ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ?   作:一般お嬢様

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ものすごくお久しぶりですわー……色々とあってようやく、よーーーやくふっきできましたわ……


戦う理由は?

「はぁ……疲れる…」

 

本格的にエデン条約締結へと、動きが加速していく。…とは言うけれども、本当にエデン条約なんてものを締結させる意味が有るのか。それが、未だによくわからない。だって、トリニティとゲヘナが仲良くすることなんて───いや、それ以前の話。今のトリニティに、そんな余裕は無い。そういうことをしてる暇が有るなら、内部をどうにかしたほうがいいと思うんだけど…

 

まあ、そんなのは一般生徒には関係ないことだし。同じパテル派の子たちは、ゲヘナと同盟なんてのは嫌みたい。気持ちはわからなくもないけれども、ゲヘナからしても。同盟なんてのは端から考えてないとは思う。

 

ナギちゃんは、割りとやる気……なのかはちょっとわかんないかも。どっちかと言うと、ETOの締結のほうが興味有るみたいかも。どっちもセットみたいなものだけれども

 

「………ヒトミちゃん、大丈夫かな」

 

補習授業部の方に、ついていくことになって数日。此れと言って私達の方に連絡もないし。定期報告以外に報告もほとんど無い、いや。報告するようなことも無いかもしれないし。そもそも、報告は義務じゃないけれど。

 

「あー…うー……」

 

ベッドの上で、足をジタバタさせてしまう。分かってる、分かってる。これは、ヒトミちゃんに会いたくて私がただただもっともらしい言葉を探しているだけ。普通に会えばいいだけっていうのは有るんだけれど、なんとなく、会いに行けないようなそんな気がしただけ。

 

理由は?と言われたら、どうやら補習授業部の試験に対して不正をしていたらしいのがティーパーティーの中に居たらしい。それも私の派閥…じゃなくてナギちゃんの派閥から追い出された生徒。前にヒトミちゃんのことを悪く言ってた子たちだ。ナギちゃんには内緒で()()してきた。これでもう何もしなくなればいいけど、そうは行かないだろうっていうのが想像に難くない。

 

そういう負い目もなかったりしなくもないことも無いんだけれどー……

 

「……でも、うじうじしてても始まらないよね。会いに行っちゃおうか」

 

うん、うじうじしてるのは私らしく無いから。はやく行っちゃおー…ついでに「シャーレの先生」っていうのも確認しておかないとね

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

「うーん………うーーん………」

 

シャーレの先生とお話してみた。なんというかこう……普通?いや、普通なのが当たり前なんだけれども。私達と違うところも多いんだけれども、なんというか……

 

「自覚、足りてるのかなぁ……」

 

そう、気になったのは自覚だ。シャーレの権限の強さは私達もよく知ってる、()()連邦生徒会長が後任としてよこしてきたんだから。色眼鏡で見られることも多くはないっていうのはあると思うんだけれども

 

ちょっと調べてみたら、ヒフミ()()()が起こしたブラックマーケットのしでかしについて関わっていたらしいし。そこでアビドスのいざこざに関わってきたっていうのを掴んだときはちょっとクラっときた。どうして他の自治区に首突っ込むんだろうねー……

 

 

なお申請されて許可したのはナギちゃんだった。どういうこと?と思ったんだけれど、多分ナギちゃんのことだから、首輪をつけるというよりは。一つ貸しを作っておく、という感じなんだろうね。

 

「これは………どうしよっかなぁ」

 

ある意味では、先生は()()()()()()。生徒を信用してる、と言えば聞こえは良いんだろうけれども。逆に言えば騙しやすい、この騙すっていうのも、嘘は言わないこと、本当のことを言わないことを心がければそうでもない。交渉の基本、嘘に本当のことを混ぜてそれっぽく見せていくことが大切

 

「……やめやめ、今はヒトミちゃんに会いに行こーっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………で、この有り様?」

 

「いえ、その…………」

 

