ー 東方呪血譚 ー   作:クロウト

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今年最後なので初投稿。


不倶戴天【参】

あなたの目の前に現れたのは、白黒のいかにも魔女っぽい

格好をした 金髪の女の子 。

それを見た、アリスとパチュリー は二人揃って その

少女の名前を叫ぶ。

 

アリス&パチュリー

『 遅いわよ!魔理沙 !』

 

魔理沙

『 いやー悪い悪い 。

 ちょっと森で珍しいものを拾ってさ!』

 

 

どうやらこの子が 件の魔理沙と言う人物らしい 。

成程 、恐らくこの子もアリスやパチュリーと

同じく魔法使いなのかと あなたは理解する。

親そうに話している辺り 、きっと面識が

深い関係なのだろう。

 

アリス

『 そんなことはどうでも良いわよ 。

 あまりに遅いから 、先に始めちゃったわよ 。』

 

パチュリー

『 ほら、貴方の招待客が先に来て 、

 待ちぼうけしてたわよ 。 』

 

パチュリーが そう言いながら 、あなたの方を向くと

魔理沙も それに準じるように また自らの視界に

あなたの姿見を映す。

 

魔理沙

『 え?私の招待客? 』

 

まぁ、そりゃそうなるよなぁ。とあなたは内心分かりきった

感じで 魔理沙を見る。

いきなり知らない人が自分の招待客だ 、と友達に言われて

もみろ 。絶対何の事か分からずじまいになる 。

 

当の本人も 『 ............. んん? 』 と訝しんでる様子で、此方を

見ている事から 、あなたの予測は当たったと見て

良いだろう。

 

魔理沙

『 うーん ....... 誰だっけ ? ....... まぁ、いいか !

 お前も楽しもうぜ 、なぁ?』

 

適当過ぎる 、適当にも程がある 。とあなたは考える。

少なくとも 何処から来たか とかは聞かなくても、

良いのだろうか 。

まぁ、あなたは ここに来た経緯が頭からすっぽ抜けて

いるので 聞かれても答える事は出来ないが .... 。

 

その言葉を聞いて 、アリスやパチュリーも

魔理沙に向けて 口を揃えて 『 適当 』 と言い放つ。

どうやら 、魔理沙は 細かい事はあまり気にしないタイプらしい

まぁ、此方としても 変に正体を探られもしないので

助かるっちゃ助かるのだが .....,。

 

そんなこんなで人数も集まったことなので、本格的に

お茶会が開かれる事になった 。

魔女三人に、呪術師一人 となかなか 見れない面子の

お茶会だが 、今は楽しむ事にしよう。

 

魔理沙は 、早速 卓に着いて 紅茶とお菓子を楽しんでいる

ようで 、アリスとパチュリーも 同様に 楽しんでいる

様子 。

 

魔理沙

『 むぐむぐ .... お茶もお菓子もうまいな!

 パチュリー 持参の紅茶葉と、お菓子はアリスの手作り?』

 

アリス

『 えぇ .... そうだけど 。』

 

パチュリー

『 よく気付いたわね 』

 

 

あなたは 魔理沙が 一瞬で紅茶葉とお菓子の出所を

当てた事に おぉ、と内心感心する。

幾ら身内で有ろうとも こうも一瞬で当てるのは、

難しいんじゃないか 。とあなたは考える。

魔理沙曰く 、今まで何度も親しんできた味 だかららしい。

成程 、それなら 分かるか とあなたも理解する。

 

そんなこんなで駄弁りながら、お茶会をしていると

再び .... だろうか 、家の向こう側から 人の気配が

するのをあなたは感じる。

魔理沙でも無いとなれば 、一体誰だろうか ? と

あなたは考えるが 、害は無いだろうと思い 、

あまり深く考えないようにする、 そしてその気配は

いつの間にか 姿見となって、あなたの視界に映り込む。

 

『 ちょっと失礼するわよ ? 』

 

そう言いながら 現れたのは、巫女服を纏った 赤く大きいリボン

が特徴的な少女だった。

 

魔理沙

『 おいおいおい、どうしたんだ?霊夢。

  何か用事か ? 』

 

