だが内容が薄い.....
みんな許してくれ.....
全中が終わり長野に帰るといろんなところから推薦が来た。
大阪桐生、市大三高、桐青、稲代実業、ARC学園、美丞大狭山.......もちろん青道からも来た。
今日は.....薬師か。正直めんどくせぇな。
???「お、雷鴉じゃん。今日はどこからの誘い?」
雷鴉「大橋か。今日は東京の薬師だな」
こいつは
祝勝会の時にそう言ってたからなぜ海皇なのか聞いたら「ほかに行きたいとこがなかったから」って言ってたな。
大橋「ずっと断ってるのに飽きずに毎回よく来るよな」
???「それだけ僕らをほしがってることだろ?」
後ろから声が聞こえた。振り向くと同じ野球部の奴が立っていた。
雷鴉:「キリ、遅いぞ。相手を待たせるつもりか?」
こいつは
桐島:「すまん。ちょっと野暮用でね」
大橋:「どうせ女子にどこの高校行くか聞かれたんだろ?」
桐島:「よくお分かりで」
キリは女子によくモテる。優しい奴だし顔もイケメンだから試合がある日はいつも毎回女子たちが見に来てる。高校も一緒がいいらしく全中が終わってから毎日聞かれてるらしい。海皇に行くんだから言えばいいのに言わないでいる。そのおかげで俺らもどこに行くのか聞かれるんだよね。
そんなくだらない話しをしながら3人でスカウトマンが待つ応接室に向かった。もちろんいつもの回答を持ってな。
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薬師のスカウトが終わったら次の学校がなんと廉が通ってる三星学園だった。つか三星はスカウトマンだけじゃなく廉のじいちゃんまで来やがった。ご丁寧に「廉と一緒に入学してほしいから廉を説得してくれ」とかぬかしやがるからぼろくそに言ってやった。
それから3日後、俺と大橋、キリは静岡に向かった。
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大橋:「ほえ~......ここが海皇か。でかいな」
集合場所であった海皇のグラウンドに行ったら専用のグラウンドだったのかきれいにしてあり、甲子園並の広さがあった。
榊:「やぁ、みんな待ってたよ」
グラウンドを眺めてたら校舎のほうから榊君が来た。
榊:「みんなもう集まってるから」
そんなことを言いながらみんなが集まっているであろう場所へ向かった。
榊:「そういえば今日の雑誌見た?なかなか面白いことになってるよね」
榊君が言っているのは今日発売された野球雑誌で中学生特集が組まれていたがその見出しがすごかった。
大橋:「『全中優勝捕手十六夜、右翼手大橋、二塁手桐島 全推薦お断り』だっけ?」
桐島:「それなら榊君たちだって『準優勝遊撃手榊他2名、3位立花も2名拒否』だからね」
榊:「僕のことは大輝でいいよ」
榊君がそういってきたのでこれからは大輝と呼ぼう。
雷鴉:「なら俺も雷鴉で構わない」
???「大輝ぃ!!どこ行ってたんだよ?!待ちくたびれたよ!!」
そんな話をしていると4人の男子がいた。察するに俺らと同じ下剋上を狙う仲間かな。
榊:「そんなに焦らないの。下剋上に必要な人材を迎えに行ってたんだから」
大輝がその一言を言った瞬間、4人の雰囲気が変わった。
???:「やっと来たか。俺は宮田東5番サードの
俺らが来た時に騒いでいた一番ガタイがでかい奴が自己紹介してきた。そういえば全中決勝はこいつを一番警戒したわ。特に守備を。ライン際にやたら強い印象があったな。
次に高坂の隣にいた背の低いやつが自己紹介した。
???:「大輝や高坂と同じ宮田東2番ライト
こいつは大橋と同じタイプだった印象だな。大橋と唯一違ったのはバントがかなりうまかったな。
???:「それじゃ俺らだな。俺は立花9番ピッチャーの
ピッチャーか。受けてみたいもんだな。
???:「最後に俺は
こうやって見ると榊君って結構中軸を集めたみたいだな。俺も修峰で4番打ってたからな。
そのあと大橋とキリが自己紹介した。大橋がポジション言ったとき同じポジションってことで霜山君とすごい睨み合ってた。だけど大橋、お前はポジション変更してもらうから。
榊:「じゃ最後に雷鴉君お願いね」
最後に俺か。つかみんなの期待する目が痛い。
雷鴉:「修峰4番キャッチャー十六夜 雷鴉だ。よろしく頼む」
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榊:「さて、みんなの顔合わせも済んだところでポジション決めしよ。入学したらさっそく練習したいしポジションかぶってる人もいるからね」
だな。すでに大橋と霜山君がいがみ合ってるし。
10分後......
