クラネル・クエスト   作:暁海斗

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地力の違い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルは、毎日神へのお祈りを欠かさない・・・

 

 

向こうの世界で、聖職者のお勉強をしてからは・・・教会でお祈りを捧げている・・・

 

 

ベル

「お祈りも終わったし・・・お風呂に行こうかな」

 

 

ベルは、オラリオの公衆浴場に向かう・・・

 

 

ガレス

「お主も風呂に入りに来たのか?」

 

ベル

「あ、ガレスのおじさん・・・」

 

ガレス

「そんなに身構えんでも良い・・・アイツ等をボコボコにしたのは、アイツ等の自業自得じゃ」

 

「お主の事を責めはせんよ」

 

ベル

「そうですか・・・」

 

ガレス

「まぁ、細かい事はお湯に流そう」

 

 

ガレスは、ベルがオラリオに来た時に・・・道を教えてくれたおじさんだ・・・

 

 

後ほど、ロキ・ファミリアのメンバーだと知ったが・・・普通に良い人だったので、ティオナ・レフィーヤと一緒に話す事が出来る人だ・・・

 

 

ガレス

「お主の歳では、考えられん体じゃな・・・鍛え過ぎじゃろ」

 

ベル

「色々ありましたから・・・」

 

ガレス

「お主も苦労しているんじゃな・・・」

 

ベル

「今は、落ち着いていますけど・・・」

 

ガレス

「どれ、背中を流してやろう」

 

 

ガレスは、ベルの背中をゴシゴシと洗っていく・・・

 

 

ベル

「僕も、背中を流しますよ」

 

 

ベルも、ガレスの背中を洗っていく・・・

 

 

お風呂から上がった後は・・・冷たい牛乳を一気に飲む・・・

 

 

ベル

「ぷはっ!!」

 

ガレス

「風呂上りは、コーヒー牛乳じゃな」

 

ベル

「僕は、コーヒーはまだ飲めないので・・・」

 

ガレス

「自分が飲みたいモノを飲めば良いんじゃ」

 

「それではな」

 

ベル

「はい!」

 

 

 

 

公衆浴場を後にすると・・・ギルドに向かう・・・

 

 

エイナ

「ベル君、おはよう♪」

 

ベル

「おはようございます!」

 

エイナ

「お風呂入って来たの?」

 

ベル

「分かるんですか?」

 

エイナ

「髪がサラサラしてるからね♪」

 

「それで、今日のご用は何かな?」

 

ベル

「ダンジョンは、何階層迄行っても良いですか?」

 

エイナ

「ん~・・・ベル君は、規格外だからね・・・」

 

ピサロ

「15階層迄を基準にしておけばいいだろう」

 

「少しずつ下の階層に行って、様子を見ながら行く事だ」

 

「試しに、ギルドからの試練を出そう」

 

エイナ

「試練ですか?」

 

ピサロ

「簡単だ。15階層に有る、金剛石の結晶を採掘してくるのを試験にしよう」

 

「魔物を倒して行かないと、辿り着けない場所に鉱脈が有る・・・そこまで頑張って行ってみると良い」

 

ベル

「分かりました。金剛石の結晶ですね」

 

エイナ

「時間は掛かっても良いからね、ベル君」

 

 

ベルが、ギルドを出ようとすると・・・

 

 

ベート

「見つけたぞ・・・クソ野郎!!」

 

ベル

「・・・僕は、どうすれば良いですか?」

 

ピサロ

「無視して構わんよ」

 

ベル

「そうですか・・・では」

 

ベート

「逃がす訳ねぇだろうが!!」

 

ベル

「・・・五月蠅い・・・引っ込んでろ、腰抜けが」

 

ゾワッ!!

 

ピサロ

「ほぉ・・・中々の殺気だな」

 

エイナ

「・・・ちょっと怖いですね・・・」

 

ベート

「クソ・・・」

 

ガレス

「ベート、勝手な行動は許さんぞ!」

 

ベート

「うるせぇ!!このガキに、一方的にやられっぱなしで黙っていられるか!!」

 

 

ピサロ

「ベル、時間は有るかな?」

 

ベル

「時間ですか?」

 

ピサロ

「試験の内容を変更だ・・・ロキ・ファミリアの一級冒険者を蹴散らしてもらおう」

 

ベル

「え、蹴散らせば良いんですか?」

 

ピサロ

「闘技場を借りれるように手配しよう」

 

