ドラゴン娘を侍らせる!?   作:気まぐれな富士山

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第四話 朕の新しいトモダチ

 

前回のドラ娘生徒会!

 

自称天才美少女《熊田すず》に決闘を申し込まれたアーシュと勝太郎!

ハチ公ワンショットデッキですずとのデュエルに勝利し、会計担当として迎え入れ、生徒会メンバーは5人になった!

残り1人、書記担当を探すため、勝太郎たち5人は最後のメンバーを探していた!

 

 

 

「おはようございマ〜ス。」

「あ、ゼオスさん。おはよう。」

「アラ、切札くん今日も早いのね。いつもドウシテ朝早く学校にイルノ?」

「特に仕事とかじゃないんだけど、挨拶運動をしてるんだよ。」

「アイサツ…………運動?トレーニングしてるようには見えないケド……………もしかして、何かの訓練なのカシラ?」

「うーん、そういう訳じゃないんだけどなぁ。なんというかこう、毎朝挨拶をきちんとしていたら、生徒会のイメージもよくなるかなって。それに、ちゃんと挨拶すると気持ちいいんだよ。」

「そういうコトなら、朕もやってみようカシラ。」

 

勝太郎とサーヴァの2人で登校してくる生徒一人一人に挨拶をしていく。

 

「切札くん、おはよう。ゼオスさんもおはようございます。」

「おはよ、流星さん。」

「おはようございマス!」

「しょーちゃんおはよー!あ、ゼオちもおはよ!」

「おはようさん。勝太郎はん、ほんま朝から尊敬するわ。ウチら電車で来れんから、任せっきりで悪いなぁ。」

「いいんだよ。俺が好きでやってることだし。あっ、熊田さん。おはよう。」

「ん。お、おはようございます……………」

「すずちゃーん!おはようございマス!朝から可愛いわネ〜♪」

「は、離せキサマ!」

 

一通りの挨拶を終え、教室に戻る。

 

「こうシテ挨拶すると気持ちイイワネ〜♪」

「でしょ?最初はイメージアップ目的だったけど、最近は習慣になってるんだよね。」

「明日の朝も、ここに来てイイカシラ?」

「是非!いつも1人だったから、ゼオスさん来てくれると嬉しいな。」

 

屈託のない笑顔で歓迎する彼に、好印象を抱いたサーヴァだった。

 

 

 

ある日の放課後。サーヴァはいつも通りの帰路についているところ。

 

「「待てーーー!」」

「アラ?あれって……………切札くんに、会長サン?」

 

2人が何かを追いかけているようだったので、気になってついて行ってみた。

 

「見つけた!ハァッ!」

「とりあえずクリーチャーは倒したね……………流星さん、大丈夫?」

「私は大丈夫。でも怖かったぁ……………」

「俺はもう少し見回ってくるよ。デュエリストが近くにいるかもしれない。」

「わかりました。私は、学校に鞄取りに戻るね。」

「うん。着いてきてくれてありがとう!」

 

勝太郎とアーシュが分かれるところを物陰から見ていたサーヴァ。

 

「今のって……………何カシラ?何だかイヤな予感が……………」

「おい、女。」

「ッ!?」

 

あまり思い出したくないイヤな感覚。

故郷で身についていた心構えが少し緩んでいたらしい。

喉元に刃物を突きつけられ、腕をロックされる。

 

「今、あの現場を見たか…………?」

「グッ…………!あなた、一体…………!!」

「見たかと聞いている!」ギリギリッ!

「ッアァ!!」

 

筋肉質な男だ。アメリカの映画に出てきそうな体格をしている。

コンバットナイフを持った手で喉に刃を当て、もう片方の腕でアームロックを極めている。

ロックした腕を逆方向に曲げ、折れそうな激しい痛みが腕に走る。

 

「答えろ……………さもなくば、お前の腕が醜い姿になるぞ……………」

「ミ、見てないワ………!だから、離して……………!!」

 

そう言うと腕を捻る力が若干弱まる。

 

「そうか……………しかし、目撃者した可能性はありそうだな。俺に嘘をついているかもしれない……………やはりここで殺そう。」

 

喉元が強く締まり、ヘッドロックの体制に入られた。

男から放たれる殺気には覚えがあった。

故郷で恐れられていた犯罪集団に、一度だけ絡まれたことがある。

子供の喧嘩ではない、本気の殺しをする時の殺気だ。

 

(お願い…………カミサマ…………!助けて!!)

