今日も、錬金窯でアイテムを開発中です・・・
ベル
「このレシピは、新しいレシピかな・・・」
「湧き水・マナ鉱石・銀鉱石・腐乱草・・・臭い・・・」
錬金窯に、材料を全部入れて暫く待っていると・・・
ベル
「・・・えっと、魔物避けのポーションだね」
「ある意味、売れるかな・・・魔物に襲われたくない人達も居るだろうし・・・」
ベルは、新しいポーションを何本か制作すると・・・ミアハ・ファミリアのホームに持って行った・・・
ナァーザ
「・・・新しいポーション??」
ベル
「魔物避けのポーションみたいです・・・開けると臭いですけど」
ナァーザ
「・・・ダンジョンでは役に立つと思う・・・」
「棚に並べてみるかな・・・」
バンッ!!
ディアンケヒト
「いつ来ても貧乏くさい店だ・・・」
ナァーザ
「・・・今月の借金は返した筈・・・」
ディアンケヒト
「ふん!!あれっぽっちの金額で払ったことになる筈が無かろう!!」
「さっさと、全額払え!!」
ベル
「・・・誰です、このいけ好かないクソ野郎は」
ディアンケヒト
「貴様!!神である、このワシにクソ野郎じゃと!?」
「医療の神、ディアンケヒトを侮辱するか!!」
ベル
「ナァーザさん、残りの借金はどれくらいですか?」
ナァーザ
「・・・700万ヴァリス・・・」
ディアンケヒト
「この零細ファミリアには、一生掛けても払いきれない金額じゃろうな!!」
「その、犬人の義手を作ってやった対価を要求するのは当然じゃ!!」
ナァーザ
「・・・・」
ディアンケヒト
「魔物が怖くて、ダンジョンに行けなくなった負け犬風情の分際で・・・気に入らんわい」
ブチッ!!
ベルは、おもむろにテーブルの上に置いてあった、ナイフを手に持つと・・・ディアンケヒト目掛けて、思いっきり投擲した!!
ダンッ!!!
ディアンケヒト
「ひぃ~!!!」
ベル
「ダンジョンに行った事も無い、主神風情が偉そうなことを言うな・・・」
「だったら、自分でダンジョンに行けば良い・・・」
ディアンケヒト
「貴様!!ワシを脅迫する気か!?」
ベル
「ナァーザさん、ちょっとこの駄神を躾けてきますね♪」
ナァーザ
「・・・躾ける??」
ベル
「ルーラ!!!」
ベルは、ルーラを唱えて・・・ダンジョンの第一階層にディアンケヒトを放り投げる・・・
ディアンケヒト
「こ、ココは何処じゃ!?」
ベル
「・・・ダンジョンの中ですよ??」
ディアンケヒト
「ダ、ダンジョンの中じゃと!?」
「ワシ等神は、死ぬと天界に送還されるんじゃぞ!!」
ベル
「そうなんですね・・・知りませんでした♪」
「でも・・・僕は、ナァーザさんを侮辱したお前を許さない・・・」
「一度、怖い思いをさせるのは立派な躾だと思いませんか??」
ディアンケヒト
「し、躾じゃと!?」
ベル
「ほら、向こうから可愛いウサギさんが来てくれましたよ♪」
アルミラージ
「・・・・・」
ディアンケヒト
「ギャアアア~!!!!」
「助けてくれ!!!死にたくない!!!!」
ベル
「僕に言われましても・・・」
ディアンケヒト
「助けてくれたら、何でもする!!」
「何でも言う事を聞く!!だから、助けてくれ!!」
「欲し物は何でも用意する!!何でも、言う通りにするから~!!」
ベル
「僕、10歳だから難しい事良く分かりません♪」
ディアンケヒト
「へ??」
アルミラージ
「キュ~!!!!」
ディアンケヒト
「ギャアアアア~!!!」
ベル
「はいストップ。みんな、協力ありがとう」
アルミラージ
「キュキュ」
ベル
「これ、デメテル様の畑から貰って来た人参だよ」
アルミラージ
「キュキュ~♪」
ベル
「また、何かあったら協力よろしくね」
アルミラージ
「キュ~♪」