ヒトミちゃんにいつも通り絡んだつもりだったけれども、疲れてることをすぐに把握された。この子、人の仕草とかにはすごく聡いんだよね。それはすごく、うん、良いと思う。そこを活かせないのはどうかと思うけれども。そこから、トリニティの裏切り者についての話をしてみた。まあ、これについては。一つじゃない

 

一つは私のこと。色々とやってる都合上、こう言われても仕方がない…。そう、アリウスをこの際に併合してしまおうというのを進めているのだから。

 

アリウスについて、私としては、あまりどうこう思っては居ない。むしろ、それどころか今のアリウスの状況はよく思っていない。理由?そんなものは決まってる、彼女達もトリニティの一部であるべきだったからだ。

 

エデン条約、それは紛争続きだったこの一帯を全てをまとめるために決めたものだったはず。だというのに、アリウスがちょっと事情が違うからってそれを排除するのはどうなんだろう?っていや、教義としては。私達と相容れないところもあると思う。

 

ただ、教えが違おうと。主を重んじる心には違いはなかったんじゃないか?って

 

分かってる、これも多分良くないことだって言われると思う。だから、それでもやろうって思ったんだ。

 

もう一つは……多分、私達の中にいる、色々と邪魔してくる人達。それも込みで、何もかも。一回壊さないと思うんだ

 

そう、何もかも。全て

 

……最近、考え方が過激になってきてる感じがする。なんというか、こう。私の元々の考え方とは少し違うような。そんな感覚、だけれども。これはきっと、私が見てこようとしなかったもの…ううん、知らなかったことを直視してきたからだと思うから。多分、きっと。

 

そんなことを思いながら、ヒトミちゃんが箱詰め状態だったことについて色々とお説教をする。この子やっぱり、誰かが見てないとすぐに仕事詰めて倒れちゃうんじゃないかって思う。気をつけないと

 

…その後、アズサちゃんがやってきて。ヒトミちゃんの過去の武勇伝(?)についてちょっと話してくれた。いやほんとにそのなりでパワータイプなの?????凄くびっくりしちゃった

 

そうして、アズサちゃんと会話してると。それが原因で今の状態に陥っちゃったって教えてくれた。………本当に、今更なんだけど。今更なのは分かってるんだけど…もっと、ちゃんとしてれば……。

 

…やめやめ、もう戻らないんだから。考えない考えない

 

そう思いながら、自分の部屋に帰っていく。

 

 

 

────そうして、第二試験が始まる。場所はトリニティではなくゲヘナ。どうしてゲヘナで?ナギちゃんが何かやったの?いや、多分ナギちゃんじゃないよね……うん……多分。ナギちゃんじゃないと思う。そう思いたいだけだとは思うけれど、違うと思う。

 

………どうやっても、邪魔したい人が居るらしいね。……いっその事、この騒ぎを乗っ取ってみようかな…?それがきっと、物事をスムーズに運ぶために必要なことかもしれないから。怒られちゃうかもしれないけれど…多分、きっと。そうして居ると。結果がティーパーティー宛に届く………

 

「…………そっかそっか、そうするんだ」

 

通知を受け取って、報告書を思わず握りつぶしてしまう……結果は、試験会場爆破による試験そのものの破棄。

 

「はー………………っ!!」

 

駄目、まだ。その時じゃない、そう思いながら、深呼吸をして。握られた自分の銃をなんとか手放す……本当に、嫌になってくる。パテル派も大概ではあるけれども、フィリウス派も相当、中身が駄目になってるらしい……

 

「………ナギちゃん、大丈夫かな」

 

そう、フィリウス派の一部の過激派が今回のことを仕組んだらしい。なんなら、第一次試験ですら妨害を入れてきたんじゃないかって思ってる。パテル派の方は、既に内々でそういう生徒には()()()()()()()。少なくとも、このエデン条約のゴタゴタが終わるまでは、どうしようもないから。

 

「……………………」

 

そう思いながら、報告書の続きを見る。ヒトミちゃんの動向である。ゲヘナの生徒と協力して戦ったらしい。それなりに動けていたらしく、そこまで悪印象というわけでもなかったようで………妨害を見越して居たのか。ちゃんと事前に申し入れを絡めて滞りなく行けたらしいってのは幸いだったかな

