ー 東方呪血譚 ー   作:クロウト

4 / 8

新年あけましておめでとうなので初投稿


不倶戴天【肆】

 

 

博麗神社 ______ 、博麗の巫女が営んでいるこの神社は

博麗の巫女 と言う存在からか もしくはその神社が

神力を放っているかか 人間に害を成す妖怪は

滅多に襲撃してこないどころか 度々、宴の開催地に

させられる 少し風変わりな神社なのである。

だが 、風の噂では 博麗神社の賽銭箱は常に空っぽなの

だとか ....。

 

そんな博麗神社は 外来人を帰す為にも使われているらしく、

正にあなたのような外から来た人間を戻すのには

うってつけの場所なのだろう 。

しかし 、事はそう上手く運んでくれるようなものでは

無く ..... 。

 

霊夢

『 うーん ........ うーん?うーん .... 』

 

『 むむう ........ む ... むむむん ! 』

 

霊夢が何かおまじないのようなものを唱えると、

あなたの視界は真っ白な光に包まれていくだろう。

成る程 、これが 巫女の力か とあなたは見たこともない

力に興味を覚える。

だが 、その真っ白な光は 一瞬にして宙へ霧散し

あなたの視界には再び 博麗神社が映り込む。

 

『 ................... ダメね 。』

 

そこには正に万策尽きた .... みたいな顔をしている

霊夢が 居て 、あなたは少し申し訳無いような気持ちになる。

 

魔理沙

『 さっきから何やってんだ ?』

 

そこに魔理沙が加り 、今やって居た事を霊夢に聴く。

恐らく あなた関連のもの ... 差し詰め元の世界に戻す為に

どうこうしている ... が、それが上手く行かないと言った

ところだろうか。

 

霊夢

『 いやあ .... 色々 試してたのよ 。 』

 

『 外から来た人を帰すには 、どうしたらいいのかって

 ..... てへへ 。 』

 

魔理沙

『 はぁ!?外来人は 博麗神社にたどり着ければ 帰れるって

 阿求の本にも書いてあったぞ ! 』

 

『 早くやってやれって ! 』

 

霊夢

『 それくらい私も知ってるわよ!』

 

 

魔理沙の口ぶりからするに .... 、どうやら外来人は

普通なら この博麗神社に着けば 帰れるらしいのだが....

どうやら何かしらが原因であなたは元の世界に

帰せないらしい。

恐らく 、件の“ 異変 “ がどこか関係してるのかも ... とも

考えるが 異変が何かも分からない以上 下手に首を突っ込むのは

やめた方が良いだろう。

 

魔理沙

『 ははーん 。なるほど 』

 

『 知ってるだけで 、やり方は分からんと ....

最近、巫女としてなまってるんじゃないか?』

 

 

霊夢

『 さすがに面目ないわ ...... 、

外来人って 、いつもはこう ... スー ッと帰ってくれるのよ』

 

魔理沙

『 スーッと自然にっ ... て 。

 おいおい大丈夫か ?博麗の巫女 。』

 

霊夢

『 それにね!この子.... 『 感じ 』が違うのよ 。

 なんかこう 引っかかると言うか ......... 。 』

 

 

魔理沙

『 要領を得ないぜ 。

そもそも普段の神事さえ怠る巫女が

そんな事言ってもなぁ 。』

 

 

どうやら いつもの外来人と あなたとでは霊夢の中では

何かが違うらしく 、それが原因らしい。

せっかく元の世界へ帰してくれようと 尽力してくれてる

と言うのに 、何か申し訳無いです 。と あなたは二人に

謝罪の意を示す。

 

魔理沙

『 お前は気にしなくても良いぜ ! 』

 

霊夢

『 君が謝ることは無いのよ 、

 あと 何で魔理沙が仕切ってるのよ ! 』

 

 

呪術的な観点から見れば 、要するに これは帷の中に

閉じ込められて居る状況と近い 。

自分の降ろした帷に 、また第三者がその上に頑丈な帷を

降ろしたように 外からも容易に入れず、内側からも

出れない .... みたいな檻に近しいものなのだろう。

博麗大結界は 言うなれば 自分の降ろした帷 ... 、

要は第一層目の比較的軟い結界なのかもしれない。

となると問題は外側の第二層目の頑丈な檻の出所 だが

これの特定にはまだ時間がかかるかもしれない。

何せ その檻の正体が等しく帷のような結界術と言うわけ

では無く 、もしかしたら 第三者 ... もしくは呪詛師の

術式によるものなのかもしれない。

その原因は ... 恐らくそれを知るにはもう少し この世界を

解析した方が良いのかもしれない。

 

