トリニティ古聖堂、その地下に広がる洞窟。
歴史を感じさせる静謐さを醸し出すと同時、どこか陰険な空気が漂っているそこで……。
ごしゃっ、と。
幾度となく、何かを潰す音が響く。
「あークソ気持ち悪い! なんで幻影の類のクセ肉の感触がするかなぁ!」
湧き出て来たユスティナ信徒への一斉攻撃を終え、オリは吹き飛ぶ体を両手両足で制御しながら愚痴を吐く。
現れた敵、ヒエロニムスとの戦闘が始まって3分。
その中でユスティナ信徒が湧き出た回数は、実に7度。
その尽くは、オリが現れた瞬間に頭部を破壊することで撃退してきた。
銃を撃つこともできず、それどころか構えすら許さない瞬殺だ。
故に、本来恐るべきユスティナ信徒たちは、この戦場において脅威にならず。
むしろ脅威となるのは、オリが警戒していなかった方だった。
“オリ、地面!”
「ッ!」
インカムから響いた声に反応し、咄嗟に跳躍。
直後、奥に控える人型の化け物……ヒエロニムスが右手を振り下ろし。
直前までオリのいた場所が、派手に爆発四散する。
掴んだ天井の岩垂氷を支えに体を投げ飛ばしながら、オリは「うひゃー」と声を上げた。
「駄目だ、予兆がわかんない! ていうか、ユスティナの出現に警戒しつつ洞窟の地形見て走り回りながら相手の動きも見て瞬時に避けるってのは、ちょっと私じゃ頭が追い付かない!
申し訳ないけど先生、これからも指示お願い!」
“わかってる! ……後ろに!”
「あーもう!」
次にヒエロニムスが振り下ろしたのは、右手。
オリがバク転の要領で跳び下がれば、そこには赤黒く禍々しい何かが充満する。
それを見て、オリは足を止めず駆けながら、眉をひそめた。
ヒエロニムスの攻撃。
実のところ、その威力自体は大したことはない。
ユスティナ信徒たちの攻撃のような集団での飽和攻撃でない以上、生徒の神秘による防御もある程度は有効になる。
直撃したとしても、手榴弾が直撃した程度のダメージしか受けない。数がかさまない限り、有効打にはならないだろう。
だが、その分の代償なのか。
ヒエロニムスの攻撃は、とにかく避け辛い。
極端に高い運動神経、回避能力を持つオリでさえ、先生の未来視にも似た指揮がなければ回避しきれない程に。
「射線もリーチも関係なく、指定した座標にタイムラグなしで攻撃とかやりすぎでしょ!
これ私以外に避けられる生徒いないんじゃない!? ネルパイがワンチャンか!?」
“『あの子』はこの敵の攻撃のこと、何か言ってなかった!?”
「何も! 強いて言えば……緑の壺? 赤? 紫? みたいな話はしてたけど、そんなのこの洞窟のどこにあるのって感じだし!
