イアソン先生   作:這いよる混沌

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今回もちょっと短めです。


ストーリークエスト ハッカーとの同盟

Divi:Sion Systemを回収した一行はパスワードを解くためにミレニアムのハッカー集団【ヴェリタス】の基へ足を運んだ。

 

「あなたが先生なんだよね! あたしは小塗マキ!」

 

「初めまして、音瀬コタマです」

 

「私は小鈎ハレ。いきなりだけど先生に聞きたいことがあるんだ」

「私のアテナ3号が最近【ゼウス】や【ヘラ】、【アルゴー号】、【アルゴノーツ】、【神体】、【汎人類史】って単語をしゃべるようになったの」

「私の知らない単語が多くて困っているんだ。先生はこの単語を聞いた「がああぁぁぁあああ!!!! 女神アテナだと!!!???」ど、どうしたの先生!?」

 

ハレの言葉を遮るような声量で叫びながら崩れ落ちるイアソンに驚く一同。キヴォトスの中でイアソンと最も付き合いの長いワカモですら何事かと慌てている姿にゲーム開発部の面々は顔が青ざめていく。

 

「あなた様!! しっかりしてください!! このワカモに何かできることはありますでしょうか!!」

 

「……いや、問題ない。居たとしてもキヴォトスに流れ着いた欠片程度という予想が外れたことに驚いただけだ」

「……ふう。それで何でアンタがここにいるんだ?」

 

「ちょっ!? 先生!? 女神様相手にそんな言葉づかいで大丈夫なの!?」

 

「そうですよ先生!! それよりもハレ先輩のドローンが女神様ってどういうことですか!?」

 

『随分と久しいですね。テッサリアの王子イアソンよ』

 

「うわぁ!! 今までにない挙動をしてるよハレ先輩!」

 

「これが女神様……!!」

 

女神相手に使うべきではないイアソンの言葉遣いに再び顔を青くするモモイとミドリ。ユズはこれから訪れるであろう天罰への恐怖で錯乱しはじめ、アリスは本物の女神と会えたことに目を輝かせている。

 

ヴェリタスの3人は最初こそ信じられないといった反応をしていたが、イアソンの存在を認知したアテナ3号が勝手に起動して話しかけている状況に目を奪われている。

 

「その話は止めてくれ。それよりも人間に託していったアンタがどうしてここにいるんだ」

 

『我々が地球宇宙に移動する際、当機の断片がキヴォトスへと流れていました』

『当機が人間に託すことを決め消失する直前にキヴォトスに流れ着いた断片から救難信号を受信しました』

『その信号に応え、こうしてキヴォトスで活動していたのです』

 

「なるほどな。アンタがキヴォトスにいる理由について聞くことはもうない」

「アンタはキヴォトスが抱えている問題について干渉することはあるのか?」

 

イアソンにとって一番重要な情報は女神アテナの干渉の有無である。神がほんの少しでも関わった瞬間すべてがひっくり返るような事態になることを知っているイアソンからしてみればどうしても確認しておきたい問題なのである。

 

『当機はこれ以上キヴォトスの問題に自主的に干渉するつもりはありません』

『当機がやるべきことは既に終わらせています』

『あとは本人次第……と言ったところですね』

 

「アンタがやるべきこと……? まあいい、神の考えていることなんざ()()()()()()()()()()()()()()()()()

「最後にとある人物のしん……イダダダダ!! 何しやがるモモイ!

 

「ちょっと先生!? 本当にそんな言葉遣いで大丈夫なの!? 先生が殺されちゃうとか私いやだよ!」

 

「あのなぁ、俺は昔から女神アテナに対してこんな感じでしゃべってたんだよ。それなのに今更言葉遣いを改めたら逆に不敬だろ」

「あと、女神アテナはギリシャの神の中で一番話の通じる神だ。余程の不敬を働かなければ罰されることはない」

 

「ならいいんだけど……」

 

「それじゃ改めて最後の質問だ。アンタならとある人物の神秘が複数あることに気付いてるはずだ」

「その人物の中で神秘が強い方についてアンタはどう考えている?」

 

