ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ? 作:一般お嬢様
まだ見てないお方は前のお話がお試し番外編になっておりますわ〜〜!!!
夜のティーパーティーでナギサは独り考えていた。補習授業部のことである。補習授業部とは表向きこそ。退学させないようにするための救済措置……では有るものの。トリニティの内部に潜んでいる不穏分子を炙り出す………というのが目的の一つである、だが、それはあくまでも一つでしか無い。天上ヒトミがいない状況下でどれだけトリニティがまともに動けるのかを測るためだ、放課後がそちらに関わる時間が増えるということは、彼女の作業効率も必然的に下がることになる。ともすれば、おのずと彼女の重要性や彼女の功績を嫌でも理解するはず……だったのだが
「そう上手くは行きませんか」
ジプシーなどという不名誉極まりない蔑称を受けている天上ヒトミは、ろくに出席せずに補習授業部の監査役として飛ばされた。そう思う生徒が少なくはない数いることが分かってしまった、本末転倒でしかない。これでは、彼女の地位向上どころかより評判が悪くなる。だが、それでも良い。今だけはそれでも
「もう少し、後少しです。エデン条約さえ締結してしまえば……」
桐藤ナギサは天上ヒトミをエデン条約機構。ETOに入れることを考えている、ETOはエデン条約が効力を持つ限り、生半可なことでは手を出せない立ち位置になる。それこそおいそれとティーパーティー内でも。此れに手を出すということは、トリニティだけではなくゲヘナへの敵対行動にもなる。
ただ、気がかりなことも有る。先程、天上ヒトミ本人から問いかけられたのだ
本当に補習授業部を合格させる気が有るのか?と
彼女曰く1回目は模範的な問題のはずだったが、その難易度が上がっていたことが判明した。これは、私でも知らなかったことだ、そのことについては。天上ヒトミ本人も信用してくれては居る………だとするならば、考えられる理由はおおよそ3つ
1つ目は天上ヒトミを失脚させたい生徒がいる可能性、監査役として参加している以上。彼女もまた補習授業部が全員退学ともなれば、なんらかの責任を追求させられる可能性がある。そこは織り込み済みではあったが、此方に干渉するだけの力があることは想定外だった
2つ目はトリニティの内通者、或いは不穏分子が工作を仕掛けてきたか。これも、天上ヒトミが関わっている、彼女が機能不全になるまでトリニティと関わることができなくなれば。おのずと隙が生まれる、彼女が迅速かつワンマンで仕事をしてきた理由がこれだ。とことん外部からの介入を少なくすること。完全に仕事を取り上げられなかった理由が此れだ。彼女が一本化してくれているおかげでどうにかなっていたという面が無いわけではないからだ。
そして3つ目は────現ティーパーティーのホスト、及びトップの完全失脚
────お前は覚えているか、何をするべきかを
────お前は知っているはずだ、どうするべきかを
────忘れるなお前の役割を、■■の■■としての役目を
────そして、お前の■が今日まで続く■■の元凶であることを
「………此処が合宿場ですか」
寂れた合宿場につくと、身の回りの掃除から入る。どうやら補習授業部は既に掃除を開始しているようだが、そちらに関わることはまずしない。時間は有限だ、エデン条約が締結されるまでの間に片付けて置かなければならない書類が山ほどある。それに、彼女達にはもっと仲良くなって貰う必要もある。とするならば……自分が行っても意味はないだろう、そう思いながら。天上ヒトミは自分の部屋を片付けて、掃除をする
───一方その頃、補習授業部
「ヒトミさん、合宿場についたみたいですよ」
「その様ですね……此方に顔を出す気は無いようですけれど」
「不干渉なんだろう、気にするだけ無駄だろうから」
「………………」
補習授業部のヒフミ、ハナコ、アズサ、コハルはヒフミに送られた連絡でヒトミが此方に着いたことを知る、ヒフミ自身は。もう少しだけ関わり合いたいと思っているようで。アズサは不干渉ならそれがヒトミのやり方なのだろうと理解している様子だ。そしてコハルはというと………
「……ねえ、皆は
ヒトミがどう思われているかを気にしているようだった、それを問われた3人はそれぞれ驚いたような顔をしている。コハルがヒトミのことを気にしていることではなく
「コハルちゃん、ヒトミさんのことは先輩呼びなんですね?私のことは先輩として見なかったのに」
「う、うるさい!あの人は