あーもう、『あの子』ったら微妙に情報の解像度低かったりするんだよね時々!」
「まぁそういうこと言って『あれ? おかしいですね、こんなはずでは……』とか言ってる時のあの子が一番面白いんだけど」と。
そう呟きを付けたしながら、内心では黒服もこのことを告げなかったことに苛立ちを募らせ、オリは連続する爆発や赤黒い何かを回避し続ける。
現状、戦況は停滞していると言っていい。
オリは先生やアズサと会話を交わしながら、ヒエロニムスの攻撃を引き付けて躱し、時折現れるユスティナ聖徒会の
その際には、ヒエロニムスにも攻撃を加えてはいるのだが……。
「あーもう、攻撃が通りさえすればな!」
彼女の蹴りも殴りも肘打ちも。
何一つとして、ヒエロニムスに有効打を与えられなかった。
調月オリが全力で放つ一撃は、強化合金の壁ですら貫きかねない威力を持っている。
真っ当に考えれば、ビナーのような極度に強化された装甲を持つわけでもないヒエロニムスが、この攻撃を受けて多少の身じろぎ程度で済むわけがない。
つまるところ、ヒエロニムスは一般的な法則に囚われない、常識離れした防御性能を有しており。
この不可思議な防御の正体は、キヴォトスにおいて、1つしかあり得ない。
「神秘ならぬ、恐怖による防御。それも
聞いてはいたけど正直舐めてた、まさかここまで軽減してくるなんて!」
キヴォトスの生徒たちも持っている、道理を越えた超常、神秘による防御。
本来一発で命を奪い得る銃弾を、投げられた小石程度にしか感じなくなる、原理不明の現象。
神秘ならざる恐怖によって、ヒエロニムスはそれを為しているのだ。
ヒエロニムス。
太古の「教義」を掘り起こしたマエストロが、その複製を受肉させたもの。
もはやその「教義」の内容を知る者は、マエストロ以外に存在しないが……。
肝要なのは、それが集団を纏め上げ結束させるルールであったことだ。
確かな信仰を元に遵守される教義は、集団に強い一体感をもたらす。
外部からの圧力や迫害に負けず、たとえ痛みを与えられようと屈することのない、強烈な連帯と結束。
それこそが教義の本来の役割であり、真意。
故にこそ。
教義が元となったヒエロニムスもまた、その性質を有している。
即ち、強き信仰心による、外部よりの迫害への耐性。
ヒエロニムスは、「教義によって自らと繋がっていない、自分たちとの関わりの薄い者」に対して、非常に強力な防御能力を持っているのだ。
これを貫くためには、ヒエロニムスの「教義」に関係する存在による介在がなくてはならない。
あるいは……それこそ、先生の持つカードによって、道理を無視した奇跡を起こすか、だ。
……というのが、オリが黒服から聞かされた内容だった。
調月オリは、当然ながら、全くといっていい程にヒエロニムスと関係がない。
遥か古代の教義などと関係するわけもなく、その子孫であるとか、血を引いているということもなく、そもそもトリニティと一切関係を持っていない。
この物語において、オリは完全な部外者なのだ。
そんな彼女の攻撃が、ヒエロニムスの恐怖による防御を貫けるわけもなく。
「ごめん先生、カッコ良く登場してこんなこと言うのはダサいと思うけどけど、私はできたとしても、隙を作るところまでだ。
だから……頼んだよ、アズサちゃん!」
* * *
ヒエロニムスとユスティナ聖徒会に打撃を与え、その注意を引き付けるオリ。
その戦場から少し離れたところには、先生とアズサ……そして、アリウスのサオリとアツコがいた。
先生は耳のインカムを抑え、オリに必死に指示を飛ばし……。
アズサは愛銃を構え、その銃口をヒエロニムスの頭へと向けて。
そしてアリウスの2人は……そんなアズサに協力することも、手を出すこともせず。
ただ、眺めていた。
先生の指揮以外に、その場には言葉の1つもなく。
