ー 東方呪血譚 ー   作:クロウト

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碧血丹心 →このうえない真心の意。また、このうえない忠誠心のこと。らしいですよ。

俺も自分に尽くしてくれるメイドが欲しいので初登校。


碧血丹心

 

あなた達は大図書館を後にし 、次に訪れたのは

紅魔館の大きな扉の先に広がるエントランスホールの

ような大きな部屋だった。

紅魔館の外部が赤く鮮血のように覆われていると同様に

紅魔館内部もどこまでも赤で広がっている。

左右には幾つも扉が有り、廊下やら部屋に繋がっている様子。

 

そうしてあなた達がその部屋へと入って行き 、いざ

奥へと進もうとしたところ ... 。

 

パチン!

 

軽快な何かが弾ける音がしたと思ったその瞬間 、

“ 時間が止まった _____ 。 “

 

“ それ “ はあなたと言うイレギュラーでも観測し得ず 、

霊夢や魔理沙もその“ それ “ を認識する事は出来なかった。

 

だが その停止された時間はすぐに解け 、あなた達は

何とも怪我は無く 誰かに攻撃された訳でも無かった。

何も無かった 、そう考えるのが普通だろう。

 

ただ その場に当たり前に居るように階段の前に

立っていた一人の “ 少女 " を除けば ...... 。

 

 

『 本当に節操の無い方々ね .... 、

 お嬢様への面会として来れば良かったのに... 。』

 

『こっそり忍び込むならまだしも、パチュリー様と

 弾幕戦までするなんて ... 。 』

 

 

あなたの視界にはそう小言のように呟いている一人の少女が

まるでそこに元から居たかのように移り込む。

あなたはその突然の現象に驚き 思わず後ろに足を運ぶ。

 

その少女は、少女と呼ぶには余りにも大人びており

少し編んだ銀髪の髪にはメイドのカチューシャをして

そのカチューシャと同様に少女はメイド服のようなものを

着ている。

脚にはナイフが入ったホルスターが巻かれており 、

いつでも死角から襲えるとも取れるような印象を

植え付ける。

 

『 しっかり反省していただきます。』

 

 

霊夢

『 わ、悪かったわ .... ! 』

 

魔理沙

『 わ、悪かったよ ... ! 』

 

 

二人が口を揃えてそう言うほどに目の前に居るメイドの

迫力に押されており 、それほど迄にあのメイドは強い

ものなのだろう。

あなたも突然現れた妙技には心底ビビった。これだけでも

充分に彼女の強さが窺えるだろう。

あなたも霊夢と魔理沙に続き、良く考えれば押しかけ強盗みたいな

事やってました!すいません!と謝罪を入れる。

 

『 そちらの人間の事情は察していますよ 。

 大方 、こちらの二人に連れ回されたのでしょう?』

 

咲夜

『 自己紹介が遅れましたね 。私の名前は十六夜咲夜ですわ。

 レミリアお嬢様の下でメイドをしている者です。』

 

メイドの少女 ... もとい十六夜咲夜 が名乗った所で

あなたも自分の名前を名乗る 。

あなたは霊夢と魔理沙とは違って 完全なる被害者と

言う方で咲夜に察せられているようだが 、魔理沙と

パチュリーの弾幕戦を見るのがただ楽しかっただけ

だったので 、完全に勘違いである。ただこの勘違いを

正そうとすると ナイフで軽く刺されそうな気がする

ので 嬉しい勘違いでもある。

 

『 まぁまぁ 、いいじゃない咲夜 。

 いつものこともさほど変わらないわ 。 』

 

咲夜との自己紹介を済ますとまた 此方から歩いてくる

人物が、あなたの視界に写り込む 。

あなたはその人物を見た時に 内心で2回目の驚きを

弾けさせる。

その人物は 、薄紫色の髪の上にレース付きの帽子を

被り 、小さな赤いドレスで身を包んだ 羽が生えた

女の子だったのだ。赤く奇しげに揺らぐその少女の

双眸は その少女が 人外の者であると裏付ける。

だがその少女は 今の所は敵意は無い。

思わず反射神経で術式を展開しそうになったが 、

それをグッと抑えて話を聞く事にする。

 

咲夜

『 お嬢様 .... 。 』

 

咲夜からお嬢様と呼ばれるその少女、恐らくこの少女が

紅魔館の主なのだろう。成程、赤い双眸といい 確かに

彼女が 赤を形取るのは充分なモノだろう。

 

『 そこの人間 ........ 、〇〇と言ったかしら ? 』

 

レミリア

『 私はレミリア•スカーレット 、この館の主 ... 高貴なる

 吸血鬼よ 。 』

 

