ノブリス・オブリージュ?なんですのそれ? 作:一般お嬢様
もう我慢できませんわ!!!!!!!
日常書きますわ!!!!手始めにロールケーキ作る話ですわ!!!!!!!!!
まだ本編ミてない方はそっちを先に見てから接種することをおすすめしますわ!!!!!!!
※今回の注意事項
この話のナギサ様はポンコツ味が強めと言うか、絆ストーリー等のナギサ様に近いような感じですわ。雰囲気としてはグルストみたいなものですわ
とある昼下がりのことである
「ロールケーキが食べたいです」
「いきなりどうしましたの?とうとう壊れましたの?」
「そうかもしれませんね」
ナギサ様が仕事の最中にも関わらず、変なことを言い出しましたわ。ツッコミを入れてみたのですが肯定されましたわ。これダメなパターンですわね、こうなったナギサ様は最初に言ったことをやらない限りずっとこの調子なのですわ、子供でしょうか。子供でしたわ
「ではお茶会にロールケーキにしましょうか」
「ではヒトミさんが作ってください」
「はい?」
「作ってください」
お茶会にしようかと思ったら何を思ったのかそんな事を言いだしましたわ。どうしましたのいきなり、というかまだ買ってきてあるロールケーキ有るんですわよ?消費期限というものがございますので……ちなみに、賞味期限というのは美味しく食べられる期間のことを指し、消費期限というものはそれまでに食べきってくださいという意味合いですわ。今更ですけれど、ちゃんと意味合いを理解しておくのが大事ですわ
「いえ、ですが買い置きのロールケーキが……ロールケーキが……ない………?」
おかしいですわ、数日前にロールケーキがないと死んでしまうとか言い出したナギサ様の為にわざわざロールケーキを買いに行ってまだ有るはずのロールケーキが無くなっていますわ。此れはアレですの?聖園様が勝手に食べたとかそういうアレですの?怒られますわよ
そう思いつつ振り返ると……
「…………」
ロールケーキをそのまま咥えてるナギサ様が居ますわ。なんですのその状態、はしたないですわよ?というか、ナギサ様のお得意芸なのはそうですけれど。それ自分でやるのではなく聖園様にぶつけるのが本来のやり方では有りませんの?そう思いつつ見ていれば、モキュモキュモキュモキュごくん……食べきりましたわね
「ロールケーキが有りませんよ」
「???????????」
いや、さっき食べたから無くなったのでは?何最初からロールケーキ?そんなもの有りませんが?みたいな顔してるんですの?ナギサ様のお腹の中に入っただけで元々存在していたはずでは?
「いえ、さっきまで」
「有りませんよ」
「ですからさっき」
「ヒトミさんの作ったロールケーキは有りませんよ。あとロールケーキ位で太りませんし」
こ、コイツ……っ!!!ああ言えばこう言う!!本当にティーパーティーのトップですの此れで?あとその発言はハスミさんに聞かれたらキレられますわよ?いえ、私も食べても太らない体質ですのでなんとも言えませんが。あれはパフェ3つとか言う暴挙してるだけですので当然といえば当然だったりしますけれどええ、割と自業自得ですわ。
「ですのでロールケーキ、ロールケーキ作ってください」
「えぇ………」
「作ってくれないと仕事しませんから」
ロールケーキ、ロールケーキと強請るのはまるで玩具を買ってもらえなくて駄々をこねる子供のようですわね、私はそれを受けて困ってる母親のような立ち位置になるのでしょうか?仕事しなくなるのは面倒なので作りますけれど……
「はあ……仕方がありませんわね、作りましょうか」
そう言うと凄く嬉しそうな顔をし始めましたわね。翼も少しはためかせてますわ、そんなに嬉しいのでしょうか。市販品のほうがよっぽど美味しいと思いますけれど。そんなことも無いのでしょうか
「では調理室の方に行ってきますわね」
「えっ?」
「はい?」
いや、その。普通に考えて此処で作るわけがないのでは?屋外ですし、調理道具も有りませんし。何よりも材料が有りませんわ。それも含めて調理室の方に行って、準備して買い出しをしてからなのですけれど。なんですのその顔
「ありますよ?」
「はい?」
何言ってるんでしょうかこの人、ティーパーティーのお茶会の場所にそんな物が「キッチンカーを配備済みですよ?」何言い出してますのこの人???????