 

心の中で強く叫ぶサーヴァ。

そして、その願いは聞き届けられる。

 

「オラァッ!!」

「ッ!!」

「ッグ!邪魔者が……………」

 

何処からともなく飛び蹴りを喰らわされ、流石の男も少しよろめく。

その隙にサーヴァは男の手を解き、脱出する。

 

「ッゲホッゲホッ…………」

「サーヴァさん、大丈夫?」

「え、えぇ……………」

「テメェは…………ファウストの野郎が言ってた天龍神の手先か。」

「手先なんかじゃねぇ。俺はただのデュエリストだ。それよりお前……………よくも、よくも無関係のゼオスさんを傷つけたな!!」

 

あの男は、身体的には勝太郎より強い。

実際、勝太郎は怖かったはずだ。ゼオスに背中を向けている今も、微かに震えている。

しかし、自身が内に秘める怒りの炎を燃やし、恐怖を掻き消している。

サーヴァは目の前の、臆病なれど心の強い男の横顔から、目が離せなかった。

 

「ゼオスさん、少し下がっていてくれ。」

「わ、わかったわ………………」

「真のデュエルで決着をつけようってか。いいぜ……………暇つぶしにはなりそうだなぁ。俺の名はダイナ。俺が勝ったら、お前の命をもらうぜ?切札勝太郎。」

「お前は絶対に許さない…………!俺が勝ったら、お前を元いた世界に戻してやる!覚悟しろ!」

 

「「真のデュエル!スタート!!」」

 

 

   勝利の頂!輝けビクトリー!

        先攻 切札勝太郎

          

        VS

 

   敗北の烙印をその身に刻め!

        後攻 ダイナ

 

 

序盤、勝太郎は2ターン目から《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・栄光・ルピア》を駆使してマナを7マナまで増やす。

対するダイナは《楽球の妖精(ラクロス・フェアリー)》でブーストをして3マナ。マナには自然と火のカードが置かれている。

 

ダイナ 後攻3ターン目

 

「俺のターン。ドロー。マナチャージ。揃ったな…………俺はこのターンで決着をつける。」

「何!?」

「手札から、《印鑑D(スタンプドン)》を召喚!」

 

印鑑D(スタンプドン)

火文明 クリーチャー 6コスト

ビートジョッキー/ハンター/スペシャルズ

パワー 5000+

 

「6マナのクリーチャーがどうして…………!」

「《印鑑D》のB・A・D(バッドアクションダイナマイト)だ。2コスト軽減して出せる代わりに、このターンの終わりに破壊される。しかし、そんなことを気にする必要はないぞ。このターンで終わるからな。」

「や、やれるものならやってみやがれ!」

「印鑑Dはスピードアタッカーだ。お前のシールドに攻撃!その時、侵略発動!条件は、コスト5以上のクリーチャー!革命と侵略を兼ねし巨獣の王よ!全てをひっくり返し、敵を平伏させるがいい!」

 

「現れろ!

《革命類侵略目 パラスキング》!」

 

《革命類侵略目 パラスキング》

自然文明 進化クリーチャー 8コスト

ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/侵略者

パワー 14000

T・ブレイカー

 

「さらに、印鑑Dの攻撃時に発動していたG・G・G(ゴッドガンガンギャラクシー)により、俺は手札を2枚ドローする。さらに印鑑Dがアンタップされ、アンタップ状態で侵略されたことにより攻撃はT・ブレイクとなる!」

 

ファウスト戦時の勝太郎のような動きをするダイナ。

 

「行けパラスキングよ!インベイション・クロー!」

「ぐっ!!」

 

勝太郎 シールド5→2

 

「シールドチェック!っ、無い……………」

「もう一度パラスキングで攻撃だ。レボリューション・ファング!」

「うわぁっ!!」

 

勝太郎 シールド2→0

 

「トドメだ!《楽球の妖精》で攻撃!」

「っ、《フェアリー・Re・ライフ》のG・ストライクで《楽球の妖精》は攻撃できない!」

「フン、命拾いしたか。」

「いいや……………逆転の兆しだ!お前がマナを使わずにクリーチャーを召喚したターンの終了時、手札からコイツをタダで出せる!」

 

