ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ?   作:一般お嬢様

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どんどん行きますわよ〜〜〜!!勧めないと番外編書けないんですわ!!


日常は脆く、故にこそ尊い

───夢を見た。電車に揺られてどこかに行く夢。キヴォトスに来た時にも見た夢だ。ガタンゴトン……ガタンゴトン…ゆっくりと、誰もいない車内で一人揺られる。いつもならあの少女が居るはずだが、その姿はなかった…いつもとは違う雰囲気を感じる。

 

ふと、外を眺めると、いつもの列車の風景とは違う。海を渡っているような景色ではなく。まるで天国にいざなわれるような、雲を突き抜けていくような。そんな景色だ。

 

『……ほう、繋がりましたか』

 

不意に声がして。そちらを見ると……トリニティの生徒のような。そうではないような、そんな雰囲気を感じる生徒がそこには居た。

 

『なるほど、箱を触媒にしての偶然の接触。此方も意図しないタイミングで』

 

「”君は……?”」

 

荘厳な天使とも言える羽が付いているその生徒?が何かを考えている所に声をかけてみる。ただ、相手には聞こえてはいない様子だった。首をかしげていると、視線が此方に向く

 

『……あぁ、貴方では。まだ私に干渉することは不可能ですよ、外界からの来訪者』

 

ぞわ……っ。夢の中のはずなのに、強烈な悪寒が走る。まるで心臓を握られたように、魂そのものが見透かされているような。そんな感覚だ、そんな事を思っている此方のことなどお構いなしに天使は言葉を続ける

 

『トリニティに干渉するということは。キヴォトスに根付く過去の因縁と相まみえるということ、■■■■とはまるで事情が異なる。覚悟の有無に関わらず、干渉した以上。逃れることは出来ない、足掻くなり傍観するなり。自由だ』

 

直ぐに意識が朦朧とし始め、抵抗もすることを許されず。遠のいていく、此方を見る天使は最後に一言だけ、こう言い残した。

 

『───大人のカード、あれは所詮()()()。故に───』

 

──────あれに縋っているようであれば。偽りの歴史となる、努努忘れるな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補習授業部の面々は。初日ということも有り、大掃除で疲れた……というよりは。プール掃除で体力を使ってしまったらしいですわ。本来であればお小言を言うべきなのでしょうけど。学生はただ勉強しているだけでは感性を養えないと思うので、ヨシとしましょう。そうこうしていると。もう夕暮れをすぎて夜が更けてきました

 

「先生には連絡を入れるとしましょうか」

 

業務用のスマホで先生宛に補習授業部の方へあまり夜更かしをしないこと。敷地内から出ないことを徹底させること。気を引き締めて試験に望むこと。その他も含めて送った後、作業に取り掛かる……と思ったのですが。私も少し気が散ってしまっています。

 

「………少し、散歩でもしましょうか」

 

誰にも気にすること無く過ごすのは久しぶりだ。そんな事を思っていると…とロビーに誰かがいるのを見つける

 

「……アズサさんですの?」

 

「む……ヒトミか」

 

ロビーで一人制服に着替えているアズサさんを見つけましたわ、どうしてこんな所に居るのでしょう。まあ、あの中だと少し眠れなさそうというのは分からなくもないのですけれどね。ハナコさんが特に

 

「……眠れませんか?」

 

「慣れないところだと…な、少し」

 

「そうですの……では、此方へ」

 

「?」

 

首を傾げるアズサさんをソファーに招くと、そのまま自分の膝上に頭を乗せさせてしばらくゆっくりと頭を撫でていく。そうすれば驚いたようにしつつも、抜け出すに抜け出せないのか困り顔になっている。

 

「ええと……その」

 

「……アズサさん」

 

「……何?」

 

「自分の道は自分で決めなさい」

 

「……………」

 

伝えるべきことは伝えた。あとはどうするかは貴女次第ですわアズサさん、私が今現段階で関われるのは此処までですの。すみませんわ……そう思いつつ、その場を後にする。アズサはヒトミに言われたことを考えていた、一晩開けるまでずっと。

 

 

──翌日は特に特筆するべきことはなかった、ただひたすら作業をして、準備を整える。手遅れにならないように

 

 

 

 

 

──翌々日

 

「やっほーヒトミちゃん☆」

 