茶化すようなハナコの言葉にコハルは食って掛かる。それは短い期間だが、ある程度の交流がある3人ですら驚くほどの激憤だった。いつものからかいをすると本気で嫌われかねない、そうハナコは判断する
「私は……その、あんまりよくわからないです。クラスも違いますし……その。どちらかというと迷惑を掛けてしまっている側かと」
消極的にヒフミが答える
「私は面識が有る、転入した当日案内してくれたのが彼女だ」
「そうなんですかアズサちゃん?」
「ああ、困ったことがあれば頼ってほしいとも」
意外な交流があったことをアズサが語る
「そうですわね……私は、関わり合いがない。というよりは避けられていますね」
「それはスクール水着で徘徊してるからでしょ!!」
ハナコがよよ…という風に言うと。コハルがソレにキレながらツッコミを入れる
「………ところで、どうしてコハルちゃんはそんな問いかけを?」
ハナコの問いに、コハルは少しだけ黙り込んでしまいながらも。口を開く
「皆がヒトミ先輩のこと。馬鹿にして避けてるんじゃないかって……」
「サボり魔……ですか。そう呼ばれているのを、何度か聞いていますね」
コハルの言葉に、ヒフミは少し悲しそうにしている。彼女自身、ブラックマーケットに行ったことでの悪評を潰してくれたり、その後のフォローをしてもらっている。なので悪くは言えないと言うか感謝はしているのだ
「……私は、彼女がジプシーと呼ばれている所を聞いたことが有る」
「じぷしー……?なにそれ、私は聞いたこと無いんだけど」
アズサがそう言うと、コハルが首を傾げる。コハルだけでなく、ヒフミも首を傾げる。ハナコは目を少し細める
「………古い言葉だ。トリニティがまだ統合される前、虐げられている学校の生徒がそう呼ばれることがあったらしい。意味合いとしては決して良いものではない。ほとんど関わっていないけれど、あれだけ仕事ができる人間が不当な扱いを受けるのは間違っている筈だ」
「それは……酷いですね、良くないと思います」
「そんな呼ばれ方してたなんて……そんなこと言われる人じゃないわ!」
アズサが不快感を隠さずに言うと、ヒフミがうめき声を上げて、コハルが怒りを隠さずに怒る。仮に意味を知っていて、もし言われたところに居合わせていたとするならば。例え相手が上級生であろうと食ってかかっただろう。お前たちは彼女にそんな事を言う権利があるのかと
「随分と、ヒトミさんに肩入れしてるみたいですけど……理由があるんですか?コハルちゃん」
ヒフミの問いかけに、ややあってコハルが口を開く
「ヒトミ先輩には、助けてもらったから」
「ヒトミさんに……?」
「……うん」
ハナコの問いかけに、コハルは素直に頷きながら。言葉を続ける
「正義実現委員会で、ちょっとミスしちゃって……ティーパーティーからの突き上げが合ったんだけれど。それに割って入って。説き伏せてくれたりとか。イチカ先輩が、車両を取りに行ったんだけど。それの輸送中に襲われてボロボロにしちゃったんだけど。それを不問にするようにって掛け合って、当然予算とか。その辺り削られそうになったんだけれど。色々と手を回してくれたりとか………あ、あとは。ヒトミ先輩は覚えてないかもしれないけど。私がその……陰口叩かれてるところに、多分だけど偶然通りかかって。辞めさせてくれたの。だから…か、感謝してるし。サボり魔なんじゃないし、その……‥じぷしー?なんて呼ばれ方するような人じゃないの!!皆も言ったら怒るからね!!」
途中途中しどろもどろになりながらも、コハルがそう言うと。3人はそんなコトする訳がないと言うような反応すると、コハルはほっと一安心したようだ。どうやらそれもあって攻撃的になっていたようで、その後は普通に会話できるようになっている。それぞれが掃除の持ち場に向かう中
「なるほどなるほど…………」
浦和ハナコは、一人笑みを浮かべていた
「…………ふふ」
ただ、その笑みは失望から来る笑みだった
皆さんが気になっていたであろうコハル様からの限界社畜お嬢様への評価ですが、相応に高いですわよ。イチカ様のあれとか、剣先様からの評価とかも知っていますし。彼女自身、助けられたことが有るようですね。限界社畜お嬢様が気付いているかは不明ですけれど
そして何も知らなかった浦和ハナコ様ですわ〜〜〜〜!!!!!
……でもおかしいとは思いませんこと?どうしてハナコ様は知らなくてヒフミさんが少しは知っていたのでしょうか?なら何故ナギサ様がティーパーティーのお手伝いをハナコ様にもしてほしいと言ったのでしょうか?『関わり合いがほぼ無いのに』
番外編について
-
同じ作品で投稿して欲しいですわ〜!
-
別作品として投稿して欲しいですわ〜〜!!
-
ェ駄死もいいですわ〜〜!!!