下剋上 ~勝利へのストレート~(凍結)   作:桜葉黎明

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お久し振りです!!
遅くなりましたがあけましておめでとうございます!!
半不定期更新になっていますがこれからもよろしくお願いします!!

今回は原作に少し手を加えたストーリーになっています。気に入らないかもしれませんが温かい目で見てください。

※正直自分の中では最悪の出来だと思っています。ごめんなさい。


第12球 西東京大会準決勝

遂に夏の甲子園をかけた県大会が幕を開けた。俺らは今年の夏は出場禁止だから静岡の強豪と1、2年で脅威になりそうなやつをチェックしていた。強豪と言われている学校はそれなりに力はありそうだったから警戒しておかなければならなかったがまだ1年目の夏だ。これからじっくり研究すればいい。もちろん夏は出ないからと言って練習の手は抜いてない。それどころか厳しくなっていった。それに静岡の夏は暑い。大輝達は東京や千葉から来てるから暑さには慣れてるが俺や大橋、キリはだいぶキツい。長野と気候が違うから毎日滝のように汗をかいてる。だが有栖川さんや逢坂先生、里穂さんが気にかけてくれるお陰で特に体調を崩さずにやっていけた。それでもキツいことには変わりないんだがな。

そういえば廉と栄純の結果だが廉は1回戦で桐青に4安打完封で勝利するという上々の立ち上がりを見せた。正直ここまでやれるとは思わなかった。その後もコールド試合にしたりといい感じだったんだがベスト16で美丞大狭山とあたり徹底したマークに苦戦を強いられそれを崩すことができずに敗退した。栄純の方は準々決勝まで進めたみたいだ。そして今日その準決勝で仙泉学園と当たることになった。そんな青道を見に俺らは神宮球場にやってきた。だがせっかく見に行くのだから東東京大会の準決勝も見ていくことになりくじ引きで東東京の方は早見、永倉、大橋、ニック、高坂、有栖川さんが、西東京は俺、大輝、大滝、キリ、颯人、逢坂先生と分かれて見ることになった。

 

大滝:「西東京のベスト4は青道、仙泉、稲実、桜沢か.....順当過ぎてつまんないな」

 

榊:「市大が薬師に負けたのと桜沢が準決勝に上がれたくらいで特に波乱があったわけじゃないからね」

 

大輝の言う通りだ。と言っても青道も準々決勝は危なかったがな。動画サイトに出てたから見てみたけどあの1番---轟雷市の打撃力は計り知れないものだったな。それに俺らと同じ気配もする。純粋に勝負を楽しむ雰囲気が。だが最後の打席は勝負を楽しめずに三振してるから俺らより劣ってるけどな。

俺らはそんな話をしながら球場の中に入った。ちょうどノックをやってる頃だった。

 

雷鴉:「青道の先発は丹波さんみたいだな」

 

桐島:「大丈夫なのかな?いくら準々決勝で数イニング投げたとはいえ先発は初めてなんでしょ?」

 

雷鴉:「逢坂先生なら監督としてどちらが正解だと思いますか?」

 

青道側の客席に行き、応援団より少し離れたところに座りながら青道の先発について考えた。そして逢坂先生にもちょうどいい機会だったのでどういった采配をするのか聞いてみることにした。

 

逢坂:「そうですね........確かに丹波君は怪我の影響で出遅れていて初のマウンドは準々決勝からですからね。不安なのはあります。ですが彼はエースです。いつかは先発として投げてもらわなければなりません。それにこの試合に勝ったらおそらく決勝の相手は稲城実業.....そうなると絶対に彼の力が必要になってきます。彼の状態を確認するためにはこの仙泉学園しかないと思います。なのでこの試合は丹波君に任せるのが正解だと思いますがどうでしょうか?」

 

雷鴉:「大体逢坂先生の答えで正解だと思います」

 

エースを温存しておいてピンチになった時に上げるのも手だがやはりこの試合はエースに出てもらうのがいい。それに逢坂先生の言う通り稲実が上がってくるだろう。俺は桜沢のことは知らないが大輝が言うに桜沢の実力では稲実は倒せないみたいだ。稲実のエースで“関東№1サウスポー”成宮鳴がいる限りは。対戦したことないからどういった奴かは知らないが全国区の実力はあるらしい。そんな奴がいるとこに毎年一回戦負けだった都立高校が勝てるはずがない。話しが逸れたが決勝で万全の状態でマウンドに上がらせるならここで修正点を見つけるしかない。だがどうなるか最後までわからないのが高校野球、この采配が吉と出るか凶と出るか........じっくり見させてもらおう。

 