というわけで話し合いの結果、
1番センター 大橋
2番ライト 霜山
3番ショート 榊
4番キャッチャー 十六夜
5番サード 高坂
6番ファースト 大滝
7番
8番セカンド 桐島
9番ピッチャー 早見
って感じになった。
レフトだけ空いてしまったが入学後に探すことになった。それとポジション決めで判明したことなんだがこの学校、上級生いないのかよ.....。大輝は知っていたらしいけどもっと早くいってほしかった。ちなみにキャプテンは大輝になった。初めは俺になりそうだったけど大輝が発起人なんだからな。最後まで責任持ってもらわんとな。
早見:「雷鴉、時間あるか?ちょっと投球練習に付き合ってほしいんだけど」
早見が投球練習に誘ってきた。受けてみたかったからちょうどいいな。ミットとか持ってきてよかったわ。
雷鴉:「いいぜ。球速と変化球は?」
早見:「Max146㎞/h。高速スライダーにフォーク、カーブだな」
ふ~ん。廉と栄純には劣るけどまぁ上々かな。
そう思いながら俺はホームベースに向かった。
変化球を交えながら何球か受けて感じたことはもうちょい球速とキレがほしいかなってことぐらいだな。
榊:「準決の時よりいいね」
早見:「まぁお前らに負けたしこんな面子の中に入って負けるなんて嫌だからな」
一応練習はしてたんか。このまま頑張ってくれよ。
大橋:「雷鴉も久しぶりに投げたら?」
......コイツハナニイッテンダ?
榊:「雷鴉君は捕手じゃないの?」
大橋:「本職はね。だけど投手としてもかなりの実力あるよ。雷鴉もどうせ投手用持ってきてるんだろ?」
高坂:「それは見てみてぇな」
確かに持ってきてはいるが.....
雷鴉:「別に投げてもいいが誰が捕るんだよ?」
榊:「大丈夫。亮太が受けてくれる」
高坂:「なんで俺なんだよ?!」
榊:「だって雷鴉君以外で一番キャッチャーっぽいから」
高坂:「それだけの理由かよ!!」
高坂は文句を言いながらもとぼとぼ歩いて行った。どうやら受けてくれるみたいだな。
俺はグラブに変えてマウンドに立ち投球フォームに入る。
キャッチャーもいいけどマウンドに立つのも悪くないよねぇ.....
雷鴉:「高坂......集中してね。じゃないと......
高坂がは?っという顔をした瞬間、ズパンッ!!とものすごい音が聞こえた。
大輝やほかの奴は驚きと唖然とした顔をし、大橋はニヤニヤ笑い、キリはやれやれといった顔をしていた。
投球を受けた高坂は自分の震えてる手を眺め後ろにあったさっきまで
早見:「な、なんだ今の......」
榊:「......颯人、どう?」
大輝はいつの間にか用意したスピードガンを構えていた霜山君に声をかけた。
霜山:「.....こ、これやばいよ」
そういって見せたスピードガンに表示されていた数字は........