「お久しぶりです聖園様」

 

「ぶーぶー……相変わらずつれないなぁ」

 

いきなりやってきた聖園様に素っ気なく返すとぶーたれましたわ、忙しいはずなんですからさっさと仕事に戻るか休むかの二択にしてくださいませ。個人的には、後者をオススメしますわ

 

「聖園様、疲れているようですし」

 

「え?なんで?」

 

「何時もの聖園様であれば、もう少し…いえ、かなり引っ張ってからぶーたれると思いますので」

 

そう、いつもならもっとウザ絡みしてくるはずですもの。それがないということは、疲れているか。心理的な余裕がないかのどちらか。或いは両方だと思いますわね、

 

「そ。そう?ヒトミちゃん。もしかして私のこと思いの外見てくれてるのかな☆」

 

「まあ、はい。それなりには」

 

「……わーお」

 

茶化すような口調で問いかけられると。普通に肯定しますわ、こういう風に返すと。この手の悪戯好きはそこで止まりますので。……なんで恥ずかしそうにしてるのかは全く持って不明ですけれど。

 

「……それで、どういった御用でしょうか?」

 

「えー?ヒトミちゃんがどうしてるかなぁ……?って」

 

「大方、先生に何か伝えに来たのでは?」

 

「もー………そういうところは、可愛くないな」

 

さっそく本題に入ると、ぶーたれてしまいましたわ、あた。聖園様、前置き始めると長いので、やらせないのが一番ですわ。そういうのは幼馴染であナギサ様にでもしてくださいまし

 

「……補習授業部のこととか、ね」

 

「あぁ………まあ、理由が理由ですからね」

 

「ヒトミちゃん、知ってるの?」

 

「ナギサ様に合宿前日に伝えられましたわ」

 

補習授業部は疑わしい生徒を集めて、いざという時に破棄できるようにするとのこと。まあ、理由は分からなくもないのですけれどね。ハナコさんは色んな意味で厄ネタではありますし、アズサさんは編入するタイミングがタイミングでしたし。ヒフミさんはブラックマーケットに入ってる時点でアウトですわ。コハルさんは……人質でしょうか。問題を起こすような生徒では有りませんでしたし

 

「ふーんそっか……じゃあ「トリニティの裏切り者」については?」

 

「それは初耳ですわね………ふむ」

 

疑わしい、というのは外部とのいざこざをする生徒というのでナギサ様に教えられていた私は。聖園様の言葉に少し考えてしまいますわ。裏切り者……トリニティを転覆させられるという意味では。まあハナコさんでしょうね、色々なところから勧誘されていましたし……今の彼女はよく分かりませんけれども。

 

………そういう意味であれば……なるほど。ナギサ様が私を此処においたのは。裏切り者を見つけ出せ、ということなのかもしれませんわね。ですがそれを伝えてなかったとなると……なるほど、私も疑われているというわけですね

 

「……ヒトミちゃんのことは。疑ってないと思うよ?」

 

私が黙りこくったのを見て、聖園様がそう言ってきました。まあ、付き合いがないわけではないので。自分がどういう立ち位置に居るかはある程度把握していますわ。ですが、無いとは言い切れませんわね。仮にもフィリウスのトップ、派閥の意向次第では十分にありえますわね

 

「まあ、そこは先生とか私達に任せるといいよ☆」

 

「期待せずに備えておきますわ」

 

「ヒトミちゃん酷ーい!!もう少し、期待してくれてもいいじゃんね?……なんてことは置いておいて。ヒトミちゃん。ヒトミちゃんこそ休んでないんじゃない?私達の目もないんだし」

 

そう聖園様に迫られると目をそらしながら足早に自室に戻ろうとすると、首根っこ掴まれましたわ。いたい、痛いですわよ聖園様。苦しいですわ

 

「……ちょぉーっとお話、しよっか☆」

 

もしかしたら、ちょっと不味いことになったのかもしれませんわね

 

 

 

 

 




限界社畜お嬢様。最初こそナギサ様の方を信用していたようですけれど、最近は聖園様のことの方を信用し始めているのかもしれませんわね

番外編について

  • 同じ作品で投稿して欲しいですわ〜!
  • 別作品として投稿して欲しいですわ〜〜!!
  • ェ駄死もいいですわ〜〜!!!
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