どうやら 、魔理沙の知り合いらしく 名を霊夢と言うらしい。

魔法使いでは無さそうな風貌と、手にはお祓い棒が握られて

いる事から あなたの“ 同業者 “ か 単純に神託を任されている

地方の巫女さんだろう。

どちらにせよ、ついに呪術と近い縁を持つ人が来てくれたので

あなたとしては妙に親近感を持つのだった。

 

霊夢

『 あっ、お茶してたのね 。

 私も ご相判に預かっても良いかしら ?』

 

アリス

『 ええ、構わないわよ 。 』

 

霊夢

『 それじゃあ .... お言葉に甘えてっと ... 』

 

そう言うと 霊夢も 、パチュリー持参の紅茶葉を使った

紅茶を飲み始める。

現在 魔法使い三人 呪術師一人 そして、新たに巫女一人が

加わると言う 、ファンタジーにも程がある面子が揃ってると言う

状況 ... 洋と和がちょうど良いぐらいに何故かマッチしてるので

呪術師であるあなたは 奇妙な感覚を覚える。

だが 、郷に入れば郷に従え と言われてる通り、ここが

そう言うものなのだろう。とあなたは これ以上深く

考え無いようにする。

 

霊夢

『 ふぅ .... たまには紅茶もいいものね 、

 お茶請けのお菓子も、甘さが染み渡るわ〜 。』

 

どうやら 巫女さんでも紅茶やお菓子の良さが分かるらしい。

別に 疑っていたわけでは無いが 、単に意外だなあと

思っただけであって 、そこには何も他意は無いのである。

 

パチュリー

『 それより博麗の巫女が 、わざわざ こんな森まで

 ご出勤と言うことは _______ 。 』

 

『 “ 何か “ が起きたの ? 』

 

そうパチュリーが 言った瞬間、霊夢の顔が神妙な顔向きに

変わる。どうやら 、この地で何かあったらしい。

その何かを推察できるほど、あなたはこの土地の事を知らない

ので 、今は大人しく 霊夢の話を聞いておこう。

もしかしたら 、この地についても詳しく聞けるかもしれない。

 

霊夢

『 まぁね 、ご明察 。

 この面々なら .......... ちょっと見てもらえるかしら 。』

 

霊夢がそう言うと 、自分の懐から 『 これなんだけどね 』と

言いながら ある物を出す 。

それは 掌に丁度収まるサイズの六面の立方体に格子状に

切り線らしいものが入っている、青い幻想的な色を

緩やかに放って居る宝石のようなものだった。

 

 

アリス

『 あら、綺麗ね 。宝石か何かかしら 。』

 

パチュリー

『私の知らない宝石があるなんて ... 看過できないわね...

もぐもぐ ...... 。』

 

霊夢

『 これ一つだったら ... 《珍しい宝石》で済ますけど ... 』

 

曰く 、この宝石は 至るところにポツポツと落ちて居るらしい。

その口ぶりからして 前までは無かったモノなのだろう、と

あなたは推測する。と、なると 呪術の観点から見てみると

この宝石は 一種の呪物であるのでは無いかと あなたは

推測する。

呪物は多種多様なモノが存在しており特にあなたが知ってる

範囲では、両面宿儺の指や呪胎九相図などが それに

分類されるであろう。

この宝石も 何かの呪物の一種か .... 、とあなたは考えるが

この宝石からは 呪物特有の呪力が籠っていないので

まだ断定は出来ない 。

それこそ この地特有の生成物と言う可能性も無きにしも

あらずなので 、数ある可能性の分岐の中から呪物だと

特定するのは早計だろう。

 

魔理沙

『 そうだ!私が森で拾ったやつ !

 ほら .... これこれこれ ーー !! 』

 

と、魔理沙も 懐から霊夢と同じような宝石を出す。

見た目 、大きさ 、重さ 、材質の全てが同じらしく

アリスとパチュリーも同意見らしい。

だがまあ 、至るところにポツポツとあるのならば

逆に同じでなければおかしい と言うところもあるので、

それを鑑みれば妥当なものだろう。

 

霊夢

『 私の見立てでは 、これは “ 幻想郷 “ を巻き込んだ

 “ 異変 “ の予兆ね 、だいたいそうだって決まってんのよ。』

 

