ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ? 作:一般お嬢様
「………案の定、来ましたわね」
ティーパーティーから届いた試験範囲の内容変更を伝える紙を見る。これはやはりティーパーティーと敵対することは確実になるだろう。そうなると……今後の私の立場もつらくなる。という訳では有りませんのよ。単に前と同じ状況に戻るだけですわ。そうなるだけなら、別に安いものですけれどね
「それにしてもまあ……90点ですか」
やり方が少し気に食わなかったので内容自体は伝えては居ないはず。となれば……何処からから情報を入手した可能性もありますわね。個人的には、あの停電。怪しいですわね、確かに外は豪雨でしたけれど……中に元々潜んでいたのであれば。抜くのも容易いかもしれませんわね。
ですが、想定が甘いですわね
「さて、皆様の所に行くとしましょうか」
──────補習授業部の面々が集まっている場所に行けば。ざわついていた、おそらくテストの範囲が増えたこと。あとは点数が90点に引き上げられたことについてあれこれ言い合ってるのかもしれませんわね。
「皆様、掲示版の内容はご確認されましたか?」
「はいっ、ヒトミさんの言う通りになってしまいましたぁ……」
ヒフミさんの残念そうな声が聞こえてくる。ナギサ様をある程度信用したい気持ちも無くはなかったのでしょうけれど。これは流石に信用するには無理というものですわね。
「試験範囲が三倍、そして試験会場はトリニティではなくゲヘナ……前者はこの際まあ良いとしても後者は唐突すぎますわね。相変わらず蹴落とすことに余念がないですこと。……して、先生。例の件はご説明を?」
「”うん、1からしておいたよ”」
「左様ですか」
ため息混じりに話をしつつ、先生に問いかけると。どうやら退学云々の話はコハルさんとアズサさんには話していなかったようですわね。まあ、その二人は色々と動きがおかしくなりそうですから言わないほうが良かったのは事実でしょう
「ゲヘナでの試験。これは少々難儀ですわね……」
「ですが、前者は想定の範囲内……というよりは。
ハナコさんの言葉にそう返す。てっきり、ティーパーティーのやることですので《学年の全範囲》。なんてことをするかもしれないという想定で1日みっちりと勉強しましたの、先生も優秀ではありますがトリニティの問題の出題傾向などは流石に把握しておりませんでしたので。ざっくりとですけれど作り上げましたの
その結果はと言うと
ヒフミさん95点
ハナコさん100点
コハルさん93点
アズサさん91点
「”皆90点を超えているから、少しは安心できるね”」
「試験範囲が想定よりも大幅に狭まっているので。やろうと思えば全員100点を取ることもさほど難しくは有りませんわ……そう、しっかりテストを受けられれば。という前提ですけれど」
その理由は、開始時刻に有る。まさかの深夜3時ですのよ。頭イカれてますわね、集中力が落ちる所を狙ったのでしょうけれど。その辺りも対策済みですわ、皆様には夕方より仮眠を取っていただいているので………問題はゲヘナへの侵入ですけれど。その辺りも抜かりは有りませんのよ
「さて、行きましょうか皆様」
───ゲヘナ自治区にて
「なんと言いますか……その、静かですね?」
「ええ、ゲヘナの噂とはだいぶ違うと思います」
ヒフミさんとハナコさんの言葉を聞きながら、堂々と歩く。まあ、大丈夫ですわよ。このあたりでの戦闘はまずないでしょうし。まあ来たとしても
「あぁ?トリニティの学生……ヒッ!!」
不良ぐらいなら、威圧だけで追い返すことが出来ますので。1年前のあの出来事、実は内部だけではなく外部にも伝わっているようでして。戦車を蹴り飛ばす危ない輩がトリニティにいるということでなんだか勝手に逃げられますのよ。そのあたりは思うところが無かったわけでは有りませんけれど。
「”み、皆ヒトミを見て逃げていくね……”」
「これでも元々は武闘派ですので」
先生が顔を引きつらせながらそうおっしゃるのでそう返しておきますわ。ですので、あまり怒らせないでほしいですわね、いえ。私自身激しい怒りを感じたことは生まれてこの方1度しか有りませんけれど
「……ね、ねえ。検問有るんだけれど……!?」
コハルさんがそう震えながら言うのを聞きつつ、真正面から突入することにしますわ。ハナコさんの正気かお前みたいな横顔がちらっと見えましたが。正気なので大丈夫ですわよ?