アルミラージ達は、ニンジンを受け取って・・・ご機嫌な様子で帰っていった・・・
ディアンケヒト
「た、助かった・・・」
ベル
「情けないですね・・・お漏らししてる(笑)」
ディアンケヒト
「き、貴様!!」
ベル
「みんな~、もう一回お願いね~」
ディアンケヒト
「ギャアアア!!!」
ディアンケヒトは、アルミラージに木の棒でペチペチと叩かれた・・・
ディアンケヒト
「・・・もう、ミアハ・ファミリアに絡みません・・・」
「借金の利子も最低限にします・・・今までの異常な利子で膨れ上がった借金は精査し直します・・・」
「支払回数の制限をしません・・・もう、許して・・・」
ベル
「威張ってた割には、根性が無いですね・・・」
「まぁ、ナァーザさんの負担が減るなら・・・ここら辺が落し所かな」
ベルは、ディアンケヒトの首根っこを掴むと・・・リレミトを唱えて、オラリオに帰還した・・・
ディアンケヒトを、ファミリアのホームの目の前に適当に転がして放置すると・・・ミアハ・ファミリアのホームに帰った・・・
ベル
「戻りましたよ~」
ナァーザ
「・・・何処に行ってたの・・・」
ベル
「ダンジョンでお説教です」
「借金の精査をしなおす事を約束させましたよ」
「これで、ナァーザさんの負担も減ると思いますよ♪」
ナァーザ
「・・・ベル、ありがとう・・・」
ナァーザは、ベルを抱きしめて、たくさん撫でる・・・
次の日、ディアンケヒト・ファミリアの使いの人が来て・・・計算し直した借金の明細が書かれた紙を持って来てくれた・・・
ベル
「だいぶ減りましたね♪」
ナァーザ
「・・・300万ヴァリスに減った・・・」
ミアハ
「・・・どうやって交渉したんだい?」
ベル
「主神をダンジョンに連れて行きました♪」
「ダンジョンで、仲良くなったアルミラージのみんなに木の棒でペチペチして貰いました」
「泣きながら、約束してくれましたよ」
ナァーザ
「これなら、一括で払えそう・・・」
「明日、全部支払って来る」
ベル
「良かったですね♪」
ナァーザ
「ベル、本当にありがとう」
後日、ミアハ・ファミリアが抱えていた借金は、全額返済された・・・
ティオナ
「・・・お金が無い・・・」
レフィーヤ
「もう、ファミリアの貯蓄も有りませんね・・・」
ティオナ
「ベートの治療費で、貯蓄が全部消えていったもんね・・・」
レフィーヤ
「・・・そろそろ、ダンジョンに行って稼がないと・・・」
ティオナ
「そうだね・・・せめて、自分達が食べていけるお金を稼がないと・・・」
レフィーヤとティオナは、その日暮らしをする為のお金を稼ぐためにダンジョンに入っていった・・・
ベル
「あれ・・・マナ鉱石が無くなっちゃった」
ナァーザ
「・・・ごめん、さっきポーション作る時に使っちゃった・・・」
ベル
「なら、また採掘してきますね」
ナァーザ
「・・・迷惑かけるね・・・」
ベル
「大丈夫ですよ。ダンジョンで採掘してるの楽しいので♪」
ベルは、小さなツルハシ・1週間分の携帯食料・日持ちする食材・調理器具・湧き水を汲むための容器・野営用の装備を道具袋に入れて、ダンジョンに入っていく・・・
ダンジョン・・・
ティオナ
「何で、こんな上の階層にインファントドラゴンが居るのさ!?」
レフィーヤ
「駄目・・・魔力が足りない・・・」
ティオナ
「ここに来て、ご飯を食べれなかったツケが来ちゃったね・・・」
レフィーヤ
「もう、食料も有りません・・・」
ティオナ
「・・・ココまでかな・・・」
インファントドラゴンが、ブレスを吐こうとした瞬間・・・ブーメランが飛んできて、インファントドラゴンの首を吹っ飛ばす・・・
ベル
「大丈夫ですか!?」
ティオナ
「・・・君は・・・」
レフィーヤ
「・・・助かった・・・」
ドサッ!!!