その話を聞いた時 、あなたの頭に 幻想郷と異変の二つの

ワードが引っかかる。

幻想郷 .... 、それが今あなたが居る場所らしい 。

だがあなたは少なくとも 日本の東京に居た時は

そんな土地の名前なんて聞いた事が無かった 。

ましてや こんな呪物紛いのものがゴロゴロと

落ちて居るのならば 、呪術総監部が即回収に

向かわせているだろう 。

だが 同じ術師の気配がしない辺り、呪術総監部が

一枚噛んでる様子も無い ... 完全に “ 未開拓 “ の地だ。

 

そう考えたあなたは 『 幻想郷 』とは何か ...... と 、

霊夢に聞いてみる事にした 。

話を遮るようで、気が引けるが 情報の為ならば

今はそうも言ってられないだろう。

 

 

霊夢

『 あら、君 。

 見ない顔ね 魔理沙の知り合い? 』

 

何故 自分がこうも魔理沙の知り合いだと思われるのか、

良く分からない ... が、魔理沙が知らないところで

友達を作りまくってると聞いたので 多分それで

思われてるんだろう、とあなたは考える。

訂正したらややこしい事になりそうなので今は

黙っとこうと口を閉じるあなただった。

 

霊夢

『 博麗大結界で囲まれた、ここら一帯の事よ 。

 外の世界では 失われたものが集う場所でもあって .... 』

 

博麗大結界 .... 、とあなたは脳内でその単語を反芻させる。

結界 、それは呪術でも大きな意味を有するものであり

呪霊を民間人に知られない為に展開する秘匿用の結界で

ある 、“ 帷 “ が一番呪術師の中では使われるものであり

博麗大結界も帷と同じく 秘匿性がある物の類の結界なら

確かに 聞いた事も無い筈だ 、とあなたは理解する。

同時に 博麗大結界 は誰が展開させているんだろうと

一末の興味が出てくる、あなた。ここら一帯を

日本国土から完全に隔離させる大結界を継続的に展開

させているのであらば 、大規模な結界だ 。呪力の

消費が激しい筈だ 。

帷のような任務地だけに降ろす小規模なものならまだしも、

完全に秘匿させ尚且つ大規模に降ろす大結界ともなれば、

外部から常に呪力の供給を受けなければ 結界としては

ボロが出るだろう。

幻想郷特有の相伝の術式か .... 或いは 呪物や呪具を

使用して その呪力で結果を展開させているのか .... 、と

あなたが考え込みそうになった時 .... 。

 

霊夢

『 ........ って 、君。

そんなことも知らないの!? 』

 

霊夢から掛けられた声によって、あなたは現実に

引き戻される。

どうやら 博麗大結界の事は常識にも程があるものらしく、

それを知らないのは霊夢達から見ておかしいらしい。

 

あなたは 自分の記憶があいまいで此処が何処かも

分からなかった、と霊夢に返答を返す。

これで 魔理沙の知り合いと言う考えも解消されるだろう。

 

 

アリス

『 どう言うこと?、この子... 魔理沙の知り合いじゃないの?』

 

魔理沙

『 いやぁ 、実は話を合わせてただけなんだ 。

 本当は何も知らないぜ ! 』

 

パチュリー

『 あきれてものも言えないわ ..... 』

 

魔理沙

『 幻想郷を知らないなら ... 外から迷い込んだとか? 』

 

 

はい、そうです。その言葉を待ってました 。

.... とは言え あなたが覚えて居るのは 自分が呪術師で有る事と

自分の術式だけなので 外の何処からか来たのかは さっぱり

分からないが 。

 

 

霊夢

『 外来人 ..... その可能性が高いわね 。

 君 、 ケガしてたりとか 気分が悪いとかは? 』

 

 

あなたは 特に呪霊による怪我も 毒に侵されている様子も

無かったので 記憶が無い事意外は何処も平気だと 、

霊夢に伝えた 。

 

 

霊夢

『 それなら一安心ね 、妖怪に襲われなかっただけでも

 運が良いわ 。』

 

『 ただ ...... これから 異変が起きるかもしれないから

  気は引けないけど。』

 

 

どうやらこの世界にも呪霊と似たように、人に害を与える

妖怪が居るらしい。

まぁ 、あなたは妖怪と言う文字が可愛く見えてしまうほど

呪霊に幾度も殺されかけた事もあったので襲われても、

襲い返すだけなのだが 。

 