その無言を気まずく感じたのか、サオリはアズサに言葉を投げかける。
「……届くと思うのか。お前の、アサルトライフルの銃弾程度で」
先程、オリはその場にいる全員に向けて、ヒエロニムスの特殊な防御について叫んで語った。
ヒエロニムスに対しては、由縁ある者しか攻撃を通すことはできない。
一切の関係がない自分は、有効打を与えられない。
故に、ユスティナ聖徒会は自分が薙ぎ払うが……ヒエロニムス自体は、教義の生まれた場所であるトリニティの生徒、アズサが倒さねばならない、と。
実際、正規のトリニティの生徒となったアズサならば、ヒエロニムスに対して多少の縁を持つ。
少なくとも、オリよりかは恐怖による防御を軽減できるはずだった。
……が。
ヒエロニムスの圧を、その次元の違う存在を目の当たりにしたサオリには……。
とてもではないが、あのヒエロニムスを打ち倒せるとは思えなかった。
アズサの実力は、彼女の師匠であったサオリが一番よく知っている。
先程は不可思議な力を発揮して自分に打ち勝ったアズサだが、だからと言って、戦略兵器を1人で打倒できるとは到底思えない。
アズサの銃弾は、決してあの化け物には届かない。
この抵抗には意味がない。虚しい結果だけが待っている。
それは、指が震え、引き金にかけられずにいるアズサも、よくわかっているはずだった。
それなのに、何故。
何故、今もそうして、抵抗をやめないのか。
……思えば、アズサは昔からそうだった。
サオリの脳内に、かつてアズサがアリウスにいた頃の記憶が蘇る。
理不尽なことで大人に怒られる。
機嫌の悪い大人の憂さ晴らしに付き合わされる。
そんなことは、アリウス自治区ではよくあることだ。
日常茶飯事で、一々心を痛めていたら到底生きてはいけない、そんな些事。
サオリも含めた殆どの生徒が、既にそれを認め、あるいは諦めていた。
仕方ないことだと。歯向かうだけ無駄だと。
結局最後は無に帰す虚しい人生で、無駄に苦しむ意味はない。だから何も考えず、黙って従っていればいいのだ、と。
……けれど、ただ一人。
アズサだけは、最後の最後まで、自分を殴った大人を睨みつけていた。
それで更に酷く折檻される姿を見ていられず、サオリはアズサの指導を引き受けた。
何度も何度も、従順に大人の言うことを聞けばいいのだと、抵抗など何の意味もないのだと、そう教え込んだ。
口だけではわからないのだと、銃を手に力でねじ伏せたこともある。何度も何度も立ち上がって来るアズサを、一日中倒し続けたことも。
それがアズサのためだと、これ以上アズサが傷つかないためだと、そう自分に言い聞かせて。
けれど、それでもなお。
アズサの瞳の奥にある光は、少しも翳ることがなかった。
…………自分たちと、違って。
結局、最後の最後まで、サオリにはアズサが理解できなかった。
何故敵うはずのない相手に銃口を向けるのか。
何故無駄な抵抗をやめないのか。
サオリには、今も理解できない。
「見ただろう。あのオリと呼ばれた生徒……ユスティナ聖徒会の頭を一発で蹴り砕く威力で以て、あの戦略兵器にはろくにダメージが通らない。
ただの銃弾で、その防御を抜けると、本気で思っているのか?」
苛立ち混じりのサオリの言葉に、アズサは……。
視線をヒエロニムスに向けたまま、答えた。
「やったことがないからわからない。届かないかもしれない」
「嘘を吐くな。
お前も感じているだろう。あの威圧感。あの荘厳さ。ただそこにあるだけで『それが正しいのだ』とすら思わせる、絶対的な存在感。
お前は理解しているはずだ。攻撃に意味などないと。それは虚しいものであると」
それなのに何故、と。
知らず言葉に熱が籠るサオリに……。
アズサは、自嘲するように、少しだけ笑った。
「うん。多分、サオリが正しい。
