イアソン先生   作:這いよる混沌

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イアソンは自分がアルゴノーツの船長であることを誇りに思ってるから先生ではなく船長として認識して欲しいんだろうけど、シャーレの先生を呼んだらその人が船長が本職だから先生と呼ぶなみたいな事言ったら皆に変な奴かやばい奴認定されるよね。まあギリシャの英傑まとめ上げた存在だからやばい奴に変わりはないんだけど
ワカモのことメディアと同じような奴ってイアソン考えてそうだからめちゃくちゃビビりながら対応すること多そう


さすがにこれからは自己紹介で船長宣言するのやめようと思った

「いかにも私がシャーレのイアソンだ。すなお「シロコ」……シロコにはもう言ったが本業は船長だ、間違えるなよ」

「「「「…………」」」」

 

自分から先生になった訳では無いので船長が本職であると言ってきたがさすがにそろそろ考え直した方が良い気がしてきた。先ほどまで私を吟味していたピンク髪の娘が明らかに私を警戒している。……考え直してみると俺結構やばいことをしていないか?シャーレの先生に応援要請したのにきた奴は本業は先生では無いなどと宣言するやつなど怪しいことこの上ない。シロコを除いた他の連中も俺を警戒しているしなにかしら手を打たねば……

 

「あー……すまんなお前ら。私はつい最近まで船長をやっていたのでな、つい癖であのようなことを言ってしまったのだよ」

「「「「…………」」」」

 

頼むから何とかなってくれよ!これで警戒解いてもらえずに撃たれたらシャレにならん!!

 

「……嘘はついてないみたいだから皆銃を下しても大丈夫だよ」

「ちょっとホシノ先輩本気!?こいつ私たちのことバカにしてきたみたいなものよ!?」

「私もそう思ったけど、シロコちゃんが構えてないってことは移動中も同じ話をしてたってことになるからね。まだこの人のことは信用できないけど」

「そうしてくれた方が私としても助かる」

「どうしてですか?」

「今までロクに対応してこなかった連中と繋がりのあるやつに物資の要請をしたら初回で対応してきたのだから何か裏があるのではと警戒するだろ普通。なにより直接話したこともあったこともない奴自体を警戒しない理由などないだろ」

 

マスターもそうだったがこいつらの大半が初対面でこちらに警戒しないとか危機感バグってるんじゃないか?

 

「うへぇ、それ要請に応じた先生が言うんだね」

「俺としてはお前とそこの猫娘以外俺に警戒してないのが不安に思ったんだよ。まあ猫娘の方は俺のことをセクハラ野郎か何かだと決めつけていたようだが」

「うぐっ……わ、悪かったわよ!」

「あはは……えっと自己紹介をさせていただきますね、先生。私たちはアビドス対策委員会です」

「私は委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネです」

「こちらは同じく1年のセリカ」

「どうも、一応言っておくけど変な事したら許さないわよ」

「お前は俺のことを何だと思っているんだ……」

「2年のノノミ先輩とシロコ先輩」

「よろしくお願いします、先生~」

「あらためてよろしくね、先生」

「そして、こちらは委員長の、3年のホシノ先輩です」

「いやぁ~よろしく、先生」

「ああ、よろしく頼むぞ」

「要請のあった物資に関しては車の中にあるから持っていけ」

「わあ☆こんなにたくさん!ありがとうございます、先生!」

「ありがとうございます先生!」

「早く校舎へ運びましょ!」

 

どういう訳か俺も運ぶのを手伝わされたのだが……俺が加わるよりお前らだけでやった方が早かったんじゃないか?

 

「手伝って下さりありがとうございます!」

「……(こいつら状況が理解出来てないバカってわけじゃなさそうだな。じゃなきゃ馬鹿みたいな額の借金とほとんどの土地の権利を持ってかれてる状態で抗うなんて正気の沙汰じゃない。それほどまでに取り戻したいってことか……こいつらの土地の権利を買い戻すのも含めた莫大な借金とマスターの世界を二度救う運命、どちらもガキが背負うモノにしては重いだろ……)」

「うへぇ、先生?どうしたの?」

「小鳥遊ホシノお前に聞きたいことがある」

「何が気になるの?あ、もしかしてこの中の誰かに一目惚れしちゃった?先生根はいい人そうだけどまだ信用出来ないから可愛い後輩たちは渡せないなぁ」

「冗談でもそんな恐ろしいこと言うな!俺を殺す気か!?」

「殺す気かっておじさんそんな変なこと言ったかなぁ?」

「俺にとってその手の話題は死活問題なんだよ!!」

 

頼むから本当にその手の話題はやめてくれ!!ワカモに聞かれたらどうなるかわからん!!

