キャラのエミュレートでめちゃくちゃ悩んで遅くなりました
「その上で俺はお前たちに改めて聞くぞ。本当に小鳥遊ホシノを助けに行くのか?」
「それは……」
『…………』
「ん、当然助けに行く」
「それはなぜだ? これまでの行動からもお前らでは借金返済等を達成できると考えていないとも捉えられるのに?」
「私たちにあれだけ言っておきながら自分勝手な行動をした先輩を叱らなくちゃいけない」
「それもそうね。あんだけ私たちに注意しておいて自分だけはやっていいなんて認められないもの!」
「みんなでちゃーんとお説教しないといけませんね☆」
『私もホシノ先輩に言わなくちゃいけないことがたくさんあります!』
「そうか。なら今日の所はさっさと帰って準備をしておけ」
「助けに行くのか行かないのかはっきりしなさいよ!?」
「明日の戦いはこれまでの学生同士とは違って大企業とぶつかることになる。ただ友達を迎えに行くなんて甘い考えでいるのなら俺はお前らを置いて行くつもりだった。さっきのはそれを確かめるための質問だ」
「武器の手入れをしっかりと行い体力を回復させておけ。明日は長くなるからな。それに俺自身あいつに1つ言わなきゃいけないことがある」
「先生はどうするの?」
「俺はこの後とある奴と話に行く」
「……まさかとは思うけど一人で行く気じゃないわよね? あんなことがあったんだから危険な真似なんかしないわよね……?」
「セリカちゃんの言う通りです。誰か一人でもを護衛に連れて行くべきです」
「なら私たち便利屋に任せなさい。しっかりと護衛するわ」
「いいや、明日の戦いにはお前らも参加させるつもりだ。そのために今日はしっかり休んでおけ」
「……なら誰を連れて行くの?」
「それはだな……」
「私にお任せください。先生のお身体に傷一つたりともつけさせません」
「……とまぁこいつがいるから問題ない」
「ワカモさん、先生をお願いしますね」
「先生をちゃんと守ってね」
「言われるまでもありません」
「そういうわけで具体的な動きに関しては明日話すから今日は解散だ」
『キッキッキ、意識が回復したようで何よりだ先生。それでこの羽沼マコト様に何の用だ?』
「明日ゲヘナ学園に用があってな。それに伴って集めておいてもらいたい奴がいるのでその連絡を入れておこうと思ってな」
『ああ、承知した。それで誰を集めて欲しいのだ?』
「お前ら万魔殿と風紀委員会だ」
『我々に関しては問題ないが、風紀委員会というのは空崎ヒナだけか? 風紀委員会全員となると何とか回復の兆しが見えてきた連邦生徒会から再び圧力をかけられる可能性があるのだが』
「そこについては気にする必要はない。俺の方から説明しておく」
『キッキッキ、風紀委員会全員に明日登校するように通達しておこう。だがあの主席行政官を説得できるのか?』
「多少ごり押しになるが問題ない。夜遅くに連絡して申し訳ないが頼んだぞ」
『気にする必要は無い。私としても先生の手腕をこの目で見て見たいのでな。それに先生と協力して実績を作ることが出来れば連邦生徒会にシャーレとの関係が修復しつつあることをアピールできるのだからな』
「……強かなやつだなお前。まぁいい、それじゃあな」
「事前に調べた情報と違って随分とまともな考え方をされていましたね。敵を騙すにはまず味方からとは言いますがこれ程までに徹底されているものなのでしょうか?」
「⋯⋯恐らくだが普段は事前情報のような訳の分からん政策や考え事をしているが、非常事態にまともな考え方ができる実力も兼ね備えているってとこだろ」
「可能性としては十分あり得ますわね」
「そろそろ行くぞ。念のために確認しておくが基本的にお前は俺の後ろで待機しておけ」
「承知いたしました」
「……お待ちしておりました、イアソン先生に狐坂ワカモさん」
「回復されたようで何よりです。先生とは一度こうして、顔を合わせてお話してみたかったのですよ」
「……撃ちますか?」
「必要ない。俺自身お前と話したいことがあったんでな」
「……あなたのことは知っています、連邦生徒会長が呼び出した不可解な存在」
「あのオーパーツ【シッテムの箱】の主であり、連邦捜査部【シャーレ】の先生」
「何より、キヴォトスの外から来たものでありながら、その肉体が神秘で構成されている」
「あなたを過小評価する者もいるようですが、そこの彼女と同じように私たちは違います」
「……まず、はっきりさせておきましょう。私たちは、あなたと敵対するつもりはありません」
「……ほう」
「むしろ、協力したいと考えています」