「あちらの方に」
そう指さされた場所には……キッチンカー、有りましたわね。どういう経路で此処まで来ましたの?普通に考えてこういう所に配備できるものではないのでは?実際有るのでなんとも言えませんが
「ヒトミさんに作ってもらうために経費で落しました」
「……」
「あいたっ!」
準備は万全ですよ!なんていう顔をしているこのロールケーキ中毒者にとりあえずげんこつを落しておきましょうか、何してるんですのナギサ様。なんで経費で落してますの?馬鹿なんですの?道理で変に車両の申請が有りましたけれどてっきり輸送車に使うと思っていたらキッチンカーなんてものを導入しやがりましたのね
「………後でポケットマネーで請求いたしますわ」
「えっ?」
「はい?」
「分かりました、払います…」
はぁ……まあ、買ってしまったものはしょうがありませんし。遠慮なく使うことにしましょうか…そう思いながらキッチンカーの中に入ると。最初から作ってもらう前提だったのか、既に材料が用意されていましたわ。しっかり常温でありますし。
「………しょうがありませんわね。やりましょうか」
そうと決まれば、早速作っていきましょうか。調理器具を用意して、エプロンを付けて。あとは消毒もしっかりとしつつ……。準備が終われば、手順通りにロールケーキを作り始めましょうか
「………」
「………」
「……あの、ナギサ様」
「何でしょうか?」
「くっそやりづらいのですけれど?」
卵黄が入っているボウルに薄力粉を入れながら混ぜ合わせながら思わずナギサ様に苦言を言ってしまいましたわ。この人、じっとキッチンカーの受け取り側のカウンターから覗き込んでくるのですわ。変に邪魔するということもなく、隣に立って邪魔になっているという訳では有りませんけれど。それでも視線をずっと感じてやりにくいのですわ
「私のことは少しだけ気にしつつ作業してください」
「そこは気にするなと言ってくださいまし????」
なんでドヤ顔してるんですのこの人。あれですわね?この人、根っこは聖園様と同じぐらい能天気な人だったりしますわね?そんな事を思いつつ、冷やしておいた卵黄を入れつつ。ゆっくりと混ぜ合わせた後。天板に流し込んでオーブンにかけること10分。此れでようやく片付けに移れますわね
「……ふふっ」
「……なんですの?」
「いえ、こうして話すことは少し前までは考えられませんでしたから」
おかしそうに笑うナギサ様に問いかけてみれば。ナギサ様が何処かしんみりしたような、嬉しそうだけど寂しそうな顔をしましたわ。……そうですわね、私もそう思いますわ。こうして話す機会が来るとは思いませんでしたし。
「色々と、有りましたわね」
「……そうですね、色々と有りましたわ」
色々と、そんな事を聞きながら頷く。本当に色々と有りましたわ、語ろうとすれば日が暮れて。日が昇って、また日が暮れるぐらいの時間がかかったりかからなかったりするかもしれないぐらいには色々と有りましたわね
「……申し訳ありません。こう、しんみりとした雰囲気にするつもりはありませんので」
「それは分かっているのでいいですわ」
そんな事を言い合っていると、オーブンが焼き上がったことを知らせたので。生地を天板から引き剥がしつつ、ラップを掛けてしばらく冷やしつつ。その間に生クリームを作るとしましょうか
「ナギサ様、何か入れますか?フルーツ等も有るようですけれど」
冷やした生地に生クリームを乗せる直前、ふとそう思ったので問いかけてみましょうか。フルーツも冷蔵庫にあったのでそういう趣味嗜好があれば入れてみるのも良いかもしれませんし。たまの味変というものですわ、そういうのも悪くないと思いますけれど
「そうですね……では………」
私にそう促されれば、何か入れてほしそうな素振りを見せていましたが、何かを考えるかのように少しだけだんまりを決め込みましたわね、生クリーム乗せないと変になるので早くしてくださいまし
「ナギサ様?」
「……いえ、今回は何も入れないのでお願いします」
「そうですの?」
「それは次の機会ということで」
そうですの、入れないなら入れないで良いのですけれど。そう思えば、生クリームを手前に多く乗せながら。ゆっくりと生地となじませて。ゆっくりと巻いていきつつ。形が崩れないように、気をつけつつラップで巻いて少し冷やしておきましょうか
「では、紅茶の準備をしておきますね」
「ええ、お願いします」
ナギサ様はというと、紅茶の準備に取り掛かりましたわ。放課後の日差しはほんの少し眠気を誘ってきていますが。此処で寝るわけにも行かないので、最後までやりましょうか。冷やしたロールケーキを取り出して切り分ければ……まあまあでは無いでしょうか。良し悪しはロールケーキ愛好家でもないので分かりませんけれど
