【呪術廻戦外伝】特別1級呪術師 禪院将宗 作:まぜこみごはん
ハーメルンにはつい最近活動を開始したばかりですが、今年もよろしくお願いします。
まだまだイケメン君の物語は始まったばかりなので、お楽しみにしていただけると嬉しいです。
俺のエクスタシー如意棒を蹴られる数時間前の話になる。
その後の話し合いで決まったのは、俺は1年を受け持つことになった。何かあれば歌姫さんがサポートに入ってくれるらしい。
しかしご安心を歌姫さん、この禪院将宗、サポートがなくても必ずや教師という仕事を全うしましょうぞ。
1年生の教室に到着した、ここか。
学校というものは始めてだし、何より第一印象が大切。
久しぶりに真依にも会えるわけだし、ここは大人としてしっかりとした姿を見せなければならない。
覚悟は決まった。
扉を開け、この麗しい整った髪型の髪質をしっかりとアピールするようになびかせて、登場をする。
『皆様ご機嫌よう、お待たせしてしまってすまないね、今日から君たちを担当することになった禪院家のイケメンこと、そう俺こそが禪院将宗だ! よろしくね、金の卵たちッ!』
キマッた、我ながら完璧の挨拶の仕方。
禪院家のイケメン、この禪院将宗の顔をマジマジとみる機会はないだろうから、たっぷり大サービスしてあげようではないか、ハッハッハ!!
キラキラぶりは止まらず、一人だけキマったこと思いきや、生徒たちの反応はもちろん真逆である。
『(変な人がきた)』
『(変な奴がきタ)』
『(はぁぁぁぁぁぁ………)』
1年生である、三輪霞、究極メカ丸、禪院真依はまるで異物を見ているかのような目線で、将宗のことを見ていたのは言うまでもないだろう。真依にいたっては将宗の方に目線を送ることもできず、机に顔を埋めている始末だ。
しかしそのことに関してまったく将宗は気づいておらず、キメポーズを怠らない。
『真依……』
『何も聞かないで本当に何も聞かないで……』
『落胆した表情、初めてみたナ』
『メカ丸このことを誰かに言ったら大量の水をかけるわよ』
『あまりにも酷くないカ?』
三輪は何か聞きたそうに真依に声をかけようとするも、珍しく強気になれない真依はただただうずくまっているだけである。その様子をみたメカ丸は純粋な言葉でトドメを刺そうとする天然ぶりをみせていた。
『フン、相変わらず真依は照れ屋だな。子供の時なんて可愛かったのに、あの時なんて……真……真依、人の顔に向かって銃口を見せるのはやめよう? お兄ちゃん悲しくなっちゃうよ!?』
『誰がお兄ちゃんよ!? 今すぐ風穴あけてやるわちょっときなさいこの……』
『真依がいつもの真依じゃない!? 落ち着こう真依! 落ち着こうよ!?』
ハワワワワワと泣きそうになっている将宗は、HELPMEという看板をどこから出したのかはわからないが、3人に向けて見せていた。
三輪が必死に真依の体を必死に止めて、撃たないように止めている光景も、そのすべてがカオス化になってしまった光景を見ているメカ丸も、『クラス崩壊……カ』と一言いうだけであって、空気がさらにカオスになってしまった()
『将宗先生! 話が進まないので、話を進めてもらってもよろしいですか! このままだと事件になりかねないです!?』
三輪が必死に真依を止めているので、事件にはならずに済み、これ以上のカオス化は防げた。
三輪のその言葉を聞き、涙目になっていた将宗は正気に戻り、再び口を開いた。
『オ……オオウそうだな、俺はあくまで臨時教師だ。ずっと京都校にいるわけじゃない。君たちのレベルアップを任されている』
『私たちの?』
『必要ないわよッ! あんたから教わることなんて何もない!』
『将宗先生は確か特別1級呪術師だったはずダ、学べることは多いと思うゾ』
『メカ丸、アンタどっちの味方なわけ?』
『俺は事実をいっただけダ』
しかしなんとも俺の予想通りの結果とならなかったのが悔いが残る。
てっきり大歓迎やったー、ハッピー、いえーいみたいなノリで来るのかと本気で俺は思っていたぞ、禪院将宗まだまだイケメン力が足りていないというわけか――無念。
しかしレベルアップの目的は本当だ。
準1級呪術師、究極メカ丸。3級呪術師シン・陰流の使い手の三輪霞、そして同じく3級呪術師の禪院真依。
究極メカ丸の方は相当の手練れだろうが、主に鍛えていかなくてはいかさないのはこの二人だろう。
『資料を読む限りでは君たちは金の卵であることは間違いない。まだ孵化まではしていないがね、大丈夫だ任せなさい! この禪院将宗にかかれば、階級も上がっていくだろう』
『おお……なんか少し頼もしく見えてきましたよ真依』
『気のせいでしょ、この人結構適当なところあるから』
そんなことを話していると、また扉から一人の女の子が入ってきた。
『真依ちゃん~この間貸してもらった化粧水よかったから、どこの製品か教えてもらいたい……あれ、誰?』
その女の子とは、俵のようなツインテールが特徴的な小柄の少女の2級呪術師の西宮桃だ。
その少女は禪院将宗の姿をみて不信に思い、直感的に下がってしまう。
『ほう、これは2級呪術師西宮桃さんだね。まさか俺に会いにここまで来てくれたのかな? いやいや罪深いね、俺も』
『――だれ、このキモいの?』
『聞かないで桃……』
『アハハ……』
西宮桃は直感でわかってしまった、この男は藤堂葵とは別ベクトルでヤバい人間だと。そう思ってしまったが最後、ヤバいやつを見る目でしか見れなくなってしまう。
『しかし申し訳ない、俺は育ち切っていない女性は対象外なんだ。まだまだ君はその域に達していない、申し訳ないがね』
『ああ?』
西宮がその発言にプッツンきてしまったのか、突如として口が悪くなってしまう。
その様子みて三輪が青ざめてしまい、真依もその様子をとめようとはしない。メカ丸もなんとなく空気を察してしまったのか、少し後ろに下がっている。
『もっと栄養をとるべきだ、俺がおススメするレシピを教えてあげよう、美容、発育、筋力すべてを効率よくアップさせるレシピがあってね、フッフッフ、西宮桃……今日から君も魅力的な女性にレベルア……ぐほぉ!?』
『大きなお世話じゃボケェ!!』
俺のエクスタシー如意棒、いやここでは股間といよう。そこに西宮の足がぶつかってしまい、その衝撃で完全にノックアウトされた将宗は倒れこんでしまう。
『なぜ―――――こうなったぁ……??』
『先生が悪いと思います』
『アンタが悪いでしょ絶対』
『同じ男として同情する』
1年生たちに哀れみの目でみられつつ、かくして俺の先生デビュー編は終わったのであった……。
なんか純度100パーセントのギャグ回を作れた気がする。