イアソン先生   作:這いよる混沌

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お久しぶりです。研究で忙しかったり、友達とピザハットブルアカコラボメニューでパーティーしたりで遅くなりました。
一応今後の章の展開やメイン部分になる場面の重要要素を考えたりしていました。


さぁ行くぞ!!

『……こんな時間に電話をかけてきたことに文句を言いたいところですが、ひとまず退院おめでとうございます先生』

 

「(退院ってか勝手に抜け出してきただけなんだが……言わなきゃ別にいいか)心配かけて悪かったな」

 

『それで一体何事ですか? 提出書類の期日に関しては事前申告を受けていますのでまだ猶予があるはずですが』

 

「頼みたいことが3つあってな。1つはアビドス高等学校の対策委員会の公認許可証の発行を優先してほしい」

 

『余程切羽詰まった状況のようですね。明後日までには発行しておきます。それであと2つは何でしょうか?』

 

「これからゲヘナ学園とトリニティ総合学園と協力して人命救助に向かう。そのことを許可してもらおうと思ってな」

 

『……いいでしょう、許可します』

 

「ゲヘナだけは認めないと言ってくるもんだと予想してたんだが……案外問題ないのか?」

 

『問題大ありです……正直に言ってゲヘナ学園との協力は許可したくありません。ですが、人命救助である以上そのようなことを言っている場合ではありませんので』

『災厄の……狐坂ワカモさんにしっかりと守ってもらう様にしてください』

 

「はいはい、忠告どうも。3つ目なんだが───────」

 

『……そうですね。それぐらいなら問題ないかと』

 

「よし、話したいことはこれで終わりだ。じゃあな」

 

「お待たせいたしました、あなた様」

 

「……その手に持ってるバスケットはなんだ?」

 

「今日は長期戦になりますのでサンドイッチを作って参りました」

 

「ピクニックに行くわけじゃないんだが……よしとするか」

「今からゲヘナに移動するが準備はできてるな?」

 

「ええ、問題ございません」

 

 


 

 

「ここがゲヘナ学園か……想像よりも落ち着いてんな。リンから現在のゲヘナの治安は過去最高レベルで落ち着いているとは聞いていたがこれ程とは」

 

「そういえばあなた様、トリニティへの協力要請はどうなさいますか? ゲヘナとの会談が終了したらそのままトリニティへ向かいますか?」

 

「いや、ついさっきヒフミからティーパーティーが授業の一環としてホシノ奪還に協力することを許可してくれたって連絡がきた。ゲヘナとの会談が終わったらビナー戦も協力してもらえるか相談するつもりだ」

「……念のために言っておくがここで暴れんなよ?」

 

「無論です。あなた様の不利益となるような行為は一切致しませんので」

 

「ならいいんだが……」

 

「キッキッキ!! 待っていたぞ先生、ようこそ我がゲヘナ学園へ!!」

 

「あなたがシャーレのイアソン先生ですね。万魔殿の棗イロハです、よろしくお願いしますね」

 

「京極サツキよ、よろしくね先生」

 

「万魔殿書紀の元宮千チアキです、よろしくお願いします」

 

「初めまして先生! イブキは丹花イブキって言うの! よろしくね!」

 

「(何でこの学園の風紀委員会と生徒会に痴女みたいなやつがいるんだよ!? まさかこの学園のあらゆる部活に痴女みたいなやつがいるわけじゃないよな?)……ああ、うん、よろしくな」

 

「先生の護衛を任されております狐坂ワカモです」

 

「なるほど、七囚人の一人がシャーレによって矯正局から解放されたという噂は本当だったというわけか」

 

「情報規制かけたはずなんだがな……」

 

「キッキッキ! 我がゲヘナ学園の情報部にかかれば簡単な事さ。さてそろそろ本題に入る為にも移動するとしよう。イロハ、先生を案内するように。私は空崎ヒナを呼んでくる」

