またリアルが忙しかったため投稿がかなり遅れました。
楽しみにしていた皆さん、申し訳ございません。
御存知かと思いますが主人公がマウンドに行くと口調が変わるため喋るときは【】でいきます。またマウンドにいるときは優しい?口調で、マウンドにいないときは普段の口調になっています。読みにくいかと思いますがご了承ください。
あはっ★
やっぱマウンドにいるときの緊張感たまらないねぇ。低回転も高回転も“変化する”ストレートだから攻略されれば終わり。そんなドキドキがたまらないよ。もちろん攻略させる気なんかまったくないけどね。
さて、そろそろバッターに集中しようかな。永倉君は....そこね。
高校初登板記念すべき第1球....きっちり決めようかねぇ。
スパンッ!!
審判:「ストライーク!!」
スラーブを投げたけど見逃された。
ふ~ん.....とりあえず1球は様子見ね。まぁ懸命な判断じゃないかな。それが正しい判断かは知らないけどね。
次は内角のチェンジアップかな。
審判:「ストライーク!!」
これは振りにきたね。悪くないバッティングセンスだけどまだ荒い面もあるね。
さて、この回も終わらせようかね。
永倉君は高めに構えてる。わかってるねぇ。
この回はこれで終わりだよ!!
俺はランナーがいるのにもかかわらずおおきく振りかぶり投げた。
巣山:(ワインドアップ?!でもこの球は高い.....ボールだ!!)
雷鴉:【残念だけどそれ、ストライクだからね】
スパンッ!!
審判:「ストライーク!!バッターアウト!!」
巣山:「えっ?!」
巣山君が驚いてる。無理もないよねぇ......ボールのはずなのにストライク判定なんだから。
確かに普通のストレートならボールだったけど俺が投げるストレートは普通じゃないからねぇ.....。
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三橋視点....
百枝:「な、なに今の球は......?ボールじゃないの.....?」
沖:「お、俺にもボールに見えたんだけど.....」
栄口:「なんでストライク判定.....なんだ......?」
監督が、皆が十六夜君の投球.....そして謎のストライク判定に動揺を隠せなかった。今の球ってもしかして.......。
西広:「そ、それより.....」
花井:「すまん、俺のせいだ....」
栄口:「それなら俺だって同じだ.....」
そう、俺たちはノーアウト満塁の大チャンスだったこの回を無得点で終わらせてしまった。
阿部:「まだ終わったわけじゃないんだからしょげた顔してんなよ」
田島:「あと3回もあるんだからいけるっしょ」
ランナーだった阿部君と田島君が戻ってきた。
阿部:「それより三橋、さっきの最後の球、もしかして昨日言ってた“低回転ボール”ってやつか?」
三橋:「あ、阿部君はさっきの球、わかったの?」
花井:「つかさっきのボールじゃないのかよ?」
田島:「さっきのは完全にストライクだぜ。リリースした時の軌道はボールだけどミットに入る直前にほんの僅か落ちたように見えた気がした」
三橋:「た、田島君もわかったの?」
田島:「できるだけ特徴をつかもうと思って観察してた」
阿部:「俺はちょうどキャッチャーと対角線にいたからミットが下がったのが見えた」
三橋:「す、すごいよ二人とも。た、確かにあのボールはて、低回転ボールであ、あれは完全に、ストライク、だった。み、皆も感じたと思うけどあれが、十六夜君の実力なんだ。か、勝つことは難しいかもしれないけど、お、俺たちが埼玉で....激戦区で勝ち残るためにこれほどいい機会はないと思うんだ。そ、それに夏前に強敵とできるんだから、ま、負けていいとは言わないけど、少しでもな、なにか収穫があるものに、しようよ。それに十六夜君に負けたくないんだ!!」
俺は皆に諦めてもらいたくない思いで叫んでしまった。
阿部:「お前ら三橋一人に戦わせんじゃねぇ!!」
田島:「まだ巻き返す可能性が残ってんだから諦めるのは早過ぎるぞ!!」
阿部君....田島君....
花井:「....そうだよな、まだ負けたわけじゃないんだよな....すまん!!弱気になってたわ」
栄口:「だよな....まだ2点差なんだ....返せる点差なんだ!!次は絶対に決める!!」
巣山:「俺も際どいやつは全部打つ!!」
皆希望を持ち直したようだ。十六夜君、これからが勝負だよ!!