そうしてあなたが考察に考察を重ねて居ると .... 。

 

『 あら、貴方たち .... 面白そうなことをしているわね 。』

 

何処からか 声が聞こえた ... と思ったら あなた達の前に

その声の主が 忽然と姿を現す 。

何だ ? 何処から現れた ? .... とあなたが 警戒モードに

入ろうとしようとした時 、霊夢がその声の主と言葉を

交わす 。

 

霊夢

『 出たわね 、妖怪 。

 でも丁度 良かったわ 、』

 

『 紫 、ちょっと 手を貸しなさいよ 。』

 

その声の主 ... こと紫の事を 霊夢は妖怪 と呼ぶ 。

これが 妖怪 ....... ! 確かに 人間とは程遠い 力を使う。

術式か何かだろうか ..... どちらにせよ この紫と言う人物 ...

見るからに 強い 。強者の雰囲気が滲み出ているのを

紫から 感じ取ったあなたは こいつは敵に回したら死ぬな、

と軽く危機感を覚えるほどだった。

 

『 また別の事をしているの ? 』

 

『 それよりも 、【封結晶】の件は、どうなったかしら?

 貴方には 回収と調査を依頼してた筈よ 。』

 

 

霊夢

『 【封結晶】 ... ?

  あぁ 、さっそくこれに名前を付けたのね。』

 

 

そう言うと 霊夢は懐から 、例の宝石.... もとい封結晶を

紫の元に見せる。

 

『 そう、これよ 。これ

 [ 中に何かが封じられている結晶 ]だから封結晶と

  名付けたわ 。 』

 

 

中に何かを封じられている ...... 、封結晶とは何かを

閉じ込めるための呪物に近しい何かなのだろうかと

あなたは考える。

封じられている呪物と言うもの 呪術師をやってると

そう珍しくも無くなっていく。

現に呪術高専の地下にある忌庫には天元様の結界の

中で 封印されている呪具や呪物は腐るほどあるのだ。

 

霊夢

『 まぁ 、別に良いわ ..... 。 』

 

『 まだ少ししか調べてないけど ... 、結構 落ちてたわよ。』

 

『 思ったより ... 数が多そうね 。

  もしくは継続的に出てるのかしら 、 』

 

魔理沙

『 私も一つだけ 見つけたぜ 、森に落ちてたんだ。』

 

霊夢

『 今のところは 、特に害があるものじゃなさそうだけど?』

 

『 それがね .... どうやらこの封結晶 。

 思ったより危険なものなのかもしれないの 、』

 

霊夢

『 はぁ?なんでよ? 』

 

 

これに関しては自分も同意だ 、今のところ 封結晶と呼ばれる

ものには特に悍ましい呪力の気配も無ければ、今のところ

呪霊が寄り付く気配もしない為、本当に何かを隠す為の

道具か便利グッズの一部かもしれないとあなたは考えている。

 

どうやらこの封結晶 ... 、紫曰く [何かが封印されている]

との事で 開封出来ないか 色々いじってみたところ

派手に爆破して 森の方へ何かがぶっ飛んだ らしいのだ。

[幻想郷の境]で試したので どうやらここら一帯は

大丈夫らしい ... 、だが問題は森の方へぶっ飛んだ “ 何か “

について ... 。これは なんとなく人間のような気配を

していたらしい。

 

魔理沙

『 ちょっと待て!人間のような気配が森へ ?

 それってもしかして 。_______ 』

 

..... もしかしたら 、自分だったりしますか?と一応

確認の意を取ろうとするが 、状況的に見ても あなた

しか居ないだろう。

 

霊夢

『 はぁ!?何よそれ!ありえるの!? 』

 

魔理沙

『 封結晶って 、掌サイズだろ ? そんなものに 人が

  入ってるわけないだろ? 。』

 

『 紫のだけデカかったのか?』

 

『 いいえ 、封結晶はどれも同じ大きさの筈よ 。

 開封した瞬間、覚えのある感覚もあったのよね 。』

 

『 それを信じるなら ... 封印されてたのは 【出口】よ 。』

 

魔理沙

『 はぁ? 』

 

『 出口 ........ 空間に空いた『虫食い穴』と言うべきかしら。』

 

『 なるほどなるほど

 飛び出して来た 人間は此処にいたわけね。』

 

魔理沙

『 封結晶とやらに人やら穴やら入ってたら、普通気付き

 そうなもんだよな 。』

 

『 微妙に伝わってないわね ...,

要はスキマみたいなものなのよ。』

 

そこから紫の説明が始まる。

紫曰く 封結晶に人やら穴やら 本来入り切らないであろう

ものが入るのは 見えないスキマとやらが圧縮されている

ようなものと同じらしい。

まあ あなたは先ずはスキマと言うのは何なのかを

知る必要があるが ... 。

 

霊夢

『 なるほど .... [ スキマ ]ね 。

結局 今回も 紫の仕業ってわけよね?』

 

『 神隠しの主犯..... 見上げたものね 。』

 

『 あらあらあら、褒めてくれるの?