目の前の少女、レミリア•スカーレットは自らを吸血鬼と

呼ぶ。成程 、真紅は血の象徴 。自身を高貴と言う程の

プライドや自尊心が高い吸血鬼にとっては自らの力、

どれ程の血を吸い取って来たかを見せる必要があるの

だろう。だからこの館 ... 紅魔館がある訳だ 。

 

あなたはレミリアの後に続いて 初めまして 、と

挨拶を入れる。

吸血鬼はプライドや自尊心が高い 、だがそれに見合う

実力が有る 。それと同時に放たれるそのカリスマ性は

幾つも吸血鬼を狩らんとする人間を狩ってきた証なのだろう。

 

あなたは挨拶をしたと共に、何とお呼びしたら良いっすかね。

と自身の中でできる最大限の敬意を払いながら接しようと

する。

粗相でナイフブッ刺されて、血を吸われておしまいだ!

なんて事は無い ... とは思いたい。

 

レミリア

『 霊夢達の知り合いみたいだし 、『レミリア』で

 構わないわ。私が直々に許してあげる 。』

 

どうやら 霊夢や魔理沙の存在が免罪符みたいな働きに

なったのか ナイフで頭をブッ刺される事も。血を

吸い尽くされる事も無く。知り合いと言う事で

名前呼びが許されたらしい。

あなたは ありがとうございます !と感謝を述べる。

 

レミリア

『 さて 、挨拶も済んだ事だし ... 咲夜 、話を戻しなさい。』

 

咲夜

『 かしこまりました 。

 この者達が館へ侵入し 、図書館に侵入した件ですが ... 』

 

『 .... お嬢様が優しくなさるので 、

 調子に乗って勝手に上がりこんでくるんですよ? 』

 

レミリア

『 たとえそうだとしても、大して不都合な事は無いわ。』

 

咲夜

『この連中が引っ掻き回した後は、正に惨状なのです。

 散らかっているなんてものではない、まるで

 爆発した後 。 』

 

『 いつも片付けているのは私です。 』

 

レミリア

『うっ.....分かったわ .... 。』

 

 

この連中 ..... ? 、恐らく指しているのはあなた達の事だろう。

ただあなたは今さっき幻想郷に来たので あなたを除外して

残るは霊夢と魔理沙の二人だが .... 。と思いながら

あなたは霊夢と魔理沙の方を向いてみる。

二人はあからさまに誤魔化すような表情をしており、

咲夜からは明らかに疲労困憊の表情が浮かんでる。

何した!?お前らマジで何した!?

 

咲夜

『 節度を持っていただきますと 、メイドの私としては

 非常に働きがいがあるので 嬉しく思います。 』

 

レミリア

『 そ、そうね。スカーレット家の頭首だもの 。

 当然の事よね 。ふっふふふふっ .... 。 』

 

 

レミリアのその言葉とは裏腹に焦燥 の表情が浮かんでいる

事が分かる。

そして咲夜は言葉の節々に冷静とは思えない程 ... こう何か ...

殺意的なアレを抱いているような感じがするとあなたは

思ってみる。

十六夜咲夜こそ絶対に怒らせちゃいけない人 、と自分の

脳に刻みつけるあなただった。

 

咲夜

『えぇ、是非そのように 。

 それでは本題に移りましょうね 。 』

 

『 .... まず 、美鈴にはお仕置き確定。

 後でキツーく言い聞かせます。 』

 

咲夜のその言葉にあなたや霊夢や魔理沙は多分、否

絶対同じ事を頭に浮かべたはずだ 。

 

( ( あちゃ ー ... 美鈴 アウトー ..... 。) )

 

多分、咲夜のその言葉には慈悲すら感じられず 。

ナイフで頭をブッ刺されながら説教される美鈴が

何故かあなたの脳裏に浮かんだ。成程、これが

存在しない記憶か 。

 

咲夜

『 そして 、霊夢 、魔理沙 。 』

 

霊夢

『 は、はいぃ ! 』

 

魔理沙

『 ひ、ひぃぃ ! 』

 

咲夜

『 ... 貴方たちも封結晶の事について調べているなら

 話は早いわ 。紅魔館としての見解も貴方たちと

 ほぼ同じ 。』

 

『 封結晶は危険すぎる 、現に紅魔館の一部が爆発四散した 』

 

 

やっぱ爆発したんだ 、とあなたは大体察していたかの

ように 口には出さずに心の中で留めておく。

 

咲夜

『 この封結晶 ... お嬢様の『運命』の観点から見ても

 吸い込まれるようで真相が見えないそうなの。』

 

レミリア

『 なんかこう ... 砂嵐というか ...、雑音のようなものに

 遮られているのよね 。 』

 

