イアソン先生   作:這いよる混沌

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連日投稿です。たくさんのお気に入り登録、評価、感想ありがとうございます!!
イアソンに少しばかり自己解釈が入っております、ご了承ください。
個人的にイアソンはキヴォトスの抱える問題のデカさに何となく気付いてそうな感じがします


第一章 没落砂漠都市アビドス ~不屈の乙女~
とにかく神の気配がしてさっさと帰りたい


第一章 没落砂漠都市アビドス

 

~不屈の乙女~

 


 

シャーレの活動を始めてから早数日、私は想像以上の仕事量に精神的にも身体的にも追い込まれていた。やっぱ仕事量おかしくないか!?聖杯から得た教員の知識とかけ離れているんだが?これがマスターの言っていたブラック職業というやつか。ようやく夢にメディアが出てこなくなり精神的な余裕ができるはずだったのに……

 

「おはようございます、先生!」

「ああ……おはよう……」

「ここ数日間、シャーレに関する噂もたくさん広まってるみたいですし、他の生徒から助けを求める手紙も届いています」

「そうか、私としてはこれ以上広まらないでほしいのだが」

 

ユウカが言っていた通りにSNSや人づてにシャーレのことが広まり、仕事がどんどん回ってくる。本当に勘弁してほしい。というより一度投稿したら完全に消すことはできないとかふざけているのか?

 

「何を言ってるんですか先生!これは良い兆候です!私たちの活躍が始まるということですから!」

「勘弁してくれ!!私は楽をしていたいんだ!!」

「そう簡単に楽はできませんよ先生!全くもう……。それでですね……ちょっと不穏な、こんな手紙が届きまして。これは先生に一度読んでもらった方が良いかなと」

「ハァ?不穏な手紙だと?見せてみろ」

 


 

連邦捜査部の先生へ

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、

こうしてお手紙を書きました。

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

それも、地域の暴力組織によってです。

こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……。

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。

今はどうにか食い止めていますが、

そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。

それで、今回先生にお願いできればと思いました。

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 


 

「うーん……アビドス高等学校ですか……」

「昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました」

「どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいだそうです」

「シャーレの権限やワカモに頼んで事前に調べていたが改めて聞くと恐ろしいところだな……街のど真ん中で道に迷うとかアビドスは迷宮かよ」

「あはは、まさか、そんなことあるんでしょうか……?いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて……さすがにちょっとした誇張だと思いますが……」

「これが誇張であったとしてもアビドスで遭難すれば命の保証はないだろうな」

「そうなのですか先生?」

「アビドスは砂漠化によって住民の大半が他の自治区に引っ越しているわけだ。近くの民家に助けを求めても全くと言っていいほど意味がないだろうな。なによりシャーレの権限を持つ俺が遭難すれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「なんのために自治区のことを調べているのかと思いましたが早速役に立ちましたね。それにしてもどうして調べようと思われたんですか?」

「ん?ああ、簡単な話だよ。ギリシャではどこからどこまでが誰の領地か把握しておかないと難癖付けられて面倒ごとになることが当たり前だったからな。調べておかなければ安心できん。なにより指揮官たるもの敵対する可能性のある存在の情報を把握しておかなければな!」

「敵対って……そんな簡単に起きることじゃないですよ先生」

「分かってないなアロナ!人間ってのは些細なことで敵対するぞ!信仰していた神の気まぐれや勝手に混ざって来た神の気まぐれだったりと油断していると足元を掬われていたからな」

「先生ってよく神様を悪者扱いしますよね……」

「実際悪者だよあいつらは。あいつらに俺たちがどれだけ巻き込まれて面倒なことになったか……」

「あはは……ギリシャは恐ろしいところですね……それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて……ただ事ではなさそうですが……」

「何があったんでしょうか?」

「大方アビドス全土を手に入れるためにカイザーが依頼でもして派遣しているんだろうな」

「なるほど、その可能性はあり得ますね。先生って普段はあれですけどこういう時にすごい頭が切れますね」

「どういうわけか常に崖っぷちの状況にいる気がするんだよ」

 

本当に勘弁してほしい、大西洋異聞帯以上に絶望的な立場で行動するとかふざけているにもほどがあるだろ……

 