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雷鴉視点....
そうだ。まだ終わってないのに諦められた試合の相手をするほどつまらないことはねぇからな。廉はいつもオドオドしてるのに自分の意思だけはきちんと伝えるし、それが周りに伝染するから厄介なんだよねぇ。でもそれも廉君の面白いんだけどな。
7回表海皇攻撃....
この回先頭は前の守備で好プレーを出したニック。
このまま勢いに乗って欲しいところだな。
そう思っていたが廉のやつ、さらにギアを上げてきやがった。
審判:「ストライーク!!」
一球目はインコース真ん中にボールになるナックルカーブを投げてきた。ニックはつられて空振りした。
テンポが早くなってきたな。すぐに二球目を投げた。
同じコースだったがカーブだったためボールの下を打ってしまいショートフライになった。
次の打者はキリだからバットコントロールで塁に出て欲しかったが廉もやすやすと打たせなかったため一球でサードゴロに抑えられた。
次は早見と交代した永倉だったが廉ほど多球種のやつを相手にしたことがなかったみたいで三球三振で終わった。
そのウラ西浦攻撃....
久しぶりの登板だからやっぱワクワクしてしょうがないやぁ。それに低回転も調子がいい。そのおかげで先頭の泉君を三振、水谷君をファーストゴロに抑えたよ。
そして次の打者は....待ってたよ廉君!!
初球はボール一個分外にチェンジアップを投げた。
審判:「ボール!!」
しっかりボールは見えてるみたいだね。じゃ今まではトドメに低回転を投げてたからちょっとビックリさせてあげよう!!
俺は真ん中に高回転ボールを投げた。
カキーン!!
あれ?打たれた?
ボールはライト方向に向かっていった....が、颯人が取ってくれて3アウトになった。廉君を見るとしてやったといった顔をしていた。もしかして高回転を狙っていたのかな?なかなかやるねぇ。
8回もお互い譲らず、9回表も廉君を攻略出来なかったよ。
じゃ最終回、気合い入れていこうかな。この回先頭は4番の田島君だし。
一球目はスラーブだね。
審判:「ファール!!」
へぇ〜....スラーブを初見で当てちゃうのか。すごいね。体は小さいけど4番打つだけあるよねぇ。
二球目もスラーブをボールからストライクに入るようにしようかな。
審判:「ファール!!」
これも当てるのね。それにどうやら低回転を待ってる感じがする。じゃ投げてあげる!!
審判:「ストライーク!!バッターアウト!!」
まぁ投げるのは高回転だけどね。
次は花井君か、さっきは冷静だったけど今は最終回ってこともあってちょっと焦りが出てるよ。
審判:「ストライーク!!バッターアウト!!」
結局三振で終了した。あと1人だけどこのまま終わるのは嫌だなぁ。
ということでタイムをかけさせてもらうよ。
永倉:「あと一人なのにどうしたんだ?」
大滝:「気合い入れろってか?」
桐山:「多分そんなことじゃないよ。外野陣も呼んで」
大滝が外野陣に声をかけて呼び寄せた。
霜山:「何かあった?」
大橋:「嫌な予感しかしないんだけど....」
榊:「で、どうしたんだい?」
皆集まったから何をやりたいのかを話した。
高坂:「お前馬鹿じゃねぇの?!」
ニック:「日本人は皆こうなのカ?まぁ面白そうだからやってみたいガ」
榊:「そんなことはないけど絶対に打たれないんだよね?」
雷鴉:【打たれたら負けるだけだよ。それだけは神様にでもお祈りしておくことだね】
榊:「雷鴉....。仕方ない、やってみようか」
皆呆れてるけど同意を得れたみたいだ。さて廉君、締めの勝負、しようか。
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三橋視点....
後がなくなっちゃった....田島君も花井君も最後の打席は三振だ....巣山くんに全てを託すしかないのか....
雷鴉:「タイム」
え?
2アウトのところで十六夜君がいきなりタイムをかけた。内野陣と話をしたあとすぐに一塁の人が外野陣にも呼びかけ全員がマウンドに集まった。
沖:「いきなりタイムをかけてどうしたんだ?」
阿部:「今のタイム、ピッチャーがかけたな。なんのタイムか想像がつかん」
田島:「少なくともあいつだけはなにか企んでそうだけどな」
一体何のタイムなの?