『 見聞きしたくても叶わない...といったところかしら 。』

 

 

咲夜

『 紅魔館としては、封結晶は見つけ次第回収し

 然る後に処分すべきだと言う結論へ達したわ 。』

 

 

魔理沙

『 おおっ!それなら私たちと一緒だな!』

 

霊夢

『 処分の方法は 、私たちで見つけたから

  見つけた封結晶は、全部引き渡しなさい?』

 

 

咲夜

『 ... 結論は あくまで『 ほぼ同じ 』なだけよ。

 『完全に同じ』と言う事では無いわ。そして相違点は

 ただ一つ ... 。 』

 

『 封結晶の回収と処分は紅魔館の管轄で行います。』

 

 

咲夜のその言葉に霊夢と魔理沙は驚愕した表情を見せる。

だが対してあなたはまぁ、そうだろうな。と言った感じの

なんとなくそうなる気はしていたと思わんばかりの表情を

取る。

なぜなら 、いきなり自分家に侵入して来た押しかけ強盗

みたいな連中。しかもその連中は自分家を悉く荒らして帰る

そんな連中に封結晶を渡せと言われてもおいそれと渡せる

まで落ちては居ないだろう。

 

霊夢

『 ええ!?なんでよ!?

 勝手に決めるなんて横暴じゃない! ? 』

 

魔理沙

『 そーだ!そーだ !

 独占行為だ!断固抗議する!! 』

 

咲夜

『 はぁ ........ 。それこそ 『 完全に同じ結論 』よ 。』

 

『 貴方たちだって、勝手に決めて 封結晶を回収しに

 来たんでしょう?

忍び込んだり 、ドンパチしたり ... 一体どっちが

 横暴かしらね ? 』

 

 

霊夢や魔理沙はまるで子供の戯言のような主張に

聞こえてしまうほど、咲夜の意見はとても真っ当な

ものだった。真っ当過ぎたのだ 。

こっちが善と思った事は相手だと悪にもなり得る。

今の自分らは 相手から見れば悪なのだろう。

.... 何故だろう、あなたは酷く納得してしまった。

 

 

霊夢

『 うぐぐっ ... それとこれとは話が別よ !

 なぜなら ... ええっと ... 封結晶が危険だからよ!』

 

魔理沙

『 そうだぞ !あの ... あれだ !紅魔館の平和を守る為だ!』

 

咲夜

『 あれだけの爆発を起こすもの、燃料代わりになるでしょう。

 山の神社に『エネルギー事業』を独占されずに済むわ。』

 

『 貴方達が処理する以外にも、選択肢が増える 。

 良い事だと思うけど?』

 

 

いけない、咲夜が強すぎる。この論争は咲夜の独壇場だ。

... とはいっても 紅魔館がその爆破以外にも色々と被害を

喰らって居るのだ。論争と言っても ただの被害者の会

のようなものに化して居る気がするが .... まぁ、

あながち間違っては居ないだろう。

 

霊夢

『 へーんだ !

 そこらの人妖や神仏に扱える品物じゃないわ!』

 

『黙って専門家に渡しとけば良いのよ!』

 

魔理沙

『 おうおうおう、何なら 回収費を取るところを

 タダでやってやろうってんだぜ! 』

 

『 おとなしく出す物出すのが、身のためだ!!』

 

 

まるで強盗のテンプレートである。

薄々、押しかけ強盗っぽいなとは思っていた節々はあったが

ついにその嫌な考えが現実になってしまった。

思わず頭を抱えたくなる事案だが ... 封結晶を得る為には

仕方無い事なのかもしれない。

たった今、善悪が逆転しようとしているのだ。

 

レミリア

『 ふふふ 、いつもの平行線ね 。

 こうなった時のお約束は決まってるわ 、 』

 

霊夢&魔理沙

『 弾幕で勝負よ !( だぜ ! ) 』

 

 

 

そんなこんなで霊夢&魔理沙とレミリアと咲夜による

弾幕ごっこが始まろうとしていた。

あなたは自分が出る出番は無いな 、と考え 後方へ

退き 弾幕ごっこを観戦しようとすると _____ 。

 

レミリア

『 あら?一体 、何処へ行こうと言うのかしら 。 』

 

直後 レミリアから自分を呼び止める声 。

あなたは弾幕ごっこの邪魔になると思うので 観戦でも

しようかと 、と自分は戦いには参加しない意を

示すと ... 。

 

レミリア

『 ふふ ... 、何を言ってるのかしら? 貴方も この弾幕ごっこに

 参加するのよ? 』

 