  霊夢が素直に褒めてくれるなんて 、珍しいわね?』

 

『 でも ..... 残念ながら私では無いの 。

 この封結晶は 不可解そのものね。』

 

霊夢

『 ふぅん ..... 、今はアンタの自作自演じゃない事を

 祈るわ 。 』

 

『 胡散臭いったら、ありゃしないけどね。』

 

『 それじゃあ ... この子を元の世界に帰すから

  手伝ってくれない? 』

 

 

確かに 、霊夢はスキマという単語が出て来た時に

真っ先に紫の仕業では無いかと疑った。

つまり 紫は少なくとも スキマという能力 、或いは

術式が使えると言う事になる 。

そして封結晶が圧縮されたスキマのようなものと言う

仮説が正しければ、恐らくスキマの性質は 自分らの

世界と 他の世界の境界線を作り出す性質なのだろう。

それならば 圧縮されたスキマの出口からあなたが

出て来たと言うのも納得出来る。

そして そのスキマを利用すれば 出口とは逆に

此方側の世界と自分が居た世界を繋げる事で 逆輸入 のような

形で送り返す事が出来る と言う事か。とあなたは理解する。

となると 頼りの綱は紫一人 ... と言う事になるが

どうなるか ... 。

 

『 それは無理よ 、』

 

霊夢

『 何よそれ ! アンタ最近、なまってるんじゃない?』

 

魔理沙

『 おいおいおい 、それをお前が言うか?』

 

 

..... 無理、と言う口ぶりから 何か出来ない要因が

あるのだろう

それか 漫画で良くある 1対1のタイマンをして勝ったら

教えてやるみたいなものなのだろうか。

 

『 ちゃんと聞きなさい 。

 少なくとも 今はできない 。 』

 

『 帰るためには 、来た道を明らかにする必要があるわ。

  私のスキマを通ってない以上、情報不足なのよ。』

 

『 その為には まずは封結晶を良く調べないとね。

 そうすれば 自ずとこの子の帰る道も明らかに

 なっていくわ 。』

 

霊夢

『 煙に巻かれた気分だけど 、一旦は納得しとくわ 。 』

 

『 その代わり 、絶対に帰り道を見つけられるように

 協力しなさいよ!』

 

魔理沙

『 ヤキモキするより 、気長に待ってればいいんじゃないか?』

 

 

...... つまり 、この幻想郷の異変 ... その最たる原因は

自分だ 、とあなたは理解する。

例の封結晶 それが落ち始めた時期とあなたが幻想入りした

時期 ... 時間にすると全く同じになる 。

あなたと言う存在と共に危険物にもなりうる封結晶が飛来した

ともなると 相当ヤバかったんじゃないかと あなたは考え、

自分が原因でこんな事に ... 、ともう一度 謝罪の意を

伝える。

 

霊夢

『 それは全然良いのよ 、もっと大変なのがザラにいる 

  くらいだし ... 』

 

魔理沙

『 そう言えばお前、名前 は何て言うんだ?

 ばたばたしてて聞き忘れちゃったぜ 。』

 

あ、そうだ名前 。魔理沙にそう言われ あなたは ハッとなる。

記憶が朧げだが せめて自分の名前は思い出せる はずだと

えーっと 確か ..... 、と呟きながら 名前の正体を探る。

 

霊夢

『 記憶朧げなのよね ?

 もしかして 、自分の名前も思い出せない感じ?』

 

『 一時的とはいえ 、名前が無いと不便よね 。

 うふふふ 、私が仮の名前を与えましょう 。 』

 

自分の名前が抜け落ちている間 、どうやら 仮の名前を

与えられるらしい。それはありがたい。

此方としても 、朧げの中にある記憶の海の中から一掬いの

砂を掻き出すのには骨が折れるものなので、思い出せるまでの

間は 仮の名前で生活していくのも悪くは無い。

 

『 記憶がないなら 、『 ロス人 』なんてどうかしら?