 

「空崎ヒナだけじゃなくて天雨アコ、銀鏡イオリ、火宮チナツも連れて来てくれ」

 

「……どういうつもりだ先生? 生物とは自分を殺そうとした存在に強い負の感情を抱くものだ。実際に顔を合わしたことで強いストレスが発生しPTSDを発症するようなことがあれば、ゲヘナ学園は今度こそ廃校になりかねない。さらにその原因となった3人にはおびただしい数の悪意が向けられるだろう」

「ゲヘナ学園の生徒会である万魔殿の議長として学園の危機をこちらから生み出すわけにはいかないのでな。それに……こんなことを風紀委員会の連中に言うのは癪だが、我が学園の生徒を悪意から守らねばならん」

 

「お前はその考え方が出来てるのになんで常に追い詰められた状況下にいた小鳥遊ホシノはそれが出来てないんだよ……それでストレスがどうとか言ってたが全くもって問題ない。というよりあいつらの協力も必要だ」

 

「……その言葉を信じてやりたいのだが、先生の護衛はあの3人に殺意を向けていたそうではないか?」

 

「ご心配なく。先生はあの3人を今回の活動に参加することで許すと宣言されました。ならば私はそれに従うまでです」

 

「……分かった。空崎ヒナに加えその3名も連れてくるが、万が一強いストレスが見られるような場合は一度話し合いを中止し3名を退出させる。それで構わないか?」

 

「ああ、それでいい」

 

「サツキ、念のためセナを呼んできてくれ。またあとで会おう先生」

 

「ええ、分かったわ。……なんていうか違和感がすごいわよね、今のマコトちゃん」

 

「本当ですよ……いつもはもっとマシなことを考えて欲しいと思っていましたが、この状態が続いているといつもみたいな自分勝手な行動をしていたころに戻って欲しいと願うようになるとは」

 

「でもイブキ、今のマコト先輩いつもよりもとってもカッコ良くて好きだよ!!」

 

「そうだよね、今のマコト先輩冴えててかっこいいよね!」

 

「さてそろそろ移動しましょうか。ついてきてください」

 

 


 

 

「先生、まずは退院おめでとう。それから私の監督不行であなたに大怪我を負わせてしまい本当に申し訳ございませんでした。謝って許してもらえるような怪我じゃないけれど、ちゃんと謝らなくちゃいけないことだから」

 

「「「本当に申し訳ございませんでした」」」

 

「ここまできれいに謝られるとむしろ罪悪感が湧いてくるな……。あの件に関しては俺が今から話すことに協力してくれればそれでチャラにするってマコトに話したんだが……聞かされてなかったのか?」

 

「いいえ、移動中に聞かされたわ。それでも私たちがあなたにしてしまったことはちゃんと謝らなくちゃいけないことだから」

 

「……真面目だなお前ら。ま、知ってんのなら話は早い。さっさと本題に入るとするか」

「お前たち万魔殿と風紀委員会にはアビドス高等学校の生徒小鳥遊ホシノの救出とビナー討伐に協力してほしい」

 

「……本当に私たちの力が必要なのですか?」

 

「ちょっ、アコちゃん!?」

 

「先生は私に三流以下の指揮官と仰いましたよね。それなら私の力は必要ないと思うのですが」

 

「アコ? 何を言ってるの?」

 

「あの無断行動で私は委員長だけでなく、風紀委員会全員や学園に迷惑を掛けました。そんな私に力を貸してほしい? バカにしてるんですか? これ以上恥をかけとでも言うんですか? みんなに迷惑をかけろとでも言うんですか!?