しばらくするとマウンドから散っていった....が、バッテリーが予想外の行動に出た。
栄口:「敬遠....だと....?!」
十六夜君達がやった行動は『敬遠』だった。なんで敬遠?今日の巣山君は一本もヒットを出していない。仮に打っていたとしとも十六夜君の実力なら敬遠する必要はないはず。なんで敬遠なの?
俺はただ困惑するばかりであった。
フォアボールになり次のバッターは泉君であったがこれも敬遠しだした。そしてついには水谷君まで敬遠と3連続敬遠で満塁という場面に俺の打席になった。
花井:「あいつらは何考えてやがる!!」
花井君が大声で叫んでいる。なぜ2アウトランナー無しという絶好の機会を潰したんだ?だけどこの状況、どこかで....
すると外野陣はベンチに下がった。どうやらグローブを変えるようだが.......まさか!?
百枝:「なにこの守備は!?」
花井:「ふざけんな!!こんな守備、高校生のやることかよ!?」
海皇の守備は外野無し....つまり『9人内野』だった。それは師匠-----渡久地さんが現役時代に足の速い外国人選手相手に使っていた戦法であった。
これをやるということは十六夜君....いいよ。受けて立つよ!!
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雷鴉視点....
2-0で2アウト満塁、9人内野....これは一球でも外野に飛ばせば廉達西浦の逆転勝利を示している。渡久地さんもプロに入る前は沖縄で『ワンナウツ』っていうゲームに興じていたことがあり、プロに入ってもやったことがあった。
この試合、締めは廉君との真っ向勝負にしようと決めていたんだ。
さてどちらが勝つかな?
廉君も感じ取ってくれたみたいで真剣な眼差しをしつつも口元は笑っていた。俺もニヒルな笑みを浮かべてしまう。
第一球は....低回転だよっ!!
俺は振りかぶってど真ん中に投げた。
カキーン!!
審判:「ファール!!」
ファールにされちゃった。
間髪入れずに第二球も低回転を投げた。
カキーン!!
審判:「ファール!!」
これもファールにされた。
まだまだ行くよ!!
それから際どいところに低回転を投げたけど全部ファールにされた。しつこいなぁ!!いくら廉君でもそれはないよ!!
とか言いつつ高回転を投げた。
カキーン!!
審判:「ファール」
これもファールにされた。よくやるねぇ。もう少しやりたいけどつ次も試合があるからこれで決めよる!
俺は振りかぶって....投げた。
スパーン!!
ボールはしっかりとミットに収まっていた。
俺はさっきまで3回転させていた低回転をさらに2回転半に調整して投げた。
審判:「ストライーク!!バッターアウト!!ゲームセット!!」
審判から試合終了のコールがなされた。
俺らは高校初勝利を手にした。
海皇学園(静岡) 2-0 西浦高校(埼玉 )
-------海皇学園、勝利
いかがですか?
文才の無さは目を瞑ってください。
しばらくはそこまで忙しくないのでできるだけ早めに投稿できるように頑張ります。
次はその後と三星戦です。
何かありましたらバンバン言ってください。
今回は高坂と大滝の設定です。
高坂 亮太 右投げ右打ち
・東京都宮田東中出身。海皇に来た理由は「自分の力を試したかったから」。
・ポジションは基本サード。ライン際の打球にめっぽう強い。
・豪快で雷鴉・榊に次ぐパワーを持っていてホームランが多いが空振りも多い。
・ガタイが大きく、入学当初は柔道部やラグビー部などパワー系の部活に勧誘されまくっていた。
・でかいため小さい子によく泣かれてしまう。
・クラスは2組で寮の部屋は大滝と一緒。
大滝 光子郎 右投げ右打ち
・千葉県立花中出身。海皇に来た理由は「気まぐれ」。
・ポジションは基本ファースト。堅実な守備と堅実な打撃が持ち味。
・雷鴉・高坂よりは細身だが筋肉の使い方がうまいためパワースラッガーと同様のホームランを叩き出す。
・無類の甘党。寮の部屋には様々な甘いお菓子がストックされている。ちなみに料理が上手い。
・クラスは1組で寮の部屋は高坂と一緒。