______ 、え?

一瞬 某バカ目隠しの領域展開を食らったように動かなくなる。

その間 、約1.5秒である。

意識を取り戻したあなたは レミリアに何故、自分も出なければ

ならないのかを問う。当然、霊夢や魔理沙もレミリアの

言葉に驚きの表情を見せて居る。

 

レミリア

『 ただの品定めのようなものよ 、それに 催し事は

 人数が居た方が楽しいじゃない?』

 

『 ... で?返答はいかに ? 当然 、やるわよね ? 』

 

さて、どうしようか。今までの呪霊とは違い

相手は吸血鬼とそれに付き添うメイド 、実力は

相当なモノで有るとは確定事項だろう 。

あの口ぶりからして ガチンコで闘うと言う訳では

無い... だろう。多分。

それに品定め、と言う言葉から ただ単に自分の

実力を測る事も視野に入れた闘いと言うものだろう... 。

 

あなたは塾考しようしたが これ以上考えても時間の

無駄なので、渋々 彼女のその誘いを了承する 。

 

 

レミリア

『 ふふ 、それでこそ 人間よね 。

  さぁ 。早く壇上に上がって来なさい? 』

 

そう言われた後 、貴方は後方に止めていた足を

踵を返して 霊夢と魔理沙の隣よりも若干背後に

立つ 。

 

魔理沙

『 .... お前、大丈夫か ? さっき 、美鈴と闘って

 だいぶ 血使って無かったか ? 』

 

霊夢

『 そうよ 、君が 無理して闘う必要なんて無いのよ?

君が倒れたら 元も子もないでしょ?』

 

 

何だコイツら、さっきまでは半ば強盗みたいな態度

取ってたのに いつの間にか 悪から善に手のひらドリル

してやがる。気遣ってくれてるのはありがたいが 、

せっかく誘われたんだ 。やらないのは少々無粋だろう。

それに 血の件は 大丈夫 。消費した分が戻って来てる 。

と霊夢や魔理沙に安心して欲しい旨を伝える。

心配してくれてるのはありがたい。....んだけどなぁ ... 。

強盗じみた事は気が引けるなぁ ... 、と思ってたあなた

だった。

 

魔理沙

『 そうか .... ? まぁ、それなら良いんだけどよ .... 。

  キツかったら 退いても良いからな ! 』

 

霊夢

『 とにかく 無理はしないでよね !分かった? 』

 

 

分かった、分かった 。

とあなたは言いながら 自身の術式を手慣れたように

発動させて行く。

相手は紅魔館の主である吸血鬼とそれに付き添う

相当の実力を持ったメイド。

下手に攻撃に出たら死ぬだろう 。

最初からギアを上げとかないと死ぬ 、と考えたのか

身体の血中成分をフルで回して行く。

 

[赤血操術]______“ 赤鱗躍動 “

 

その言葉と共に あなたの顔と腕に術式の効果が

現れる。顔は傷のような血の斜め十字のようなものが

浮かび上がり 、腕は赤鱗躍動と血の鎧で固めて居る

事から血で覆われており、真っ赤である 。

 

あくまで自分の役割は後方支援 、霊夢や魔理沙の

特攻の隙を作る。

あのパチュリーのようなものを出されたら 赤鱗躍動を

フルで出しても被弾覚悟で避けるかいなすかの二択を

迫られる。弾幕ごっこ初心者のあなたにとっては

弾幕を縫いながら穿血の射程範囲内に近付く事は

無理に近い。

下手こけば 真っ先に死ぬ戦犯になる。

 

だからこその後方支援、苅祓や赤縛で霊夢や魔理沙を

援助しつつ 相手の動きを妨害する。

それぐらいの事しか自分にしか出来ないだろう。

 

一対一のタイマンじゃない。

言わば団体戦の中での速攻の連携が試される。

赤血操術は近中遠で万能だが 、貧血を起こす

デメリットもある。一応、呪力で血を作れるが

受肉体じゃないので無限には作れない。

こう言う団体戦の場合は 、赤血操術使いにとっては

後方できっかけ作りをした方が良いのかもしれない。

 

 

咲夜

『レミリアお嬢様 、これは紅魔館の家計を賭けた勝負です。』

 

レミリア

『 あら、そうなの 。

 であれば 本気を出す事を許すわ 。 』

 

咲夜

『それでは スペルカードを使います 。 』

 

 

そんな家計が掛かった闘いに自分が参加して良いのだろうか

とその会話を聞いて懐疑的になるが 、咲夜も何故か

レミリアには同調しているらしく 冷淡と話を進めて居る。

まぁ これで良いなら良いか 、と緩んでしまった心を

引き締める。

さぁ 、開戦の狼煙だ 。 霊夢と魔理沙が弾幕を仕掛けに

行こうとする。霊夢はお札のようなものを飛ばしており

それがただのお札とかでは無く、退魔の札 .... 、人外に

効果があるものである。

魔理沙もパチュリー戦で見した 三対のレーザーを展開して

先制攻撃を仕掛ける ___________ ッ !!!!!