 

 

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その後、青道は2、3回に1点ずつ取られた。不安だった丹波さんの調子は悪くない。だが夏初先発のせいで硬さがとれずチームも仙泉の先発である真木を打ち崩すことができていなかった。身長195㎝という長身から“大巨人”と呼ばれ、繰り出されるカーブは「日本一高いところから放たれる」と言われている。そんなカーブを青道もタイミングは合ってはきているがしっかりと捉えることができずに1巡してしまった。丹波さんが打たれるのは仕方ないがチームが助けられないのは痛いな。それに今日は猛暑日だ。そんな中で神経減らしながらやってる丹波さんの体力の消費量は半端じゃないはずだ。

それにしても本当暑い。飲み物買ってこよう。

俺は観客席から離れ、自販機に向かった。

 

???:「あれ?もしかして雷鴉君?」

 

飲み物を買って観客席に戻ろうとしたら声をかけられた。振り返ると蒼月さん達元赤城中の面々がいた。

 

雷鴉:「お前らも栄純の応援か?わざわざ長野からご苦労だな」

 

若菜:「そういう雷鴉君こそ静岡からわざわざ来てるじゃない。というかなんでここにいるのよ?静岡もまだ予選やってるんでしょ?」

 

雷鴉:「俺はスカウティングとうちの監督と青道の監督が親戚同士だから応援だ。それに今年の夏は高野連からの命令で出場停止」

 

えぇ?!と面々に驚かれてるのを尻目に観客席に戻った。まだ三回ウラか。蒼月さん達はキョロキョロと辺りを見渡してる。恐らく栄純を探してるんだろう。

 

雷鴉:「栄純はあそこ.....ブルペンのところ」

 

若菜:「あ!!本当だ。相変わらず騒いでるのね」

 

栄純は気合十分に仲間に声をかけていたがあまりにも煩いためアルプスの仲間に怒られていた。

 

雷鴉:「フッ.....あいつまた怒られてやがる。青道と練習試合しに行った時も先輩にどやされてたのに懲りないやつだな」

 

若菜:「栄純から聞いたよ。引き分けだったんでしょ?」

 

雷鴉:「まぁ俺もまだまだだったことが分かったんだ。次はねじ伏せてやるさ」

 

フフッと蒼月さんが微笑ましそうに笑った。それから廉のことも含めて少し話して皆のところに戻った。

 

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それからの青道は5回までにライナーやファインプレ、走塁妨害に近い行為などの不運に見舞われながらもなんとか食らいついていき6回には小湊さん、結城さん、そして丹波さんの代打で入った小湊さんの弟君と繋いでいき一挙4点を取って逆転した。つか仙泉のバッテリーバカだろ。いくら調子いいからって同じ球ポンポン投げてたら打たれるに決まってんだろ。青道をあんま舐めんなよ。

 

大滝:「お?次は沢村が投げるんだ」

 

6回ウラで丹波さんに代わって栄純がマウンドに上がった。気合い入れて上がったけどあいつ大丈夫か?準々決勝でも俺以外に初めて1発食らったからな。気持ちを切り替えられてたらいいが。

 

榊:「で気合い十分で出て行ったのにいきなりランナーを出すと。やっぱり面白いよ沢村君は」

 

桐島:「なんていうか相変わらずおバカ丸出しだね」

 

霜山:「アホ」

 

はぁ~......あのバカさっそくランナー出してんなよ。大輝とキリは苦笑いしてるし、颯人は毒吐いてるし、大滝は腹抱えて笑いこらえてるし、逢坂先生もクスクス笑ってるし。あの人に教わった兄弟子として恥ずかしい。

それにそのあとバスターエンドラン食らうし何やってんだよ。

少し冷静にさせるか。

 

俺は青道の応援団のいるところへ行った。

途中で栄純は御幸さんがかけたタイムを拒否しやがるし大丈夫か?

どこか栄純から見えそうな場所は......高島さんの隣がよさそうだな。

高島さんの近くに行くと高島さんは肩を震わせていた。怒ってるっぽそうだな。

 

高島:「頼もしくなったものね......」

 

雷鴉:「すみませんご迷惑をお掛けして」

 

高島:「え?!十六夜君!?なんでここにいるの?!」

 

雷鴉:「この前はどうも。今日はもちろん青道の応援ですよ。ただ応援するのもつまらないのでスカウティングも兼ねてますけど」

 

高島:「そうなの?」

 

雷鴉:「ええ。自分だけじゃなくて一部ではありますがほかの奴らも来てますよ。残りは東東京の方に行きましたが」

 

貴子:「静岡の方は大丈夫なの?」

 

雷鴉:「大丈夫ですよ。だいたい調べ終わってるのでっと、栄純の奴焦ってんじゃねぇよ」

 

話し込んでいるうちに栄純が1点を返された。更に送りバントを決められ2、3塁のピンチを迎えていた。プレッシャーに飲まれてんじゃねぇよ。

勝負を楽しまなきゃ甲子園は見えてこねぇぞ栄純.......