「そこで、思いっきり暴れると良い」

 

ベル

「・・・分かりました」

 

ピサロ

「ガレス、これからロキ・ファミリアの一級冒険者達を連れて来い」

 

ガレス

「はぁ・・・仕方あるまい」

 

「局長も立ち会うんじゃろうな?」

 

ピサロ

「私が言い出した以上は、立ち会うさ」

 

ガレス

「正午の鐘が鳴る頃に、闘技場に連れて行こう」

 

 

そういう事で、ロキ・ファミリアを蹴散らす事になりました・・・

 

 

 

 

ヘスティア・ファミリアのホーム

 

ヘスティア

「えぇ!?」

 

「ベル君!ロキ・ファミリアと決闘をするのかい!?」

 

ベル

「何か、そう言う事になっちゃいました・・・」

 

ナァーザ

「・・・ポーションが法外な値段で売れそう・・・」

 

ミアハ

「程々にするんだよ?」

 

アルフィア

「結果は、目に見えているな」

 

ザルド

「ベルの圧勝で終わるだろうな」

 

ヘスティア

「このタイミングを利用するべきかな・・・忌まわしい貧乳のロキ相手に、マウントを取っておくのも必要かな・・・」

 

ベル

「ミアハ様・・・神様とロキ・ファミリアの主神は、仲が悪いんですか?」

 

ミアハ

「心底悪いかな・・・一方的に、ロキが絡んでいるだけだろうけど・・・」

 

「神としての地位が高いのは、ヘスティアの方だからね・・・ロキは、地方によっては悪神とも言われている道化の神だからね」

 

「対して、ヘスティアは炉の神だ・・・人々の生活に密接しているから、信仰心を集めているヘスティアの方が神威も強くなるさ」

 

ベル

「・・・難しくて良く分かりません・・・」

 

ミアハ

「ヘスティアが凄い神様だと思っていれば良いさ」

 

 

 

 

アストレア・ファミリア

 

アストレア

「そう・・・ベルが、ロキ・ファミリアと決闘をするのね・・・」

 

アリーゼ

「見に行きましょう!!」

 

ライラ

「アリーゼと輝夜は、留守番に決まってるだろ!」

 

リュー

「そうですね・・・絶対に、面倒な事になる気がします」

 

アストレア

「そうね・・・みんな、アリーゼと輝夜の事を見ていてね♪」

 

みんな

「はい!」

 

アリーゼ

「何で~!?」

 

輝夜

「・・・初手の行動を失敗してしまったな」

 

 

 

 

 

 

闘技場・・・

 

ガネーシャ

「私が、ガネーシャだ!!!」

 

ヘスティア

「はいはい・・・お決まりの挨拶をありがとう」

 

アストレア

「ガネーシャは、変わらないわね」

 

ミアハ

「そうだな・・・善神の集まりになりそうだな」

 

ヘスティア

「ロキは、アッチの方に一人ぼっちだね」

 

ガネーシャ

「最近は、ヤケ酒をしていると聞く!!」

 

「今までの自分のやって来た事が、全部自分に帰ってきているのだろう!!」

 

「因果応報と言う事だ!!」

 

 

 

 

アルフィア

「紅茶を持って来ればよかったな」

 

ザルド

「携帯容器に入れて来た・・・コレで良ければ使え」

 

アルフィア

「ほぉ・・・気が利くな」

 

ナァーザ

「・・・お菓子を買って来ればよかったかな・・・」

 

ライラ

「カステラを買ってきたけど、食うか?」

 

ナァーザ

「・・・頂く」

 

リュー

「これでは、ただの闘技場の観戦客のような気が・・・」

 

ライラ

「リオン、細かい事は気にしちゃ駄目だぜ?」

 

ティオナ

「そうだよ~」

 

「お菓子でも食べながら、お酒飲みたいね~♪」

 

レフィーヤ

「・・・私達は、免除なんですけど・・・何ででしょうか」

 

ガレス

「・・・局長の判断じゃ」

 

「ベルと比較的、良好な関係を築けていると判断されたからじゃな」

 

アルフィア

「・・・ロキ・ファミリアにも、マトモな奴が居たようだな・・・」

 

ザルド

「そのようだな・・・」

 

 

 

 

 

時間になると、ベルが出て来て・・・ロキ・ファミリアの一級冒険者達が出て来た・・・

 

 

ピサロ

「ルールは、戦って、ベル・クラネルが勝てばヘスティア・ファミリアの勝利」

 

