【呪術廻戦外伝】特別1級呪術師 禪院将宗    作:まぜこみごはん

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ハイお待たせいたしました、マヌケです。

ちょっと私用があったりして、更新ペースもちょっと遅くなってしまいました。
仕事って辛いですよね……。


今回は日常回ですが、お楽しみに頂けたらと思います。


イケメンと最強

『さぁさぁみんな集まったかな~? それでは禪院将宗君の先生デビューを祝して……! かんぱ―い!!』

 

 

『………』

 

 

とある某有名チェーン店居酒屋にて、京都校に臨時教師として就任が決まった禪院将宗は、五条のノリノリな姿を見て依然とポカン顔を見せている。

東堂葵との一戦後、葵とはあれから仲良くなって、師匠と呼ばれるようになり、俺としても、俺が数少ない認めている人間の内の一人となった。

彼とは意気投合するし、今後も信頼関係を深めていくことでより、より彼のイケメン度も上がり、生徒の成長につながっていく……素晴らしいことではないか。――まぁ俺にはもちろん勝てないが。

 

 

そしてついでにいうと、訓練場の広場もだいぶ荒らしてしまったので、俺と葵は歌姫さんにこっ酷くしかられてしまったが。

ま……まぁいいのだよ、この俺のDOGEZA☆を披露して、誠意をもって謝ったからな……引かれたりはしていないはず、歌姫さんのあの虫を見るような目は、葵君だけを見ていたはずだ、そうに違いない、俺にはきっと優しい目をしていたはずだ…。

 

 

そんなこともあり、葵との一件からの数日後のことだった

 

――――――――――――――――――

 

将宗・歌姫 side【数日前の出来事】

 

 

『将宗君、この日空いてるかしら?』

 

 

『え、デートのお誘いですか? やだなぁ歌姫さん、ちょっと俺にも心の準備が…』

 

 

『違うわよ?』

 

 

そんな雑談めいた会話も、だいぶするようにはなってきた。

歌姫さんと話していると弄りたくなる気持ちがわかるような気がすると、ふと奴の顔を思い出してしまう。

 

 

『将宗君の歓迎会をやろうって話になっててね。本当はこっちで準備するつもりだったんだけど、あのバ……五条が、勝手にセッティングしててね。東京の方でやることになったのよ、学長は来れないけど、私は東京の方にいくから、将宗君も来てくれる?』

 

 

『え、五条が?』

 

 

アイツが俺のために歓迎会を?と、素直に思ってしまった。

正直にいえばアイツとは特別仲良くもなければ、むしろ俺はアイツのことを苦手な部類の人間だと思っている。

俺はアイツと一度バトったことがある、戦闘で? いいや違うな、そんな簡単に語れる話ではない……。

 

 

 

『……フフ――そういうことか、歓迎会と表ではいうが、あの時の決着をしたいのだな』

 

 

 

『将宗君?』

 

 

将宗のそんな意味深な顔つきをみて、戸惑いを見せている歌姫の裏で、笑いが止まらない将宗は、拳を握りしめ、目をキランと光らせる。

 

 

『いいだろう五条悟! あの時の決着をつけてやろうではないか! この禪院家のイケメンこと禪院将宗、東京に出向いてやろう! フッハハハハハ!!』

 

 

 

『将宗君!?』

 

 

俺は決めた、五条悟、あの時のケリをつけてやる、待っていろ!!

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

『おい五条……これはなんだ?』

 

 

 

『え?何ってお前の歓迎会じゃん、見てわかんないの?』

 

 

 

五条悟のド正論の言葉に、俺は言葉が詰まってしまう。まさか本当に歓迎会とは、何を考えているんだコイツは。

いざ歌姫さんと一緒に東京に出向いて、指定の場所にいってみたらまぁ居酒屋だったよ、本当にやるとは思ってなかったよ、イケメン。

到着してみると、五条悟、家入さん、七海も既にお店の前にいるんだもの、コイツに幹事ができる技量があったとは。

 

 

『いやまさかお前が俺のためにしてくれるなんて…寒気がするな』

 

 

『え、何、もしかして僕悪口言われた?』

 

 