Lost (失う) とかかってて良いじゃない。』

 

あなたは その名前を聞くと 、突然 自分の頭が高速回転を

し始める。例えるなら 黒閃を4連発キメた時のように

頭が突然、記憶の海の中から高速でショベルカーで

記憶の砂粒を掻き出し始めたのだ。

アー!急ニ名前ノ記憶ガ戻ッタヨウダー!!

自分ノ名前ハ⚪︎⚪︎ダッタナァー!!!!!

.... 改めて自分の名前が思い出した事を紫に告げると 、

 

『 何よぉ .... つまらないわねぇ .... 。』

 

どうやらあの名前 、相当渾身の出来だったらしいのが見えており

それを使わないのは申し訳無いが 幾ら妖怪の頼みとも

言えどあの名前を使うのは さすがに...うん ... 。

といった所だ。

 

霊夢

『 まったくこの妖怪は ... ふざけてばかりね 。 』

 

『 それはそうと ⚪︎⚪︎、暫くの間 よろしくね 。』

 

あっ、ふざけてたのか... とあなたは呟く。

てっきり ガチで考えた名前を即一蹴されて萎えてるのかと

思ったらただふざけてただけなのか ... 、と考える。

そして、改めて自己紹介と言う形で 一人ずつ

軽く自己紹介をしていく。

 

霊夢

『 私の名前は博麗霊夢 、この博麗神社で巫女をしているわ。』

 

魔理沙

『 博麗の巫女って 、これでも幻想郷では重要な存在

 なんだよな 。』

 

『 全然修行せずに 、お茶ばっかり飲んでるけど 。』

 

霊夢

『 余計なことを言わないでよ!

 修行なんかしなくても 何とかなってるし、いいじゃないの。』

 

 

博麗の巫女 .... 、京都の方の呪術高専にも確か巫女服を着て居る

人居たよなぁ ... と思い出してみる。

それほどまで、巫女と言うのは 呪術的にも一種の近縁のような

ものを持って居るので モノホンの巫女さんからは案外、

良い話も聞けるかもしれない。

 

魔理沙

『 そして私は 霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ !

 霊夢とは腐れ縁みたいなものだな 。 』

 

霊夢

『 アンタが勝手に付いてくるんでしょ 。 』

 

魔理沙

『 お前がいると 、退屈しのぎには困らないからな!』

 

魔法使い ... 、お茶会の時に居た アリスやパチュリーも

そうだが この幻想郷に魔法使いと言うのは意外と

ポピュラーな存在なのだろうか。

呪術と魔法は似てるようで、大きく違う部分もあると思うので

今度 、魔法について聞きに行ってみるのも良いかもしれない。

ちなみにあなたの魔法の知識はハリーポッター見たぐらいしか

無いので、実質皆無なのである。

 

『 最後になったけど 、私は八雲紫 。

 この子達からは スキマ妖怪とも呼ばれているわ。』

 

『 スキマ ... 、と言うのは 一例としては空間の裂け目 。

 境界の事よ 、私はソレを操る能力を持ってるの 。』

 

『 スキマ妖怪 という種族なわけでは無いから、

  そこは注意してね 。』

 

妖怪 ... 、と思わず言葉を吐露してしまう。

あっちの世界ではそれと似たような呪霊がうろついていたが

こっちでは妖怪 ... らしい、意外に人の形を保ってる

妖怪も居るんだなあ とあなたは興味を示す。

呪霊は人型の中でも良くて、マネキンが四肢の関節を外して

全速力で追いかけ回してくるのが精々だったので、幻想郷の

世界の妖怪は何とも眼福ものだ。

  

『 そう .......... 私は正真正銘 本物の『妖怪』______ 、』

 

『 外来人には珍しいと思うけど 、ここでは妖怪は

 ありふれた存在なのよ 。 』

 

妖怪がありふれた存在 ... 、幻想郷はどうやら 日本とは

本当に隔絶された世界らしい。

自分らの日本は 呪い犇めく地獄のようなものだったので

それと比べると幻想郷は遥かにマシな世界とも言えるだろう。

もっとも この世界に封結晶と共に呪霊が流れ込んでるかも

しれないのがあなたの唯一の不安材料だが ... ここら一帯に

呪いの気配は感じないので 取り敢えずは良しとすべきか。

 

改めて、あなたはよろしくオナシャス!と挨拶する 。

ここに滞在するのだ 、紫のような妖怪と面識を持って

いたほうが何かと心強い。

 

