ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ? 作:一般お嬢様
あと新作ランキングとルーキーランキング入りしてましたわ!!ありがとうございますですわ〜!!
ちなみに社畜お嬢様の神秘のモデルは既に出してありますわ。そして感のいいお嬢様方はどういう結果になるか分かるはずですわ
「…………」
トントントントン
「………………………」
トントントントントントントントントントントントン
「…………………繋がりませんね」
ティーパーティーの本部にて。桐藤ナギサはため息をつく、電話をかけた先は天上ヒトミだ。電話番号は直接は送られてきてはいない。何故知っているかと言われれば簡単である。緊急の連絡網に乗っていた、ソレだけのことである。
「………はぁ」
最近ため息が増えてきた。そんなことをナギサは思いながら紅茶に口をつける。毎回毎回ヒトミにも紅茶を出してはいるのだが、一回も口につけたところを見たことはない。良いもので有るかどうかやなにか入っていないかという理屈ではなく、おそらくヒトミは此方とそういった時間の共有をするつもりはない、という意思表示の現れなのかも知れない。そんな風にナギサは考えた。実際は二人きりでそういう時間を取ると寝落ちしてしまうかも知れないというのが我らが社畜お嬢様ことヒトミの考えなのだがそんなことは知る由もない
「……天上ヒトミ」
ポツリと名前を呟く。ナギサの知っている天上ヒトミは、最初は違っていた。トリニティの新入生としてやってきたころの彼女は。もう少し笑っていたはずだ。セリナとももう少し仲が良かったはずだ。友達を作ろう、という気はまだ在ったはずだ……そこから少ししてから。彼女はああなった。その責任は、間違いなく私にも有る。そう考える
トリニティはその名の通り3本の中核から成り立つ学園だ。それすなわち、絶対に一枚岩になることはありえないということ。ミカやセイアとはナギサは仲がいい。でもそれぞれの分派と仲がいいとは限らない、そうなると……必ず正面衝突することが有る。それは皆が見て見ぬふりをしており、それをしていたおかげで暗黙の了解となり。今日まで続いてきた、それは歪な秩序。
些細なことだった。トリニティではいつものことだったことに、当時から無所属だったヒトミさんが巻き込まれ、それを執り成した…いや、
彼女は、淀みの極一部ではあるが、それを正してしまった。ソレがどうなるか?普通ならソレで終わりだろう…だが。此処は、トリニティは、陰謀渦巻く場所は。この一件を持ち出して過去の件を掘り起こし、時に糾弾し、時に陥れることに使った。当然ヒトミさんにも矛先が行くことになった……が
彼女は強かった。それこそ、幼馴染である
私は思い悩んだ。これは彼女一人に任せることではないのではないと。だが、ほかは違った
ミカさんは強い。だが彼女は気まぐれで、制御のしようがない。だが、ヒトミさんの場合は違う。彼女は能力が有る。それをする能力が有るなら、そこに縛り付けて無力化してしまえばいいと。その時から、私はトリニティに得も知れぬ嫌悪感を抱くようになった。これではただの人柱だと。
私が3年生になる前に、ヒトミさんと話す機会があった。彼女は酷く疲れていて、生気がなかった。生ける屍のように動き、書類を制作して、仕事を終わらせていく……時折彼女を狙う輩は、ことごとく彼女自身の手で返り討ちされていった。少なくとも、私が手を貸す……貸せるタイミングは、何処にもなかった。そんな時に会話のチャンスがあったのだ。
『…………ごきげんよう、天上ヒトミさん』
『…ごきげんようフィリウス派の方。本日はどの様なご用事でしょうか?また、私の名前を存じ上げているということは、敵対している可能性を考慮して会話させていただくことをご留意ください』
出会いの印象は、はっきり言って最悪の部類でした。光を失った瞳は、昏い深淵のようでした
『………私は、貴女と敵対するつもりはありません。ただ一つ…聞きたいことが有るだけです』
『……どうぞ』
息を整え、口にする勇気が出るまで、少しだけ時間がかかりました。それだけ、あのときのヒトミさんは恐ろしかったと思います。
『何故、貴女は今の状態のままで居るのですか?それ以上続ければ、貴女の体が持ちませんよ?』
そう問いかけると、ヒトミさんが初めて此方に視線を合わせながら、ため息混じりに答えました。
『私の体が持たなくなる前に、トリニティそのものが持ちません。私は、自分の起こした行動にケジメを付けているだけに過ぎませんわ。大義も名分もなく、ただ
そう言って、立ち去るヒトミさんを見て。私はどう声をかけるべきか、ずっと悩んでいました。労いも必要ないと言われ、誹りも必要なことをしているだけだと受け止め。手を差し伸べられることも断っている。そんな彼女に何をしてあげるべきかと。