『仕方ないだろ五条、昔のことを考えたら当然だ。お前ら2人、よくどうでもいいことで喧嘩してただろう』

 

 

『あ―そんなこともあったっけ、なんか忘れてたわごめん』

 

 

『おい忘れるな!? 俺とお前はライバルゥなんだぞ! あと家入さん、どうでもよくはないです、俺とコイツとの因縁はまだ終わってないんですよ!』

 

 

『だ―れがライバルだって? それに因縁ってなんかあったっけ、覚えてないんだけど本当。』

 

 

『相変わらずのようで安心したよ、将宗』

 

 

家入さんは、将宗の様子をみて、昔から変わらないなと思いつつ、酒に手を伸ばし酒を飲んでいる。

家入さんにはよく怪我をした時には、反転術式で治してもらっていた。反転術式なんて誰でもできる芸当の術式ではない、それを容易に使える家入さんの技量も凄いから、同級生ながら尊敬する人の一人ではある。

 

 

しかしなんだ、同級生ながらどうしても、さん付けをしてしまうんだ。

当時の俺はかなり積極的でね、初めて家入さんと話した時、今でもあの美しい見た目だ、学生時代の見た目もかなり美人だったし、魅力的な女性だったから全力で口説いたことがあった。

 

 

その時のまるでゴミを見る目線と同じような目線で見られ、俺のイケメン力をもってしても全力で避けられて以来、トラウマに……あ、いや違うからね? チキってないからね?

戦略的撤退をしたんだよ……そこからというもの、さん付けになっている。

 

 

 

『バカをいうな五条…俺たちはまだ決着をつけてないだろう!? チキチキ誰がイケメンか選手権がな……!』

 

 

 

『……! あ―あったね、そんなこと』

 

 

 

『駅前で100人アンケートをとって、どちらが真のイケメンか決めてもらうという、俺と貴様の決戦を忘れたのか!』

 

 

『あの時は確か呪霊の連絡を受けて、途中で切り上げちゃったからね~~でも僕の圧倒だったでしょ? それ』

 

 

『ふざけるな、あの時は俺が24 お前が45だろう!』

 

 

『いやそれ、結構僕の勝ちなところない?』

 

 

『まだ31人に聞けていないだろうが!』

 

 

『お前らそんなどうでもいいことで争ってたのか……』

 

 

五条と俺との決戦、それは突然とはじまったのだ。

コイツは見た目だけは、見た目だけは認めたくはないが、イケメンといっても文句はない顔つきだ――しかし、真のイケメンは俺、認めるわけにはいかない。

俺はそんな企画を五条に吹っかけて、最初は『は? なんで俺がそんなことしねーといけねーんだよアホくせ』と当時の奴は口調が荒いクソ野郎だったからな。

 

 

それに俺が『勝てないのなら無理はいわないがね?』と、挑発したところ、話に乗り、駅前で二人並んでパネルをもってアンケートをとっていた。

 

あの時は五条のいう通り、呪霊関連で有耶無耶になってしまったが、今こそ決着をつけたい。

 

 

そんな様子をみて家入さんは呆れた表情を見せていた。

 

 

『ならばこの場で決着をつけよう! どちらが真のイケメンか!』

 

 

『ハハッいいね、決着は確かにつけたかったからさ』

 

 

『よし、七海! 俺と五条どちらがイケメンだと思う!?』

 

 

 

『そこで何故私に振るんですか将宗さん……』

 

 

 

ゴチャゴチャした空気の中、1人大人しく酒を飲んでいる男は七海健人。

サラリーマンのような服装と眼鏡、七三分けをしている体格のいい男は、困惑した表情で二人を見ていた。

七海とは、家入さんや五条と絡んでいくうちに、知り合った後輩の一人だ。高専の中でも数少ない常識人だったし、七海が学生時代一緒に仕事したこともある。

 

 

『まぁいいじゃない。七海、ここは正直にいえよ。まっ答えは決まってるけど』

 

 

『……はぁ、そう……ですね』

 

 

七海は何かをあきらめたかのように、これは答えを出さなければ一生話が続くだろう。

五条と将宗の顔をみて、なにかを考えた後、答えが決まったか、口を開く。

 

 