 

「アコちゃん……」

 

「はぁ……お前めんどくさすぎるだろ」

 

「……ッ!! 私は真剣に……!!」

 

「確かに俺はお前に思い込みで行動する指揮官は三流以下とは言ったが、お前の能力自体は認めてんだよ」

 

「……はい?」

 

「まずこの学園の自治組織である風紀委員会が抱えている問題を教えてやろう。それは空崎ヒナが強すぎるということだ」

 

「ヒナ委員長が強いことの何が悪いって言うんですか!?」

 

「話を最後まで聞け。空崎ヒナが強いこと自体は何の問題もない。むしろ治安維持活動においては大きな利点だ。だがどういうわけかゲヘナ学園の問題児どもはゲヘナ最強の風紀委員長に叩きのめされても折れることなく再び問題を起こしやがる」

 

「委員長のくだりでやけにゲヘナを強調しますね……」

 

「当たり前だ。俺にとっての最強は空崎ヒナなんかではない。あいつこそが最強なのだ」

「それで話を戻すが、その諦めの悪さと言うか絶対に曲げない意思による行動の結果問題児どもは空崎ヒナじゃないと対抗できないほど強くなっていったんだよ。お前らが空崎ヒナさえどうにかできればどうとでもなるって言われてんのはそのせいだ」

 

「つまり委員長に抗い続けた結果基準値が委員長レベルになっているということですか?」

 

「さすがはチナツ、理解が早くて助かる。お前らの実力はゲヘナの問題児相手じゃ分が悪いこともあるが、空崎ヒナに頼り切らないように訓練を続けているのだからキヴォトス内で上位に該当する組織に至っているんだよ」

「そしてそのメンバーを指揮できている天雨アコ、お前の能力はちゃんとしたものだ。最も思い込みで行動する部分に関してはきっちりと減点だがな」

 

「……なんていうか、リーダーとしての在り方を重要視しているんだな先生は」

 

「当たり前だ。指揮官や組織の長ってのは全体の士気に大きな影響を与える存在だ。そいつの軸がブレていたり、一番最初に折れちまったらそいつを信じてついてきた連中の命を無駄にすることになる。指揮官ってのは重い肩書だよ本当に」

 

「⋯⋯急に褒めだして貴方は一体何がしたいんですか?」

 

「褒めるところは褒め、指摘するべきところは指摘するのも上に立つ者の役目だ。⋯⋯あとアルゴノーツ(あいつら)と違って風紀委員会(お前ら)とは面識が浅いからちゃんと言葉にしないと意図が伝わらねぇって思い出したんだよ」

「それで、お前ら風紀委員会は力を貸してくれるのか?」

 

「私はもちろん協力するわ。でも⋯⋯アコはどうする?」

 

「アコちゃん⋯⋯」

 

「アコ行政官⋯⋯」

 

「⋯⋯わかりました、この戦いに協力させていただきます。せっかく先生が私たちの力が必要だと仰られているのです、想定を遥かに上回る活躍をして見せましょう」

「それで、ビナーとはどんな相手なのですか?」

 

「十数年前から活動しアビドスの砂漠化を急速に深刻化させた怪物だ。こいつを潰さなきゃ俺はアビドスでの仕事を終えられない」

 

「アビドスの生徒が心配だからとかじゃなくて!?」

 

「当たり前だろ。俺はアビドスの仕事を終わらせることが出来て後ろ指を刺されることなく帰れる。アビドスは砂漠化の原因を止められて嬉しい。どちらもハッピーエンドを迎えられてるだろ?」

 

「そこは先生として嘘であったとしても生徒のためにって言うところだろ!!」

 

「あーうるせぇうるせぇ」

 

「キッキッキ! 我々万魔殿も先生に協力するとしよう!!だ が、アビドス自治区にそういった怪物の類が現れたという話は1度も聞いたことがない。つまりどこかに隠れている訳だがどうやって居場所を突き止めるのだ?」

 

「まさかとは思いますが、小鳥遊ホシノの救出を行いながら居場所を探すなんて言う面倒くさいことをするわけじゃないですよね?」

 

「ビナーの居場所に関してだがお前らは一切気にする必要は無い。別働隊が必ず発見し誘導してくれる」

 