 

パチン!!

 

その刹那、全ての時が再び動くのを辞める 。

全ての闘いが始まろうとした時 、その時は静止した

ままだ。

 

咲夜

『 ... さて 、確かめさせてもらうわ 。〇〇 ... 。 』

 

誰も動けぬ時の中 、そこで声を放つのは瀟洒なメイド。

その声は誰の耳にも聞こえぬまま 、ただ虚へと沈んで

行く。そして咲夜はナイフを持ち 霊夢や魔理沙 ... 、

そしてあなたにへと 扇状型の弾幕を形造るように

展開する 。

その距離は反応が早ければ捌ける程 ... と言った感じ

だろうか。近くもなければ遠くもない。そんな絶妙な

距離間で放たれたナイフは再び時を再開させた時に

銀景色となり辺りを包むだろう。

 

 

パチン!!

 

時が再開し 、あなたの目の前にはいつの間にか

展開された扇状に展開されたナイフの弾幕。

それは霊夢や魔理沙にも行き届いているようで

咲夜のナイフが辺りを包む幻想的な景色と成っている。

だが、この景色に見惚れている場合じゃない。

一刻も早く この状況を打開せねばならない。

 

あなたはその向かってくるナイフの弾幕に向けて

再び赤血操術を展開する。

 

赤血操術____ 、『苅祓』!!!

 

瞬間 、あなたの背から四つのチャクラムが出現し

それらが前方にへと射出。半円を動くようにして

軌道を描きながら 動き、咲夜のナイフを可能な限り

弾き飛ばす。

だが そのチャクラムの間を縫って飛んで来たナイフが

あなたの目の前にへと迫る。

 

あなたは咄嗟に両腕でクロスガードを組み ナイフへの

ガードを試みる。赤鱗躍動と血の鎧で腕は強化している

ならば ナイフのダメージも軽減出来る筈だ 。

 

 

キキキキキンッッ!!!!!

 

クロスガードした部位にダーツを刺すようにナイフが

突き刺さる。が 、その頑丈さにナイフが打ち負けたのか

突き刺さった後、ポロッと引き抜けてしまいそのまま

地面に落ちる 。

危なかった 、赤鱗躍動で外視筋を強化して無かったら

間違い無く死んでいただろう。

 

今度はこっちの番だ、霊夢と魔理沙は レミリアと

咲夜の弾幕を凌ぐのに苦戦しているようで 後方支援に

欠ける 。先ずは 咲夜を陥すように見せ全力でこっちに引き付けて

相手側に2対1を強制させる。さすがのレミリアと

言えども 多対一は想定してないだろう。

 

赤血操術________ 【百斂】!!

 

貴方の手に圧縮された血液が収束される。

出来るだけ館を傷付けぬよう、されど相手を確実に

潰すように 射程を3割程度飛ばし 、その代わりに

威力を倍増させる簡易的な“縛り“を組む。

そして限界にまで圧縮された百斂は 貴方の掌の中で

静かにその形を爆ぜさせる 。

 

赤血操術_____【穿血】!!

 

 

ビィイィイィイッッッッッ!!!!!

初速のトップスピードを活かし 穿血は一気に咲夜が

その威力を感知できる近くまで距離を詰め 駆け抜けようと

する。

だが それを咲夜は 横ステップで回避、そのままの勢いで

3本のナイフがあなたに投擲される。

あなたは それを穿血でナイフを弾き落とす。

だが あなたの穿血はナイフを弾き落とした為 、軌道が

上方向に傾いており 、その角度の隙を咲夜が見逃す筈も

無く 、自身の胴体を目掛けて6本のナイフを投擲。

あの3本のナイフは囮、受けるか受けないかの二択を

迫らせるためのデコイだった。

 

マズイ ________ 、ナイフの速度が早すぎる。

下手したら美鈴の蹴りよりも早い ので 服を身代わりにして

緊急回避が出来ない状況にある 。

6本のナイフ 、食らえば相当な痛手を追うだろう。

しかも咲夜は俄然として距離を詰めて来て居る 。

ナイフを全て身に受けた状態で 肉弾戦を強いられては

ほぼ確で負けが確定してしまう。

 

どうするか、このまま負けるわけにもいかない。

かと言って 領域を展開する時間も無い。

そんな中 、あなたの頭に一つの考えが浮かび上がる。

..... ______ やるしか無い 、呪力で血を作る事が可能なら

"呪力で血を練り上げて武器を作る“.... 。構築術式紛いの

技術だか 助かる道はそれぐらいしか無いだろう。

 