 

「俺が聞きたいのはな、お前らはッッッ!?」

「じゅ、銃声!?」

「ひゃーっはははは!」

「攻撃、攻撃だ!!奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている!襲撃せよ!!学校を占領するのだ!!」

「わわっ!?武装集団が学校に接近しています!カタカタヘルメット団のようです!」

「あいつら……!!性懲りもなく!」

「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分」

「はーい、みんなで出撃です☆」

「私がオペレーターを担当します。先生はこちらでサポートをお願いします!」

「あいつらなんぞお前らの足元にも及ばん!さっさと片づけるぞ!!」

 

「カタカタヘルメット団残党、校外エリアに撤退中です」

「わあ☆私たち、勝ちました!」

「あははっ!どうよ!思い知ったか、ヘルメット団め!」

「皆さんお疲れ様でした。学校に帰還しましょう」

 

カイザーの連中はこいつらを練度の低い傭兵だけで対処できると考えてたわけねぇよな。補給ができない状況なら何とかなるって判断したんだろうが、手負いの獣ほど舐めてかかるとロクなことにならないからな。というよりもこれぐらい常識だろうが

 

「いやぁ~まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど」

「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……」

「先生の指揮が良かったね。私たちだけの時とは全然違った」

「これが大人の力……すごい量の資源と装備、それに戦闘の指揮まで。大人ってすごい」

「お前らの方が強いんだから勝つに決まっているだろ、俺の指揮はそこまで関係ない。それに資源に関しては俺の管轄外だ」

「まぁまぁ、褒められてるんだから素直に受け取っておきなよ先生。パパが来てくれたおかげでママはぐっすり眠れまちゅ」

「心臓に悪いから勘弁してくれ!!!」

「いやいや、変な冗談はやめて!先生困っちゃってるじゃん!それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

「そうそう、可哀そうですよ」

「あはは……あらためてご挨拶します、先生。私たちはアビドス対策委員会です」

「ご覧になった通り、我が校は現在危機にさらされています……そのため「シャーレ」に支援を要請し、先生がいらしてくれたことで、その危機を乗り越えることができました」

「先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られてしまったかもしれませんし、感謝してもしきれません……」

「一応事前に調べてきたが対策委員会についての認識があっているか確かめたい」

 

万が一認識にズレがあってコミュニケーションが取れなくなったら意味がない

 

「そうですよね、ご説明いたします。対策委員会とは……このアビドスを蘇らせるために有志が集まった部活です」

「うんうん!全校生徒で構成される校内唯一の部活なのです!全校生徒といっても、私たち5人だけなんですけどね」

「他の生徒は転校したり、学校を退学したりして町を出て行った」

「学校がこのありさまだから、学園都市の住民もほとんどいなくなってカタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに学校を襲われている始末なの」

 

ん?まて、三流のチンピラだと?こいつらまさかあの連中がカイザーが雇った傭兵だって認識していないのか!?

 

「現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生としては恥ずかしい限りだけど……」

「もし「シャーレ」からの支援がなかったら……今度こそ、万事休すってところでしたね」

「だねー。補給品も底をついてたし、さすがに覚悟したね。なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、先生」

「うんうん!もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力ってすごいです☆」

「かといって、攻撃を止めるような奴らじゃないけど」

「あー、確かに。しつこいもんね、あいつら」

 

嘘だろ!?この反応こいつらマジで気付いてない可能性がありやがる!!

 

「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか……。ヘルメット団以外にもたくさん問題を抱えているのに……」

「そういうわけで、ちょっと計画を練ってみたんだー」

「えっ!?ホシノ先輩が!?」

「うそっ……!?」

「いやぁ~その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかなー。おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー」

「……で、どんな計画?」

「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくるはず。ここんとこずっとそういうサイクルが続いているからねー」

「だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、奴らの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって。今こそ奴らが一番消耗しているだろうからさー」

 

今連中のアジトを襲撃すれば現状楽になることは確かだ。だが俺の想定通りならば絶望的な立場が変わることはない

 

「い、今ですか?」

「そう。今なら先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし」

「なるほど。ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」

「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし」

「そ、それはそうですが……先生はいかがですか?」

 

……色々と小鳥遊ホシノに確認せねばならなくなってきたな

 

「潰せるものはさっさと潰しておくに限るからな、行くぞ」

「よっしゃ、先生のお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますかー」

「善は急げ、ってことだね」

「はい~それでは、しゅっぱーつ!」

「カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました」

「半径15km圏内に、敵のシグナルを多数検知」

「おそらく敵もこちらが来たことに気付いているでしょう。ここからは実力行使です!」

 

「敵の退却を確認!」

「並びに、カタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認」

「これでしばらくはおとなしくなるはず」

「よーし、作戦終了。みんな、先生、お疲れー」

「それじゃ、学校に戻ろっかー」

 

「お帰りなさい。皆さん、お疲れさまでした」

「ただいま~」

「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ」

「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息つけそうです」

「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中出来る」

「それだ、小鳥遊ホシノ。俺が聞きたいのはその事だ」

「お前らが約9億の借金を抱えているのはもう既に把握している」

「ちょっ、なんで知っているのよ!」

「その上で俺はお前に聞かねばならん。アビドス自治区のほとんどがカイザーの管理下に渡っていることを他の部員は把握しているのか?」

「……………………」

 

 

 

「……え?ホシノ先輩、どういうこと?」

 

ああ畜生、やっぱりそうなのかよ……




難産でした

イベストと恋愛要素は必要?

  • イベストだけ
  • 恋愛だけ
  • どっちも必要
  • どっちもいらない
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