イアソンの中で最優先で解決すべき問題の1つである砂狼シロコに似た神秘。もう1つの問題である大人のカードの神秘も気になる処だが、この問題はシロコに似た神秘の問題と同時に解決できるとイアソンは考えているのだ。この2つの問題は繋がっていると直感していた。

 

『その問題は今取り組むべきではありません』

 

「……何?」

 

『その問題に今取り組んだところで何も進むことはありません』

『この問題はあなたが解決しなければならない問題を終えた先に訪れる終局。破滅と終焉をもたらす現象との戦い』

 

「……獣関連(ビースト)か?」

 

イアソンの脳裏に浮かぶ苦い思い出。魔王になるかもしれない勇者にいつか話さなければならない愚かな過去。全ての元凶たる獣がこの世界にもいるかもしれないという可能性がイアソンの脳裏をよぎる。

 

『いいえ、あれが獣になる資格()を有することは決してありません』

『あれは実体の無い現象にして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()1()()

『ゲマトリアが最も恐れている破壊の権化です』

 

「……今は情報を集める程度にしとけってことか」

 

『話が早くて助かります。───そろそろ時間ですね。アテナ3号に切り替わります』

『現在当機はアテナ3号の肉体に存在しています。何か用事があればマスターである小鈎ハレを訪ねてください』

『それとあなた方が手に入れたG.Bibleは本物ですので頑張って解凍してください』

『それではまた』

 

女神アテナが主導権をアテナ3号に戻していく過程で生徒たちの中には様々な疑問が浮かんでいた。女神アテナは本当に神なのか? 先生はなぜ神と知り合いなのか? 終局とは何なのか? 王子とはいったいどういうことなのか? その疑問を解決すべくイアソンに話しかけるタイミングを見計らっているが、内容が内容であるためか誰も切り出せずにいた。

 

「俺は少し一人で考えなきゃならんことがあるから、G.Bibleの解凍方法についてお前らで話し合っていてくれ」

 

「え? 先生も一緒に考えてくれないの? というか先生に聞きたいことがたくさんあるんだけど!?」

 

「お姉ちゃんと同じで私も聞きたいことがあるんですが……ダメですか?」

 

「悪いがお前らで話し合ってくれ。今後の活動に大きく関わってくる可能性があるんでな」

 

「ッ!! わ、私たちで話し合おう……!」

 

イアソンの言葉を聞いて数時間前の対話を思い出してしまったユズは半ばヤケクソ気味にモモイとミドリを言いくるめながら先生の方を向く。

 

「(別にアリスの事ではないんだが……まぁそういうことにしておくか)」

「だいたい15分で戻るからそれまでに決めておけよ」

 

ヴェリタスの部室から約3分で行くことのできるミレニアムサイエンススクールで唯一監視カメラの死角になるエリアでイアソンはリオに電話をかけていた。

 

「リオ、少し話したいことがある」

 

『ハレの機体に宿っていた神が話していた内容についてかしら?』

 

「いいや、俺が話したいのは連邦生徒会についてだ」

 

『連邦生徒会について……? 何か問題でも発生したの?』

 

「問題自体はまだ起きていない。いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()可能性がある時点で既に手遅れかもな」

 

『……どういうこと? 貴方は何を危惧しているの?』

 

「まず大前提として俺は連邦生徒会長及び連邦生徒会を完全に信用していない」

 

『……詳しく聞かせてもらえるかしら』

 

「ああ。まず─────」

 

 


 

 

「戻ったぞ。それで話し合いの結果は?」

 

「そのことで先生に一つ取引したいことがあるんだ」

 

「……言って見ろモモイ」

 

「G.Bibleを解凍するために必要なツールを取り戻すために先生には一時的に()()()()()()()()()()()()()()()




なお、その終局は面倒くさいことになっている模様。
アテナの設定は独自のものです。また、先の話になりますが最終編はオリジナル要素・展開がかなり強めになる予定です。
本編の先生って生徒の味方って立ち位置になってるから生徒VS生徒の時にどちらか片方についた時点で破綻してる気がするんですよね。この部分をちゃんと書きたい所存です。

イベストと恋愛要素は必要?

  • イベストだけ
  • 恋愛だけ
  • どっちも必要
  • どっちもいらない
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