「止まれ!お前……トリニティの生徒だな!」
「ええ、そうですわね。トリニティの生徒ですわ」
どうやら風紀委員会が検問を取り仕切っているようですわね、打ち合わせ道理ですわ…それにしては。随分と静かになってしまっていますけれど……というか、向こうで爆発が起きていますわね。争いでしょうか
「ゲヘナに何を……そっちのは正義実現委員会か?」
まじまじと此方を見てくる風紀委員会の方々の視線がコハルさんに集中すると後ろが慌ただしくなりましたわね。まあ焦る気持ちも分からなくもないですけれど。
「ま、不味いですよヒトミさん!?」
「此処は強硬「そうか、いい。入れ」………ん?」
アズサさんが強行突入する前にお許しが出ましたわね、危なかったですわ、間に合わなくなるところでしたから。一安心ですのよ
「入れと言っている。それとも……別の1件でのことでゲヘナに入ろうとしているんじゃないだろうな?」
「いえ、合っていますわ。
そう言って渡したのは先日の美食研究会の破壊活動によるものの損害の話し合いの打ち合わせの書類。現場に居たメンバーとティーパーティー代理としての記載。そして風紀委員会のヒナさんとの打ち合わせの明記がされているものですわ、対策。というのはこのことですわね、先日お会いした際。こんなこともあろうかと用意していただいたのですわ、ご足労かけてすみませんわね本当に。本来ならトップ同士の話し合いが必須なのですけれど。今は忙しいの一言で解決しましたわ
「……確認した。ヒナ委員長の判子もある、通って良い……が、生憎と今は別件で忙しい」
「と、言いますと?」
風紀委員会の方がため息をつきながらそう言うので、問いかけてみると。もう一人の風紀委員会の方と視線を合わせて頷かれましたわ。どうやら話して良いのかの確認でしたわね
「温泉開発部があちこちで破壊活動をな………」
「あぁ………あの、トリニティにも何度か来たことが有りましたわね」
「す、すまない………」
胃痛を堪えているような風紀委員会の方にそう相槌を打つと。余計にダメージを負わせることになってしまいましたわ、申し訳有りませんわね…………
「………だから。道中の安全は確保してやることは出来ない」
「仕方がありませんわね……ところでヒナ委員長は?」
「ヒナ委員長も駆り出されている、合流は現地になりそうとのことだ……では、通ってくれ」
そう言われつつ、すんなりと入ることが出来ましたけれど……となると。脚が欲しくなりますわね。こういう場合は逃走劇になりやすいので。どうしたものでしょうか
「…………?」
後ろから何やら音が聞こえますわね。これは……車両の音?
「おい、とまれ……ああ、給食部か。通っていいぞ……いや、止まらなくて良いぞ?」
背後から困惑するような声を聞いて振り返ると
「ヒトミさん、こんばんわ!」
「あぁ……フウカさんですか。こんばんわ、夜分遅くにご苦労さまですわ」
てててててと此方に駆け寄ってきたのは先日人質として扱われていたフウカさんですわね。でもどうしてこんな時間に?夜中は危ないですわよ。もっと明るい時間に外出することをオススメしますわ
「なんだ、知り合いなのか?」
「ええ、先日の美食研究会の………」
「あぁ…………」
風紀委員会の方に問いかけられて答えれば、遠い目をしましたわね。もしかして苦労されている方なのかもしれませんわ、若干疲れているような気配もしますし
「ヒトミさんこそ、どうしてゲヘナへ?危ないですよ?」
「ちょっと色々と事情が……美食研究会のあれこれで」
「あぁ…………」
此方も遠い目、というよりはやさぐれた目をされましたわね。ええ、多分かなり苦労をかけられているのでしょうね。その辺りは察するに余りあるかと思いますわ
「……所で、どうして検問を?」
「それは───」
風紀委員会とフウカさんが話し合われていますわね。あまりお邪魔するのも悪いですし、それに私達も動かなければ間に合いませんわ。さて、どうしたものでしょうか…………
「あの、ヒトミさん」
「はい?」
なんとなしに考えていると、いつの間にかフウカさんが此方の顔を覗き込んでいましたわ、すみません。少々考え込んでしまっていましたわ。
「乗っていきますか?車に」
………天使の登場でしょうか?
さあ、次はお待ちかねの試験ですわ〜〜〜!!!一体どうなるのでしょう
番外編について
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同じ作品で投稿して欲しいですわ〜!
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別作品として投稿して欲しいですわ〜〜!!
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ェ駄死もいいですわ〜〜!!!