あなたは穿血を解除し 、自身の両掌に 百斂を出し

呪力を流し込ませる。そしてその呪力はあなたの頭の中の

武器のイメージをそのまま百斂の血に型として流し

込まれていく 。

そしてその形に順応した百斂がその型にハマるように

血が流し込まれていく。

 

そしてあなたの両手には赤く血の輝きが映る普通のナイフ

よりも一回り大きい包丁のような二対の武器が出来上がる。

この間 、2.1秒だった。

 

6本のナイフはもうあなたの寸前に迫っており 、咲夜も

次なる手を打とうとしている。

_______ だが 、あなたはそれで止まるほど 未熟な呪術師では

無かった。

 

ガキキキキキィン!!!!

 

あなたの二対のその血の刃で6本の内、5本を弾き飛ばす。

だがその内の1本は あなたの横腹を掠め 被弾する 。

咲夜もこれには驚いたような表情をしており 、手を

変更せざるを得ないようだ。

 

咲夜

『 _____ ... 中々ね 、でもこれならどうかしら ? 』

 

そう言った途端 、咲夜の雰囲気がガラリと変わる。

瀟洒のメイドから冷淡で残酷なメイドにへと 。

その姿は銀景色の果てに鎮座するように 。

鈍色の風景は彼女の手によって全てが操られる。

 

あなたは咲夜のその雰囲気を見た瞬間 、肌が

鳥肌立って居る感覚を憶える。

間違い無い 、これは ...... 。 [スペルカード]が来る。

 

 

 

 

『 _____ さぁさぁ 、皆さん 。御注目 。 』

 

 

 

   『 取り出したるは ... 、千本のナイフ .... 。 』

 

 

 

 

 

      [ 奇術 : エターナルミーク ]

 

 

 

 

 

ゴォオォォォッッ!!!!

放たれたのは 千本のナイフと喩えてもおかしくない程の

ナイフの波があなたに襲いかかってくる。

金属の鈍色と共に青を纏ったソレは 本当に海の波を

連想させるような 形をしており 今までのナイフの群れが

嘘のような感覚に陥らせてくれる 。

 

エターナルミーク を眼前にしたあなたは その余りの

気迫に 本能に警鐘が鳴り響く。

“ コレ “ はヤバい 、全力で対応しなければ あっさり

死ねるやつだと 。

 

だがどうする 、穿血でいなせる数じゃない。圧倒的な

物量のゴリ押しとでも喩えれば良いだろう。

苅祓でも押せるかと考えたが まず無理だろう。

ナイフの圧倒的な物量に血で作った付け焼き刃の苅祓では

破れるのが当然だろう。

 

ならばどうするか 、あなたは考える 。

目の前にある青い銀景色を凌ぐにはどうしたら良いか ... 。

相手は圧倒的な物量でこちらを倒しに来て居る。

...... そうか、とあなたは何かを閃く。

物量でゴリ押ししていくのなら 何処かで隙が出来る筈だ。

 

赤鱗躍動 _______ “ 載 “

 

あなたは赤鱗躍動のギアを限界にまで引き上げ 身体能力を

さらに上に昇華させる 。

そして再び 、自身の血で作った血の刃をもう一度作り 、

自身の両手に握る。呪力で外側をコーティングし

刃こぼれが起きないようにする。そして身体全体にも

呪力を纏わせて行き、上半身 下半身にも血の鎧を

施す。二重鎧の完成だ 。

 

そして エターナルミークが自身の眼前にまで近づいて

来た所で ... 。

 

ガギャァンッッ!!!!

 

自身の血のナイフで先端のエターナルミークの刃を思いっきり

叩き ナイフを弾き飛ばしていく。

そしてそれをあなたは気が狂ったように続ける。

 

バキバキバキバキバギバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッッッッ!!!!!!!

 

服が裂ける 、呪力でコーティングした身体もスペルカードの

刃は用意に斬っていく。不思議と痛みは感じない。

ドーピングのおかげだろうか 、そしてある程度弾いた所で

左手のナイフとナイフがぶつかり合う事で発生する衝撃を

利用して 右へと大きく身体を飛び込ませ 、スペルカードは

あなたをまるで見ていなかったように飛んでいった。

 

呪力によるコーティングは剥がれ、剥き出しの肉体が

晒される。両手に握りしめられた血の刃はバラバラに

砕け 、最早使える状態では無かった 。

 

だが “ これで良かった “ 。

 

百斂_____ 。

 