「崖っぷちの状況……ですか?でもそれ程の事態に発展している問題の報告は受けていませんよ」

「気がするってだけだ、気にする必要はない」

「ただ……この世界の仕組みについてはなんとなくわかって来た」

 

この数日間キヴォトスで生活して分かったことがいくつかある。その中で重要なのは俺がカルデアで過ごしていた記憶や大西洋異聞帯での戦いの記憶、藤丸立香の性格に寄せられた思考を保持した状態でキヴォトスにいる理由だ。おそらくだがキヴォトスの問題を解決するには俺がこの状態であることが必要ということだろう。そしてこの世界から受けている影響は……まだ確定したわけじゃないんだ、後でいい

 

「考えていてもしょうがない。そら、さっさとアビドスに行くとするか」

「もう出張ですか!?さすが、大人の行動力です!」

「ってあれ?正面入り口はこちらではありませんよ?」

「バカ言うな、車で行くに決まっているだろ。さっき言ったろ、遭難したら大変なことになると」

「それもそうですね」

「そういえば先生って免許をお持ちなんですね!」

「あー……うん、持ってるぞ持ってる」

「本当に持ってるんですよね!?」

「いいから行くぞ」

「先生!ごまかさないでください!」

 


 

「あークソ、車じゃなくて船が欲しい」

「先生、船ってかなりの値段するよ?先生はお金持ち?」

「金持ちどうこう以前に俺の本職は船長なんだよ」

「先生なのに船長なんだ、不思議だね」

「俺としてはお前のワイルド精神の方が不思議だよ……あと船長なのに先生なんだよ俺は!!

 

アビドス高等学校の生徒の一人である砂狼シロコという娘に道案内をしてもらいながら移動しているのだが……こいつやばい。何がやばいかは言語化できんがとにかくやばい。こいつが特段強いってわけじゃない、弱すぎるって訳でもない。ただ放っておくと確実に面倒ごとにつながることは間違いない。それが犯罪とかならまだいいんだが……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。離れたいのに離れるわけにはいけないとかどんな状況だよ

 

「ん、もうすぐ学校に着くよ先生」

「そうか、砂狼「シロコって呼んで」……下の名前で呼ばれるのが現代の学生の流行りなのか?」

「現代の学生……?先生、学生は現代にしかいないよ?」

「あー気にすんな。地元じゃ珍しかっただけだ」

「そっか。……先生」

「ん?なんだ?トイレか?」

「違う、先生はところどころデリカシーが足りてない。……力になってくれてありがとう、先生」

「……俺はとりあえず頼まれていた物資を持ってきただけだぞ。勝手に決めつけるな」

「ん、先生は嘘つき。後ろに数日分の着替えを積んでるの知ってるよ」

「勝手に漁ってんじゃねぇよ!!お前の方こそデリカシー足りてねぇじゃねぇか!!」

「先生、あそこが私たちの学校」

「……随分と砂まみれだな」

「ん、掃除をしてもすぐこうなる」

 

ようやく着いたわけだが、本当に砂まみれだなこの学校。ケイローン教授の馬小屋のほうがまだマシな気がしてくる

 

「先生運転ありがとう、これから頼ることがあるかも」

「……気が向いたらな」

「シロコちゃんおかえりなさい!」

「ん、ノノミただいま」

「シロコ先輩変な事されなかった!?」

「いきなり失礼な奴だなお前!」

「セリカちゃん失礼ですよ」

「うへぇ、あなたがシャーレの先生であってるのかな?」

「………………………………」

 

こいつ中々強いな。ヘラクレスよりは当然弱いがワカモとやり合えるほどの実力は間違いなくあるだろうな。……なによりこの目、微塵も私のことを信用していないな。大方大人に裏切られ続けたとかそんなもんだろ。叔父に裏切られたときの私と同じ顔してるし

 

「先生、どうしましたか?」

「いや、何でもない。いかにも私がシャーレのイアソンだ。すなお「シロコ」……シロコにはもう言ったが本業は船長だ、間違えるなよ」

「「「「…………」」」」

 

………コミュニケーションミスったかこれ?




イアソン先生ホシノと仲良くなるまで二人の間の空気最悪なことになってそう。そもそも仲良くなれるのかな?

イベストと恋愛要素は必要?

  • イベストだけ
  • 恋愛だけ
  • どっちも必要
  • どっちもいらない
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