「別働隊?」

 

「別働隊については説明が長くなるから話さないが、アイツらが正午12時にビナーをPMC基地まで誘導する」

「俺たちは小鳥遊ホシノを正午12時までにPMC基地から救出し、そのまま別働隊と共にビナーと連戦を行う」

 

「中々にハードなスケジュールだな⋯⋯」

 

「ぶっちゃけた話ビナー戦に関してお前らがフルで戦うってことは無い。適度に攻撃して鬱陶しい奴がいるって認識させることが出来ればそれで十分だ」

 

「⋯⋯先生が立てた作戦を信じていないわけじゃないけど本当に大丈夫?私じゃ力不足?」

 

「お前らの協力は小鳥遊ホシノを正午12時までに救出する工程で必要だ。今回の戦いはどれだけ早く小鳥遊ホシノを救出できるかにかかってる」

「ゲヘナの支援ってだけで充分ありがたいが念には念を入れてトリニティにも協力を要請してある」

 

「⋯⋯トリニティですか」

 

「あからさまに嫌そうな顔をするな痴女。トリニティとの共同作戦はこれから調印されるエデン条約に置いてもメリットがあるだろ」

 

「⋯⋯その話題は今は出さないでくれ。トリニティの連中にどんなイチャモンをつけられるのか考えたくもない」

 

「ちょっと待ってください私のどこが痴女なんですか!?」

 

「自分の服装見直してみろ⋯⋯エデン条約に関しては俺の方からトリニティの方にあまり調子に乗ってふざけた条約押し付けないように言っておくから共同作戦については妥協してくれ」

 

「ていうかエデン条約のことを知っていたんだな先生は」

 

「俺にこれまでの仕事やこれからの仕事を丸っきりぶん投げてどっかに雲隠れしやがった連邦生徒会長が行っていた政策については粗方目を通したからな。なんだよSRTの生徒がデモ活動で野宿してるって⋯⋯あんな危ねぇ組織をちゃんと引き継ぎせずに姿を晦ますとか頭イカれてんのか?」

 

「SRTの生徒って確かヴァルキューレに併合されたって聞いてたんだけど⋯⋯?」

 

「アコちゃん⋯⋯」

 

「アコ行政官⋯⋯」

 

「先日先生にあれだけ言われてこの失態とは⋯⋯いくら風紀委員会の失態とはいえ流石に笑えないのだが⋯⋯」

 

「なっ!?謹慎中に重要情報は全て再調査して提出したはずなのですが!?」

 

「デモ活動中の生徒の情報に関しては正直複雑だからヴァルキューレに併合されたで合ってるぞ」

 

「⋯⋯その生徒たちはどうするの?」

 

「今は餌付け中だから放置してる」

 

「餌付けって⋯⋯女子高生に使う言葉じゃなくないか?」

 

「セクハラにも聞こえますね⋯⋯」

 

「これもセクハラに入ったりすんのか!? ギリシャとはえらい違いだな!?」

 

「先生がそういったこと(セクハラ)を生徒にするとは思っていないから不問にするけど、一応気をつけるべきだと思うわ」

 

「難しいな現代ってやつは⋯⋯」

「話が大分脱線したが小鳥遊ホシノ救出への助力感謝する」

「今の時刻は⋯⋯」

 

「8時30分でございます」

 

「悪いなワカモ。9時にはこの座標に集合しておいてくれ。そこで改めて指示を出す」

「それじゃ解散!」

 

 


 

 

「さて、これから移動しながらティーパーティーへ電話を掛けるんだが……」

 

イアソンのスマホに表示されているのは軽く百件を超える着信履歴。その送り主は先日自身をトリニティへ送り届けてくれた鷲見セリナである。

 

「……この着信どうすべきだと思う?」

 

「素直に出るべきかと」

 

「だよなぁ……めんどくいことこの上ないが仕方あるまい……」

「もしもし……」

 

