クラネル・クエスト   作:暁海斗

7 / 31
厄災

 

 

 

 

 

 

 

 

アストレア・ファミリアは、以前逃がしてしまった・・・ルドラ・ファミリアの動向を掴むことに成功した・・・

 

 

 

アリーゼ

「今度こそ、アイツ等を一網打尽よ♪」

 

ライラ

「んな事言ってもよ・・・アイツ等、何しでかすか分かんねえだろ」

 

輝夜

「油断せずに、確実に潰していくしかあるまい」

 

リュー

「闇派閥の生き残り・・・ココで、確実に始末する」

 

 

 

 

 

ルドラ・ファミリア団員

「アストレア・ファミリア・・・アイツ等も、ココまでだ・・・」

 

「この、厄災の卵さえ還れば・・・アイツ等を全員亡き者に出来る!!」

 

「さぁ、アイツ等を殺せ!!」

 

 

ルドラ・ファミリアの団員が持っていた・・・漆黒の卵が割れると・・・厄災が姿を現す・・・

 

 

 

ジャガーノート

「グルル・・・」

 

ルドラ・ファミリアの団員

「行け!!アイツ等を殺せ!!」

 

「・・・おい、俺の言う事を聞け!!」

 

ジャガーノート

「グルル・・・」

 

ルドラ・ファミリアの団員

「・・・おい、コッチに来るな・・・お前が襲うのは、アイツ等だぞ!!」

 

ジャガーノート

「グォオオオ!!!」

 

ルドラ・ファミリアの団員

「ヤメロ~!!!!!」

 

 

グチュ!!!バキッ!!!グチャ!!!ピチャピチャ・・・

 

 

ジャガーノート

「グルル・・・」

 

 

 

 

アリーゼ

「何か来るわ!?」

 

ジャガーノート

「グルル・・・」

 

輝夜

「何じゃ・・・あの邪悪さは」

 

ライラ

「おいおい・・・冗談じゃねえぞ」

 

リュー

「・・・勝てない・・・あんな奴・・・」

 

アリーゼ

「リオン!!気をしっかり持ちなさい!!」

 

ジャガーノート

「ギャオオオ!!!」

 

輝夜

「ガッ・・・」

 

アリーゼ

「輝夜!?」

 

ライラ

「おい!!しっかりしろ!!」

 

輝夜

「・・・片腕を持って行かれた・・・」

 

「このままでは、全滅だな・・・」

 

リュー

「・・・こんなの・・・」

 

アリーゼ

「・・・リオン、逃げなさい・・・」

 

「ココは、私達が食い止めるわ!!」

 

リュー

「そんな・・・無理です!!」

 

「みんなで、逃げましょう!!」

 

ライラ

「コイツ相手に、逃げられると思うか?」

 

輝夜

「コレが、出来る精一杯の事じゃ・・・生きろ」

 

アリーゼ

「生きて、アストレア様に伝えてね・・・私達が、最後まで戦ったかを・・・」

 

リュー

「アリーゼ!!ライラ!!輝夜!!」

 

 

 

リューが、死地に向かう仲間達を引き留めようと・・・叫んだ直後・・・

 

 

金色に輝く斬撃が、ジャガーノートを切り裂く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョンの5階層・・・

 

ベル

「今日も、マナ鉱石が沢山採れるね・・・大量大量♪」

 

「湧き水も、タンクに一杯汲んだし・・・」

 

「薬草も、色んな種類が採取出来たし・・・帰ろうかな」

 

 

ざわざわ・・・

 

 

ベル

「・・・この邪悪な気配は何だろう・・・」

 

「ラプソーンの時に感じた禍々しい気配に似てる・・・」

 

「・・・下の階層からだ」

 

「嫌な予感がする・・・行こう!」

 

 

ベルは、急いで道具袋に色々詰め込むと・・・大急ぎで、下の階層に向かった・・・

 

 

「ココじゃない・・・ココでもない・・・まだ下の階層なの・・・」

 

 

「急がないと・・・急がないと・・・」

 

 

「じれったいな!!!ピオラ!ピオラ!ピオラ!ピオラ!」

 

 

「これなら、少しでも時間が短縮できる筈・・・急げ!!」

 

 

ベルが、邪悪な気配がする階層に辿り着くと・・・ライラさんが負傷しているのが見えた・・・

 

 

ベル

「・・・やらせない・・・絶対に、誰も死なせない!!」

 

