お気に入り登録と評価ありがとうございます!! どんどん増えていてびっくりしました。やぱり曇らせ(もどきだったけど)って人気あるんやなぁ
話しの展開やキリの良さの都合上今回少し短めです
『……柴関ラーメンがシャーレの私有地? あり得ません!! アビドス自治区の殆どはカイザーのものになっているはずです!!』
「先ほど先生が思い込みで活動している組織は信用ならないと仰ったのをもうお忘れになったのですか? 先生はアビドスへの助力をする前にカイザーから柴関ラーメン近辺の所有権を買い取ったのです」
「あなた方の行いはシャーレへのテロ行為と変わりません。仮にも行政官を名乗るのであれば事前に情報を確認するものでは?」
『それは……』
「まぁ、今さらあなた方が反省し後悔したところで何の意味もありませんが」
「……どういう意味だ」
「決まっているでしょう? あなた方のヘイローを一人残らず破壊します」
「はあ!?」
『……!? そんなことをすればあなたも先生に迷惑をかけることになるはずですが?』
「確かにあなた方のヘイローを破壊すれば先生の負担を増やしてしまうことになるでしょう」
「それがなんだというのですか?」
「……は?」
「私にとって愛する先生を殺しかけたあなた方を見逃すことの方が、激しく後悔しますので」
『……狂っていますね』
「シャーレの所有地に無断で砲撃し先生に大怪我を負わせたあなた方ほどではありません」
「それでは……お覚悟を」
「……待て、ワカモ」
「……先生、どうか私を止めないでください」
「ちょっ、先生!? 大丈夫なの!?」
「……霊核はまだ砕けてねぇから問題ない」
「霊核……?」
「……心臓みたいなもんだ」
「……ワカモ、お前がやろうとしていることの意味をちゃんと理解してんのか?」
「…………」
「キヴォトスの人間も同じなのかは知らんが、人間なんて急所を貫けば案外簡単に殺せるもんだ」
「だがな、殺した瞬間からお前の魂に人を殺したという事実が残り続けるぞ」
「殺した奴の断末魔が、殺したときの感覚が、殺したという事実が鮮明に残り続けて、魂を疲弊させる」
「……神代のように殺さなければ殺されるような時代ならまだいい。だが今はそんなことをしなくても生きていける平和な時代だと俺はとある一般人から聞いた」
「お前がそういうモノに縛られるような奴ではないと知っているが、はっきり言ってそいつらのヘイローを破壊するのは俺にとって邪魔なことだ。今すぐやめろ」
「……先生はご自身を殺しかけた相手を許すというのですか?」
「……許すわけねぇだろ。バカみてぇに全身が痛ぇし、所有地の柴関ラーメンは全壊しやがって。だがこいつらは使えるのでな」
『……何を命令するつもりでしょうか』
「そうだな……とりあえずお前らは説教されて来い。ワカモが風紀委員会を殺さないようにしっかり時間は稼いだんだから、その分ちゃんと説教しやがれ空崎ヒナ」
……とりあえず空崎ヒナが到着するまでの時間を稼げた。あとは、ホシノがここに来れば……
「……いろいろ謝らないといけないのだけれど、まずはありがとう先生」
『ひ、ヒナ委員長!? 出張中だったはずでは!?」
「……連邦生徒会からゲヘナ風紀委員会がシャーレの所有地を砲撃したと連絡が入ったから急いで片づけてきた」
「この人がゲヘナの風紀委員長……」
「……アコ、この状況について今すぐ説明して」
『そ、その……最初は素行の悪い生徒を捕まえようと……』
「便利屋68のこと? 彼女たちは先生と柴関ラーメンの大将を守っていたと連邦生徒会から聞いたのだけど」
『……すべて説明いたします』
「……いや、もういい。だいたい把握した」
「察するに、ゲヘナにとっての不安要素の確認及び排除。そういう政治的な活動の一環ってところね」
『…………』
「でもアコ、私たちは風紀委員会であって、生徒会じゃない」
「シャーレ、ティーパーティー、それに連邦生徒会長。そういうのは【万魔殿】のタヌキたちにでも任せておけばいい」
「……調べた感じ、ゲヘナの生徒会はまともに機能してねぇだろ。なんで排除しねぇんだ空崎ヒナ」
「……それもそうね。でも今回の一件で私たちは万魔殿から何を言われても言い返せないし、私たちがゲヘナの不安要素になってしまった。風紀委員会が解体されるのも間違いないでしょうし」
「……いろいろ説教しないといけないけど全部帰ってから。シャーレとの話が片付くまでは問答無用で謹慎してもらうわ」
『……はい』
「…………」
「…………」
「……それで、これからどうするのよ先生。そこのワカモさん? 程じゃないけど私たちも先生に大怪我負わせた風紀委員会のこと許せないし」
「セリカの言う通り」
「だからと言って攻撃しちゃいけませんよ」
「あうぅ、こういう時にホシノ先輩がいたら……!」
「……ホシノ?」
「…………?」
「アビドスのホシノって……もしかして、小鳥遊ホシノ……?」
「はい?」
「うへ~、こいつはまた何があったんだか。すごいことになってるじゃ~ん」
「ホシノ先輩!!」
「ホシノ先輩、先生が!!」
「どうしたのセリカちゃん? そんなに慌て……」
「……やっと来たか」
「先生……? ど、どうしたの、その怪我? 血だらけじゃん?」
「……空崎ヒナ」
「……何かしら先生?」
「……シャーレへの越権行為への対応については今は話せん。もう意識が持たん」
「……え?」
「……先生!! しっかりなさってください!!」
「すみません遅くなりました!! 先生をこちらへ運んでください!!」
「うわあっ!? あなただれよ!?」
「トリニティ総合学園救護騎士団の鷲見セリナです!