『 えぇ、 よろしく頼むわ 。

 貴方のことは 幻想郷を代表して歓迎するわ 』

 

この三人の素性だけでも、あなたが元いた世界のものでは

無いなと考え、同時に改めて幻想郷の存在を再認識出来た。

巫女に魔法使いに妖怪....、まるで日本と西洋のお伽話を

合わせたような面子であり 他にも色んな種類の妖怪やら

何やらが居ると思うと いずれ呪術関連のものも発掘

されそうだな 、とあなたは一抹の期待も持っていた。

 

霊夢

『 ........ さて、この封結晶 とやらなんだけど 、

 このままにしておくわけには、いかないわよね。』

 

『 闇雲に開封するのは危険そうだから 、更に封印

 したほうがいいのかしら 。』

 

魔理沙

『 得体は知れないが 、マジックアイテムには

 違いないだろ ?』

 

『 私が引き取ってやってもいいぞ ! 』

 

 

霊夢

『 スキマみたいな穴に吸い込まれても、知らないわよ?

 二度と出て来れないかも?』

 

魔理沙

『 そういうこと言うのやめろよな !

 考えただけで息が詰まるぜ .... 』

 

『 封印の再封印 ... 、二重結界のようなものね 。』

 

『 博麗神社という大結界の中ならば、可能かもしれないわ 』

 

『 素敵な巫女の祈祷と 、奉納の儀をつけてあげれば

 更に確実ね 。紫印の折り紙付きよ 。』

 

霊夢

『 まったく ... 四散させた奴 の助言に 、どれだけの価値が

 あるのかしらね 。 』

 

『 大爆発して また神社が倒壊したり .... 、何かの異変を

 起こしでもしたら それこそ物笑いの種だわ ! 』

 

『 異変?そうなったら大変ね 。

 いよいよ異変解決巫女の出番よ!』

 

霊夢

『 だから、そう言うのが 自作自演なのよ ... 。

  まぁ、ウダウダしても どうにもならないわよね 、』

 

霊夢

『 やってやるわよ!』

 

 

どうやら 封結晶は封印の上に更に封印を施す方針に決めた

らしく 。封結晶を封印する為に霊夢は準備を始める。

どうやら 、霊夢は 幻想郷の中では かなりの有名人らしく

異変解決巫女 とも呼ばれているあたり、今回のような

異変には手慣れている様子。

変な神様や妖怪が起こす事件を異変と呼び、そしてそれを

解決する巫女 .... 絶対敵に回してはいけないな と軽く戦慄する。

敵に回した時なんて想像もしたくない。

多分 秒殺される 。

 

そんな事を考えていると 、封結晶を封印する準備が

整ったらしく 霊夢も 本格的に封結晶を封印しようと

神事を始める。

封結晶は 四方を博麗のお札で貼られており、いかにも

今から封印されますと言わんばかりの見た目である。

 

これで封結晶の封印が為されば 安全の証明と言う事にも

繋がる。ひとまずは安心だな 、とあなたが思った矢先 _____ 、

 

封結晶の四方を囲んでいた お札が 剥がされ 、たちまち

封結晶は神々しい光を放つ。まさか爆破するのか !?と

あなたが掌に自身の血を瞬時に溜めて 穿血をいつでも

放てるようにする。

爆破する瞬間に 封結晶を穿てば もしかしたら爆破を止め

られるかもしれない 、とあなたは 警戒心MAXで

その封結晶を見る 。

 

だが 、その封結晶は 神々しい光を放った後 ... 、爆破では無く

その封結晶が 無数の細かい四面体に分けられ その四面体達は

周囲に散らばるが 、また一点へと収束して行き _______ 。

 

あなたの視界に 何かの絵のような幻を写し 、そして

周囲に霧散してしまった 。

 

 

『 封印するつもりが 開封してしまったわね ... 、

 爆発しなかったのは不幸中の幸いなのかしら ?』

 

霊夢

『 えぇっ !? 何、今見えたのって ... 幻 かしら!?』

 

魔理沙

『 びっくりしたー ! 、雷の中に 【影】が見えたぜ。

 雷鼓や 屠自古の仕業か ?? 』

 

『 何が出て来たんだ??? 』

 

 

成程 、あれが 封結晶を開封した時に起きる反応なのかと

百斂で凝血した血をまた体内に戻す。

どうやら 出てきたのは 紫によると 飛散してしまったが

エネルギー体 や何らかの力の魂 というものらしい。

 