榊:「.....153㎞/h.....だと.....?!」
雷鴉:【高坂君、怪我、なかった?】
高坂:「あ、ああ....」
あれ?もしかしてビビっちゃったかな?別に普通なのに。
大橋:「あれでも久しぶりにジャイロ投げたからちょっと遅いよな」
桐島:「あいつのMaxは158㎞/hだから投球練習でもさせておけばあと2,3キロくらい余裕でいけるはずだよ」
早見:「もっと出るのかよ.......」
まぁ最近スカウトの相手をしてて投球練習してる暇なかったからね。
榊:「まぁうれしい誤算だね。正直隆司だけじゃ心許なかったからね」
桐島:「だけど現時点で雷鴉の球を捕れるやつがいない」
榊:「それは後々考えよう」
高坂:「それより雷鴉の口調変わってねぇか?」
大橋:「雷鴉はマウンドに上がると性格変わるんだ。いつも冷静なのにマウンドに上がると博打みたいなことし始めるし」
桐島:「あれは本当にきついからやめてほしいんだけどね」
雷鴉:【打てないほうが悪いからね】
高坂:「何やったんだよ?」
雷・桐・大:「「【ど真ん中に100キロのストレートを放り込む】」」
そういったら一同あきれてしまった。別に投球の一種だと思うんだけどね。
その後、俺はマウンドを降り、グラブを片付けた。
久しぶりに投げたからちょっと硬くなったな。
雷鴉:「ほんと悪かったな。高坂がうまくさばいてくれて助かった」
高坂:「本当に口調が変わるな。ほかにどんな球種投げられるんだ?」
雷鴉:「ストレートが2種類、スラーブ、チェンジアップだな」
榊:「ストレートが2種類.......さっきのジャイロと普通のストレート?」
大橋:「ジャイロはストレートに入ってないぜ」
高坂:「じゃなんだよ?」
雷鴉:「低回転ボールと高回転ボール」
大滝:「は?なにそれ?」
大滝は知らなかったらしい。ほかを見てみると高坂、霜山も知らないみたいだった。
榊:「両方とも見た目はただのストレートに見えるけど低回転は手元で沈み、高回転はホップするといわれてる球種だね。僕も噂で聞いただけで実際には見たことないしプロ野球でもそんな球投げる選手なんていないけどね」
大輝は高坂たちに説明した。
雷鴉:「90年代に一人だけいた」
高坂:「すげぇ選手もいたもんだな。それを真似たのか?」
雷鴉:「まさか。本人に教わったんだ」
大橋:「それは初耳だな。誰?」
初耳も何も話してないからな。
雷鴉:「渡久地東亜」
榊:「渡久地?渡久地って1年で最下位だった埼玉レオンズを優勝に導いて引退した伝説のピッチャー?」
大橋:「俺ら聞いてねぇよ」
雷鴉:「言ってないからな。つか聞かれてねぇし」
大橋はいちいち騒ぐんじゃねぇよ。
早見:「じゃエースは雷鴉か?」
雷鴉:「大橋の言ったこと忘れたのか?俺はキャッチャーだ。今までピッチャーの登板回数は少ない。それをふまえればエースを背負うのはお前だ」
これまでの試合で登板したのは予選2試合のリリーフのみだ。早見に比べたらまだ上がれない。
早見:「そうか......けどやばくなった上がってくれ。エースを背負わせてもらえるやつがこんなこと言うのもあれだけど」
後ろに抑えられる奴がいれば先発は思い切って投げられる。結果長く投げられ、勝てる。早見は先発を任せられた時の重圧と不安を少しでも解消したいのだろう。
雷鴉:「もちろんだ。だからお前は思い切って投げろ。俺が抑えてやる。その代わり、不甲斐ない投球すんなよ」
早見:「当然だ。俺らは負けられないんだからな」
榊:「そうだね。僕らは負けられないんだ。君たちも、そして僕も数ある強豪校からの誘いをすべて断って下剋上をするんだ。負けは許されない」
大輝の言う通り青道や稲代、桐青の誘いを断って俺らの実力だけで甲子園......深紅の大優勝旗を目指すんだ。これで負ければ笑いものだ。
他の奴らを見れば真剣な眼差しで頷き合ってる。
榊:「みんなもわかってるみたいだね。じゃ次に会うのは入学後ということで」
大輝の一言で解散となった。
この日から負けられない戦いが始まった........
いかかでしょうか?
まだ2話しか書いてないけどなんかあったら書いてください。