【呪術廻戦外伝】特別1級呪術師 禪院将宗    作:まぜこみごはん

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美霊術式―『烈』の解説も含めた回です。






イケメンは勝利する。

 

―――――――――――――――――――

 

冥冥 憂憂side

 

 

『姉様、ご質問がございます』

 

 

『ん? なんだい憂憂、質問とは珍しいね。聞こうじゃないか』

 

 

将宗と別れた後、2階での準1級相当の呪霊と戦闘を開始し、決着は早い段階で終わった。

冥冥は術式による攻撃手段はほとんど無いに等しく、己の身を鍛えることで高い身体能力を生かし、1級相当の実力者となった。今回の呪霊も斧の一振りによって一刀両断し、即に呪霊を祓うことに成功していた。

そんな様子をマジマジとみていた憂憂は『姉様はやはり素晴らしい』と目を輝かせていたのは、いうまでもないが。

冥冥はモジモジしている憂憂をみて、にこやかに笑う。

 

 

『…何故あの害虫に協力要請を頼んだのです? 呪霊2匹とはいえ、準1級もしくは1級…そして元々は1匹を想定していたはずです。そのレベルであれば姉様と私だけで事が済んだはずですが…』

 

 

『おや?気になるかい憂憂。』

 

 

『いえ別に! 姉様の決定に何もいうつもりはありませんが、どうしても気になってしまって……』

 

 

『…そうだね、本来だったら私一人でも事が足りる案件だ。二匹同時でもおそらく勝てるだろう。』

 

 

確かに憂憂の言う通り、今回の案件は冥冥単独でも容易に解決できる。

しかし冥冥の本当の目的は今回の案件ではない、『憂憂、カバンからビデオカメラをとってくれるかな?』と頼み、憂憂は最初は戸惑ったものの、カバンからビデオカメラを取り出し、冥冥に渡す。

 

 

『答えは彼を見ればわかることさ』

 

 

『害虫の術式のことですか?』

 

 

『憂憂も知っていると思うけどね、将宗君の術式は異質なんだよ。私もすべての術式を把握しているわけじゃない。それにあの術式を持つ人間は禪院家ではまずいないからね……禪院家の養子だからね彼は。』

 

 

冥冥はビデオカメラにスイッチを入れて、外に向ける。

『そろそろ来るかな』と小声で、意味深な微笑みを見せる。

その姿を将宗が見ればきっと魅力的で、失神するほどだろう。

 

 

『確かに害虫の術式は謎が多いのは確かです、しかし害虫にそこまで肩を持つ意味が……』

 

 

『知っているかい?彼は禪院家では力を隠しているんだよ。いや正確には、呪力があることは禪院家は把握しているんだ。しかし術式自体は見せたことがないんだよ』

 

 

『そんなまさか!? 禪院家の調査網はかなりのものです。わからないわけが…』

 

 

『知っているとしたら禪院直毘人…それか父親の禪院甚壱あたりだろうねフフ』

 

 

憂憂の華奢な反応をみて、ちょっとかわいいと思ってしまった冥冥は笑みが隠しきれていない。

 

 

『そしてこの帳は禪院家の血が入った者の外からの侵入を禁じているんだ。彼はそのことをわざわざいってないけどね』

 

 

『……!だからあの害虫、いつも帳を自分でやっているわけですか?』

 

 

『おそらくそうだろうね。つくづく面白い男だよ』

 

 

『――それで私にある案件が舞い込んできてね。禪院家のある人間からだ、彼のことを調査してほしいと正式に依頼を受けたんだよ。御三家からの依頼はなかなか報酬がいいからね? …彼はお酒が好きでね、ある会員制のBarに出入りしていることはすぐにわかったんだ。そこに向かって将宗君の調子に合わせていたら、見事にアポイントをとれた。運がいいね私は』

 

 

 

『それであの害虫と仕事を共にすることで、害虫の正体を暴くと?』

 

 

『簡単にいえばそうだね』

 

 

禪院家からの依頼、禪院将宗という男は禪院家でも異質なものとして注目されていると同時に、煙がられているのが事実。

力の正体もよくわかっていない状況で強気になれないのも無理はないだろう。実に禪院家らしいやり方だと、冥冥は思っているが報酬を受け取った以上、仕事はしっかりとこなす。

 

 

『しかしなぜ姉様に依頼を?』

 

 

『さぁね? 彼は女性をこよなく愛しているから……。私のような女が行けば簡単に尻尾を掴めると思ったんじゃないかな? 禪院家が女性に物を頼むなんて、最初は笑いが止まらなかったけどね…フッフ。』

 

 

『姉様は十分魅力的です!!』

 

 

『ありがとう憂憂、おや……はじまったようだね』

 

 

