今日は・・・ベルは、先日壊したジョッキグラスのお詫びに、ミアさんのお店のお掃除をしています・・・
拭き拭き・・・
ベル
「ミアさん、昨日はごめんなさい」
ミア
「アンタが謝る必要は無いさ」
「あの馬鹿共の自業自得さ」
「だから、何も気にしなくて良いのさ」
ベル
「でも・・・」
ミア
「気にしなくて良いって言ってるんだ・・・子供は、自分の思うままに行動するもんさ」
「掃除が終わったなら、アルフィア達の所に帰りな」
ベル
「・・・また来ますね」
ミア
「・・・どう育てれば、あんな良い子に育つのかね・・・」
「アルフィアとザルドに子育てが出来るとは思わないし・・・誰が子育てしたんだか・・・」
お掃除を終えたベルは・・・お買い物して、ミアハ・ファミリアのホームに帰る途中・・・
アリーゼ
「待ちなさい!!食い逃げは、立派な犯罪よ!!」
食い逃げ犯
「うるせぇ!!!」
「兄貴!!アストレア・ファミリアの奴、しつこいっすよ!!」
「喋ってる暇が有ったら、もっと走れ!!」
アリーゼ
「そこの君!!そこから離れなさい!!」
ベル
「???」
食い逃げ犯
「ガキッ!!邪魔だ!!」
アリーゼ
「危ない!?」
ベル
「ふぅ~・・・ばくれつけん!!!」
ドドドドッ!!!
食い逃げ犯
「ゴハァアア!!」
「グゲェエ!!」
ベル
「食い逃げなんて、駄目ですよ」
「ご飯を食べる時は、料理と野菜やお肉を作ってくれた人に感謝しないと」
アリーゼ
「君、怪我は無い!?」
ベル
「有りませんよ」
「それでは、僕は帰らないといけませんので」
ベルが、帰ろうとすると・・・
食い逃げ犯
「テメェ・・・ぶっ殺してやる!!」
アリーゼ
「辞めなさい!!」
ベル
「・・・ギガデイン」
バリバリバリ!!!!
食い逃げ犯
「ギャアアアア!!!」
「アババババ!!!!」
短剣で、ベルに襲い掛かろうとした食い逃げ犯は・・・ギガデインの直撃を受けて、良い感じの黒焦げになった・・・
ベル
「逆ギレはいけませんよ?」
「悪いのはアナタ達なんですから・・・」
「手加減はしました・・・速めに、治療を受けた方が良いですよ?」
食い逃げ犯
「このガキ・・・」
「兄貴・・・コイツ、ロキ・ファミリアをボコボコにした奴っすよ・・・」
ベル
「・・・死の呪文を使おうかと思いましたけど、辞めておきました」
「貴重な蘇生呪文を、アナタ達みたいな悪人に使いたくありませんので」
「この人達を任せても良いですか?」
アリーゼ
「任せて頂戴!!」
「君の名前を聞かせてくれるかしら?」
ベル
「ベル・クラネルです」
「後の事はよろしくお願いしますね・・・綺麗なお姉さん♪」
アリーゼ
「綺麗なお姉さん・・・いつもは自分で言っていたけれど、誰かに言われるのは初めてだわ・・・」
「凄く嬉しいのは何故かしら・・・」
ベル
「ただいま~」
ナァーザ
「おかえり・・・」
ギュ~
ベル
「ナァーザさん・・・何で、いつも僕を抱きしめるんですか?」
ナァーザ
「・・・ベルが可愛いから」
ベル
「そうですか・・・」
ミアハ
「買い物をしてくれたんだね」
ベル
「日用品は買ってきました」
「お昼ご飯は、僕が作りますけど良いですか?」
ナァーザ
「お願い・・・」
アルフィア
「今、帰った」
ザルド
「ベル、魔法を使ったか?」
ベル
「食い逃げしてた犯人に電撃魔法を・・・」
アルフィア
「手加減無しで、お見舞いしただろうな?」
ベル
「僕の魔法は、加減しないと死んじゃうんだけど・・・」
アルフィア
「悪人が減るなら、構わんだろ」
ザルド
「今のオラリオは、治安がそこまで良くないからな」
「ガネーシャ・ファミリアとアストレア・ファミリアが何とかしている筈だがな」
ヘスティア
「ただいま~!!」
「みんな、じゃが丸くんのお土産だぜ!!」
ベル
「今日のご飯は、じゃが丸くんをアレンジしましょう♪」