「ギガスラッシュ!!!」

 

 

 

 

 

 

リュー

「今のは・・・」

 

ベル

「ライラさん!!」

 

ライラ

「・・・ベル坊か・・・」

 

ベル

「みんな怪我をしてる・・・先に、治療をします!!」

 

「ベホマズン!!!」

 

 

ベホマズンを唱えると・・・輝夜の欠損した腕・ライラの失明した両目・アリーゼの負傷・他のメンバーの傷が癒えていく・・・

 

 

「亡くなっている人は居ませんね・・・間に合って良かった」

 

 

「ココからは、僕1人でやります・・・ライラさん達は、下がっていてください」

 

ライラ

「何言ってんだ!?」

 

「レベル3のアタシ達でも、太刀打ちできなかったんだぞ!!」

 

 

ベル

「大丈夫ですよ・・・僕、負けませんから」

 

アリーゼ

「待って!!」

 

「あなたを危険な目に遭わせるわけにはいかないの!!」

 

ベル

「少し、キツイ言い方になるかもしれませんが・・・本気の僕の戦いには付いて来れませんよ」

 

「正直言って、足手纏いです・・・なので、そこで大人しくしていて下さい・・・邪魔なので」

 

 

ベルは、はぐれメタルの剣・メタルキングの鎧・メタルキングの盾・メタルキングヘルムを一瞬で装備すると・・・一気に、ジャガーノートの切りかかる!!

 

 

ガキンッ!!

 

 

ベル

「硬いね・・・流石、邪悪な存在だね」

 

「普通の武器なら、太刀打ち出来ないだろうけど・・・この武器は、アッチの世界で一番硬いと言われるメタルキングに傷を付けられる唯一の武器だ・・・」

 

「いつまで耐えられるかな!!」

 

 

ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!

 

 

ピキピキピキッ!!!

 

 

ライラ

「ウソだろ・・・アタシ等の武器でも、歯が立たなかったんだぞ・・・」

 

「それを、数回斬り付けるだけで・・・」

 

アリーゼ

「あの武器は何なの・・・」

 

輝夜

「業物なのは間違いないと思うが・・・」

 

リュー

「・・・強い・・・」

 

 

 

ベル

「結構、鱗が剝がれて来たね・・・イオラ!!」

 

 

ドドン!!!

 

 

ジャガーノート

「グォオオオ!!!

 

 

ジャガーノートは、魔法を反射してきた・・・

 

 

ベル

「おっと・・・魔法は効かなそうだね・・・」

 

「なら、体の内部に魔法を打ち込む方向に変えて行こうかな」

 

 

ジャガーノート

「グルル!!!」

 

 

ベル

「その前に、動けないようにしないとね・・・」

 

 

ベルは、瞬時に武器を斧に変えると・・・ジャガーノートに反射されない攻撃を繰り返す・・・

 

 

ベル

「かぶとわり!!蒼天魔斬!!烈風獣神斬!!大まじん切り!!!」

 

 

ドガガガガッ!!!

 

 

ジャガーノート

「グギャアアアア!!!

 

 

ベル

「まだまだ!!!」

 

 

次は、武器を槍に変えると・・・地獄から雷を呼び寄せる・・・

 

 

ベル

「ジゴスパーク!!!」

 

 

バリバリバリバリ!!!!

 

 

ジャガーノート

「ガガ・・・ガ・・・」

 

 

ベル

「まだまだ終わると思わないでよ!!」

 

 

次に、武器をムチに変えると・・・

 

 

ベル

「僕の事は、女王様とお呼び!!」

 

「双竜打ち!!地這い大蛇!!クィーンズウィップ!!」

 

 

バシバシバシ!!!!

 

 

ジャガーノート

「カカ・・・カ・・・」

 

 

 

ライラ

「おいおい、本当に1人で圧倒してるぞ・・・」

 

アリーゼ

「一体、どうやって武器を変えてるの・・・」

 

輝夜

「・・・一瞬で、武器を変えても・・・全て確実に使いこなしている・・・何者じゃ」

 

リュー

「・・・凄い・・・あそこ迄1人で戦えるのか・・・」

 

 

 

ベル

「そろそろ、動けないよね???」

 

ジャガーノート

「カ・・・カ・・・」

 

ベル

「邪悪な存在を、生かしておくわけにはいかないんだ・・・恨んでくれても良いよ」

 

「でも、僕も勇者として人々を守らないといけないんだ・・・ゴメンね」

 