『ようやく出てくださいましたね先生!! 勝手に抜け出したらダメですよ!!』

『今どこにいらっしゃるんですか!! 迎えに行きます!!』

 

「落ち着けセリナ。今はそれどころじゃない」

 

『落ち着くべきなのは先生の方です!! あれだけの怪我がそう簡単に治る事なんてありません!! 現在動けているのはアドレナリンの過剰分泌によるものであって、それが止まってしまえば危険な状態に逆戻りです!!』

『お願いだから休んでください!!』

 

「……セリナ、お前が所属している救護騎士団のモットーはなんだ?」

 

『【救護が必要な場に救護を】です』

 

「そうだよな。【救護が必要な場に救護を】なんて素晴らしいモットーだ」

「俺が今直面している問題は人命救護に該当するもんだ。自分一人が犠牲になれば全部解決するなんて馬鹿げた考えを救護しなきゃならねぇ」

「お前なら人命救護の重大性が理解出来るはずだ」

 

『ですがそれに先生が必ず同行しなきゃいけないなんてことはないはずです!!』

『ティーパーティーだけでなくゲヘナ学園も先生に協力することにしたと聞いています。なら先生は大事をとって体を休めるべきです!』

 

「そういう訳には行かねぇ」

 

『どうしてですか!?』

 

「小鳥遊ホシノの救出後、俺たちはアビドスを蝕み続けた病魔を取り除く必要がある。俺が居なくてもなんとかなるとは思うが(直前でビビって逃げたと判断されて二度とアイツらが招集に応じなくなるかもしれないことを考えると)絶対にそれだけはしたくない」

「それにここであいつらを見捨てたら(裏切り者扱いされて殺されかねないから)その選択を後悔することになる」

 

『先生⋯⋯』

 

「全てが片付いたら再検査や入院なんざいくらでもやってやる」

 

『何回も入院するような怪我を負っちゃダメですよ!?』

『⋯⋯わかりました。少しだけ待ってあげます』

『ですが!傷口が開いちゃうような激しい運動はしちゃダメですからね!』

 

「(傷口も何ももう問題ないんだけどな⋯⋯)わかったわかった、それじゃあな」

 

「あー疲れた⋯⋯」

 

「あなた様」

 

「なんだワカモ?」

 

「セリナさんからあなた様が無茶をしないように監視しておくように頼まれました」

 

「なんでメディアみたいなことしてくんだよ……」

 

「あなた様のことを疑っているわけではありませんが、念のために監視させていただきます」

 

「まあいい。さっさとティーパーティーに電話をするぞ」

 

 


 

 

『ええ、分かりました。ビナー討伐、喜んで協力させていただきます』

 

「………………」

 

『……あの、先程からずっと黙っていらっしゃるようですが何か問題でも?』

 

「違和感がやばいんだよ!!! その声で敬語を使われると鳥肌が止まらないんだよ!!!」

 

『……はい? 何をおっしゃられているのですか?』

 

「俺の知り合いと似た声で敬語を使われると怖いんだよ!! 後日トリニティに行く予定があるから詳しい話はそのときに話すことにする!! じゃあな!!」

 

『ちょ、ちょっと待ってくだ』

 

「ハァ……ハァ……マジで心臓に悪い!!! 心臓止まるかと思ったわ!!!」

「というよりヒフミの奴自分は普通の学生とか言ってたがめちゃくちゃティーパーティーとの繋がりあるじゃねぇか!! マジであの時助けておいてよかった!!」

 

「落ち着いてくださいあなた様。こちらお水です」

 

「ああ、悪いな」

 

「もうじきアビドスに到着いたします。……サンドイッチのお味はいかがでしたか?」

 

「ん? ああ、美味かったぞ」

 

「ふふふ、お褒め頂きありがとうございます」

 

「さて、この後の動きだがお前は俺をアビドス高校に送り届けたら打ち合わせ通りに行動してくれ」

 