今日の夕ご飯は、コロッケパンを作りました・・・
ギルド・・・
アリーゼ
「少し、聞いても良いかしら?」
エイナ
「如何しましたか?」
アリーゼ
「ベル・クラネルって言う子が、何処のファミリアに居るのかを知りたいの」
エイナ
「ベル君ですか?」
アリーゼ
「知ってるの?」
エイナ
「私が、アドバイザーを担当していますから」
「ベル君は、ヘスティア・ファミリアと言う零細ファミリア所属です」
アリーゼ
「ヘスティア・ファミリアのホームが、何処に有るか教えて貰えるかしら?」
エイナ
「ヘスティア・ファミリアのホームは、今現在ありません」
「ミアハ・ファミリアのホームを間借りしているそうなので」
アリーゼ
「それだけ分かれば、充分よ」
「お手数掛けたわね」
数日後・・・
アストレア
「お邪魔しても良いかしら?」
ミアハ
「おや、珍しい客人だね」
ヘスティア
「アストレアじゃないか!?」
「今日は、如何したんだい?」
アストレア
「先日、アリーゼが追っていた食い逃げ犯を、ベル・クラネル君が捕まえてくれたそうなの」
「そのお礼を伝えようと思って来たの」
ヘスティア
「あ~・・・ベル君、昨日からダンジョンに行っているんだよ」
「マナ鉱石の採掘と湧き水を汲みに行っているんだよ」
アストレア
「そう・・・事前に、アポを取ってから来るべきだったわね」
アリーゼ
「大丈夫よ♪」
「私が、ダンジョンから連れて来るわ!」
アルフィア
「ベルの楽しみを邪魔してみろ・・・二度と嫁に行けなくするぞ・・・小娘」
アリーゼ
「ヒッ!?」
ザルド
「ベルが絡むと、アルフィアは加減が出来ん」
「命の保証は出来ないぞ」
ナァーザ
「・・・ベルは、ダンジョンで採取しているのが好きって言ってた」
「それを邪魔するなら・・・激辛唐辛子団子を食べさせる・・・」
アストレア
「アリーゼ、あなたは暫くの間は、お口にチャックね」
アリーゼ
「はい・・・」
アストレア
「暫く、時間を空けようと思うの」
「今度は、ライラにお使いをお願いするわ」
「ヘスティア、今度ゆっくりお茶でもしましょう♪」
ミアハ
「タイミングが悪かったようだね」
アルフィア
「あのアホ女がアストレア・ファミリアの団長か?」
ナァーザ
「・・・アリーゼ・ローヴェル・・・ちょっと、自意識過剰?」
ザルド
「・・・ライラと言う冒険者がマトモだと良いな・・・」
さらに数日後・・・
ライラ
「おっす!!」
「ベル坊は、何時頃居るかを聞きに来たんだけど・・・」
ナァーザ
「・・・今、納品に行ってる」
「1時間もしない内に戻ってくると思う・・・」
ライラ
「そうか・・・なら、アストレア様を連れて来ても良いか?」
ミアハ
「構わないよ」
ベル
「戻りました~」
「ミアさんに、グラタンをご馳走になっちゃいました♪」
ナァーザ
「・・・口まわりが汚れてる・・・」
拭き拭き・・・
「コレで大丈夫・・・お客さんが来るから」
ベル
「お客さんですか?」
アストレア
「あなたがベル君で良いのかしら?」
ベル
「確かに、僕がベルですけど・・・」
アストレア
「先日は、アリーゼを助けてくれてありがとう♪」
「先日のお礼に、お菓子を持ってきたの・・・みんなで食べてね」
ベル
「ありがとうございます♪」
「神様!お菓子を貰ったので、みんなで食べましょう♪」
ヘスティア
「アストレアが持ってきたという事は・・・きっと高級なお菓子だよ!!」
「紅茶を淹れて、みんなで食べようじゃないか!!」
アルフィア
「紅茶は、オススメの銘柄が有る・・・美味しいぞ」
ザルド
「ほぉ・・・中々に良い紅茶を持っているな」
ミアハ
「アストレアも、お茶を飲んでいくかい?」
アストレア
「・・・お言葉に甘えさせて貰いましょう♪」
「ライラも良いかしら?」
ミアハ