上の階から激しい音が聞こえて、窓ガラスを見ると瓦礫が下に落ちてくるのがわかり、顔がニヤリと、始まった合図だろう。

ここにいると危ないと感じ取った冥冥は、ビデオカメラを懐にしまい、憂憂の体を片手で素早く掴み、2階の窓を割り外へと脱出する。

 

 

 

『あれは……害虫ですか』

 

 

『そうだね、あの術式を見るのは初めてだ。これはいい金額になりそうだね』

 

 

『ちなみになんですけど…姉様、その害虫に対して…その』

 

 

『特別な思いがあるか、と聞きたいのかな?』

 

『いえそんなことは…』

 

『あるかもしれないね』

 

『姉様!?』

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

将宗side

 

 

『まさかこれでへばったわけではないだろう? 来い、俺がいかにイケメンか1から100まで…いや1000まで教えてやろう」

 

 

呪力を大量に身にまとった将宗は、呪霊に挑発しどうやら呪霊自身もそのことがわかったようなのか、体が震え始め怒りという感情が駄々洩れ状態だ。

こうもわかりやすいと笑ってしまうものだが、呪霊はそういうものだ。

それに俺のような人間にあえば、イケメンすぎてもしかしたら内心嫉妬しているだけかもしれない。

 

 

『ウォオオオオオオ……アアアアアアアアアア!!』

 

 

 

呪霊はさらに体つきを大きく変化させて、身長はおおよそ3メートルはあるか。筋肉もモリモリだ、そんな筋肉がモリモリだと女性ウケが悪いというのに――やはり呪霊はどこまでいっても呪霊、美というものをわかっていない。

羽もあることはわかっているので、飛行能力ももちろんあるだろう。そのまま呪霊も飛び、浮いている将宗に向かって拳を振り下ろす。

 

しかし拳が瞬時に空を切ってしまった、呪霊はそこにいたはずの将宗の姿を見失い、周りをみてもどこにもいない。

しかし一度みたはずの後ろに将宗がおり、気づいた瞬間にはもう遅い。

 

 

背中についている羽8本のうち、2本を無理やり引きちぎり、その引きちぎっている将宗はまるで楽しんでいるかのように、ただただ笑っていた。

 

 

『ガアアアアアアアアアアアア!!』

 

 

 

『美霊術式―『烈』はね、ただ髪色を変えただけじゃないんだ。呪力を大量に消費するし、そう長いことこの術式を維持できないのがネックなんだけど。でもねメリットもある。驚異的な身体能力の向上、飛行能力の付与。さらには、自分の脅威となる認識できる攻撃を消滅または跳ね返すことができるのさ。君の触手が消滅したのが、いい例だろう? これこそ完璧にふさわしいイケメンだと思わないかい?』

 

 

 

美霊術式―『烈』は、いわば究極の術式といってもいい。

呪力の消費は激しいし、燃費が悪いのも事実、おおよそ5分程度しか術式が展開できない。おまけに次の日は二日酔いのような状態になる。しかしこの術式を使ったのはいつぶりか、張り切ってしまったなと、いつもなら別の術式で対応するのだが。

呪霊は苦しみを覚え、安定して飛行するのもままならない状態へとなっている。

 

 

 

『まぁいってしまえば五条悟の劣化版みたいなものだよ、あ、でも5分間なら戦えるかも。…自分でいうのはいいが、他人にあの男の劣化版といわれるのは癪に障るけど。なぜこの術式を見せたかはそう! 久しぶりの仕事だからね!それに冥冥さんという麗しい美女もいるわけさ、カッコつけないわけにはいかないだろう? この禪院家のイケメンこと、禪院将宗が!』

 

 

『グググググ……アアアアアアアアア』

 

 

無我夢中で拳を振るが、もちろん俺には当たらない。

反転術式でもあれば羽を再生できるのだろうが、どうやら反転術式持ちでもないようだ。

 

 

外で冥冥さんと憂憂くんの姿も確認できたし、俺のカッコいい姿を見せれた。

そろそろ終わりにしようか。

 

 

『さて、そろそろお開きにしようか…君の攻撃も見飽きてきたからね。最後にこんなイケメンが見れてよかっただろう?

 

 

 

 

 

 

美霊術式―『解放』 

 

 

 

 

 

 

呪霊が拳を振り下ろした瞬間に、腕を振れた瞬間白い球体となり、そのまま上空に向かって打ちあがって、花火となって呪霊が消滅する。

小規模ビル周辺は花火の光で溢れていた。

 

 

 

『花火と俺のセット……申し訳ないが俺が輝きすぎて花火に申し訳なくなるね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




勢いで書いたが後悔はしていない。
術式のかっこいい名前とかなんも思いつかないZE、イケメン失格だZE

なんかこの勢いだと特級案件になりそうだけど、確かにせや。
特級にしよっかな、なんつって!(しないけど)


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