気にしないでおこう(笑)
今回は三星がボコボコにされます。
雷鴉視点.....
試合には勝ったが廉には勝てなかったな。あいつも強いな。
整列をしていたら廉が俺の前に立った。
三橋:「や、やっぱ十六夜君はつ、強いね」
雷鴉:「何言ってやがる。俺らもお前に抑えられてたじゃねぇか。得点も初回の失投とエラーでお前からはちゃんとした点は取れてねぇよ。それに今回は地力の差だろ」
三橋:「でも....」
廉も強情な奴だな。
三橋:「つ、次は三星だけど.....大丈夫?」
雷鴉:「その心配は三星にしてやれ。廉たちは見ていくのか?」
三橋:「は、初めは帰る予定だったけどた、多分見ていくと思う」
雷鴉:「そうか......なら終盤にタイムをかける。スピードガンがあるならそれを持ってバックネットに行ってみるといい。一球だけ面白い球投げてやる」
三橋:「面白い....球?」
大橋:「雷鴉!!行くぞ!!」
阿部:「三橋!!早く来い!!」
俺は大橋に、廉はキャッチャーのやつに呼ばれた。
雷鴉:「じゃ俺らは三星戦の準備もあるから行く。埼玉で勝ち残るための参考資料にしな」
廉にそう言い残してメンバーの待つ方に向かった。
大橋:「西浦のピッチャーと何話してたんだ?」
雷鴉:「別に。それより永倉、メシ食ったら肩つくるの手伝え」
永倉:「それは構わないがお前メシどうするんだ?」
雷鴉:「食っちまうと動けなくなる。けど食わなきゃ力でねぇからなぁ.....。有栖川さん、あとでグランドにおにぎり1個とゼリー的なもの持ってきてくれない?三星のアップ見ながら食うから」
弥生:「わかった。持ってくよ。あぁ!!早見君!!ビデオばっか見てないでちゃんとアイシングして!!」
早見:「うるせぇ!!不甲斐ない投球したんだ!!反省会させろ!!」
弥生:「そんなのお昼食べながらでもできるでしょ!!」
さっきの試合で予定より早めに降板した早見が肩を冷やさないで一人反省会を開いているのを有栖川さんが怒った。
さて、俺は体と気分をほぐしに行くかな。
雷鴉:「じゃまた後で」
榊:「どこに行くのかな?」
雷鴉:「ん?まぁちょっと散歩。大丈夫、ちゃんと戻ってくるから」
大輝に後のことを任せて散歩に出かけた。
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30分後、散歩から帰ってグランドの隅に行くと永倉が待っていた。低回転を中心に軽く投球練習をした。まぁ西浦の時に3回投げてるからそこまで入念にやらなくても大丈夫だろ。
30球くらい投げて三星のアップを見学した。途中で大輝と有栖川さんも合流してメシを食いながら一緒に見た。
榊:「パッと見、どう?」
雷鴉:「正直やっても俺らに得るものがない。どうせお前のことだ何か企んでたんだろ?」
大輝に言うと肩をすくめていたずらがばれたような顔をしていた。
榊:「さすが雷鴉だね。実力もないくせに三橋君をバカにし見下していたあいつらに『絶望』を味あわせてやろうかなって」
だろうな。俺も試合を見たときイラッときたからな。
弥生:「何かあったの?」
事情を知らない有栖川さんが聞いてきた。
雷鴉:「ちょっとな。まぁ有栖川さんが気にするほどのことじゃない」
それから三星はアップを終え、試合の準備を始めた。
俺らも自分たちのベンチに行きミーティングをしに行った。
逢坂:「三星は全国から人材を集めてる学校だけど君たちなら勝てるはずだわ。みんな頑張ってね」
逢坂先生から三星戦の指示をもらい、オーダーの確認を行った。
オーダーは西浦戦と全て入れ替わり、1番ニック、2番キリ、3番高坂、4番大輝、5番大滝、6番永倉、7番大橋、8番颯人、そしてラストは俺になった。守備に関してはファーストに高坂、サードに大滝、センターをニック、レフトを大橋となった。そして逢坂先生は全員にある指示が出された。
俺も全力でやる必要はないと思うから制限してやるかな......