「私たちの計画において、一番の障害になりうるのはあなただと考えているのです」
「私たちにとってアビドスなんて小さな学校は、全くもって大した問題ではありません。ですが先生、あなたの存在は決して些事とは言えない。敵対することは避けたいのです」
「俺としても面倒ごとに巻き込まれずに済むのはありがたいが、まずお前らは何者だ」
「……おっと、そういえば自己紹介をしていませんでしたか?」
「私たちはあなたと同じ、キヴォトスの外部の者……ですが、あなたとは領域が違う存在です」
「適切な名前がありましたので、今はそれを拝借して使っております。私たちのことは【ゲマトリア】とお呼びください」
「そして私のことは、【黒服】とでも。この名前が気にってましてね」
「随分と安直な名前だな」
「お褒めに預かり光栄です。
「ギリシャ神話に登場する英雄船団アルゴナウタイの船長と同じ名前のあなたに、そういった面でも興味があります」
「まぁあなたと同じ、【不可解な存在】だと考えていただいて問題ございません」
「一応お聞きしますが、
「面倒ごとが増えるだけにしか思えないから断るに決まってるだろ」
「……左様ですか」
「真理と秘儀を手に入れられるこの提案を断ってまで、あなたはキヴォトスで何を追求するおつもりなのですか?」
「何も追求しないが?」
「…………は?」
「そういう美味い話はたいていロクなことにならないってギリシャじゃ常識だ。俺は指一本動かさずに面倒ごとを解決できる生活が送れればそれでいい」
「しいていうのなら小鳥遊ホシノを返してもらう程度だ」
「……クックックッ。あなたの行動に正当性が無いことにお気づきですか、先生? 今のあなたに一体何の権利があって、そんな要求をされているのでしょう?」
「ホシノはもうアビドスの生徒ではありません。届け出の存在を御存じありませんか?」
「お前交渉慣れしている雰囲気を出しているが、まともな交渉をしたことないだろ」
「…………」
「お前の言った通り俺は届け出を知らない。つまりその届け出を【顧問】である俺が受理していないってことだ。こんな落とし穴に気付けないなんて、これまでの相手は掌で動かすことのできるバカばかりだったようだな」
「……なるほど、これは一本取られました。あなたが【先生】である以上、担当生徒の去就にはあなたのサインが必要……そういうことですね。学校の生徒、そして先生……ふむ。中々に厄介な概念ですね」
「それにしても小鳥遊ホシノはあなたの生徒であるのにも関わらず酷い扱いですね」
「妥当な評価だこれぐらい。現状俺の中であいつの評価はぶっちぎりの最下位だ。あいつには軽く説教したら対策委員会に丸投げするつもりだよ」
「クックックッ……やはりあなたは興味深い」
「……なんだ急に気持ち悪いな」
「私たちの行動は、善か悪かと問われればきっと悪でしょう。ですがあなたはそれを咎めなかった」
「悪意をしらない純粋なガキを騙して己の利益を満たすだなんて、神代じゃありふれた話だから今さらどうとも思わん。それに利益を求めるならそれが一番手っ取り早いことぐらい誰でも理解できる」
「それを理解した上で一早く実行するかしないかの違いがあるだけで、だれもが最終的にその答えにたどり着くものさ」
「クックックッ、あなたが理想論を語るようであれば説明しようと思っていたこともありましたがその必要は無いようですね」
「……今度は俺がお前に聞く番だ」
「何でしょうか」
「アビドス自治区は十数年前に急速に砂漠化が始まった。砂漠化については別に何の疑問もない、自然災害とはそういう物だ。だが
その被害報告書を確認しているときにまるで検閲にでもあったかのように所々消された報告が存在した」
「その消された報告の前後の文脈から砂漠化の被害が激しい地域で何かが繰り返し現れたことが読み解けた。さらに地質調査では巨大なモグラのような生物が作ったと考えられる空洞が複数出来ていたと報告されている」
「…………」
「答えろ、アビドス自治区には何がいやがる?」
「……断ると言ったらどうなさいますか?」
「そん時はこいつを使ってでもお前から聞き出すだけだ」
そういってイアソンは懐から大人のカードを取り出す。そのカードを見た瞬間黒服は顔を歪めた。
「……イアソン先生。確かに、それはあなただけの武器です。しかし、私はそのリスクも薄っすらとですが知っています」
「使えば使うほど削られていくはずです、あなたの生が、時間が」
「……そうでしょう?」