「了解いたしました。……しかしながらアビドスの生徒たちは彼女たちの助力を受け入れるのでしょうか?」

 

「受け入れてもらうしかないな。この戦いは練度が低くても兵力は多ければ多いほうがいい。それにあいつらはアビドスの問題を解決するためには必要だ」

 

「あの話を連邦生徒会が認めたとは……これまでの対応とはかなりの差がありますね」

 

「それなりに事情があったとはいえ、大規模自治区からの支援要請を無視しまくってたことに罪悪感を感じてたんだろ」

 

「どうでしょうね。あなた様が持ちかけるまでそのようなことを一切考えていないようでしたが」

 

「……お前俺がリンと電話してた時に近くにいなかったよな? なんで知ってんだよ」

 

「ふふふ、愛の力ですよ」

 

「怖いことを言うな!! その手の話題は本当に心臓に悪いんだよ!!」

 

 


 

 

「それではあなた様、お気をつけて」

 

「お前の実力的にいらん心配だろうが一応気を付けろよ」

 

「ああ、あなた様が私の身を案じてくださるなんて……!! 嬉しい限りです!!」

 

「じゃあまたあとでな」

 

「遅いわよ先生! 寝坊したんじゃないかと思ったじゃない!!」

 

「まぁまぁセリカちゃん、先生も色々準備していたみたいですし」

 

「おはようございます先生。ホシノ先輩をちゃーんと助けちゃいましょうね☆」

 

「おはよう先生。私たちは準備バッチリ」

 

「私たち便利屋68も準備万端よ」

 

「おはよう先生。あんたもちゃんと退院出来て良かったぜ」

 

「……なんで大将がいるんだよ」

 

「これからホシノちゃんを助けにいくんだろ? あの子には色々と助けてもらってたし、みんなにも助けてもらったから朝食を届けに来たのさ」

 

「そーかい」

 

「先生あんたの分もあるがどうする?」

 

「明日食うから保存しておいてくれ。今日はもうサンドイッチを貰ってる」

 

「ははは、相変わらず愛されてるな」

 

「うるせぇ。さてお前らには2つ話しておくことがある」

 

「何でしょうか?」

 

「今回のホシノ救出にゲヘナとトリニティが協力してくれることになった」

 

「本当ですか!?」

 

「ん、心強い」

 

「もう一つの話だがホシノ救出後にビナーを討伐する」

 

「ねぇカヨコ、ビナーって何か知ってるかしら?」

 

「さぁ、そんな名前聴いたことないけど」

 

「一体そのビナーって何なのよ?」

 

「アビドスの砂漠化を深刻化させた怪物だ」

 

「なッ!? 何ですって!?」

 

「そんな話聞いたことありません!!」

 

「そりゃあ俺も最近知ったからな」

「お前たちはホシノを救出したらあいつが逃げないように見張りながら説教しておけ。その間に俺たちがビナーを討伐する」

 

「俺たち? ゲヘナとトリニティを指揮して戦うの?」

 

「俺がお前らと初めて会ったときに話したことを覚えているか?」

 

「えーっと確か……本業は船長とか言ってたわね」

 

「そうだ。お前らに俺の誇りを見せつけてやるさ。さあ集合場所に移動するぞ!」

 

「(船長!? 俺の誇り!? やっぱり先生はアウトローなのかしら!?)」

 

「またアルちゃんがあんな感じになってるね」

 

「まぁああいう話好きだしねアルは」




ブルアカ原作ではイベントで顔合わせをしたことでメインストーリーでは久しぶり的な感じになっていることが多いですが本作品でも忍術研究部イベントとかやった方が良いのでしょうか?
またこの作品に恋愛要素やヒロインは必要なのでしょうか?

イベストと恋愛要素は必要?

  • イベストだけ
  • 恋愛だけ
  • どっちも必要
  • どっちもいらない
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