あなたの掌には再び圧縮された血液が留まる 。

スペルカードを文字通り自身の身体で全て受け続ける

と言う、相手からしたら完全なるイレギュラーな方法を

実践し 凌ぎ切る 、戦闘には一瞬の油断も許されない。

それが例え弾幕ごっこと言うモノの中でも例外である。

 

咲夜

『 なッ _____ .... 。』

 

十六夜咲夜は困惑していた、目の前の血を操る彼 。

その彼が自身の放ったスペルカードを避けようともせず

ただ自身の力で生成した血刄で自身の身体に当たらぬように

あの大量の物量をたった二つの血刄で受け続け、耐え忍んだ。

勿論 ダメージが0と言うわけでは無い。

事実 、彼が血刄で耐え忍んだと言っても 全てのダメージを

いなし続けた訳では無い。ある程度は被弾している筈だ。

だがその事実を持ってしても 、尚も咲夜は 困惑と言う

感情を表に曝け出す。

 

そして同時に十六夜咲夜は魅せられていた 。

目の前に居る 赤血操術の使い手 、その真髄の淵底に

潜む 強者のポテンシャルに 。

 

一瞬の気の緩みが咲夜を襲う 、だがその刹那はあなたに

とっては充分過ぎる程の時間だった 。

 

 

穿血_______ .... !!

 

 

ビィイィイィイィイッッッ!!!!

僅かな刹那の間から放たれた血の光線、かくしてその血は

赤い閃光を迸らせ 最速で十六夜咲夜の元へ向かう 。

スペルカードの後にカウンターで出したこの穿血 。

一瞬の気の迷いなど許される筈も無く ..... 。

 

咲夜

『 ッッ _________ ... ! 』

 

その穿血に対応が遅れ 、その兇刃が銀景色に赫を齎らそうと

する 。穿血は勝利を確信したように真っ直ぐ軌道を変えず 、

十六夜咲夜の元へと向かう。

1秒 、2秒 、3秒 。穿血が来る瞬間の時を刻む 。

そして初速で距離を詰めた 穿血は 次速にて 一気に咲夜との

決着を決めようとする。

ビィイィイィイィイィイィイィッ!!!!!!

 

そして穿血が最早回避すらも難しい所までの距離に

達する。そこから咲夜の元へ到達するのは一瞬 、

最早時間の問題だろう。

 

穿血と咲夜の距離が縮まる 、文字通り眼前にまで。

到達するまで 後数秒 も無いだろう。

あなたは 当たったと確信したような顔をするだろう。

 

だがその [確信]は その赫を止める、銀時計の

針が止まる瞬間 ... 容易く崩される 。

 

パチン!!!

 

瞬間 、3度目の時止め 。先程まで兇刃の如く迫った

穿血も その止まった世界の中では 動く事すら無く

十六夜咲夜の顔面で未だ止まって居る 。

 

咲夜

『 さて ...______ 。 』

 

咲夜は優雅な足取りで穿血の横にズレる 。

それは冷静の奥底に勝ちを確信した瀟洒なメイド 。

冷淡な鉄仮面は赫によって破れる事無く ただただ

その赫は銀景色にへと呑み込まれてゆく 。

 

咲夜は 穿血を出し続けて居るあなたに向かって

一点に集中するかのように銀景色を作り上げていく。

その銀景色のナイフは たちまち人を殺める金属人形へと

成り果てる。

人形は ただただ自分の意思無く されるがままにあるべき

存在だった。それが刄を持つ兇刃だとしても 。

 

 

 

 

 

      [ 幻符 : 殺人ドール ]

 

 

 

 

 

 

 

張り巡らされたように展開された ナイフの群れは

幻想となりて 最早、誰もその瞬間を見ゆる事が

出来ぬ業 。止まった時間の中で 十六夜咲夜に

打ち勝てる者など誰も居ないのだ 。

 

 

 

そして時は動き出した。

 

 

 

当たったと確信した穿血は空を切り、そしてそれに

カウンターを返すように 一面にはナイフの景色。

あなたは確信する 、これは[スペルカード]だと .... 。

 

だが それを認識した所で近付いて来るナイフに

対応出来るかと言えば そうでは無い。

下手すればここでゲームオーバー ... 自身の負けとなる。

絶対的な窮地 、だがあなたはそれを待っていたと

言わんばかりの笑みを浮かべており、咲夜はそれに

対して怪訝そうな表情をする。

 

( まだ何かを隠して居る ..... ? )

 

だが咲夜はこのナイフに包まれたあなたを見て、

奥の手を切ってきても 精々、負けるのが引き延ばされる

だけのが関の山だろう。と言う確信があった。

自身が研鑽して来た業 、それに対する圧倒的な自信が

彼女にはあった。

 

だからこそ 、あなたは “ 嗤ったのだ “ 。

 