 

ベルは、ジャガーノートの口の中に右腕を突っ込むと・・・全魔力を開放する・・・

 

 

ベル

「・・・マダンテ!!」

 

 

大爆発を起こし・・・ジャガーノートは、跡形も無く消滅した・・・

 

 

ベル

「・・・お仕事は終わり・・・まほうの聖水を振りかけて・・・」

 

「さて、帰りたいんだけど・・・」

 

 

ライラ

「ベル坊、お前さん何者だい?」

 

輝夜

「瞬時に武器を切り替え、圧倒的な攻撃・・・主のレベルは幾つじゃ」

 

アリーゼ

「凄いわ!!凄すぎて、お姉さんドキドキしちゃったわ♪」

 

リュー

「・・・名前を・・・名前を教えてください・・・」

 

 

ベル

「・・・ごめんなさい!!」

 

「リレミト!!!」

 

 

アリーゼ

「逃げた!?」

 

ライラ

「仕方ないか・・・」

 

輝夜

「・・・調べた方が良いじゃろうか・・・」

 

リュー

「・・・名前を聞けなかった・・・」

 

 

 

 

 

ギルド

 

 

ベル

「エイナさ~ん!!!!!」

 

エイナ

「ベル君!?」

 

ベル

「オラリオの外に出る依頼とか有りませんか!?」

 

エイナ

「えっと・・・何があったか、教えてくれるかな?」

 

 

 

応接室

 

エイナ

「つまり、ダンジョンの中層まで行ったんだね・・・」

 

「そこで、アストレア・ファミリアのみんなが未知のモンスターに襲われていたと・・・」

 

「その未知のモンスターを、ベル君が倒してしまったと・・・」

 

ベル

「そうなりますね・・・」

 

エイナ

「ベル君のレベルは弄っているのは知っているけれど・・・本当のレベルは、幾つぐらいなのかな?」

 

ベル

「・・・言えません」

 

エイナ

「私の事が信用できない??」

 

ベル

「そう言う事じゃないです・・・規格外のレベルなんです」

 

エイナ

「レベル5くらい?」

 

ベル

「・・・違います」

 

エイナ

「えっと・・・耳元で教えてくれたりする?」

 

ベル

「誰にも言わないでください・・・レベル99です・・・」

 

エイナ

「・・・嘘は言ってないんだよね??」

 

ベル

「僕が、嘘を言っているように見えますか??」

 

エイナ

「・・・一回、ステイタスを見せてもらう事は出来るかな??」

 

ベル

「・・・分かりました」

 

 

ベルは、背中だけをエイナに見せる・・・

 

 

エイナ

「・・・確かに、こんなステイタスは誰にも教えられないよね・・・」

 

「アビリティは、全部未知数・・・魔法は、リヴェリア様以上の数を使える・・・」

 

「スキルも、全部がレアスキルなんだね・・・」

 

ベル

「僕、オラリオを出て行かなきゃいけませんよね・・・」

 

エイナ

「そこまで深刻な顔をしなくても大丈夫だよ・・・」

 

「局長に、少し協力して貰えば・・・穏便に済ませられると思うから」

 

 

エイナは、局長を呼びに行った・・・・

 

 

 

暫くして・・・

 

 

ピサロ局長

「・・・そうか。俺のステイタスも、同じように規格外のステイタスをしている」

 

「スキルに、異世界の魔王と言うスキルが有るからな」

 

ベル

「僕は、勇者の称号・盗賊の称号・偉大なる魔法使いの称号・聖職者の称号を持っています・・・」

 

ピサロ

「そうか・・・後日、アストレア・ファミリアのメンバーが訪ねて来るだろう・・・」

 

「ギルドの方で、新しいホームを提供しよう」

 

「今日中に、引っ越すと良い。家賃は、当面の間は免除しておく」

 

ベル

「でも・・・」

 

ピサロ

「未知のモンスターの情報をギルドに伝えてくれただけでも、非常に有り難い」

 

「その報酬とでも思っていてくれ。地図はコレだ」

 

ベル

「分かりました・・・」

 

 

ベルは、ギルドを後にした・・・

 

 

 

ピサロ

「・・・エイナ助手、今すぐにアストレア・ファミリアのメンバーを全員ギルドに呼び寄せてくれ」

 

エイナ

「分かりました」

 

 

 

 

ベルは、ミアハ・ファミリアのホームに戻ると・・・事情を話して、引っ越し作業を始めた・・・

 

