クラネル・クエスト   作:暁海斗

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小さな可能性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レフィーヤは、あれから定期的にベルとティオナと一緒にダンジョンに行きながら・・・鍛錬をしている

 

 

 

レフィーヤ

「・・・背が伸びましたか?」

 

ベル

「伸びましたね・・・30センチくらい」

 

ティオナ

「成長期だね♪」

 

ベル

「それでは、今日からもう少し厳しく行きますね」

 

レフィーヤ

「・・・厳しくとは・・・」

 

ベル

「18階層を拠点にして、レフィーヤさんの可能性の扉を強引に抉じ開けます」

 

「多少、スパルタになるかもしれませんが・・・サポートはします」

 

ティオナ

「・・・レフィーヤ、死んじゃったりしないよね・・・」

 

ベル

「僕の回復魔法は、欠損個所を完全に治癒させます・・・仮に、亡くなってしまった場合は蘇生呪文も使えますので・・・」

 

レフィーヤ

「・・・鬼が居ます・・・」

 

ベル

「鬼な訳ないじゃないですか・・・ちゃんと、優しくしているじゃないですか」

 

「そういう訳で、早速ダンジョンに行きましょう」

 

 

 

 

ダンジョン 18階層・・・

 

ベル

「野営用の拠点は設置しましたし・・・今日は、休みましょう」

 

レフィーヤ

「疲れました・・・」

 

ティオナ

「疲れちゃったね・・・お風呂入りたいよ~!」

 

ベル

「一応、お風呂を用意する事は出来ますけど・・・」

 

ティオナ

「本当!?」

 

レフィーヤ

「でも、どうやって・・・」

 

ベル

「最初に、道具袋の中から薪を取り出します・・・次に、僕が大工のおじさんに教わって作った浴槽を取り出します」

 

「浴槽を設置したら・・・次に、水を大量に汲んできます・・・水を浴槽に入れたら、薪に火を付けて燃やしていきます」

 

「後は、イイ感じになったらお風呂に入れますよ」

 

ティオナ

「ダンジョンの中で、お風呂に入れるなんて・・・」

 

レフィーヤ

「凄いです・・・」

 

ベル

「僕は、ダンジョンに籠る時は・・・こんな感じでお風呂に入っていましたよ」

 

「アルミラージのみんなも、お風呂は好きみたいです」

 

「石鹸は、置いておきますから使ってくださいね」

 

 

ティオナとレフィーヤは、お風呂で汗を流していく・・・

 

 

ティオナ

「サッパリしたね~♪」

 

レフィーヤ

「ベタベタが洗い流せたのが凄く嬉しいです・・・」

 

ベル

「ご飯は出来ていますよ。食べたら、歯を磨いて寝ましょう」

 

 

ベルが作ったご飯を食べた後は・・・しっかり歯を磨いて、テントで眠りについた・・・

 

 

 

次の日・・・

 

ベル

「階層主が居るかもしれない階層ですけど・・・レフィーヤさんに発破をかける為に、階層主を叩き起こします」

 

ティオナ

「えぇ!?」

 

レフィーヤ

「そんな事したら・・・」

 

ベル

「大丈夫です・・・何か有れば、絶対に助けますよ」

 

 

ベルは、気配を感じる壁の一部をメラミで破壊すると・・・

 

 

レフィーヤ

「ゴライアス・・・」

 

ティオナ

「・・・覚悟を決めるしか無いのかな・・・」

 

ベル

「行きますよ!!」

 

 

ゴライアスの顔面に、メラゾーマを叩き込むと・・・ゴライアスが暴れ出す・・・

 

 

 

ゴライアス

「ゴォオオオ!!!」

 

ベル

「レフィーヤさん!ティオナさん!」

 

「あなた達には、誰かの為に自分の命を賭けられますか??」

 

レフィーヤ

「・・・出来ません・・・」

 

ティオナ

「そんな事・・・いきなり言われても・・・」

 

ベル

「僕は、最初は普通の子供でした・・・」

 

「でも、お世話になった方達から大切な事を教わりました・・・」

 

「巨大な悪に立ち向かう勇気・・・」

 

「困っている人を必ず助ける人情・・・」

 

「強い意思を持ち、誰かの為に力を使う事が出来る、強い意志」

 

「人々を導き、様々なモンスターと心を通わせられるカリスマ・・・」

 

レフィーヤ

「・・・それが関係あるんですか・・・」

 

ベル

「今のオラリオに圧倒的に欠けているモノです」

 

「レフィーヤさんの大切な人が、目の前で今にも命を失いそうな時・・・黙って見ているんですか?」

 