イアソン自身このカードがギリシャでもそうそう見ることのない厄ネタであることを理解していた。魔力リソースとしての聖杯や令呪三角分に劣らぬ魔力を簡単に生み出すことの出来る万能のようなカード。間違いなく何かしらの対価を払うことになると予測していたイアソンは大人のカードを余程の非常事態──先日の意識不明の重体から回復するために無意識下で発動し続けなければならないような緊急事態──でもない限り日常生活の支払い以外で一度も使用することは無かった。無意識下での使用で発生した対価と黒服との対話で日常生活以外での使用の際にデメリットが発生することがを確信したイアソンはその上で大人のカードを使うことを決めていた
「ですからそのカードはしまっておいてください、先生。あなたにもあなたの生活がある」
「食事をし、電車に乗り、家賃を払う。そういった無意味でくだらないことを、きちんと解決しなくてはならないでしょう?」
「あの子たちよりも、もっと大事なことに使うべきです」
「放っておいても良いではありませんか。元々、あなたの与り知るところではないのですから」
「断るに決まってんだろ」
「なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ?」
「理解できません、なぜ? なぜ断るのですか?」
「どうして? 先生、それは一体何のためなのですか?」
「……俺は聖人君主でもなければどこぞのマスターのような善人なんかじゃない」
「あいつらの保護者でもなければ家族でもない。だからアビドスの連中の苦しみの責任を取る大人がいなかったなんて言うつもりもない」
「……では一体何があなたを突き動かしているのですか?」
「指揮官としての責務と責任を放棄し、指揮官が絶対にやってはいけない禁忌を犯した
「……アビドスの子どもたちに対する情ではないと?」
「ふざけたことを抜かすな。あいつらが味わってきた苦しみを急に現れた俺が憐れむなど傲慢な話だ」
「それにあいつらはその苦しみに真っ向から立ち向かっている。なら俺は英雄として背中を押してやるだけだ」
「ではなぜ、私にあのようなことをお聞きしたのですか?」
「俺の予想ではあるがその怪物がアビドスの砂漠化の原因だ。そいつを片付けずに砂漠化の対策をしたところで何の意味もないもなく、俺の仕事が増え続けるだけだ。だったらそいつの対処方法を確立すべきだろ」
「……クックックッ。あくまで彼女たちへの情は無いと言うわけですか」
「良いでしょう。交渉は決裂です、先生」
「私はあなたのことを気に入っていたのですが……仕方ありませんね」
「先生、彼女を助けたいですか? アビドスに巣食う怪物を倒したいですか?」
「ホシノは、アビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます」
「【ミメシス】で観測した神秘の裏側、つまり恐怖。それを、生きている生徒に適応することができるか──そんな実験を始めるつもりです。そう、ホシノを実験体として」
「そして、もしホシノが失敗したらあの狼の神が代わりに、と思っていたのですが……ふう、どうやら前提から崩れてしまったようですね」
「(狼の神……シロコのことだな。アビドスの砂漠化と狼、そしてノノミの実家のネフティス社……はやりアビドスの神秘はエジプト神話に基づいた形になっている。これだけ分かればなんとかなるはずだ)」
「そういうことですので、精々頑張って生徒を助けると良いでしょう」
「微力ながら、幸運を祈ります」
「そして、アビドスに巣食う怪物についてですが、少し長くなります」
「遠い昔────」
「────というわけです」
「そうか、聞きたいことは聞けた。行くぞワカモ」
「ええ、承知いたしました」
「イアソン先生……ゲマトリアは、あなたのことをずっと見ていますよ」
「⋯⋯俺としてはもう会いたくないがな」
「おかえり、先生」
「先生、お待ちしておりました!」
「先生大丈夫だった!?」
「先生……」
「……お前ら帰って寝ろって言ったよな?」
「……やっぱり我慢できなかった」
「はあ……まあいい」
「明日、小鳥遊ホシノを助けに行くぞ!!!」
「……ん、行こう」
「説教に関しては長い事一緒にいたお前らに任せる。俺は一言伝えて終わりだ」
「任せてください、先生!」
シロコたちがホシノを救出した後の話に夢中になっていることを確認したイアソンはワカモに目配せをして教室から出て行く。それに気付いたワカモは気配を消しながらイアソンについていき、三つ離れた教室に入っていく