ベル
「ち、ちょっと!!」
「怪我はしてない・・・急いで、休める所に移動しないと!!」
「アルミラージのみんな!!何処か休める場所が有ったら、教えて!!」
アルミラージ
「キュキュ??」
「キュ~!!」
ベルの呼びかけに応じたアルミラージの案内で、魔物の居ない場所に辿り着く事が出来た・・・
急いで野営セットを組み立てると・・・レフィーヤとティオナを寝かせる・・・
ベル
「・・・栄養不足なのかな・・・」
「ロキ・ファミリアのメンバーには関わるなって言われてるけど、こういう非常時は仕方ないよね」
「とりあえず、ご飯でも作ろうかな」
パチパチ・・・
ティオナ
「・・・良い匂い・・・」
レフィーヤ
「・・・ココは??」
ベル
「起きましたか?」
ティオナ
「ココは何処?」
ベル
「とりあえず、避難できる場所を教えて貰ったので・・・そこに野営している感じです」
ベルの近くでは、アルミラージ達が野菜の切れ端をカリカリ食べている・・・
レフィーヤ
「アルミラージ!?」
レフィーヤは、杖を持って・・・魔法を使おうとするが、魔力不足で再び倒れる・・・
ベル
「無理しない方が良いですよ」
「栄養不足のせいで、満足に歩けないと思いますよ」
ティオナ
「何で、アルミラージが懐いてるの?」
ベル
「僕の友達なんです。前に、友達になりたそうにしていたので・・・」
「ダンジョンに来ると、色々手伝ってくれるんですよ・・・採掘場所や、珍しい薬草が生えている場所とか教えてくれます」
「お礼に、野菜とかをあげると喜んでくれるんですよ」
アルミラージ
「キュキュ??」
ベル
「みんな、薬草を取って来てくれるかな?」
アルミラージ
「キュキュ~♪」
レフィーヤ
「本当に懐いてる・・・」
ベル
「スープを作りました。パンも有りますので、食べてください」
ティオナ
「・・・何で助けてくれるの・・・」
レフィーヤ
「私達は、迷惑を掛けたのに・・・」
ベル
「確かに桜花さん達は非常に迷惑を被りましたし、態度は最低最悪で心底気に入りませんけど・・・」
ティオナ
「そうだよね・・・」
ベル
「でも、困っている時は別ですよ」
「誰かが困っているなら、助ける・・・人情というのはそういうものですよ」
「困った時は、お互いさまって事で」
レフィーヤ
「・・・ありがとうございます・・・」
ティオナ
「ありがとう~!!!!!」
レフィーヤとティオナは、久しぶりの暖かいご飯を食べる事が出来て、安心して泣き始めた・・・
アルミラージ
「キュ~♪」
ベル
「みんな、ありがとう♪」
「ニンジンと大根の切れ端と、葉っぱだけど食べるかな?」
アルミラージ
「キュ~♪」
アルミラージ達は、貰った野菜の余った部分を美味しそうに食べる・・・
ベル
「これ、長命草だね・・・こんな珍しい薬草が生えてるんだ・・・コレを育てると、命のきのみが収穫出来るんだよね♪」
「コッチは、魔力草・・・ふしぎなきのみが収穫できそうだ」
「他にも、木の実が収穫できるようになる苗が有りそうだ・・・頑張って探すぞ~!」
ベルは、携帯食料を食べると・・・アルミラージにレフィーヤとティオナのお守をお願いして、薬草の採取に向かう・・・
ベル
「おぉ・・・チカラ草の苗に、疾風草の苗も、インテリ草の苗も取れるなんて・・・デメテル様の畑で、極秘に栽培しようかな」
「種系のアイテムは、僕だけが独占しちゃうもんね」
次に、珍しい鉱脈が有りそうな場所を探す・・・
ベル
「ここら辺が、良さそうだね・・・」
カンカン・・・ガンッ!!
「何だろう・・・げんませき??」
「何で、この世界にげんませきが有るんだろう・・・でも、装備のメンテナンスに使えるし」
カンカン・・・ガキンッ!!
「・・・岩塩・・・まぁ、これも錬金素材で使えるから・・・」
カキン!
「少し、岩の材質が変わったかな・・・」
ガキンッ!!