「ティオナさん、自分の大切な家族や友人が目の前で死んでしまいそうな時・・・怯えて見ている事しかしないんですか?」

 

 

レフィーヤとティオナは・・・自分の頭の中で想像する・・・

 

 

リヴェリア・ティオネ達が目の前で命を落としてしまいそうな状況を・・・

 

 

レフィーヤ

「・・・嫌です・・・

 

「まだリヴェリア様に追いつけていないのに・・・」

 

「私は・・・偉大な魔法使いになる為にも!!」

 

「目の前で失われそうな命を見捨てたくない!!」

 

 

ティオナ

「そうだよね・・・」

 

「目の前で、誰かが助けを求めてたら・・・助けてあげないといけないよね!!」

 

「私は、みんなに胸を張れるようになりたい!!」

 

 

レフィーヤ&ティオナ

「私は!!」

 

「絶対に、諦めない!!」

 

 

ベル

「・・・おめでとうございます」

 

レフィーヤ

「え??」

 

ティオナ

「どうしたの?」

 

ベル

「可能性の扉を強引ですが・・・開くことに成功しましたね」

 

「レフィーヤさんは、僕が使っている魔法の一部が使える筈です」

 

「ティオナさんは、僕が使える一部の特技が使える筈です」

 

「さぁ、僕達でゴライアスを倒しましょうか?」

 

 

レフィーヤ

「えぇ!!」

 

ティオナ

「思いっきりやっちゃおう!!」

 

ベル

「レフィーヤさんは、メラ・ギラ・ヒャド・バギ・イオ・ラリホー・メダパニの呪文が使えます!」

 

「ティオナさんは、かえん斬り・ドラゴン斬り・はやぶさ斬りが使えます!」

 

「使いながら、慣れて行ってくださいね!!」

 

レフィーヤ

「以前、ゼシカ様に基本の魔法の使い方は教わりました・・・行きます!!」

 

「メラ!ヒャド!イオ!」

 

 

ゴライアス

「グォオオオオ!!」

 

 

ティオナ

「ベル君!!何か剣を貸して!!」

 

ベル

「はやぶさの剣で良ければどうぞ!」

 

ティオナ

「行くよ~!!」

 

「かえん斬り!!はやぶさ斬り!!」

 

 

ゴライアス

「グォオオオ!!」

 

 

 

ベル

「コッチでのレベルが3くらい有ると、魔法のダメージと特技のダメージが多いみたいだね」

 

「僕も、一緒に行くよ!!」

 

「パワフルスロー!バーニングバード!シャインスコール!」

 

 

ゴライアス

「グガガガ!!」

 

 

レフィーヤ

「効いてる!?」

 

ティオナ

「ベル君!!何か、一撃必殺の技とか無いの!?」

 

ベル

「レフィーヤさんとティオナさんのレベルが低すぎて、殆んど技なんて使えませんよ!!」

 

レフィーヤ

「地味に傷つくことを言わないでくださいよ!!」

 

「私だって、毎日頑張ってるんですよ!!」

 

ティオナ

「そうだよ!!」

 

「これでも、頑張ってるんだからね!!」

 

ベル

「なら、今以上に頑張ってください!!」

 

「僕から言わせてもらえば、レベル3・レベル6なんて駆け出しの冒険者ですよ!!」

 

「僕に文句を言いたいのなら、レベル50くらいになってから言ってください!!」

 

レフィーヤ

「そんなレベルになれる訳ないじゃないですか!!」

 

ティオナ

「オラリオの最高レベルは、レベル8なんだよ!!」

 

ベル

「レベル8程度で偉そうに言わないでください!!」

 

 

ゴライアス

「ゴォオオオオ!!」

 

 

ベル

「・・・おしゃべりしている間に、ゴライアスが態勢を立て直しちゃいましたね・・・」

 

レフィーヤ

「・・・そうですね」

 

ティオナ

「それで、何か一撃必殺の技とか無いの!!」

 

ベル

「僕は使えますけど・・・古文書から解読した呪文を使ってみようかな・・・」

 

「レフィーヤさん、ティオナさん、魔力がかなり減りますけど良いですか?」

 

レフィーヤ

「ゴライアスを倒せるのなら」

 

ティオナ

「思いっきりやっちゃおうよ!」

 

ベル

「なら、僕と同じ呪文を叫んでください・・・ミナデインと」

 

 

3人

「・・・ミナデイン!!!」

 

 

バリバリバリバリ!!!!!