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三橋視点.......
阿部:「流石....というべきか」
花井:「よく2点差で済んだな俺達」
お昼を食べて海皇と三星の試合を観戦することになった......けどあまりにも一方的すぎる試合だった。叶君は昨日西浦とやったから今日は別の人が投げてるけどかわいそうなことになってしまった。
4回までの時点で14-0.....俺たちが必死で戦った三星を海皇はいとも簡単に試合を決定づけた。それだけじゃない。西浦とやった時は金属バットを使っていた海皇が
初回三星ピッチャーから1番~3番までヒット、そして4番に入った榊君が満塁HRを放ち、5番、6番もソロHRで一挙6点を決めてきた。3回には十六夜君がネットを楽々超える場外HRと相手にならないほどになっていた。三星のメンバーにはかわいそうだけど十六夜君からヒットを打つことは不可能だよ。
泉:「三星があそこまでボコボコにされるなんてな」
水谷:「木製バットで4人でホームラン.....十六夜に至っては場外なんだもんなぁ。正直落ち込むわ」
田島:「その十六夜は流す程度のピッチングで完全ペースだ。三星にはたまらないだろうね」
悲観的になりながらも皆海皇から技術を盗もうと必死に見ている。篠岡さんにもビデオをお願いして撮影してもらっている。帰ったらじっくりと研究するはずだ。
西広:「それにしても三橋は監督からスピードガン借りてたけどいつ使うんだ?」
三橋:「ち、ちょっと....ね」
西広君は俺が持ってるスピードガンを指さして聞いてきた。俺もスピードガンを持って来いとしか言われてないからなんとも言いようがない。いつ使わせる気なんだ......
あれから海皇は順調に得点を決めていき7回までに20-0と差が出ていた。三星を庇うわけじゃないけど群馬の中ではそこそこやるチームだ。けど相手が悪かった。それにしてもいったいなんなんだ?
そんな疑問は8回に解消することとなった。
2アウトになった時、十六夜君がタイムをかけた。
篠岡:「三橋君?どうしたの?」
阿部:「三橋どうしたんだ?」
三橋:「あ、阿部君たちはここで待ってて!!」
阿部君たちがついてこようとしたけど止めて急いでバックネットに行く。
バックネットに行くと十六夜君が第1球を投げようとしていた。すぐにスピードガンを構える。
147キロ....これじゃない。
すぐに2球目を投げた。
148キロ....これでもない。いつ投げるんだ。
十六夜君を見ると笑顔で右手を銃の形にして振っている。もしかしてスピードガンを構えろってこと?
俺は十六夜君に向かってスピードガンを構える。十六夜君はワインドアップから投げた。
ズパーン!!
ものすごい音がグランドに響いた。俺は思わず目を閉じちゃったから目を開けて数値を見てみた。
見てびっくりした。そこにあらわされた数値は------------
157㎞/h
十六夜君はやっぱすごいや......
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雷鴉視点....