「では、頂きますね」
「どうぞ、味は保証できませんけれど」
紅茶の準備も終わったので、切り分けたロールケーキを差し出して。ナギサ様が切り分けたロールケーキをフォークに刺して一口。味の方はお口に合うのか分かりませんけれど
「…………」
どうやら口にあったようですわね、無意識だと思いますけれど。翼のはためきだけでわかりますわよ、美味しいと思ってくれているようですわね。お世辞なのかどうなのかはナギサ様しか分かりませんけれど
「美味しいですか?」
「はい、とても……ふふっ」
問いかけてみれば、とてもうれしそうな顔をしながら微笑みましたわね。……久しぶりに笑った顔を見た気がしますわ、この人もお疲れの様子ですし。一時でも気が楽になったのであれば。それはそれで良いことだと思いますわ、追い込まれると私以上に何をするか分かりませんし……そう思いながら紅茶に口をつけてみれば。美味しいですわね、紅茶を淹れるのは相変わらずお上手なようで
「…ヒトミさんは食べないのですか?ロールケーキ」
「私?私は良いですわ」
自分で作ったというのもありますけれど、あんまりにも幸せそうにロールケーキを食べているナギサ様のを取る気にはなりませんのよ。ロールケーキ自体嫌いというわけでは有りませんわ、自分で作るということは滅多にないと言うよりは、自分で食べるためには作らないのですけれど
「……はい、口を開けてください」
「はい?」
「早く」
「まあ、良いですけど……むぐ」
口を開ければ、ロールケーキを口の中に入れられましたわ。むぐむぐ…不本意ですけれど、食べるしか有りませんわ。うーーーん………美味しいのです?これ、自分で作ったものってなんだか美味しくないと思うことがありますのよね、何でかは不明ですけれど。これなら市販品でいいという先入観でしょうか
「……ふふっ」
また笑いましたわね。変な人ですわ……
そのままロールケーキを作った分を食べきり、紅茶も大体飲み干した後。ふと気になることが有りましたので、聞いてみることにしましょうか
「そういえばナギサ様」
「何でしょうかヒトミさん」
「どうしてフルーツなどを入れませんでしたの?」
いつもただのロールケーキというのは飽きが来ると思うのですわ。そういう意味でも味変というものをしてみるのか問いかけたのですけれど、結局プレーンのロールケーキにしましたので、気になるのですわ。
「それは……そうですね、ふふ……簡単ですよ。ヒトミさんが初めて作ってくださるロールケーキでしたので、そのまま食べたかっただけですわ」
「……やっぱり変な人ですわ」
その後、ロールケーキを作っていたというのがどの辺りから伝わったのか。聖園様が作ってくれとせがんできましたが、ナギサ様が市販のロールケーキを口にねじ込んで黙らせていましたわ。普通に作りますけれど……といったのが運の尽きでしたわ。あれよあれよとトリニティ内に広まって文化祭のときにキッチンカーでロールケーキを売ることになったのはまた別のお話ですわ
ヒトミお手製ロールケーキ
なんてことないただのロールケーキ。ただ作っているのが天上ヒトミのため、特定の個人のために制作した場合。幸福感を倍増させたりさせなかったりする効果がある。紅茶と一緒に味わうような甘さにしているため、不定期でキッチンカーを出すと戦争になる。大体ナギサが沈めて爆買いして帰っていく
〜〜とある日〜〜〜
「学校を卒業したらヒトミさんのロールケーキを食べる機会が無くなるのでは……?」
「まあ、そうなるかもしれませんわね」
「……では留年すればもう一年食べられるのでは?」
「しっかり卒業してくださいまし……別に卒業してもキッチンカーを出しているときに来ればいいだけですわ。たまに作りに行くかもしれませんけれど」
「…………!?」
「ナギサ様?」
「その言葉、お忘れなく」
「はあ……………」
(※この後ナギサにバレンタインデーでロールケーキを貰ったヒトミはたまにはということでホワイトデーにはバウムクーヘンをお返ししている。単に偶には別のもの位のニュアンスである)
速攻で焼き上がりましたわ!!!!!!!お味の方は保証しませんわ!!!!!!!!!!!!!!これで本編を進めることが可能になってきましたわ!!!!!!!その前にもう一個書くかもしれませんわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!