「ロキ・ファミリアの誰かが勝てば、ロキ・ファミリアの勝利だ・・・」

 

「誰から戦っても構わない・・・始め!」

 

 

 

ベル

「面倒なので、全員纏めて掛かってきたらどうですか?」

 

ベート

「甞めてんじゃねぇ!!」

 

ティオネ

「ガキが・・・調子に乗ってんじゃねえ!!」

 

フィン

「・・・目的の為にも、負ける事は許させない!」

 

アイズ

「頑張る・・・」

 

リヴェリア

「・・・終末の前触れよ・・・」

 

 

ベル

「マホトーン!!ピオラ!ルカナン!バイキルト!マヌーサ!メダパニーマ!」

 

 

リヴェリア

「何だ・・・急に、魔力が・・・」

 

ベート

「クソ・・・何だ、この霧は!?」

 

ティオネ

「クソ!!何処にいやがる!!」

 

アイズ

「この感じ・・・この前と同じ・・・」

 

フィン

「落ち着くんだ!!慌てれば、相手の思う壺だ!」

 

 

ベル

「いや~・・・こうも手玉に取れると、拍子抜けですね」

 

「魔法で一気に倒しても、盛り上がりに欠けるし・・・仕方ないですね」

 

 

ベルは、自分で掛けたマヌーサとメダパニーマが切れるのを待った・・・

 

 

ベート

「クソッタレ!!」

 

「殺す!!」

 

ベル

「ほい・・・ほいッと」

 

ベート

「兎みたいに飛びやがって!!」

 

ベル

「喧しい!!」

 

「岩石おとし!!

 

 

ベルは、何処からか巨大な岩を取り出して・・ベート目掛けてぶん投げる!!

 

 

ベート

「グァアアア!!」

 

巨大な岩は、ベートを死なない程度に絶妙な力加減で押しつぶす・・・

 

 

 

フィン

「ベート!!」

 

ベル

「よそ見している暇なんて有るんですか?」

 

フィン

「クッ!!」

 

ティオネ

「団長に手を出すんじゃねえ!!」

 

 

ベル

「淑女なんですから・・・もう少し言葉使いに気を付けろって、注意したのに・・・」

 

「これじゃあ、一生嫁の貰い手は居ませんね」

 

ティオネ

「勝手な事言ってるんじゃねえ!!」

 

ベル

「・・・みわくの眼差し」

 

 

ベルの目が怪しく光ると・・・体が動かなくなる・・・

 

 

フィン

「何だ・・・体が動かない!!」

 

ティオネ

「どうなって・・・」

 

アイズ

「・・・フィン達を解放して・・・」

 

 

ベル

「・・・何を馬鹿正直に、敵にお願いしてるんですか・・・」

 

「相手が、極悪人なら・・・すでに死んでますよ」

 

 

アイズ

「させない・・・」

 

 

ベル

「喋ってる暇があるなら、斬りかかれば良いのに・・・」

 

「判断が遅い!!」

 

「バギクロス!!!」

 

 

巨大な竜巻が現れて、フィン・ティオネ・アイズを飲み込んで・・・カマイタチのように、体のあちこちを切り刻んでいく・・・

 

 

ベル

「一応、手加減はしておきました・・・ポーションは、一本1000ヴァリスから売ってますよ~」

 

 

リヴェリア

「これまでに、何種類の魔法を使ったんだ・・・」

 

「ほぼ、無詠唱で使って・・・」

 

 

ベル

「残り1人ですけど・・・まだ、戦いますか?」

 

リヴェリア

「・・・魔法が使えない以上、私に勝ち目は無いよ・・・降参するよ」

 

ベル

「そうですか・・・でも、局長さんからの試練で、ロキ・ファミリアの一級冒険者を蹴散らさないといけないので尻もちをついてくださいね」

 

 

ベルは、リヴェリアに軽く足払いをして・・・優しく受け止めて、尻もちをつかせた・・・

 

 

リヴェリア

「何故受け止めたんだ・・・」

 

ベル

「戦う意志の無い人を、一方的に虐める趣味は有りませんから」

 

「それに、紳士は不用意に女性を傷付けてはいけないと教わりましたから・・・例外は有りますけど」

 

リヴェリア

「・・・無抵抗の相手の場合か・・・」

 

ベル

「局長さん、これで良いですか?」

 

ピサロ

「・・・試練は達成だな」

 

