【呪術廻戦外伝】特別1級呪術師 禪院将宗 作:まぜこみごはん
朝起きたらですね、UAが10000以上突破、かつお気に入り数も自分が目標としていた100以上もつけていただきまして、本当にありがとうございます。
ランキングもルーキー部門で、12位を獲得していることがわかり(2024年1月3日 15:26時点)、本当に衝撃を覚えています。
本当に感謝しかありません。
今後も禪院家のイケメン、禪院将宗の物語は続いていくのでよろしくお願いします。
イケメン、鬼ごっこをする(後編)
ブーストオン
『推力加算』
ウルトラスピン
『絶技抉剔!!!』
最初に距離を詰めてきたのはメカ丸だ。
第2ラウンド、禪院家のイケメン禪院将宗は、メカ丸&三輪霞の連携により高所に移動するのを防がれてしまい、地上での逃亡を余儀なくされてしまった禪院将宗は、メカ丸の高速ドリルの攻撃を紙一重で回避をする。
先ほどよりもスピードを上げているのが伝わってくる、こちらを完全に詰めてくるつもりだ。
こうも詰められてしまうと俺は後ろに下がるしかない。
『ハハッいいね、流石は準1級呪術師。まだまだ上げてくるじゃないッ――――!?』
ドリルによって舞った砂煙の影響で、視界に移らなかった三輪霞が砂煙から姿を現し、刀を振るう。
なるほど当たらないのはもう計算に入れていて、次に三輪君が距離を詰めればいいだけのこと、砂煙の影響で三輪君の姿は姿を消すことが可能だし、そこまでも考えての計算された連携された攻撃技。
さらに後ろに下がるも流石に当たらないというわけにもいかず、衣服に少しかすめてしまう。
『くッ―――!! 当たったと思ったのにぃ!』
『当たったさ、三輪君、君の太刀筋も素晴らしいものだよ。 ……クッまた服を破いてしまった――高かったんだぜ、ううううう』
思わず涙目になってしまうも、これも生徒の成長のため、しばらくお気に入りの服は何枚かストックしておこうと心に決めた。
こうして連携された技が続いてゆき、俺は難なく回避はしていくが、マズいな、このまま下がるだけなら簡単だが、どこかのタイミングで追い詰められるのは必須だろう。
『これほどやるとは俺も少し舐めすぎたかな――ん?』
後ろに下がってゆくと、自然が少ない広場へと到着した。
タイミングが悪いな、もう少し森が多いところに下がって、うまいタイミングでこの二人を撒きたかったんだが――――
いやまて、これは偶然か?
そもそも敷地面積は広いし、こういう広場は数が少ないはず。
たまたま偶然にここにたどり着くか?
ブーストオン
『推力加算』
『なッ―――!?』
戦闘で考え事はマズかったか、回避しようとしたところこちらにくるわけでもなく、俺の前に行くようにメカ丸は移動した。
この状況どう考えてもそうに違いない。
将宗は顔がニヤついて、状況を完全に把握した、これは偶然じゃない、3人の作戦だ。
『誘いこまれたか……!?』
『今更気づいたのカ? さぁこれで挟まれたゾ、ここから逃がすつもりはなイ』
『やりましたメカ丸! 先生、もう逃げられませんよ』
完全に計算された連携だ、ここに着くように最初から行動を決めていたのだろう。最初の高所の移動をメカ丸で封じ、下にいた三輪君の迎撃、当たらずともそこはいい。地上での二人の連携技により、タッチはできなくても、ここにくるように誘導をできればそれでよかったんだ。この広い何もない場所で、しかも二人に挟まれた状況では、簡単に抜け出すのは難しい。
すべて計算された戦法――おそらくこの絵を描いたのは
『真依が考えたのか――やるじゃないか』
まったく、そういう作戦を組めるのなら上出来だ。
当の本人はどこにいるかわからないが、おそらく広場を囲んでいる木の周辺に潜んでいるに違いない。
真依の呪力の反応を探すのが先決、しかしこの二人から逃げながら、探すのもまた一苦労だ。どうにかタイミングを盗んで、森の方へと逃げなくてはならない。
『いきます!』
『タイミングを合わせろ三輪!』
『まったく君ら本当に学生かい!?』
今時の学生はこんな実力があるとは、なかなか末恐ろしい。いや、夏油傑と五条悟という奴らは例外だが、ここまでレベルが高いと驚かされる。
まずは三輪君がこちらに詰めてきた、彼女には遠距離に特化した攻撃がない。この状況で至近距離で詰めてくるのなら彼女か。
こちらに向かって連続した刀の剣技、刀の連撃を放ってくるも、俺は回避してゆくが―――、一瞬三輪君が後ろに急に下がり、三輪君と将宗の距離が開けた瞬間、左掌を構えた、メカ丸を見た瞬間、将宗は目を見開く。
ウルトラキャノン
『大祓砲』
三輪君はこのことを計算して、わざと下がって、メカ丸に攻撃を預けただと!?
連携技だが互いを信じていなければできないこと、下手をすれば三輪にもあたってしまうのに、なんという連携技だ。
『クソッ―――!?』
俺の身体能力をもってしても、大きく後ろに下がり回避することができ、直撃は防がれたが、後ろに下がる際に態勢が崩れてしまった。
この隙を逃すわけもなく、砂煙から姿を現したのは三輪霞。刀を振りぬくわけでもなく、両手を前に突き出して、突撃してくる。
『先生、覚悟――――!!』
『うおおおおおお、この禪院家のイケメン、禪院将宗がこの程度でぇ――!!』
『ええ!? 嘘!?』
学生にこのまま負けるにはいかない、意地とプライドだ。
両足に力を入れて上空へと逃げる、何とか間に合った。危ないところだった、このまま学生に負ける敗北教師になるところだった――この禪院将宗、逃れ――いや、違う。
二人の表情は逃がした、という表情はしておらず、まるで何かを期待しているかのような表情だ。
上空に無防備に飛んだ俺は間違ってしまったのだ、目線の先には俺が探していた、禪院真依の姿が、木の枝に乗って銃口をこちらに向けている。
将宗はその姿をみて、汗がダラダラと流れ始め、焦りの表情を見せている。
『『真依!!』』
『真依……お兄ちゃんのこと、好きだよな?』
『誰がお兄ちゃんよ、アホ』
銃弾がこちらに向けられ、弾丸が俺の胸に向かって直撃する。
これはゴム弾か、呪力を探れなかったのはこのため。当たった俺は『うごぉ!!』と情けない声を出し、地上へと落下する途端、メカ丸が下に待ち受けており、受け止められ、情けなく男にお姫様だっこをされた。
『勝ったナ』
『や、やりました―!? やりましたよ真依!』
『まぁざっとこんなもんね。どう? 舐め腐った結果、敗北した気持ち。禪院家のイケメンさんはどう感じるかしら? ねぇ?』
『す……すいませんでした。もういいません……ぐへッ』
禪院家のイケメンこと、禪院将宗。
禪院真依、究極メカ丸、三輪霞の生徒3人の策略により、無事鬼ごっこは敗北。
指導初日醜態をさらした禪院将宗は、果たしてここから株をあげることができるのか?
こうご期待である。
かくして鬼ごっこ(後編)は幕を閉じましたとさ、owari!!