廉を見てみるとすごい顔をしていた。そうだろうな。試合で速球ジャイロを投げたのは今回が初めてだからな。今までバッティング練習の時にしか投げていないから栄純も知らない球だ。
永倉:「雷鴉!!痛い!!」
そういえば永倉のやつ、初めてジャイロ捕ったな。
雷鴉:「よく捕ったな。これでジャイロも怖くないな」
永倉:「いや、あんな痛い球そう何回も捕れねぇよ!!」
雷鴉:「まぁ今日はもう投げねぇから安心しろ。こんなやつらに投げる価値なんかねぇよ」
俺は宣言通り、完璧なピッチングをし、チームも大輝の2打席連続HRをはじめ6本のHR、26-0と三星を完膚なきまでに叩き潰しG.W最終日のダブルヘッダーに幕を下ろした。
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三橋:「い、十六夜君」
試合が終わり海皇の中型バスに荷物を入れているときに廉が声をかけてきた。振り返ると西浦のメンツがそろっていた。
三橋:「は、8回の最後の球、なんで西浦戦では、投げなかったの?」
雷鴉:「まだ肩ができてなかったから『投げなかった』んじゃなくて『投げられなかった』んだけどな」
そういうと廉は笑って右手を差し出してきた。
三橋:「ま、またやろう。つ、次は、西浦が、勝つ」
俺も笑って出された右手をつかんだ。
雷鴉:「その日が来ることを楽しみにしよう」
大橋:「そうだぜ!!俺も初回の失投なんか打ってもうれしくもなんともねぇからな!!次は完璧な球を打ってやるぜ!!」
田島:「俺だってリトルの借りを返してないんだからな!!」
早見:「絶対お前らを完璧に抑えてやる.....」
一回しか試合をしていないのに海皇と西浦の間にライバル意識が出たようだ。
篠岡:「あ、あのぉ......」
廉の後ろから女子が顔をのぞかせていた。確か西浦のマネージャーだったな。
三橋:「し、篠岡さん、ど、どうしたの?」
篠岡:「い、十六夜君.....メアド、交換してくれませんか?」
雷鴉:「メアド?まぁ全然かまいませんけど」
弥生:「あ、私も交換しよ!!私海皇マネージャーの有栖川弥生、よろしくね」
篠岡:「西浦マネージャーの篠岡千代です、よろしくお願いします」
田島:「じゃ十六夜!!俺とも交換しようぜ!!」
ニック:「俺とも交換しまショ!!」
なんだかんだ全員でメアド交換することになった。ちなみに逢坂先生も西浦の監督と連絡先を交換していた。
そんなことをしていたら出発時間を過ぎてしまった。
阿部:「次会うときは甲子園.....だな」
榊:「そうだね.....って言いたいけど僕らは今年の夏は出れないんだ」
田島:「えぇ?!なんでさ?!」
高坂:「まぁちょっと高野連に喧嘩売っちまってな。半年間公式戦出場停止を食らっちまってな。そんなんで甲子園でやるには早くて春のセンバツってわけだ」
花井:「そうか.....」
霜山:「そうがっかりしないで」
桐島:「そうだよ。半年間力をつけさせてもらうから。君達も強豪がひしめく埼玉を勝ち抜かなきゃ僕たちとやりあうことはできないよ」
水谷:「そうだな。その時までに俺らも力をつけるよ」
俺らは甲子園での再戦を近い、群馬を後にした。
まだまだ俺らも課題だらけだな......
この課題を克服して優勝旗を奪い取ってやる!!
海皇学園(静岡)26-0 三星学園(群馬)
-------海皇学園、圧勝
いかがでしょうか?
すらすら書けた割にはあまり面白くないような気がします。
そして青道と試合したいなぁ.....
今回はニックと桐島の設定です。
ニコラス・バーネット 左投げ左打ち
・アメリカ ニューハンプシャー州マンチェスター出身。親の都合により来日。
・ポジションは基本レフト。俊足強肩。
・守備範囲の広さやレーザービーム、ミート力の高さなどイチローを彷彿させるプレーをする。
・アメリカ人らしい陽気な性格でメンバーを笑顔にさせる。また日本をこよなく愛する。
・双子の妹と1歳下の弟と2歳下の妹がいる。
・クラスは雷鴉と同じ4組で寮の部屋は桐島と一緒。
桐島悠樹 右投げ両打ち
・長野県修峰中出身。海皇に来た理由は「長野にこだわる理由がないから」。
・ポジションは基本セカンド。守備範囲が広いため一二塁間、二遊間に来たボールはすべてアウトにしてしまう。
・打撃に関してもバットコントロールがすさまじく、ファール方面に飛んで行ってもスライスさせてフェアにしたりイレギュラーバウンドさせてエラーを誘ったりする。
・かなりのイケメン&優男で海皇だけでなく他校でもファンがいる。また街を歩けば芸能界の誘いが絶えない。
・クラスは1組で寮の部屋はニックと一緒。