抵抗に意味はない。全ては虚しいもの。それは真実なんだと思う」
「それがわかっていながら、何故お前は……ッ!」
何故、お前は……そうあれるのか、と。
そう、口を突いて出かけた言葉を、サオリは辛うじて喉に留めた。
感情的で衝動的な、反射で紡がれた言葉。
あるいはそれはこそが、サオリの本音だったのかもしれない。
どんな苦境にあっても、どれだけ痛めつけられても、「それでも」と前を向く。
そんなアズサに、サオリはいつも苛立っていた。
けれどそれは、あるいは、ただ物覚えの悪い生徒に対する苛立ちというだけではなく……。
「だって、全てが虚しいとしても、抵抗を止める理由にはならないから」
……そんなアズサを、サオリは心のどこかで、羨んでいたのかもしれない。
「それに、私は1つ、欲しいものができたから」
「欲しいもの?」
聞き返したサオリに、アズサは……何を思い出したのか、今度は柔らかな笑みで答える。
「明日。ヒフミと、ハナコと、コハルと、トリニティのみんなと、ハッピーエンドの向こう側で送る明日。
あのヒフミの宣言を聞いてから、私はどうしてもそれが欲しくなった」
「……いつかは虚ろに消える、意味のないものであったとしてもか」
「うん」
「そのような幸せが約束されていなくても」
「そんな明日を信じる。それに……」
そこまで言って、アズサは初めて、ヒエロニムスから視線を切り……。
サオリとアツコの方を見て、見覚えのある笑みを浮かべた。
「明日が来なきゃ、サオリたちスクワッドと、また隣に立つこともできないから」
「…………何を」
「皆がやったことは、まだ許せない。たくさんの無関係な生徒たちが傷ついたし、先生も私もボロボロだ。
でも、きっと、いつか許せるようになる。
それはトリニティのみんなもそうだろうし……アリウスのみんなだって、きっといつかトリニティのことを許してくれる日が来る。
そうしたら、私はまた、みんなの隣に立てる」
トリニティの生徒になったアズサと、アリウスのサオリたちが、並んで立つ。
そんな光景を、サオリは思い浮かべたことはなかった。
だからこそ、アズサを連れ戻そうとした。
温かな夢から覚め、アリウスに連れ戻せば……その時は、また、共に暮らせると。
けれどアズサは、トリニティの生徒として、アリウスの自分たちと並ぶのだという。
サオリからすれば、ちっとも現実味のない理想論としか思えなかった。
「……そんな日は、来ない」
力なく否定するサオリに、けれどアズサは首を振る。
「来ないかもしれない。でも、来るかもしれない。
補習授業部での毎日は、すごく楽しかった。楽しいだけじゃなくても、明日はきっと楽しくなるって、そう思えるようになるくらい。
だから、私は信じるよ。いつかまた、みんなで笑える日が来るって。
そのためなら、私は……ヒフミみたいに、奇跡だって起こしてみせる」
アズサの、その言葉に。
サオリは、ただ、黙ることしかできなかった。
そんな日が来ると、そう信じると言われて。
想像すらしなかった未来に、ただ困惑するばかりで。
だから。
「いいね」
だから、隣にいた少女がそう言って、アズサの下に歩み寄るのも、止めることができない。
半ば崩れた仮面を顔に着けアツコは、アズサの横にしゃがみこんで……。
「私も、そうなればいいなって思う」
アズサの、銃を握る手に、自分の手を添えた。
震えていたアズサの手は、アツコの体温と存在を感じて……。
「今日はただのコンクリートでも……明日には、そこに花が咲いてるかもしれないもんね」
だから、頑張れ、アズサ。
その言葉を聞いて、アズサの手の震えは、自然と収まった。
* * *
3人の様子を窺いながら指揮を飛ばしていた先生の耳に、オリの声が飛び込んでくる。
『先生、そろそろイケそうだけどそっちは!?』
“うん。……アズサ、いけそう?”