「先生はどこの病院へ搬送するんですか?」
「それは……」
「トリニティに致しましょう」
「ですが、それは……」
「今回先生にこの怪我を負わせたのはゲヘナの風紀委員会です。大規模医療施設はゲヘナを抜けばミレニアムとトリニティの2つになります」
「本来であればミレニアムの方へ搬送するのがエデン条約において面倒ごとが減るのでしょうが……アビドスに近いのはトリニティです」
「……そうですね。トリニティへ搬送します」
「キッキッキ! よくもまぁここまで派手にやってくれたな風紀委員会!!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「本来ならばキサマらに説教をしてやるところだが、生憎と連邦生徒会とのやり取りでキサマらの相手をしている時間などないのでな」
「とりあえず空崎ヒナを除いたキサマらは反省文100枚と数日の自宅謹慎、風紀委員会の書類仕事だ」
「そして空崎ヒナ、お前は反省文50枚と校則違反者共の制圧をしてもらう。コンディションを整える分の休憩は構わんが、それ以外ではきっちり働くように」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……なんだキサマら? このマコト様が温情をかけてやっているというのに文句でもあるのか?」
「……いや、普段のあなたらしくない要求だったから驚いただけ。それじゃあ行ってくるわ」
「ふんっ、そらキサマらも処罰内容を理解したのならばさっさと帰れ」
「確かに普段のマコトちゃんらしくなかったわね……普段みたく委員長だけもっと罰を重くするのかと思ったのだけど」
「何かへんなものでも食べたんじゃないですかね……」
「聞こえてるぞお前たち……認めるのは非常に癪だが風紀委員会が、空崎ヒナがゲヘナの治安を保持していることは事実だ」
「空崎ヒナにとって風紀委員会の人員は足手まといだ。人員が捕虜にされれば救出にリソースを割く必要があり、不良共を取り締まれなくなる」
「ならば、空崎ヒナにだけ不良を取り締まらせればいい。そうすれば不良問題はある程度何とかなる。その間に我々は連邦生徒会の対応をする」
「……なんというか」
「まともな案を出せるんですねマコト先輩」
「キッキッキ! こうでもしないとエデン条約で我々ゲヘナはトリニティとだいぶ不利な条約を結ぶことになるのでな! ……正直な話焼け石に水だろうがな」
「……普段からまともな案を出してほしいものです」
「はあ……」
「アルちゃ~ん、さっきからため息ばっかりだよ。まあしょうがないか先生まだ意識戻ってないみたいだもんねぇ」
「はぁぁ……」
「……先生が意識を失う前にシャーレの部員に報酬金を渡すように頼んでいてくれたのと先生を守ったことで特例で見逃してもらえて引っ越さなくて済んだけど……」
「お、お礼を言おうにも先生はまだ眠ってらっしゃいますし」
「とはいえあのカバンのお金も、残り全部柴関ラーメンの修理代として渡す必要あった? 万魔殿はともかく、風紀委員会が解体前に賠償金を払うと思うんだけど……」
「うるさい! うるさい! もとはと言えば私たちが狙われていたから柴関ラーメンも先生も被害を負ってしまったのだもの!」
「それなのに、風紀委員会に賠償金を払わせるのは……ハードボイルドなアウトローではないわ」
「……はあ。本当に手のかかる社長だ」
「でもこういうのがうちのアルちゃんだもんね? 一緒にいてすっごく楽しい!」
「はい、私もそう思います! アル様! わ、私、アル様がいなかったらきっと今こうして生きていないはずなので……」
「元気出してください! 私が一番尊敬しているのはアル様ですから!」
「こんにちは、大将。お見舞いに来ました」
「大将、大丈夫?」
「やあ、セリカちゃん。それにアヤネちゃんも。こんな早い時間からありがとう」
「俺は大丈夫さ、ちょっと擦りむいただけさ。……なにより、先生に守ってもらっちまった」
「……先生」
「先生のほうはどうなんだい?」
「……まだ意識が回復していないそうです。トリニティのセリナさんからは少なくともあと数日は意識が戻ることはほぼないそうです」
「そうか……」
「……お店の方はどうするの、大将?」
「お店の方なんだが便利屋の子たちがカバンに大金を積めて持ってきてくれてな。これでお店を直してくれって」
「セリカちゃん、カバンに積められている大金って……」
「あいつらが拾ったってことかぁ……」
「どうしたんだい、2人とも?」
「なんでもないわ。それじゃあ私たちそろそろ学校に戻るわ。お大事にね大将」
「お大事になさってください、大将」
「おう、2人とも元気でな」
ヒナちゃんが単純に面倒くさがりとはいえマコトを処理しないのには理由があるんじゃないかと思って仮にもゲヘナのトップだし極限まで追い込まれた状態ならまともな案出せるんじゃないかと思って今回こういった風にしてみました。
こんなのマコト様じゃない!って人が多いようであれば即刻修正いたします
イベストと恋愛要素は必要?
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イベストだけ
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恋愛だけ
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どっちも必要
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どっちもいらない