 

「……………………」

 

まあ、そもそもとしてゲヘナの方でやることが間違っていると思うんだけれども。それはそれとして、一応エデン条約なんてものを結ぼうとしてるんだから、共闘とかはやっておくフリをするのは大事だとは思うんだけど

 

気に入らない……

 

そう、気に入らない。別に、ゲヘナの生徒が気に入らないのはトリニティ生徒であれば。それも上であれば有るほどそうなってしまうことは分かっている、理解してる。ちゃんと、理解してる……頭では、思考回路としては。ちゃんと、把握してる

 

気に入らない……!!

 

それでも、ああ。それでも…感情の方は、どうしようもない。こればっかりは、いくら成長してきてるって言っても。最近まで()()()だった私には、抑えることはどうしても我慢できない。ナギちゃんやヒトミちゃんみたいには、上手くできてない。やれて、ない……っ!!

 

ああ、気に入らない……!!

 

ゲヘナの生徒のほうが、まだ理知的なことに!!

 

トリニティが、どうしようもないと思われるほど腐敗してることに!!

 

トリニティ(私達)ゲヘナ(あいつら)よりも。邪悪で!陰湿で!!手の施しようがないほど!救いようがないほど!!堕ちているという事に!!!

 

どうして………どうして……!!

 

あんな風に、共に過ごすことが出来ないのか…!!なんで、人を見下さないと。自分よりも劣ってると言わないと。まともに過ごせないのか!!

 

なんで…っ!なん、で………

 

「……あの子(ヒトミちゃん)が、自然体で。過ごせないの……酷いよ。そんなの」

 

そんなことを思いながら、私は眠りにつく………

 

 

 

……やはり、やるしか無い

 

……手を汚すことを、恐れるな

 

……力は、与えてやろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────気がついたら、朝になってた。もう、ああだこうだ考えて泣くのはやめよう……次の試験の会場は私が抑えておく方向に持っていく。どうせ、ナギちゃんじゃないフィリウス派が乗ってくるはずだから。絶対にそうなる、今のうちに…アリウスの方にも連絡を入れておかないと。時間がない、やれること、全部やろう

 

決戦は次の第三次試験。そこで、全部決める、全部葬り去る、私ごとになっちゃうかもしれないけれど。多分、きっと…代償を払うには、遅すぎたと思うから。

 

そして……決戦当日になった。時間は正直足りない、どうやっても。準備不足、それでも。今やるしか無いから…

 

「───手筈通りで構わないか、聖園ミカ」

 

「はーい☆それで全然大丈夫だよー☆」

 

不意に、思考が途切れる。アリウススクワッドではない、ただのまとめ役の言葉にそう返す。嘘だ、全然大丈夫じゃない。正直に言うと、もっともっと準備を整えるべきだった、それもこれも。私が動くのが遅すぎたせい

 

「………ふん。では、行くぞ!!」

 

掛け声を上げて、トリニティへと入っていくアリウスを眺めながら。自分も歩みを進める……決戦の場所へと。

 

 

 

「さしずめ黒幕登場☆……なーんてね、こういうのはヒトミちゃん面倒くさがるよね絶対」

 

そう言いながら、体育館へと入る。驚いている補習授業部と先生。そして───特に動じていないヒトミちゃん。ヒトミちゃんから見ると、私ってこういうことするって思われてたのかな。ちょっとショックだけど……うん。当たっちゃったからしょうがないよね

 

…なんでこんな事したのか?どうしてなのか?そんなの、決まってるじゃん…

 

「心の底からトリニティなんて滅んじゃえって思ってるからだよ☆」

 

 

 

 




もう暫く、聖園様の独白が続きますの。申し訳ございませんわ〜……

番外編について

  • 同じ作品で投稿して欲しいですわ〜!
  • 別作品として投稿して欲しいですわ〜〜!!
  • ェ駄死もいいですわ〜〜!!!
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