「魔力量凄いことにしてください!!」
そういった俺がバカだった。俺は伊丹恭司。現在はイカルスと名乗っている。
俺は事故で転生して新たな世界に来たのだが、前述した魔力量チートだけしか持っておらず大事なことができない。
魔法が使えない。
魔力量が多すぎるとそれに見合う魔法を使わないと供給過多によって魔法が発動できない。とかいうクソ制約のせいで俺が魔法を振るうと一国のみならず大陸に大穴を作り上げてしまうかもしれない。
しかしここで救済処置が出てくる。魔力操作だ。
魔力の放出量を絞ることで魔法を発現可能となるらしい。が……
元々魔力量が多いと出口も大きいわけで、その出口を絞る魔力操作は困難を極めていた。
魔力量チートのせいで人生の大半を魔力操作に注ぎ込む事になるかもしれない……ホンマクソ。
しかし火力は確かだ。火力大正義大口径化結構な大和キッズの俺は誇りに思っている。
でも埃被ってるんだよな……は?(情緒不安定)
クソギャグスルーして今俺は神に生を受けてから約6年。学校に通うらしい。
そこで魔力量を測定する水晶に触れた所……うん。割れた。
ってことで様々な水晶に触れたんだがことごとく割れた。
一瞬耐えてから爆発した水晶。光り輝いてから爆発四散した水晶。煙吐いたかと思ったら突然爆発した水晶。爆発した事を知らず既に粉々になっている水晶。爆発ばっかじゃねぇか。
まさかの事態に俺悪魔化。いじめが始まり両親に見捨てられて森に不法投棄←イマココ!
オラこんな酷い仕打ち見たことねぇ!?まあ生きてるだけでも運が良いほうか。
さ〜て!!どうすっか!!マジでどうしようか……(混乱)
魔法上手く使えないし下手したら俺永遠に宇宙旅行やし……この身一つで生きていくしかねぇ……(泣)
(涙が)で、でますよ……
しかたねぇ……俺は防衛を行う!!
まずは家だ。洞窟の入口に簡易的な寝床を作ろう。魔物とか居たら終わりやがなんとかなるはずだ!!
寝床には葉っぱを大量に使用する。一枚一枚綺麗かどうか調べている。さすがに虫と一緒は……ね?
葉っぱを集めながら移動していると洞窟発見!!さっそくええ感じやんけ〜?オォン?
魔物の痕跡無し!!人の痕跡も無いし素晴らしい!!洞窟は奥深いけど奥深く行くわけじゃないしママエアロ。
吹き飛ばないように服の中に葉っぱ詰めて寝るで。うお……気持ち悪い(嫌悪感)
葉っぱが絶妙にチクチクして痛いでゴワス……ヤメチクリ〜!?
まあ寝られればええんで。我慢なんやで……
ほな、おやすみ〜(ドラクエ宿屋休憩BGM〜♪)
***
かの竜は白く美しいとされている。
人に懐き従われていたその竜は主人を失い途方に暮れた。
失った悲しみの涙が鱗を白くさせ、目は泣き付かれ赤く腫れてしまった。
その竜は人前から姿をくらまし今も亡き主人の代わりとなる勇者を探し続けているとされている。
竜の名は『
そのお姿は100年経った今も見たものは居ない……
ある洞窟に1頭の竜がいた。最奥にて泣き疲れては眠りを繰り返していた。そんな時に不思議な力に惹かれるように洞窟の出口へと100年ぶりに歩み寄った。
竜は驚いた。あの主人と同じような匂いがする。
やさしいサクラと呼ばれる木の匂い。ちょっと独特な癖のある汗の匂い。
そして、甘く刺激的な魔力の匂い。
洞窟の入口には少年が寝そべっていた。とても寒そうに体を丸めて葉っぱで暖を取っていた。
竜はその子が可哀想に思ったのか、彼の周りを囲うようにして優しく熱で彼の体を暖め続けた。
月明かりに照らされた白く輝く美しい鱗に、少しだけのもとのピンク色の鱗が混じっていた。