ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ? 作:一般お嬢様
あとちょっと並べ替えましたわ
「……旅行ですか?」
「そう、旅行」
ヒナさんから電話があり、何時もの屋台……だったお店でラーメンをすすりながら3人で旅行に行かないか?というお話がありました。
「近頃は疲労が貯まる一方ですから、少しは息抜きをしないと…お二方が働き詰め過ぎるのもありますが」
カンナの言葉にヒトミとヒナは目をそらす、社畜度合いとしてはカンナはまだまだ軽症な方らしい。カンナは誰かに愚痴るのだがヒナは愚痴るは相手はいるけど愚痴ることは無い…というか相手がいないという理由でしなかった。ヒトミに至っては愚痴らしい愚痴すら感じなかったそうだ。だって仕事だから……
「だけど、行くタイミングある?主にヒトミの」
「それは……分かりませんわね。基本休みは有りませんし」
「…………」
ヒナに話を振られるとヒトミは視線をそらす。その後じとーっとした視線がヒナから発せられるのでより視線をそらす。そんなコントをしてると……
「へい、ラーメンお待ち!」
「ありがとうございますわ…すみません。お手数掛けてしまって」
ヒトミの前にもラーメンが出てくる。とは言っても二人が食べてるラーメンとは別物では有る。ヒトミが自分が食べ始めるのも食べるのも遅いことに罪悪感を抱いていることを店主は見抜いており、色々と試行錯誤を繰り返しながら、ヒトミ用にすぐに食べられるものを作ってくれていたのである
「気にしなさんな気にしなさんな。お嬢ちゃんのお陰でこうしてまた店を構えられたんだしよ!」
ちなみに店の名前は皆さんご存知のあのラーメン屋、柴関ラーメンである。とある連中にunWelcomeschoolされて吹き飛んだのだが。屋台として復活したのはご存知では有るだろう…その後、ちょくちょくやってきたヒトミにそれをポロッと話したことが全ての始まりである
限界社畜お嬢様は激怒した、かの悪徳商法会社を潰さねばならないと。限界社畜お嬢様はラーメンの良し悪しが分からぬ、ひたすら仕事をして生きていた。だが、人一倍仕事に命をかける情熱と、契約の不備には敏感であった。
その後、柴大将に事情を聞いた。立ち退きに関しては本来正式な手続きを踏まなくてはいけない。その辺りの工程を全て吹っ飛ばしていることに気付いた限界社畜お嬢様。アビドス自治区での横暴が既に連邦生徒会に伝わってることを知ったので手加減する必要はなかったのである。とことん契約書に未記載のことを突っついてボロを出していき、統括していた担当者だけではなく本部に対しても監督不行き届きを叩きつけた。勿論我々は何も知らないと言われたがそこで手を緩めることはせず。諸々の損害補填などを直ぐに算出して叩きつけた。勿論本部は渋った
そこで限界社畜お嬢様の怒りは有頂天に達した。限界社畜お嬢様、限界社畜ではあるがお嬢様である。ちなみに物凄いお嬢様である、具体的に言うと
とするならば何をするか。そう、カイザーコーポレーションの締め出しである。やられたら数億倍にしてやり返す主義でも有るため、徹底的に締め出した。そしてトリカスの性質も利用した。カイザーコーポレーションが良からぬことをトリニティでなんかやろうとしてるらしい、アビドスと同じことをしようとしてるようだと。そこからは語るに及ばず、トリカスは舐められることが大嫌いなので勝手にカイザーコーポレーションの株価やらなにやらを叩き落していったのであった。なので本来のカイザーコーポレーションの権力は既に無いのである、金持ち舐めんなよ。と言うやつなのだ
そんなこんなで同じ場所に柴関ラーメンが復活したのである、その後アビドス対策委員会のとある猫がめちゃくちゃ号泣していたのは別の話
そんな事をしたので柴大将からのせめてもの恩返しなのだが、限界社畜お嬢様的には。別に自分が気に入らなくてやっただけだから、と居心地が悪そうだ
「お嬢ちゃん、休める時は休むのも大事だぞ?」
「入院した大将に言われると説得力がありますわね」
はっはっはと呵々大笑しながら片付けをしに裏へと行く、3人で来る時は大体裏に行って話しやすくしてくれるのだ。さすが気の利くワンコ…もとい大将である
「で、行く?というか行くからね?」
「ヒナさん、近い。近いですわ」
もはや有無を言わせぬ雰囲気で迫るヒナにヒトミがラーメンを啜るのを辞めて顔を引きつらせる。段々と遠慮が無くなってきたヒナにヒトミがカンナに助けを求めるような視線を送ると……
「私の休みは皆さんに合わせますよ」
バッサリと切り捨てられた、助けは来なかった!何てことを思いつつヒトミは何時になるか分からないけれど…というような事を言いつつ行くことになったのである
そしてそれはすぐに来たのだ。ナギサから
『そろそろ休まないと監視を付けますよ(意訳)』
と言われ、ミカからは
『休むつもりがないなら相部屋にするよ(意訳)』
と言われたのである。どっちも絶対に嫌だった限界社畜お嬢様は休むことにした。なのでさっそく二人に連絡を入れるとその二人も部下にそういう事を言われたらしいのだ、やはり社畜である。
そして、3人が向かった場所は……そう、レッドウィンターにあるとある温泉施設である、廃館寸前だったらしく人は殆どおらず。人目を避けて泊まるには最適だったようだ。
「大人2名、子供1名のご宿泊で宜しいでしょうか?」
等という悲しい出来事が受付であった、当然大人2名がカンナとヒトミであり、子供1名がヒナである。不貞腐れて帰ろうとするのを必死に止める二人はソレだけで疲れたような感覚に襲われつつ、残りの二人も自分が学生に見えないスレっぷりであることを突きつけられてよりダメージを受けたのはまた別のお話である
旅館に止まってる最中のことは書くか書かないかは気分ですわ