と、あなたが紫の話を聞いてると 自分のポッケ から

何か 違和感を感じる事に気付く 。

あなたが 服にあるポッケを探ると そこには 自分が

この世界に来た時に何故か 持っていた 筆記帳があり、

何故 今になって どうして筆記帳に違和感を感じたの

だろうと あなたが 不思議に思い 、その筆記帳を

ペラペラとページを捲ると 、その筆記帳には

先程封結晶が開封された時に浮かび出た絵が記されており

同時にあなたが訪れた場所の絵も同様に記されていた。

霊夢達に 、この手記帳に起こった変化の事を伝え

その手記帳を見せる。

 

霊夢

『 何、その覚え帳 。

 ...... 筆記帳 、いや ノートってやつかしら?』

 

魔理沙

『 どれどれどれ? ....... へー 、こいつは面白い!

 香霖が見たら 、舌が回って止まらなかろうなぁ 。』

 

『 貸して! 手稿のようなものかな .... って 開かないぞ? 』

 

魔理沙が あなたの筆記帳を取り 、中身を開こうとする。

だが 先程まで 、あなたが問題無く開けた筆記帳 は

何故か 魔理沙の手によっては開く事が出来ずに

その手記帳は 頑なに閉じているまんまだ。

 

『 〇〇 じゃないと 、ページが捲れない とは

 不思議な覚え帳ね ? 』

 

『 ...... ほら、魔理沙。返してあげなさい。』

 

魔理沙

『 ちぇっ 、はいよ〜 ! 』

 

そう言われ 、魔理沙は貴方に筆記帳を返す。

しかし 何故、あなたには開けれて 魔理沙にはこの筆記帳が

開けられなかったのだろう。と一抹の疑問が過ぎる。

あなただけが見れるであろう 何かしら細工がされているのは

確かなのだが 、どうしてそんな細工をやったのだろう ... 、

そうだとしたら、何故あなたの事を知っているのだろうと。

疑問から更に枝分かれするように 不思議の連続が繋がれて

いく。

 

『 なるほど ........

 さっき飛散した力がこの紙に浮き出たのね 。』

 

『 察するに封結晶から出た力は 大きく分けて2種 .... ,

[誰かとの縁を表したもの]と[幻想郷の記憶を写した]

  もの ... 、縁(えにし)と絵馬と言ったところかしら。』

 

『 縁 、運命とも言いかえられるかしらね 。

 数奇な事だわ .... 。』

 

魔理沙

『 縁 ... 、か 何人か 見た顔の奴の情報が書かれてるな 。』

 

『 なぁ、これって 天狗の撮った[写真]に似てないか?』

 

.... 筆記帳には 魔理沙の知る人物の情報が描かれている。

だがその筆記帳を開く権利を有するあなたはその魔理沙の

知る人物の事を全く知らない。

ならば 何故、自分がこんなものを持っているんだろうか と

あなたは聞いてみる。

 

『 他にも不可思議な事はあるけど .... 。』

 

『 博麗神社の結界下で 封結晶の封印を解けば 、

 その縁や力があなたの筆記帳に再封印される ..... と

 言うことみたいね 。』

 

『 貴方がいれば 、封結晶を開封しても その手記帳に

 封印できる ... 。

 今はその事実が分かっただけでも良しとしましょう。』

 

 

この筆記帳 ... 、呪物の類で無ければ ただの有能アイテム

として運用出来るが 。いかんせん 封結晶と言い、

筆記帳と言い 。妙に危ない雰囲気を持つモノばっか

に触れて来て入るので どうしてもこの筆記帳が

胡散臭く感じてしまうところもある。

だがそれを踏まえて、先ずは封結晶を開析する事が

先決だろう。

 

『 .... さて、そうなると 野放し状態の封結晶の危険度が

 明確になったわね。』

 

『 封結晶の性質として、何らかの強い霊力、妖力、魔力

 が加わると封印どころか ... 。』

 

『 むしろ、封は解かれる 。

 そしてスキマのような穴を通して、何かを呼び寄せられる。』

 

 

魔理沙

『 もしくは大爆発だな !』

 

 

『 この性質 ...... 悪用する連中がいてもおかしくないわ 。』

 

霊夢

『 別に異変が起きてから対処すれば良いじゃない?』

 

『 _______ いいえ。』

 

その言葉から、紫の表情が何やら険しい表情に変わる。

どうやら 紫が言うには 封結晶などの異変が起こしやすいもの

を放置されたら 、幻想郷全体の均衡が崩れかねないとのこと。

異変は 正統な手段を踏むだけで充分だと言う。

 

霊夢

『 正当な方法ねぇ ..... 、良く言うわよ 全く 。』

 