『将宗さんですかね、スキンケアと髪の手入れもしっかりしているようですし、管理能力が高いことが目に見えてわかりますから。』

 

 

 

『はぁ!? 僕もやってるけどぉ!?』

 

 

『フハハハハ! 流石は七海! 分析能力がピカ一だ、サインをあげよう』

 

 

『いらないです』

 

 

流石は七海だ、まずは1票。

流石にその解答に納得がいっていない五条悟は焦った表情で、七海を詰めて『七海…嘘だよね?』と近づいていくも、七海は視線を五条悟には合わさず、黙々とお酒を飲んでいる。

 

 

 

『私は五条に1票だ』

 

 

『なっ何!?』

 

 

『おっ硝子、も……もしかしてお前、そういうあれか…?』

 

 

『勘違いするなクズ、解剖しがいがありそうだからな』

 

 

『顔関係ないじゃんそれ!?』

 

 

『くっ硝子さんは計算に入れらなかった……』

 

 

『どんな計算してんだよお前は』

 

 

やはり硝子さんからの票は得られなかった。

これで1体1、この最終局面を決めてもらうのは、やはりこの人しかいない。

これは断然有利な状況だ、残ったのは歌姫さん。

 

歌姫さんは五条のことを嫌っているし、印象は俺の方がいい。

この勝負もろうたわ!!

 

 

『しかも最後に残ったのは歌姫か…お前計算したな!?』

 

 

『なんのことやら、さぁ歌姫さん、どちらがイケメンだと思いますか!?』

 

 

歌姫さんに俺は質問を投げかける。

答えは決まっているが、まぁ言葉で投げかけてくれた方が五条には効くだろう――あれ、なんか回答が遅いな?

 

 

テーブルを見てみると、空いた酒瓶がいくつも並んでおり、何か嫌な予感がして、歌姫さんのほうを見てみると、顔が真っ赤だこの人、え、弱かったのか。

 

 

 

『なんだ~~?? お前ら随分と元気じゃねぇの……どっちがイケメン? そんなことどうでもいいわ! おい五条!先輩つけろ先輩を! おい将宗! お前はあの一件まだ許してないからな? 謝れ~~さっさと謝れ~~、私がどれだけ学長に頭を下げたと思ってる~謝れ~!!』 

 

 

『歌姫さんんんんん!? いたいいたい叩かんといてください、腕来てます、来てますよ!』

 

 

 

『歌姫って本当酒弱いよね~ハハハ』

 

 

歌姫さんが酔ったらこんな姿になるのか!?

普段と真逆すぎるだろう――くそっもっと株をあげておけばよかったなと、腕を叩かれて、涙目になっている将宗を見て、五条はヒソヒソと笑っている。

 

 

『こうなったら止まらんからな歌姫先輩は…将宗、五条、お前らちょっと外出てろ。七海、一緒に歌姫先輩をなんとかするぞ』

 

 

『私ですか!?』

 

 

仕方ない、と高をくくった七海は歌姫先輩を落ち着かせるために、隣にゆき、なんともいいがたい表情をしていた七海を見て、将宗は本当に感謝をすると、今度何か奢ってあげよう。

 

 

――――――――――――――――――ー――――

 

 

将宗・五条 side

 

 

 

『いや―歌姫のあの表情見た? 酒弱いんだからさ~無理しちゃって。あ、写真とるの忘れてた』

 

 

『お前は本当に歌姫さんを弄るのが好きだな……』

 

 

歌姫さんを落ち着かせるために一度、2人は外に出てきてしまった。

今日もまた決着はつかなかったが、仕方ない。次こそは必ずやどちらがイケメンか決めてやろうではないか。

 

 

『………まさか将宗が教師やるとはね、そんな柄じゃないだろ。禪院家の命令?』

 

 

『俺もお前が教師やるとは思ってなかったけどな、まぁそんなところだ、上の命令には従うしかないだろ、特に禪院ならな。』

 

 

『ハハ意外と真面目だよね将宗って。いやいやこれが人に教えるのが結構好きになってさ、可愛い生徒たちのためなら僕はなんだってしてあげるようになったんだよ』

 

 

『まったく信用できない言葉だな……真希は元気か?』

 