 

 

新しいホーム

 

ヘスティア

「ベル君、ココが僕達の新しいホームかい?」

 

ベル

「地図だと・・・ココで間違いないと思います」

 

アルフィア

「ほぉ・・・趣味は悪くない」

 

ザルド

「キッチンも、良い感じのサイズだな」

 

ナァーザ

「・・・良い感じの建物」

 

ミアハ

「大通りから少し外れているな・・・静かで、過ごしやすそうだね」

 

ベル

「元々、荷物は少なかったので良かったですね」

 

 

 

 

 

 

ギルド

 

アストレア

「今日は、何の要件なのかしら?」

 

ピサロ

「ベル・クラネルへの過度な干渉は控えてもらう」

 

アリーゼ

「助けて貰ったお礼も出来てないのに!!」

 

ライラ

「そうだぜ・・・ベル坊が来てくれなきゃ、全員死んでたわけだしな」

 

輝夜

「あの戦いぶり・・・少々、気になるからの」

 

リュー

「ベル・・・それが名前なのか」

 

ピサロ

「言っておくが、返答次第では・・・ベル・クラネルをオラリオ以外の都市に移す計画も有る」

 

「自分達の行動が、オラリオ全体の命運を分ける事になるかもしれない事を重々承知しておくように」

 

「特に、そこの自意識過剰の赤髪娘・・・お前は要注意人物だぞ」

 

アリーゼ

「私は、自意識過剰じゃないわよ!!」

 

みんな

「いや、自意識過剰でしか無いだろ」

 

アリーゼ

「えぇ!?」

 

アストレア

「分かったわ」

 

「私達から、ベル君に過度に接触する事は無いように徹底するわ」

 

「ベル君へのお使いは、ライラに任せましょう」

 

ライラ

「おう!アタシに任せな♪」

 

ピサロ

「伝える事はそれだけだ・・・気を付けるんだな」

 

 

 

 

 

アストレア

「明日、私とライラで挨拶に行きましょう」

 

「他のみんなは、アリーゼと輝夜を見張っていてね♪」

 

みんな

「分かりました!!」

 

リュー

「私も、一緒に行っても良いでしょうか・・・」

 

アストレア

「リオンは・・・まぁ、良いでしょう」

 

 

 

 

 

 

後日・・・

 

アストレア

「ヘスティア、ベル君は居るかしら?」

 

ヘスティア

「ベル君は、奥の方で作業をしてるよ~」

 

アストレア

「入っても良いかしら?」

 

ヘスティア

「構わないよ♪」

 

「ベル君!!お客さんだよ!」

 

 

ベル

「お客さんですか?」

 

ライラ

「ベル坊、先日のお礼だ」

 

「みんなで食べてくれよな♪」

 

ベル

「ありがとうございます・・・」

 

アストレア

「大丈夫よ。私達から、何かを聞くつもりは無いわ」

 

「ただ、私の子供達を助けてくれたお礼を伝えに来ただけだから」

 

リュー

「あの・・・名前を聞かせてください・・・」

 

ベル

「ベル・クラネルですけど・・・」

 

リュー

「クラネルさんのお陰で、アリーゼ達を失わずに済みました・・・ありがとう」

 

ライラ

「それじゃあ、用事は済んだし帰るよ」

 

「また、一緒にお菓子でも食べようぜ♪」

 

アストレア

「本当に、ありがとう」

 

 

アストレアは、ベルのほっぺに軽くキスをする・・・

 

 

ベル

「・・・女神アストレア様、あなたの御力になれて光栄です・・・」

 

 

ベルは、膝をついて・・・アストレアの手の甲に軽くキスをする・・・

 

 

ヘスティア

「ベル君!?」

 

「そんな騎士みたいな仕草をどこで覚えたんだい!?」

 

ベル

「ククールさんに教わりました♪」

 

ヘスティア

「ボクには、そんな事してくれた事無いのに!!!」

 

アルフィア

「ベル・・・今の仕草を今後誰にもしちゃダメだ」

 

ベル

「駄目なの??」

 

アルフィア

「絶対にダメだ!!」

 

 

手の甲にキスされたアストレアは・・・顔を真っ赤にして、放心状態になっていた・・・

 

 

ライラ

「リオン!!アストレア様が気絶しちまった!!」

 

リュー

「アストレア様!?」

 

 

 

 

ライラとリューに担がれて、ホームに帰った女神アストレア様でした・・・

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。