魔理沙

『 集めろってんなら 、楽しそうだから

 やっても良いぜ !集めた後の扱いは霊夢達に任せるよ。』

 

『 封結晶は 道端に落ちてるかもしれないし 、

 誰かが既に一定数持っているかもしれない .... 。』

 

『 繰り返すけど 、悪用されたら 何かが出てくるかも

 分からない。』

 

『 何としても 回収して 、今回のような方法で

 使い切るのが得策よ 。』

 

 

どうやら、話し合いの結果 。各地に散らばっている

封結晶を回収する事になったらしい。

あなたは それを聞いて 、一もニも無く 自分も

付いて行って良いか 。と紫に聞く。

今回の封結晶の異変 .... 、その全ての原因とも行かずとも

何かしらの因果をあなたが背負っている筈だ。

ならあなたが行かない道理は無いだろう。

術式も 呪力操作も しっかりある。足手纏いには

ならないだろう。

 

『 あら ... 、貴方って なんだか見込みがあるわね 。

 ちょうど そう言おうと思ったのよ 。』

 

『 そうねぇ ... 貴方は霊夢と同行しなさい 。』

 

 

ヨシ来た!! とあなたは 意気揚々と なる反面 、

霊達は 訝しげな顔をして 紫に言葉を返す。

 

霊夢

『 ちょっと待ちなさいよ 。【ただの人間】が、 

  着いてくるなんて危険すぎるでしょ!』

 

魔理沙

『 いやいやいや .... 、こんな妖怪神社に 残したほうが

 危ないだろ! 』

 

『 狛犬のあうんだって、強烈な来客には打つ手無しだぜ?』

 

霊夢

『 それを言われると ....... ! 』

 

 

恐らく 霊夢は あなたが危険な目に遭うと考慮してくれて

判断を下してくれてるのだ。言葉は強いが その節々には

優しさが汲み取れる。要するに “ めちゃくちゃ優しい奴“

なのだ。呪術師はそんな優しさなんて触れた事すら無い

ので 、あなたは軽く感動した。

 

『 ... その点は大丈夫よ 霊夢 。

 彼は 【ただの人間】では無いし 、

 貴女達の足手纏いにはなりはしない。

 それは私が保証するわ。ねぇ?』

 

そう言うと 紫は 、こっちを見て 軽く微笑む 。

うんうん 、もっと言ってくれ 。呪術師は

いつも死と隣り合わせの状況で生きて来たんだ。

呪霊犇めく現代の坩堝のど真ん中に居たあなたから

すれば 、封結晶を集めるぐらいは 朝飯前だ。

 

.... あれ、何だろう。この感じ 。まるで紫に 、

何もかも見透かされているような .... 。と あなたは

紫の笑みに少しの違和感を覚える 。

まさか 術式まで全部分かってる上で 言ってる.... ?

いや 紫は 幻想郷の人間(?)だ 、故に呪術とは縁も所縁も

無い場所で育って来てるのならば此方から明かさない限り、

分からない筈だ ... 分からない筈だよね? と あなたは一抹の

不安を覚える。いや一抹どころでは無いかもしれない。

背中に少しの冷や汗が生まれる。

 

霊夢

『 別にそう言う意味で言った訳じゃ無いんだけど .... 、

  .... 分かったわ 、 これから宜しくね 。〇〇 、』

 

そんなこんなで あなたも 封結晶収集に加わる事になった。

とは言え 、割と強引な誘いだったので 霊夢の優しさを

少し無下にしてしまった感が強く感じてしまったので

面倒をかけてごめん! 霊夢さん! と謝りを入れておく。

 

霊夢

『 〇〇は気にしなくて良いの!

 それに 、そうと決まったら 全力で連れ回すから 覚悟

 しなさいよね!』

 

『 .... それと ! さんは付けなくても良いわよ 。

 普通に 『 霊夢 』って呼んで良いわ 。

 その方が呼び慣れているのよ ! 』

 

魔理沙

『 私のことも 『魔理沙』で良いぜ !