「あなた様どうなさいましたか?」
「あいつらが帰宅したら少し出掛ける。もう夜も遅いからな、無理に着いてこいとは言わんがどうする?」
「どこまでもあなた様について行きます」
シロコたちが全員帰宅したのを見届けた後、イアソンはワカモとアビドス自治区を移動しながら黒服との会話を思い返していた
『遠い昔。キヴォトスの端、誰も足を踏み入れない旧都心のとある廃墟で、奇妙な研究が進められていました』
『神を研究し、その存在を証明できれば、その構造を分析し、再現できるだろう。すなわちこれは、新たな神を創り出す方法である……』
『誰もが嘲笑う滑稽な仮説でしたが、そんな理論に興味を示した者たちがいたのです』
『【ゲマトリア】と呼ばれる者たちがその研究を支援し、莫大な資金と時間が費やされ神の存在を証明するための超人工知能が作られたのです』
『神という存在に関する情報を収集、分析、研究し、それを証明する
『……月日は流れ、都市は破壊され、研究所も水の底に沈みました。そのような研究が行われていたという事実すら忘れ去られるほどの時間が過ぎたにも関わらず、このAIは、己の任務を遂行し続けました』
『……そしてついに、AIの宣言が、廃墟に声高らかに鳴り響いたのです』
『【Q.E.D】、と』
『これは証明され、分析され、再現された新たなる神の到来です』
『【音にならない聖なる十の言葉】、と己を称する新たな神』
『
『これぞまさに、新たな【天路歴程】』
『これは本当の神なのでしょうか? ……ああ、私にはわかりません。そのようなことは、実際のところどうでもいいのです』
『ただ、彼の者自身の神性を証明する過程であるそれは、間違いなく真理の摂理に至る道、【
『……先生。あなたがこれから探し出す預言者は、セフィラの最上位に位置する、天上の三角形の一角』
『そのパスは理解を通じた結合。【違いを痛感する静観の理解者】の異名を持ちます』
『それは……
『デカグラマトンの預言者を相手に、あなたのいる【シャーレ】はどこまで耐えられるでしょう? あなたが積み重ねてきたその繋がりの力が、果たして新たな神の御前でどれだけの意味を持てるでしょう?』
『生徒たちの神秘は、新たな神の神秘に比肩しうるでしょうか?』
『これは非常に興味深い研究なのです』
『……先生、あなたは神を目の当たりにしたことがありますか?』
「神の存在を証明し新たな神を創り出す……大層な話だが俺の目的はアビドスで暴れているの怪物を始末することだ」
「相手は新たな神ではなく、その預言者だ。だとすれば必要なのは神殺しの礼装ではなく圧倒的な兵力だ」
「……あなた様、一体どちらへ向かわれているのでしょうか?」
「もう着いた。アロナ、ここで合ってるんだよな?」
『はい! この地点で間違いありません!」
「ここは⋯⋯最近発見された空洞の真上でしたか。ここで何をなさるおつもりで?」
「この地点を中心にビナーを探し出し誘導する」
『ほ、本気なんですか先生!?』
「ふむ⋯⋯確かにこの地点からであればビナーを見つけられる可能性があるでしょう。ですがアビドス砂漠の広さを考えると最低でも数ヶ月の時間とそれなりの人員が必要になります。何か策をお考えに?」
「……こいつを使って宝具を発動し、力技で解決させる」
そう言ってイアソンは大人のカードを取り出しながら前方へ数歩進む。黒服の発言をそのまま信じるなら今も何処かから見られている可能性が高い。万が一宝具を観測されてしまったら自分がギリシャ神話に登場するイアソンそのものであることがバレる危険性がある。
いつもの自分なら宝具を使わずにゲヘナとトリニティの支援だけで小鳥遊ホシノの救出をして砂漠化問題や土地問題には手を付けずにいただろうとイアソンは苦笑する。だが、そんな考えを忘れてしまうほどにホシノの行いにムカついていた。それに加えて今のイアソンは【先生】という
英霊とは人類史を肯定するもの。それがたとえ自分たちが生きてきた世界のものではなくても、助けを求める声に答える存在
イアソンはギリシャの名だたる戦士や人理に刻まれた英雄たちの【英雄らしい精神】を持っていない。けれども【死ぬことを普通に恐れ、なんとしてでも生き残り、持っているもの全てを使って立ち向かう】イアソンの在り方は、目の前に立ち塞がる問題の大きさに絶望し、諦めるしかない状況に置かれている生徒たちにとって手を伸ばせば助けを求められる距離にいてくれる
「⋯⋯っ!! これは!?」