「・・・何だコレ・・・オリハルコン??」
「大発見だね・・・独り占めしておかないと」
ベルは、辺り一帯の鉱脈を全部採掘していく・・・結果、マナ鉱石・げんませき・岩塩・オリハルコンが割と採掘出来た・・・
ベルが、探索から戻ると・・・
ティオナ
「おかえり~♪」
レフィーヤ
「・・・温かい・・・」
レフィーヤは、アルミラージを抱き枕にして寝ている・・・
ベル
「・・・悪意が無いアルミラージのみんなを、抵抗なく抱き枕にして眠れるんですね・・・」
ティオナ
「いや~、最近眠れてなかったんだよね~♪」
ベル
「まぁ、みんなが嫌がってないみたいですし・・・良いんじゃないですか?」
ティオナ
「スープとパン、ご馳走様♪」
「凄く美味しかったよ♪」
ベル
「お粗末様でした」
「・・・だいぶ、魔力と体力は回復した感じですね・・・」
ティオナ
「分かるの?」
ベル
「何となくですけどね」
「僕は、明日まで採掘していきますけど・・・お2人は帰りますか?」
ティオナ
「お金無いから、何かしら素材と魔石を確保してからじゃないと帰れないよ!」
ベル
「なら、5階層辺りが良いですよ」
「割と、換金率が良い鉱石が取れますから」
ティオナ
「ありがとう♪」
この日は、野営場所で一夜を明かした・・・
次の日・・・
レフィーヤ
「あぁ・・・貴重な温もりが・・・」
ティオナ
「レフィーヤ、流石に素材を取って行かないと生きて行けないよ・・・」
レフィーヤ
「・・・分かりました」
ベル
「レフィーヤさんでしたか?」
レフィーヤ
「はい?」
ベル
「昨日、夜なべして作ってみました・・・アルミラージのみんなを模して作ってみた、ぬいぐるみです」
「そんなに完成度は高くありませんけど・・・」
レフィーヤ
「・・・良いんですか??」
ベル
「まぁ、何かの縁と言う事で」
レフィーヤ
「・・・ありがとうございます・・・」
ティオナ
「さぁ、ガンガン素材を採取していこう!」
ティオナとレフィーヤは、鉱石を沢山採掘する事が出来た・・・
ベル
「それでは、僕はコレで失礼します」
レフィーヤ
「あの!!」
ベル
「??」
レフィーヤ
「今回は、本当にありがとうございました・・・ロキ・ファミリアの事は、嫌いかもしれませんけど・・・助けてくれて凄く嬉しかったです」
ベル
「昨日も言いましたけど、困った時はお互い様ですから」
レフィーヤ
「・・・何処のファミリアに所属しているんですか・・・」
ベル
「・・・内密にお願いしますね」
「ヘスティア・ファミリアに所属している、ベル・クラネルです」
ティオナ
「・・・ベル君だね・・・」
ベル
「他の人には内緒ですよ♪」
レフィーヤ&ティオナ
「!?」
ベルのいたずらっ子みたいな笑顔に、レフィーヤとティオナはドキッとしてしまった・・・
ロキ・ファミリアのホーム
ガレス
「何じゃ、何か良い事でも有ったのか?」
ティオナ
「何でもないよ~♪」
レフィーヤ
「・・・何でも無いです」
ガレス
「まぁ、詳しくは聞かんが・・・あまり無理はするんじゃないぞ」
ティオナ
「は~い♪」
レフィーヤ
「分かりました」
ティオナとレフィーヤは、今回の採掘で1ケ月くらいの生活費を手に入れる事が出来た・・・・
レフィーヤの部屋のベットの枕元には、ベルが作ったアルミラージのぬいぐるみが飾ってあるらしい・・・
因みに、ベルは・・・
アルフィア
「ベル、ロキ・ファミリアの連中と関りを持つんじゃないぞ」
ベル
「でも、困ってたんだよ?」
アルフィア
「駄目なモノは駄目だ」
ベル
「・・・お義母さん、ダメ??」
アルフィア
「・・・非常に可愛いが、駄目だ」
ベル
「・・・お義母さん、大好き♪」
アルフィア
「・・・私が直接見極めて、良い奴なら許可しよう・・・」
ヘスティア
「・・・ベル君、絶対に自分の可愛さを自覚しているね・・・」
ザルド
「・・・アルフィアの弱点を的確に攻めて来る・・・恐ろしい奴だ」
ヘスティア
「ベル君・・・あざとすぎるぜ」
因みに、ベルのスキルには隠し要素がある・・・偉大な魔法使いの称号の中には、本来はお色気のスキルが有るのだが、ベルの場合・・・あざとさに変わっている・・・
聖職者のスキルの中にも、カリスマのスキルが有る・・・それ故に、人間に好意的な魔物と友達になったり、たまに格好いいベルが見られたりする・・・