 

 

ゴライアス

「ゴァア・・・ア・・ア」

 

 

ミナデインの桁外れの雷を喰らって・・・ゴライアスは消滅した・・・

 

 

 

レフィーヤ

「・・・とんでもない威力なんですけど・・・」

 

ティオナ

「凄いね・・・ビックリしちゃったよ!!」

 

ベル

「とりあえず、目的は果たしましたね・・・帰りましょうか」

 

レフィーヤ

「せめて、拠点で一泊させてください・・・」

 

ティオナ

「疲れちゃったね~」

 

ベル

「分かりました」

 

 

 

ベル達は、拠点に戻る・・・

 

 

 

ティオナ

「ベル君、最近オラリオで特定の人を姉呼びしてるって本当なの?」

 

ベル

「・・・誰が言ってたんですか?」

 

ティオナ

「噂で聞いたんだ♪」

 

レフィーヤ

「お姉さんが居るんですか?」

 

ベル

「血の繋がった姉弟は居ませんよ」

 

「お願いされて呼んでいる感じです・・・」

 

ティオナ

「私の事も、呼んでみてよ♪」

 

レフィーヤ

「私の事も・・・」

 

ベル

「普通にイヤですけど・・・」

 

ティオナ

「何で~!?」

 

レフィーヤ

「呼ぶくらい良いじゃないですか・・・」

 

ベル

「レフィーヤ姉さん・・・ティオナ姉さん・・・」

 

レフィーヤ

「ベル、どうかしましたか?」

 

ティオナ

「ベル君は、弟属性だったんだね♪」

 

ベル

「・・・確かに、今までいろんな人たちに可愛がってもらいましたけど・・・」

 

レフィーヤ

「これからは、お姉さん呼びでお願いしますね」

 

ティオナ

「私も、お姉さん呼びでお願いね♪」

 

ベル

「・・・はい」

 

 

 

ご飯を食べた後・・・テントに戻った、レフィーヤとティオナは・・・

 

レフィーヤ

「・・・あの可愛さは何ですか!!!!」

 

ティオナ

「ダメ・・・思いっきり可愛がりたくなっちゃうよ!!」

 

レフィーヤ

「呼び方が変わるだけで、こんなにも感情が変化するなんて・・・」

 

ティオナ

「もう、ベル君の事が好きになっちゃいそうだよ・・・」

 

レフィーヤ

「それに、成長したベル君に呼ばれると・・・凄くドキドキしちゃいます・・・」

 

ティオナ

「色々とマズい事になっちゃいそうだよ・・・」

 

「アマゾネスとしての本能が・・・」

 

レフィーヤ

「確か、アマゾネスは強い男性に惹かれるんですか?」

 

ティオナ

「そうなんだけど・・・今まで、可愛いベル君だったのに・・・急に、成長したから・・・ドキドキしちゃうんだよ」

 

レフィーヤ

「これから、普通の状態で接する事が出来るか心配です・・・」

 

ティオナ

「私も・・・気を付けないと」

 

 

 

次の日・・・何とか冷静になって、ベルと話す事が出来たレフィーヤとティオナでした・・・

 

 

 

ダンジョンから戻って来たレフィーヤとティオナは・・・主神のロキにステイタスの更新をして貰っていた・・・

 

 

ティオナ

「パパっと、ステイタスの更新してくれないかな~」

 

レフィーヤ

「この後は、予定が有るので」

 

ロキ

「しゃあないな・・・何や、レベルが上がっとるで」

 

「オマケに、スキルが追加されとるで」

 

ティオナ

「やった~!!」

 

レフィーヤ

「特訓の成果ですね」

 

ロキ

「・・・今、ロキ・ファミリアは休止状態や・・・無理せんようにな」

 

「フィンは、心が折れて部屋に籠っとるし・・・リヴェリアは、魔法の研究・・・ベートは、怪我の治りが遅くて入院中・・・ティオネは、お嫁に行けない発言をされて、引き籠っとるし」

 

「ガレスとレフィーヤとティオナが唯一、自由に活動している位や」

 

ティオナ

「あれ、アイズは?」

 

ロキ

「何や、武器を壊して新しい武器を作る代金が払えんから・・・ゴブニュの所でアルバイト中らしいで」

 

「まぁ、定期的に帰って来てはいるみたいや・・・大丈夫やろ」

 

ティオナ

「そっか・・・」

 

レフィーヤ

「ティオナさん、そろそろ時間が・・・」

 

ティオナ

「あ~!!」

 

「急がないと!!」

 

 

 

今日も、ベルとの特訓を頑張るティオナとレフィーヤでした・・・

 

 

 

 

 

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