まず、私自身がそれ相応の立場になることが先決でした。他のフィリウス派閥を蹴散らし。自分が上に上り詰めることでフィリウス派のコントロールをある程度取ること。そうするとパテル派はミカさんを上に立てることにしました。サンクトゥス分派はセイアさんが。ただセイアさんがホストとしての動けなくなったため代理として私が務めることになったのが現状です……ただ、私は、遅すぎました。ヒトミさんの心労はより深く溜まり続け、自意識を蝕む程に余裕がなくなったようでした。以前のような昏い瞳は代わりませんが、代わりにそこに有るはずのない活力がありました。あれは、精神を守るために生み出した自己防衛の結果なのかも知れない…そう思うと、今までしてきた自分の行為は、無意味だったのかもしれない。そう思うこともあります。
ティーパーティーの代表になってからは、多忙な日々が待ち受けており、ヒトミさんの心配だけをしている訳にも行かなくなったのが、私の力量の無さを証明していたと思います……そこから程なくして、ある日を境に仕事の量が減り始めました。訝しげに思って調べていると、ヒトミさんが幾分肩代わりしていてくれたようです。それを知った私は、それを辞めさせるために、彼女を呼び出しました。
あの時言ったことを忘れたのか?と、これ以上無理をすることは自殺に等しい行為であると。強めの言葉を使った後。彼女は…ヒトミさんは、いつもとは少しだけ違った雰囲気で、私にこう言いました。
『……桐藤様だけですよ、私にあの時声を掛けて心配してくださったのは。これはほんのお返しとでも受け取っていただければと…まあ、私はティーパーティーに入る気はありませんけれど』
そう言い残し、彼女はまた、すぐに自分の部屋に戻ってしまいました。その時、私は選択を間違えたのだと、理解しました。彼女は、あの時、私のことを見ていない、そう決めつけて。覚えていないだろうと。ですが、どうやら覚えていた……覚えていてしまったようでした。後悔ばかりですが、そうも言ってられず、私は事あるごとに彼女を呼び出しては、状態の確認をしていました、なるべく彼女に向かう仕事量を減らして……そんな風に仕向けると。何処からともなく仕事を持ってくる彼女に頭を悩ます日々が続きました。今も続いているのですが。
「……やはり強硬手段に訴えるしか…いえ、ですが彼女にはそこに行かせる理由がありませんね」
補習授業部。トリニティに所属しているとは言え、素行の悪い生徒が居ないわけではありません。それを強制的に管轄下に置くことでコントロールすることは可能です、ですが…天上ヒトミさんは出席日数はそろそろ危ない、というほどでギリギリではありません。成績も2年生の中でトップ、下手をすると3年生が受ける試験でも好成績を残せるほどであり、成績面や態度面での入部の線は不可能。では素行は?と聞かれれば、ティーパーティーの仕事や各所の事務処理、建前上無所属ではありますが。実際はトリニティ有数の中核でありながら、素行そのものは何の問題もなく、他校とのいざこざもなく……逆を言えば。どこにも出歩かない、学生らしからぬ生活であり。文化的生活ではない。という面では素行が悪いと言えるでしょう。
「はぁ…………」
ため息をついていると、ドタドタと足音が聞こえてきました。何方でしょうか……いえ、ティーパーティーが常駐しているこの場所にそういったことができるのはまあ一人でしょう
「ナギちゃん……!」
「どうしましたか、ミカさん」
息切れを起こしながら走ってきた、ミカさんに首を傾げてしまいます。幼馴染として。ここまで切羽詰まったような顔をしているミカさんは。あまり見たことがありません
「私に、ちょっと政治のやり方。教えてくれないかな☆!?」
「…………ロールケーキの食べ過ぎで熱でも出しましたか?」
「ナギちゃん!?!?」
私の幼馴染までおかしくなってきた気がします
なんだかこう、我らが限界社畜お嬢様ことヒトミお嬢様。ものすごい重力というか湿度向けられてそうですわよね、トリニティだけで済んで良かったですわ。これがもし他のいざこざにも首を突っ込んでたら大変なことになってましたわ。
ちなみに社畜お嬢様、現状のスペックはかなりデバフが入っていましてよ。本来のスペックであれば。1時間ほど休めばその日はほとんど休まなくても良いですし。フィジカルも今は戦車の砲台で無傷程度ですが。本来であれば、戦車の砲塔を引っこ抜いて振り回せるぐらいのフィジカルですわ
社畜お嬢様の天敵と呼べる人は、トリニティで強いてあげるのであれば。ミネ団長だと思いますわ。早々に遭遇していれば、気絶させられて括り付けられてましたわ
番外編について
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同じ作品で投稿して欲しいですわ〜!
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別作品として投稿して欲しいですわ〜〜!!
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ェ駄死もいいですわ〜〜!!!