青い魔道陣から、水を纏った龍が降り立つ。

 

「来い!流星のガイアッシュ・カイザー!」

 

《流星のガイアッシュ・カイザー》

水・自然文明 クリーチャー 6コスト

ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター

パワー 8000

W・ブレイカー

 

「登場時効果で2枚ドロー!そして俺のターン!」

 

勝太郎 先攻4ターン目

 

「ドロー!マナチャージ!」

「フン。貴様のデッキを見る限り、10以上のコストを持つ高パワーなカードで攻め立てるつもりだろうが、今の貴様には精々マナ加速かそこのドラゴンで殴ることしかできまい。さっさとターンを返せ。」

「何言ってるんだ?ガイアッシュにはまだまだ効果があるぜ!ガイアッシュの効果!10マナ以上のクリーチャーのコストを4軽減する!これによって7マナで、俺の切り札を出せる!!」

「何だと…………?」

「コイツが出たら、負けはねぇ!絶対に、絶対に勝つ!勝利を超えた勝利、《必勝》の力を見せてやらぁ!!」

 

「来い!

《『必勝』の頂 カイザー刃牙》!」

 

《『必勝』の頂 カイザー刃牙》

ゼロ文明 クリーチャー 11コスト

レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/ゼニス

パワー 14000

T・ブレイカー

 

「カイザー刃牙の登場時効果発動!お前のシールドの枚数分ガチンコジャッジだ!」

「フン、いいだろう。」

 

「「ガチンコ!ジャッジ!」」

 

勝太郎

《超神龍 バイラス・カースド》コスト10

《メヂカラ・コバルト・カイザー》コスト7

《ボルシャック・栄光・ルピア》コスト3

《ボルシャック・スーパーヒーロー》6コスト

《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー》7コスト

 

ダイナ

《ボルシャック・ガラワルド》9コスト

《"轟轟轟" ブランド》7コスト

《天体妖精 エスメル/『お茶はいかがですか?』》4コスト

《龍装者 バルチュリス》5コスト

《革命類侵略目 パラスキング》8コスト

 

勝太郎 勝ち数3

 

「勝った回数分、マナ、手札、墓地から好きなハンターを出せる!」

「何だと!?」

「手札から《永遠のリュウセイ・カイザー》と《不滅のダイハード・リュウセイ》!さらにマナから《勝利宣言(ビクトリーラッシュ)鬼丸『覇』(おにまる『ヘッド』)》を出すぜ!」

 

一気にフィールドに大型クリーチャーたちが揃う。

 

「い、一瞬でこれほどに…………!!」

「バトルだ!《勝利宣言(ビクトリーラッシュ)鬼丸『覇』(おにまる『ヘッド』)》で《楽球の妖精》に攻撃!その時、ガチンコジャッジだ!」

 

「「ガチンコ!ジャッジ!!」」

 

鬼丸のガチンコジャッジ効果を知らぬ者は殆どいない。

このガチンコジャッジが重要なことは、ダイナもよくわかっていた。

 

「来い…………来い!俺のしもべよ!!」

 

ダイナが引いたカードは…………………

 

「来た!《界王類絶対目 ワルドブラッキオ》だ!コイツのコストは11!確実に勝った!」

「いいや……………勝ったのは俺だ!」

 

勝利を確信したダイナに勝太郎が見せつけたカードは。

 

「ぐ、《超絶奇跡 鬼羅丸(グレイトミラクル きらまる)》だとぉ!?」

 

超絶奇跡 鬼羅丸(グレイトミラクル きらまる)12コスト

 

「鬼丸の効果で俺は!追加ターンを得る!!」

『ハァァァ!!ビクトリーラッシュ!!』

「《楽球の妖精》を破壊!」

「ま、待て!一度落ち着け!」

「お前はゼオスさんを傷つけた。殺そうとしたんだ……………自分だってそれだけの覚悟をしなくっちゃあならない!」

「や、やめろぉぉぉ!!」

 

勝太郎の額にあるヴァンソーコーが剥がれ、青いVを描く。

 

「全員で攻撃だ!!」

「うがぁぁぁ!!」

 

完  全  決  着  !!