 

『おっ気になる? 元気だよ、あの一件以来練習量を増やして、仲間と共に切磋琢磨しているさ』

 

 

 

百鬼夜行の際、真希が夏油傑と対峙して重傷を負わされたと聞いていたが、どうやらそれがバネになったのか、さらに練習量を増やして頑張っているらしい。

話を聞いた時は一瞬肝を冷やしたが、真希の精神力は禪院の中でもトップクラスだと思っている、俺よりも強い。

俺は影ながら応援することしかできないが、今度可愛い真希のためだ、顔を出すことにしよう。

 

 

 

『乙骨君はどうだ?』

 

 

『勇太? 傑との闘いでリカの力が失って、特級呪術師から四級まで下がったけど、僕の見立てだとすぐ特級に戻るさ、なんていったって僕の親戚なんだからネ!遠いけど!』

 

 

 

『いやな親戚をもったもんだな、彼も』

 

 

乙骨勇太がリカの力を失ったのは、情報が流れていたので知っていた。

しかしこの意見には俺も同意だ、彼は実力がある。確かにリカの力を失ったかもしれないが、彼らが伝わる空気、身のこなし、そして仲間を守りたいという信念。

 

五条も俺もだが、彼は今後呪術界を引っ張る存在になり得ると思っていた。

 

 

『まぁ一件落着したわけだし―? そろそろ僕の後を継ぐ奴が現れれば楽なんだけどね~』

 

 

『ハッ何をいってるんだか、お前の後を継げるやつなんていないだろ』

 

 

『現れるかもしんないじゃん?』

 

 

『お前は最強だろ?』

 

 

『お、いうねぇ』

 

 

俺はこいつのことをあまり好きではない、しかしこれではいえる。

五条悟は最強だ、決してそれは揺るぎのない事実。

認めたくはないがこれは事実だ、俺がコイツにかかってもおそらく数分は持たずにやられる。美霊術式『烈』を用いたとしても、コイツは攻略して、俺を倒す。

 

 

最強という言葉は、コイツが名乗るのがふさわしい言葉だ。

 

 

 

『………五条』

 

 

『何?』

 

 

『夏油は最後、何かいっていたか?』

 

 

その言葉を言った瞬間に、五条の顔が目線は見えなくても、雰囲気でわかる。おちゃらけた雰囲気だったのが、はぁとため息まで吐く始末だ。

精神的に応えているわけでもなさそうだが、親友をやったんだ。何も思わないわけではないだろう。

 

 

『変わらないよ傑は、これから死ぬっていうのに、猿は相変わらず嫌いだ~とか、まぁ傑らしいっちゃ傑らしいけど』

 

 

『アイツが考えを変えるような人間じゃないのはわかってるだろ』

 

 

『まぁね~、でも……高専の連中のことまでは嫌いじゃなかったってさ。どこまでも勝手な奴だよ、ホント』

 

 

確かにアイツらしい最後のセリフだ、と納得してしまった。

 

 

『あ、あとこんなこともいってたっけ』

 

 

 

 

二人を頼むよ

 

 

 

『将宗にそういってくれって頼まれたよ、なんなのそれ?』

 

 

私が万が一失敗した時だ、私には大切な娘たちがいてね、美々子と菜々子というんだが、もし私の身に何かあったら、君が面倒を見てくれとはいわない、ただ気にかけてほしいんだ

 

 

プ、ハハハハ! 君がいうセリフかいそれは? 君からそんなこといわれるなんて、私も最後にいい経験ができたかもしれないね。 会えてよかったよ、将宗

 

 

夏油傑のそんな姿をふとおもいだしてしまった、なんで最後にあんなツラができるのか、俺には理解できなかったが。

 

 

『……そうか』

 

 

夏油の奴、俺との約束を裏切りやがって、本当に最後までむかつく奴だった。

本当に―――

 

 

 

『どこまで勝手な奴なんだよお前は……』

 

 

決してアイツのために涙など流さない。

認めたくはないが、こうして感情が揺れ動いている、アイツは俺の……

 

 

友達

 

 

 

だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 




歓迎会編終わりました。


結構急ぎ足で書いたので、誤字上等なところはあります。
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