「ダンジョンでは、15階層迄は行っても良いと許可しよう」

 

ベル

「ナァーザさん、ポーションが売れると思いますよ」

 

 

ナァーザ

「・・・ポーション、一本1000ヴァリスから・・・」

 

リヴェリア

「・・・生憎、貯蓄が無くてね・・・支払えないんだ」

 

ティオナ

「まぁ、ずっと引き籠ってたからね・・・お金無いよね~」

 

レフィーヤ

「ダンジョンに行ってなかったですし・・・」

 

ナァーザ

「・・・ポーション代、立て替える?」

 

レフィーヤ

「・・・ポーションの値段を安くしてください・・・」

 

ティオナ

「ちょっと高すぎるよね・・・」

 

ナァーザ

「なら、500ヴァリスから・・・」

 

ティオナ

「なら、4本かな」

 

ナァーザ

「・・・2000ヴァリスで毎度あり・・・」

 

 

 

ベルは、巨大な岩石をぶっ壊すと・・・下敷きになっていた駄犬を連れて来た・・・

 

 

ティオナ

「あ~あ・・・徹底的にやられちゃったね~」

 

レフィーヤ

「・・・ボロボロですね」

 

 

ティオナは、ポーションを振りかけていく・・・

 

 

ガレス

「コレで、今までの驕りと慢心は完膚なきまでに叩き壊されたじゃろ・・・」

 

「天下のロキ・ファミリアのなんて言われていたのは、すでに過去の事なんじゃよ」

 

「ギルドからの信頼を失い、オラリオ中から腫れ物を見るような目で見られ、肩身の狭い思いを当分の間は甘んじて受け入れるんじゃな」

 

リヴェリア

「私以上に、魔法が使える存在が居たとはな・・・」

 

「完敗だよ・・・」

 

アルフィア

「年増は、隠居の時期だな」

 

ザルド

「隠居したところで、エルフ共が敬愛するのは変わらんだろ・・・時代錯誤の種族の悪い所だな」

 

ベル

「・・・年増??」

 

ティオナ

「リヴェリアは、陰でそういう風に言われてるんだよ・・・主に、アルフィアさんが言ってるんだけど・・・」

 

ベル

「・・・エルフは、年齢不詳なんですね・・・」

 

「もしかして・・・レフィーヤさんも?」

 

レフィーヤ

「私は、16歳です!!」

 

アルフィア

「年増は、齢99のババアだ」

 

ベル

「・・・人間で換算すると、かなりのお婆ちゃんですね」

 

リヴェリア

「グハッ!!!」

 

「子供のお婆ちゃん呼びは、心を抉る・・・」

 

アルフィア

「いい気味だな・・・」

 

「ベル、帰るぞ・・・今日は、ご馳走だな」

 

ザルド

「久しぶりに、俺が作ろう」

 

アルフィア

「ティオナにレフィーヤ・・・お前達も来い・・・特別に、食わせてやる」

 

ティオナ

「ご馳走!!」

 

レフィーヤ

「・・・いただきます」

 

 

ガレス

「ワシは、こ奴等を連れて帰るかの・・・」

 

リヴェリア

「当面の間は、ファミリアの立て直しが急務だな・・・」

 

 

 

 

 

ヘスティア

「ロキ~・・・コレで、ボクに突っかかってこないよね~?」

 

ロキ

「・・・そっとしておいてくれんか・・・」

 

アストレア

「・・・心が折れているわね」

 

ミアハ

「そっとしておこう・・・後は、時間が解決してくれるさ」

 

ガネーシャ

「では、闘技場を閉鎖させてもらおう!!」

 

 

 

 

ロキは、暫くの間・・・ホームの自室で放心状態だった・・・

 

 

 

因みに、ベートは両足骨折で、全治3ヶ月・・・

 

 

ティオネは、体の擦過傷で全治1週間・・・

 

 

フィンは、擦過傷の程度が少々酷かったので、全治2週間・・・

 

 

アイズは、擦過傷の程度は軽かったが・・・防具が壊れたので、修理費用で借金を抱える事になった・・・

 

 

ナァーザが売ったポーションは、普通のポーションを水で薄めた粗悪品だったので、効果はそんなに高くない・・・故に、怪我はそこまで治っていない・・・出血が止まる程度だ・・・

 

 

 

ロキ・ファミリアは、10歳の少年にプライドをズタズタのボロボロにされてしまった・・・

 

 

 

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