 

 

 

「ぐ、グヌヌゥ………!!この俺を倒すとは………!!」

「真のデュエルの誓約により、お前を元の世界へ帰す!」

 

そう言うと、額のVが大きく輝き、ムチのように大きくしなる。

 

「ま、まさか……………!や、やめろ!わかった!帰る!自分で帰るから!」

「吹っ飛べぇぇぇぇ!!」

「ぎゃぁぁぁ!!??」

 

巨大化したVに、ダイナは吹き飛ばされて行った。

 

「ふぅ………………ゼオスさん、大丈夫?」

「ち、朕はダイジョウブ……………」

「よかったぁ…………もうビックリしたよ。流星さんもいなかったから、クリーチャーだったら危なかったなぁ…………兎も角、無事でよかった。」

「アノ、さっきのは一体……?」

「…………あれは、異世界から現れるクリーチャーを従えるヤツら、デュエリストだよ。俺と流星さんは、校長から能力をもらって、異世界から来るクリーチャーとデュエリストを退治してるんだ。」

「そう、なノネ…………ごめんなさい、チョットよくわからないわ。」

「あはは………いきなり言われても、困るよね。このことは、誰にも言わないで欲しいんだけど……………」

「それはマカセテ!朕、口は硬いカラ!」

「よかった。それじゃあ、また明日ね!」

「ま、マッテ!」

 

勝太郎がその場を立ち去ろうとすると、サーヴァに呼び止められる。

 

「どうして……………どうしてアノ時、自分よりも強いあの男と戦えタノ?アナタの手、震えてた………………どうして、怖いのに立ち向かエタの?」

「そんなの……………決まってるよ。」

 

サーヴァの目をまっすぐと見て答える。

 

「ゼオスさんが傷つくなんて、俺には許せなかった。たとえ相手が俺より強くたって、女の子を虐めるアイツを許せなかったんだ。」

「お、オンナの子………!?」

「そうでしょ?」

 

故郷では喧嘩に明け暮れ、友達は多かったが、女扱いなど滅多にされなかった。

初めて、同年代の男子に女の子扱いされたサーヴァの顔は、酷く紅潮していた。

 

「ち、朕はニホンゴ上手くないし、背もおっきくて、力も強いし………………」

「でも、可愛いものが好きで、優しくて、メイクを楽しんで友達と話す。普通の可愛い女の子だと思うよ。」

「か、カワイイ!?う、うぅ……………」

 

赤面する顔を抑えて道端でうずくまる。

 

「ゼオスさん、大丈夫?どこか痛むの?」

「ち、チガウ…………い、今は見ナイで…………ヘンな顔、してる……………」

「でも、放っておけないよ。ちょっと顔見せて……………」

「い、今はダメなのーーー!!」

 

羞恥心が限界突破したサーヴァから、振り向きざまのコークスクリューが放たれる。

そしてその一撃は、勝太郎のみぞおちにクリーンヒットした。

 

「ゴブフゥッ!!ガクッ……………」

「あっ……………き、切札クン!?しっかりして!」

 

 

 

次の日。いつも通り校門前で挨拶運動を行う勝太郎。

昨日の約束通り、サーヴァが登校してくる。

 

「ゼオスさん、おはよう。」

「あっ、ショータロー!おはようございマス!」

 

どこか昨日よりも元気なサーヴァ。

そしていつの間にか呼び名も苗字呼びから名前呼びになっている。

 

「ネェ、ショータロー?」

「うん?どうしたの?」

「アノネ……………昨日のこと、家で考えてミタの。それで…………」

 

どこかもじもじとしながら、意を決して言葉を紡ぐ。

 

「朕、ショータローと友達になりたいの!」

「と、友達?」

「嫌、カシラ…………?」

「そのくらいなら、いくらでもなってあげれるよ。あ、それじゃあ苗字呼びはないよな………………名前で呼んでもいい?」

「も、モチロンよ!」

「それじゃあ、これからよろしくね。サーヴァさん。」

「……………サンは外して欲しいわ。」

「そう?じゃあサーヴァ。よろしくね。」

「ッ!はい!よろしくお願いシマース!」

 

こうして、新たなヒロイン、サーヴァ・K・ゼオスとの仲を深めた勝太郎であった。

 

「友達以上も……………目指してるカラ。」

「ん?何か言った?」

「なんでもナイわ!それじゃあ、張り切ってイキマショウ!」

 

彼の無意識のうちに、ハーレムもどんどん進行していくのであった………………

 

 

 

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