霊夢

『 ああ 、外から来たなら 《異変》も初耳よね。』

 

『 異変っていうのは 、妖怪や変な神様が起こす事件の事よ。

 特に幻想郷全域に影響を及ぼしかねない規模のものね。』

 

 

つまり幻想郷はそう言う場所なのかと 霊夢に聞いてみる。

しかし妖怪に神様 、いよいよ呪術っぽくなってきたぞと

あなたは内心笑みを綻ばせる。

神様などあなたにとっては特に腐るほど聞いてきたし

目にしてきたもので 、地方の村が信仰する特級相当の

土地神の呪霊とタイマンして 死にかけたことも

あったなぁ 。と死にかけた思い出に懐かしむ貴方であった。

 

霊夢

『 私は人間だけど巫女だし .... 、ここに居るのは

 魔法使いだし .... 。』

 

『 ....... って 悠長に解説してる場合じゃないわ 。

 必要な説明は追々するとして .... 。』

 

『 とにかく 、安全のために 君を博麗神社へ連れて行くわ。

 石の調査はその後ね .... 。』

 

 

別に此処が知れただけでも十分すぎる実りだけどと

あなたは考える。しかし 、幻想郷が未知な世界である

事以上、セーフゾーンを確保しなければならないのも

また事実なので 博麗神社に行く事にする。

 

魔理沙

『 面白そうだな 、私も行くぜ ! 』

 

そんなこんなで博麗神社に行こうとした時 、

魔理沙が 一緒に行こうと 声を上げる。

 

霊夢

『 え ...... 、いいわよ 。

 お茶会してなさいよ 。 』

 

魔理沙

『 まぁ、そう言うな 魔法使いが いたほうが便利な

 時もあるだろ ? 』

 

霊夢

『 やれやれ 、好きにしたら ?

 アリス 、パチュリー お邪魔したわね 。』

 

魔理沙の申し出を霊夢は承諾し 博麗神社に向かわんとする。

あれ 、そう言えば 博麗神社に向かうには どうやって

移動するのだろうか ? 。

妥当に考えれば徒歩なのだろうが 、こんな迷い込みそうな

森の中をひたすら歩くわけじゃないだろうな ... とあなたが

考える。やっぱり空中浮遊とかあるのだろうか。

確かに自分の元いた東京では、どこぞ無下限呪術の使い手が

空を飛んでたとか 聞いた事あるので 、一度はしてみたいな

と思っていたところだ。

 

そんな時 .... 、あなたのその思いに呼応したのか 。

自分の身体が フワリと宙に浮かぶのを感じる。

あの夢と同じ 慣れたような浮遊感があなたの身体全体を包む。

 

そしてその刹那 ... 、あなたの身体が 上へ上へと飛び上がって

いく _____ 。

ギュオォッ ! と 風切り音を聴きながら 魔法の森の木よりも

丁度高いところに止まって 、その瞬間 ピタリと ホバリング

するように 宙を浮かび始める。

あなたの視線には魔法の森の幻想的な緑が広がっており 、

魔法の森はこうなっていたのかとあなたは軽く感動を

覚えた。

 

魔理沙

『 うおっ !? 、お前 飛べたのか !? 』

 

後から続いて あなたの隣にへと来る 魔理沙と霊夢の姿が

見える。

魔理沙は箒に跨って 、空を飛んでいるようで 見てくれは

完全にハリーポッターのそれだ 。

 

霊夢

『 .... ? 、不思議ね ... けど今は 取り敢えず 博麗神社へ

 行くわよ 。君も逸れないように着いて来て 、 』

 

そう言いながら 霊夢と魔理沙は 博麗神社へ向かおうと

前進する 。それに合わせてあなたも まるで足が前に

出るかのように 霊夢と魔理沙の背後をついていく。

風が気持ち良い 、空を飛ぶのはこう言うことなんだな

とあなたは二度目の感動を覚えながら 、共に博麗神社へと

向かうのだった。





今年もありがとうございましたセンセンシャル‼️‼️
来年はもっと投稿頻度を上げれるように頑張ります...(震え声)
良かったら お気に入り登録と感想 付けてくれると嬉しいです。
明日の朝に食うおせちが美味くなります。
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