大人のカードから溢れ出る莫大な神秘。その全てが魔力に変換されイアソンに集まっていく。その魔力量は令呪三角分を優に超え、長時間の現界及び各々の宝具解放を可能とする。
「集え!我らアルゴノーツ!!」
「
「汝が教員とは一体どうなっているのだ?」
「全くもって同感だ。ケイローン先生の方が適任だろう」
「ふん……お前が教職という立場になろうとはな」
「兄さまの言う通り中々奇妙なことになっているのですね」
「教職とからしくねぇ仕事してんなお前!」
「やかましい君が先生とは、中々面白いことになっているんだね」
「俺自身なんでケイローン教授じゃなくて俺なのか疑問だよ」
「あなた様、この方たちは……」
「ウチの頼りになる船員だ。それよりヘラクレスとメディアはどうした?」
「ああ、あの二人ならば……」
「■■■■■■■■■!!!!」
「その衣装も似合っていますよイアソン様」
「なんだいるじゃないか。しかしメディアはともかくヘラクレス、お前はどうしたんだ。狂化しているとはいえそこまでキレているとは珍しいな」
「ふふふ、何でもありませんよイアソン様。大丈夫です、私たち何にも怒ってませんから」
「嘘つけぇ!! 思いっきりキレてるじゃねぇか!! 俺何かしたか!?」
「今回ばかりはお前は何も悪くないぞ」
「アスクレピオスの言う通りだ。汝は何も悪くないぞ」
「そうだな、珍しくお前は何も悪くねぇな」
「そうだね。珍しいことに君は一切悪くないね」
「だとしたら余計怖いわ!! ヘラクレスとメディアが共通してここまでキレることなんてあるか!?」
「はあ……お前と言う人間はどうしてこうも」
「兄さま、今回ばかりは黙っておくべきです。私たちも同じ考えなのですから」
「何を話しているのか分からんがまぁいい。お前たちにはビナーをカイザーPMC基地に誘き出してほしい」
「私たちがそのビナーとやらを誘導するとしてその間汝は何をするのだ?」
「一人で勝手に突っ走りやがった
「⋯⋯イアソン、汝がその子の自分勝手な自己犠牲に怒っているのは理解している。ただ、その子もその子なりに覚悟を決めた上で行動したであろうことを忘れないでやってくれ。私たちはただの人間の子供が覚悟を決め勇気を振り絞り戦い抜いたのをあの場所で見届けたはずだ」
「⋯⋯俺だってそれぐらいわかっているさ。ただあいつの後輩がそれを許すかは知らんがな」
「それで誘導の件、頼めるかお前ら?」
「ああ、未来ある子供を助けるために責任を持って果たして見せよう」
「僕はこの世界の医術やギリシャでは見られない珍しい患者に興味があるのでな。それを検査するためにも協力してやろう」
「人間を救うために協力しろなどと相変わずふざけたことを抜かす奴だなお前は」
「兄さま! 我らは導きの光、光を失い彷徨い続ける人間に炎を授けましょう」
「お前がそういうのであれば俺も構わん」
「要はふざけた神に従うデカブツを殺せってことだろ? いいぜ、このカイニスが粉々に砕いてやる」
「あまりうれしいことではないけど僕はそういう類の相手は慣れているから任せてくれ」
「■■■■■■■!!!」
「ええ、任せてくださいイアソン様。必ず誘導して見せますね」
「だから怖いわ!! せめてもう少し落ち着きながら話せ!!」
「それでいつビナーを連れていけばいいのだ?」
「昼の12時だ。それまでにあのバカの救出を済ませておく」
「わかった。それではまたあとでな」
「■■■……」
「……私に何か御用でも?」
「■■■■■■」
「!! ええ、命に代えてでもお守りいたします」
「何を話しているかは分からんが、移動を開始するぞヘラクレス」
「■■■■■」
「さっきヘラクレスと話していたようだが、まさか狂化したあいつと会話できたのか!?」
「いえ、全く。ですがあの人が伝えたかったことは理解できました」
「ほお、ヘラクレスはなんて言っていたのだ?」
「ふふふ、秘密です」
「……まあいいか。明日ってか今日は朝早くから行動する。寝坊だけはするなよ」
「ええ、もちろんです」
イベストと恋愛要素は必要?
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イベストだけ
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恋愛だけ
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どっちも必要
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どっちもいらない