 

 

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沢村視点....

 

やべぇ......せっかく先輩達が点取って逆転してくれたのにピンチつくっちまった.......

次は大巨人.....ここを抑えなきゃ!!けどプレッシャーが半端ねぇ!!どうする?!どうすればいい?!

とにかく低めだ!!

俺は大巨人にムービングを投げた。

 

カキンッ!!

 

あっ!!

 

審判:「ファール!!」

 

あっぶねぇ。危うくまた1点献上するところだった。

次はもう一球アウトコース。もっと慎重にならなきゃ。

 

スパンッ!!

 

審判:「ボール!!」

 

っく!!ビビんな俺!!もっと集中しろ!!こいつは轟じゃねぇんだ!!

 

カキンッ!!

 

審判:「ファール!!」

 

ファールになったけどまた打たれた。やべぇどうする?!

 

御幸:「タイムをお願いします」

 

御幸先輩がタイムをかけてマウンドにかけてきた。

 

御幸:「大丈夫。ボールは走ってる。お前の最高の球を投げろ。打たれてもバックには最高の先輩達がついてるんだ」

 

そうだ。大丈夫だ。俺の後ろには先輩達がついてるんだ。

 

御幸:「それに応援団の、礼ちゃんの隣とその後ろの客席見てみろよ」

 

え?振り返るとそこにいたのは.......

 

『おい、あそこにいるのって海皇の十六夜じゃねぇか?』

 

『十六夜だけじゃねぇ。向こうに榊に霜山とかもいるぜ』

 

雷鴉!?それに海皇の奴らまで?!

 

御幸:「少しは落ち着いたか?あいつらが見てる前で恥ずかしい試合はできねぇぜ」

 

そうだ......なにプレッシャーに飲まれてんだ。海皇との練習試合を思い出せよ。

雷鴉を見るとポケットに手を突っ込みながら頷いていた。

勝負、楽しめてなかったな.......。いまだに轟に打たれたホームラン引き摺ってるし。

ふ~.........。雷鴉のお陰で気持ちが楽になったぜ。こっから抑えてやるぜ。

 

 

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雷鴉視点......

 

栄純の目つきが変わった。ここを抑えれば流れは青道にくる。お前ならできる。

栄純は右足を踏み込んだ。だがあいつの右足が内側に入り込み過ぎてる。その状態では投げられない。どうするつもりだ栄純.......

 

スパンッ!!

 

審判:「ストライク!!バッターアウト!!」

 

マジかよ.......

栄純のやつ......クロスファイヤーかよ......

土壇場で大した奴だ。

これだけ見れれば満足だな。さてここにいると暑苦しいから皆のところに戻るか。

 

榊:「これで勝負ありかな」

 

大輝の言う通り、そのまま青道の打線が爆発し、12-4と快勝し決勝戦に駒を進めた。

俺らはその後、第二試合の稲実対桜沢もスカウティングして静岡に戻った。試合後は栄純に会わずに帰ってきたが今は会わなくても大丈夫だろ。

決勝はやはり予想通り青道対稲実となった。さすがに決勝は見に行けないから結果を待つしかないがいつも通りやれば勝てるはずだ。

だがあいつは今まで決勝の舞台に立ったことがない。ましてや甲子園を決める大事な決勝だ。これまでは大事な場面でも気持ちで何とかなったが高校野球独特の異様な空気に包まれる決勝で気持ちだけで乗り切れるほど稲実も甘くはない。経験値が少ない栄純がどこまでついていけるか......稲実のエースも関東№1サウスポーだけあって簡単には得点できないだろう。

投手戦が予想される決勝戦......前の二試合がボロボロなだけに不安だな。

 

 

決勝まで上がった青道だが栄純の経験値が足りないために嫌な予感が絶えなかった.........




いかがでしょうか?
やっぱり小説作るのって難しいですね。まぁ絶対完結させますけど.....

これからの予定ですが1月は私用で忙しく更新が難しいですがちょこちょこ更新していくのでご了承ください。

アンケートにご協力いただきましてありがとうございます。
ヒロインは夏川さんになりました。学校・学年が違うため難しいですが何とかやってみます。


何かアドバイスや意見などもよろしくお願いします。
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