるにはちょうどいい。

 

榊:「.......僕たちは『静岡の怪物 海皇学園(リヴァイアサン)』だ」

 

大輝が静かに言う。

 

榊:「どこよりも汗を流し、苦しみ、野球に全てを捧げた」

 

大輝の発する言葉に全員のオーラが上がり始める......

 

榊:「求めるものはただ一つ.........勝利のみ」

 

沸々と燃え上がる闘志.......

 

榊:「栄光のために全てを喰らい尽くせ.........いくぞぉ!!」

 

海皇一同:『おおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!』

 

たった10人しかいないのに気合いで空気がビリビリしている。

昔、海皇が試合前....特に1回戦や決勝など重要な試合に行なっていたもので俺たちも使うことにしたがなかなか効果的だ。現に青道が驚いてる。さっきまで騒いでいた栄純でさえ黙ったんだからな。

さて、名門と怪物、どっちが強いか勝負だ........

 

 

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沢村視点.......

 

なんで今日の試合に先発させてくれないんだ。雷鴉が来るのによ........。丹波さんが怪我で投げられないなら俺が投げたいのによりによって降谷かよ。

 

御幸:「いつまでもふてくされてんじゃねぇよ。お前も投げられるんだからいいじゃねぇかよ」

 

栄純:「それでもあいつより先に投げたかった!!」

 

GWの時も三橋と雷鴉が投げ合ったって言ってたし俺も雷鴉と投げ合いてぇよ........雷鴉今日はリリーフで出てくんねぇかな。

 

春市:「来たよ!!」

 

春っちの声でグラウンドの入口を見ると海皇のメンバーが来た。

雷鴉はどこだ?

探していると全中の時に声をかけてきた....確か榊?の隣にいた。つかあの野郎俺を見つけるなり鼻で笑いやがった!!

 

栄純:「おい雷鴉!!てめぇ今鼻で笑いやがったな!!」

 

倉持:「うるせぇ!!」

 

雷鴉をとっちめようとしに行こうとしたら倉持先輩に蹴られた。

今に見てろよ....絶対に負けねぇから!!

 

 

その後、監督がオーダー表をもらってやってきた。一応全体としては早見ってやつを想定していたが向こうの先発は雷鴉だった。

 

片岡:「十六夜か........想定外だな」

 

クリス:「一応中学のとき2回だけ登板経験がありますが全てリリーフで球種もストレートしか投げていないので情報が少ないです」

 

片岡:「そうか........相手は全員1年だがいつも通りやれば負ける相手ではない。夏前最後の練習試合だ。手加減はいらない。本番のつもりでやれ」

 

青道一同:『はい!!』

 

監督の指示をもらい、試合の準備をする。

 

倉持:「けど監督もなんで最後の試合に1年だけのチームを呼んだんだ?相手にならないだろ」

 

倉持先輩、そう言っていられるのも今のうちだ。

雷鴉は確かに中学時代はリリーフでしか投げてないけどそれでも強いんだ。

 

結城:「大会前最後の試合だ。1年とはいえ油断するなよ」

 

青道一同:「おお!!」

 

栄純:「雷鴉!!絶対に勝ってや ???:『おおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!』っ!?」

 

なんだ今の?!空気がビリビリする!!

発生源の海皇に目を向けると息を呑んだ。

さっきまでとオーラが違う!?

先輩たちを見てみると冷や汗が出ていた。

 

片岡:「......あいつらを普通の1年だと思うな。あいつらは全国クラスの実力集団だ」

 

雷鴉たちのオーラを見た先輩たちの目つきが変わった。

おもしれぇ........絶対勝ってやる!!

 

 

“名門”青道か“怪物”海皇か........

一足早い熱い戦いがはじまった........




いかがでしょうか?
沢村は原作より強いですがおバカなのには変わりません!!

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今回は有栖川と逢坂先生の設定です。

有栖川 弥生
・静岡県富士中部中出身。海皇には一般入試で入学。
・永倉とは幼馴染で手のかかるお隣さんと思っている。
・野球が好きでマネージャーに憧れていたため野球部を支えるのに奮闘中。できるだけ長い時間支えるために学校の近くにある逢坂先生の実家に下宿している。
・クラスは3組でクラス副委員長。学年の人気者。


逢坂 志乃
・海皇学園硬式野球部監督。大学を卒業したての新任の教師。現国担当。
・前監督・逢坂隆弘の孫娘で青道監督の片岡鉄心とははとこ関係。普段は温厚で少しオドオドしているが負けず嫌い....特に知り合いが相手なら余計に負けたくない性格。そのため練習になると鬼になる。
・祖父に憧れ、自身も海皇OGで高校時代はマネージャーをやっていた。実は野球部最後の代。
・就任したての頃は監督が上手くできず雷鴉や榊に教わっていたが隆弘の才能を受け継いでいるかのように最近は少しずつさまになってきた。
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