「多少、テーブルが狭くなるけど・・・それでも良ければ構わないよ」
それから、みんなで美味しいお菓子を食べながら、紅茶を頂きました・・・
アストレア
「・・・ウサギみたいで可愛いわね・・・」
「撫でても大丈夫かしら・・・」
ナァーザ
「優しく撫でてあげるのが一番。ベルが恥ずかしがる顔が見れて、オススメ」
アストレアは、ベルの頭を優しく撫でると・・・
ベル
「・・・撫でないでください・・・恥ずかしいです」
アストレア
「・・・破壊力が凄まじいわね・・・」
アルフィア
「ベルは、アストレア・ファミリアにはやらんぞ」
アストレア
「本人が望まない限り、改宗をさせるつもりは無いから・・」
「正義を司る女神の名に誓っても良いわ」
ベル
「僕、オラリオに来た時は・・・ガネーシャ、アストレア、デメテル、ミアハ・ファミリアを頼る様に言われて来ましたよ」
アストレア
「今の所、アストレア・ファミリアは女性だけのファミリアだから・・・来ない方が良かったと思うわよ」
「男の子を一方的に毛嫌いしている子が居たりするから・・・」
ライラ
「リオンとかな♪」
「あの堅物エルフ、男の肩に自分の肩が当たっただけで大慌てだからな」
「見ていて、笑えちまうぜ♪」
アルフィア
「エルフは、昔から堅物だ」
「だから、婚期を逃す年増が多い」
ザルド
「リヴェリアが典型的な良い例だ」
ベル
「エルフって、長生きするんだよね?」
ミアハ
「長命の種族であるのは間違いない」
ヘスティア
「元々、森の中に住んでいた種族だって話が有名だね」
「ヒューマン・小人族・獣人とかと比べると圧倒的に個体数が少ないみたいだぜ?」
ナァーザ
「・・・繁殖力がそこまで強くないらしい・・・」
ライラ
「長生きする分、子供を作ろうって気が無いのさ」
「だから、結婚出来ねぇ♪」
アルフィア
「年増エルフに聞かせてやりたい話だ・・・」
ザルド
「多分、泣くぞ・・・」
ベル
「森に住んでるんだ・・・おとぎ話みたいですね」
アストレア
「エルフは、魔法に特化した種族でも有るわね」
「ロキ・ファミリアの九魔姫(ナイン・ヘル)が一番エルフの中で有名ね」
ライラ
「エルフの中でも、王族と言われるハイエルフのお嬢様ってか」
「他のエルフ達が、リヴェリア様~って敬愛してるぜ」
ベル
「九魔姫?」
アルフィア
「九つの魔法を使えるから、そんな大層な二つ名を名乗っているだけの年増だ」
「魔法に関しては、ベルの方が何百倍も上手だから気にしなくて良いぞ」
ナァーザ
「・・・それは内緒・・・」
アストレア
「それじゃあ、私達はお暇させて貰うわ」
「ベル君、またお話ししましょうね♪」
ライラ
「ウチ等のホームには来ない方が良いぜ~」
「リオンが五月蠅いからな」
ベル
「僕、このお店で店番している事がありますから」
「たまに、遊びに来てくださいね♪」
アストレア
「・・・天使みたいに可愛いわね・・・」
ライラ
「弟みたいに可愛がっちまいそうだぜ・・・」
アストレアとライラは、自分達のホームに帰っていった・・・
アルフィア
「あれからロキ・ファミリアは、惨めな姿を晒しているようだな」
ザルド
「子供にコテンパンにやられたんだ・・・面子なんて保てるものか」
ベル
「・・・お見舞いに行った方が良い?」
ヘスティア
「ベル君、貧乳のロキにお見舞いなんてしなくて良いよ!!」
「純粋なベル君が穢されてしまうよ!!」
ナァーザ
「調子に乗っていたから仕方がない・・・いずれ訪れる結果だった」
ミアハ
「ギルドからの遠征の依頼も、失敗が続いていたそうだよ」
ヘスティア
「今度の神会で、ベル君に関わろうとするなと文句を言っておくから安心してくれたまえ!!」
ベル
「なら、良いですけど・・・」
ナァーザ
「ベルは、優しい子だね・・・」
ベルの頭を優しく撫でまわして、満足しているナァーザさんでした・・・