 短くない 付き合いになりそうだしな ! 』

 

改めてよろしく !とあなたは軽く霊夢と魔理沙に挨拶を交わす。

やっぱ 幻想郷の人達って優しいんだなぁ 、とあなたは

心に沁みる思いが過ぎる。呪術師をやっていた頃は

常に人手不足だったし 、友達•後輩は任務で死ぬしで

碌な思い出が無かったのを振り返ると やっぱり

幻想郷は平和な世界なんだなと思うばかりであった。

 

『 それじゃあ 、私は帰るわね 。』

 

『 危なくなったら 叫びなさいな 。

 うふふふ 、スキマがあれば 手を貸すわよ。』

 

そう言うと 紫は スキマを使って、いつの間にか

帰ってしまったようで あなたが紫の方を見ると

いつの間にか 帰って居たようだ。

帰るの早!と突っ込みたくなるほど。

 

霊夢

『 結局 ... 何もかも 押し付けられた気がしないでも

 ないけど ... 。』

 

『 言ってても 仕方無いわね ... 、早速出発

 しましょう。』

 

魔理沙

『 おうよ!先ずは何処から行くんだ ?』

 

霊夢

『 もちろん 、血に塗られし 悪魔の館 .... 【 紅魔館 】からよ! 』

 

 

 

Side Out 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはスキマの境界の中 ... 世界と世界を繋ぐ境の世界。

ここには 幻想郷の管理人である八雲紫がおり、このスキマ

からは 外の様子が監視カメラのように逐一

チェック出来るように なっている 。

 

そんな中 、八雲紫は スキマに投影されている博麗神社

を見ながら 笑みを放っており 、紫は 博麗神社に

居る “ 彼 “ に興味を惹かれていた。

 

『 ふふ ... 、どうやら とんでもない大物が釣れてしまった

 ようね ... 。』

 

霊夢や魔理沙と共に居る “ 彼 “ 、紫は 先程まで

そこの博麗神社に来ており 例の封結晶の件について

霊夢や魔理沙と話をしようとしていた所 で彼とは

初めて会った。

 

そして紫は 彼を見た瞬間 、彼が放つ “ 異質な力の奔流 “が

紫の頭は感じ取った 。

霊力でも 魔力でも 妖力でもない、その全てに当てはまらない

“ 正体不明の力 “ 。それが 洗練されたように彼の身体に

流れており 、その力を感じ取った瞬間。紫は 彼を迷わず

“ 強者 “ と認識する。澱みない力の奔流 、そしてそれと同時に

放たれる 潜在的な重圧、そこから推測出来る桁違いの膂力 。

 

『 彼と本気で闘いでもしたら ... 勝つか分かんないわね。』

 

らしくない弱音 しかし、幻想郷管理人の八雲紫 がそう

吐露するにはそれなりの理由もある 。

澱みない力は時に最強の矛とも成り得る 。

その最強の矛が弾幕となり襲い掛かろうものなら 、どうだろう。

当たれば大ダメージ確定 。それに正体不明の力が

掛かってるせいで 彼が隠し持つ手札が分からない。

故に 動きが予測出来ない 。

それは 彼にとっても同じだろう 、だが 素の力でも

相当な膂力を持っていると言うアドバンテージで

軍配が上がる。最悪の場合 、弾幕全てをすり抜けて

近接戦に持ち込まれる可能性だってあるのだ。

 

      “ 彼を敵には回したくない “

 

その思いが 紫の頭を過ぎる。

 

『 .... ふふ 、この旅が 彼にとって どのような成長を促すの

 かしら? ... 楽しみだわ 。』

 

紫はその妖艶な笑みと共に 彼への期待を贈る。

その期待は彼に伝わる事は無く 。

彼は 封結晶収集の旅路にへと旅立つ。

 

少年少女は 不倶戴天と成るか はたまた 一蓮托生のものと

成るか 、それは 神すらも知らない。

 





[ profile ] ( 一応、主人公の設定集だけ載せときます 。
       顔写真とかは無いから 見た目とかは
      完全に読者の想像で構いませんっす。)

名前 ⇨ 〇〇

性別 ⇨ 男

等級 ⇨ 特別一級 ( 相伝の赤血操術の術式を継いで生まれたから )

術式 ⇨ 赤血操術

領域展開 ⇨ 会得済み ( お披露目はもう少し先。)

特性⇨呪胎九相図のように 呪力を血液に変化させられる。
だが 純粋の人間なので 当然呪力切れも貧血も起きるので
予備の輸血パックがある。
あと 、黒い火花に愛されている。


これだけ覚えといてくれれば良いっす✌️

2024年最初の投稿との事だったので 、文字数を増量しました。
やったねタエちゃん!10000文字超えたよ!(白目)
次回からは紅魔館に突入していきます。
同時に戦闘と恋愛要素も入れていきたいと思いますヨォ!
兄貴姉貴達はおせち食って待っててくだちい。

お気に入り登録と感想宜しくお願いします 。
俺が踊り狂いながら喜びます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。