「大丈夫、いつでもやれる」
愛銃を抱えるアズサの手は、もう震えることなく。
その照準は、ピタリと張り付くようにヒエロニムスの頭部を捉えている。
アリウスの2人も、それぞれ強い困惑と僅かな期待の感情を持って彼女を見守っている。
これ以上の妨害はないだろうと思えた。
先生はコクリと頷き、インカムの向こうに言葉を投げかける。
“オリ……10秒後に”
『オッケー! 全力全開、いっちょ限界までやりますか!』
戦場では、再びユスティナ信徒たちが現れていた。
あくまでも複製であるソレらは、どれだけ撃破されても変わらず、ただ淡々とオリの方へと銃口を向ける。
これまでであれば、オリは即座にソレらを撃破していたが……。
今回は手を出すことなく、洞窟内を跳び回ってその銃撃の回避を試みる。
「10秒ね、いつもなら一瞬だけど戦場だと……っと!」
スナイパーライフルの狙撃を回避した先でロケット弾の爆風に煽られ体勢を崩し、乱射されるアサルトライフルの雨に撃たれる。
即座に立て直し、ハンドガンを撃ってユスティナ信徒たちの認識を逸らし、横の壁を蹴って追撃を避けたが……。
それでも、少なからぬ疲労が、オリの痛覚をひりひりと刺激した。
「一瞬の隙で被弾しすぎ! これだから多対一って好きじゃないんだよなぁ!」
言いながら、天井を蹴って岩の裏側へと回ったオリは……。
「ま、でも、これで終わりだ」
そう言って、姿勢を深く落とし。
「……8回同時、限界への挑戦だ」
その青い瞳が、ギラリと、強く輝く。
ヒエロニムスに、オリの攻撃は通用しない。
教義による結束で守られたソレは、由縁なき者による迫害を跳ね除ける。
……けれど、しかし。
生徒たちの神秘による防御と、ヒエロニムスの恐怖の防御は、真逆でありながら同一のもの。
その性質も、大半が似通っている。
つまるところ。
オリが常々言っているように、ダメージは通らずともスタンとノックバックは有効なのだ。
そしてそれを、オリは今までの何度かの攻撃で確かめていた。
その巨体と存在の特殊さ故に、普段よりもずっと通りにくいが……。
それでも、確かにこれまでの衝撃は蓄積しており。
あと1発、大きな起爆剤さえあれば、ヒエロニムスは
「持ってよね、私の体……!」
オリが呟いた直後、彼女の姿は、その場から掻き消え。
そして。
ズドンッ!!!
鈍い、爆発音にすら似た轟音が、洞窟に響く共に。
ヒエロニムスは、その場で脱力する。
“アズサ”
続く先生の言葉に、隣にいた少女は、引き金にかけた指を引くことで応えた。
小さな炸裂音と共に放たれた一発の弾丸は、綺麗に空中を滑り……。
過つことなく、ヒエロニムスの頭に吸い込まれ。
「────────!!」
一度大きく、ビクリと、痙攣するように震えた後……。
ヒエロニムスは、バラバラと、塵になって消えた。
一瞬の静寂の後。
『……げほっ。ああ……うん、やっぱりね』
先生の耳に付けたインカムに、ノイズ混じりのオリの呟きが届く。
『信仰心を力にしてるっていうんなら、外からの圧力には強くても、内からの突き上げには弱い。
そういうのが滅ぶのって、大体は内部の腐敗か、あるいは……より良い明日への希望から、だから。
それに、ロイヤルブラッド……本来ならトリニティに編成されてもおかしくない、古代からずっと血を繋いできた一族のアツコも協力したんだ。
そりゃあヒエロニムスの恐怖防御も弱まる……ってわけで。
まさか、一マガジンどころか、たった一発で終わるとは思わなかったけど……ったた……』
そこで彼女は、一度言葉を切り。
後には、少し情けない声が聞こえてきた。
『……ごめん、それはそれとして、助けてくれないかな、先生。
衝撃を殺し損ねて、今岩壁の中に埋まってるんだよね。その上ちょっとハッスルし過ぎた結果、下半身がイカれちゃって、今まともに動けなくて……一晩寝れば治るとは思うんだけど……』
“オリ……無茶し過ぎだよ”
『あはは……ずっとずっと出遅れちゃったんだもん。これくらいはね?』
その言葉の裏に、どこか申し訳なさそうな、後ろ暗い響きを感じ取り。
複雑な心境を抱きながら、先生は少し離れたところで何かを話しているアリウスの2人とアズサの方を伺い、それぞれの表情に敵意がないことを確認した後。
“お疲れ様、皆。……オリも、ありがとう”
ひとまず、オリが埋まっているという壁を探すことから始めた。
次回、後片付けと「お話」。
そろそろちゃんと説明してもらいます。
(追記)
誤字報告をいただき、訂正させていただきました。ありがとうございました!