あなたは 自身の懐から “ ある物 “ を取り出し 、

それを咲夜に向かってぶん投げる 。

赤鱗躍動で強化された身体能力で投擲されたソレは

ナイフの雨を超速度で駆け抜けていく 。

 

咲夜

『 _____ .... っ 』

 

 

咲夜は“ ソレ " が自身に迫って居る事を確認すれば

即座にナイフを取り出して ソレに投擲する。

そしてソレがナイフと衝突すると 、咲夜の眼前で

ソレがナイフによって切り裂かれ 同時にソレから

血が撒き散らされていくのを確認する。

 

( 血 ______ .... ? )

 

そう、あなたが投げたのは 自身の懐の中に忍ばせてあった

輸血パックであり 自身の血を仕込ませた輸血パックは

咲夜のナイフで容易に切り裂かれてしまう。

 

突然だが ここで赤血操術の軽いお浚いをしよう。

赤血操術は自分の体内は勿論の事、体外に放出されている

自分の血であれば それも操れる術式。

体内の血中成分を操作し、身体能力を上げる赤鱗躍動。

体外に血を出し 形作り 武器として成す 、苅祓や穿血 。

そして体外に収められた血であれば たとえ輸血パックでも

操れてしまうのだ 。

 

 

赤血操術

 

その瞬間 、ただ何の意味も無く撒き散らされたと

思っていた あなたの血が 形を成し 、咲夜の眼前で

その型が為されていく。

そしてその血は太い縄のような一本線のようになり

目の前の咲夜に向かってその縄は意思を持つように

向かっていき 縛り上げ絡み着こうとする。

咲夜は眼前で起きた事に理解がつかず 対応が大幅に

遅れ 、その縄の束縛を許してしまった。

 

[赤縛]________ 。!

 

 

咲夜

『 しまっ __________ 。 』

 

 

気付いた時にはもう遅かった。咲夜の身体は赤に染まり

その赤は手足の自由を無くし 、動けなくした。

その赤の縄は強く縛り上げられており 自力で脱出しよう

にもその鮮血がソレを許さない 。

 

そしてその刹那 、ナイフの雨の中から一筋の赤い光が

映り込む。

 

百斂

 

あなたの掌から圧縮された血液が煌々と輝く。

それはまるで紅い星のように ただ一筋と光る。

掌に力を込め 百斂の反発力を高める。

そして放たれるは 赤血操術の奥義 。

射程の縛りを施し 威力を底上げした 妥協の無い一撃。

それがあなたの掌の中で静かに爆ぜる 。

 

穿血_________

 

一面の銀景色が静かに赫に確かに染まった瞬間だった ____ 。

 

 

( やられたわね ... 。)

咲夜は自身の敗北を認め 、静かに穿血が自らへと

炸裂するのを待った。赤縛により縛り上げられた

身体でどうこうする事も出来ず 、時を止めたとしても

動けぬ身体では何も出来ない 。

ただの “ 時間の無駄 “ だ 。

 

ビィイィイィッ ....

 

嗚呼 、あの血の音が聞こえて来る 。

自身を貫かんとする兇刃とも取れる血が 、

迫って来て居る事が分かった 。

.... だが不思議と悔しさや呪詛のようなものが

自身の胸の内には湧いてこなかった。

目の前に居る 、自分より強い猛者。

十六夜咲夜はその猛者が曝したその圧倒的な戦闘センスに

魅せられていたのかもしれない。

 

そんな事を考えている内に 穿血が 咲夜の眼前にへと

迫る。これでトドメだ 、と言わんばかりの一筋の純粋な血は

何処か綺麗な景色すら映っていた 。

 

(申し訳ありません ... お嬢様 。)

 

 

 

その言葉と同時に咲夜は静かに目を瞑る。 まるで自分の

運命を受け入れて居るかのように 。

 

そして十六夜咲夜はその穿血が炸裂し 貫かれて ........... 。

 

 

.... .... ..... .... ..... ..... 。

 

 

 

 

 

 

そこには十六夜咲夜の後一歩で届かない穿血があった。

と言うよりかは わざと届かせないように調整している

ようで 穿血は咲夜を貫かなかった。

 

 

『 _______ .... ? 』

 

 

その瞬間 、咲夜に絡みついていた赤縛が解除され

身体の自由が効くようになる 。

そして同時にあなたに降り注いでいたナイフの雨が

止み 、どちらも攻撃態勢を解除する 。

 

 

咲夜

『 ....... 何故 、助けたのかしら?』

 

 

咲夜のその問いにあなたは 勝負はついた 、これ以上

やっても意味が無い。と一も二もなく答える。

 

咲夜

『 私がこの瞬間 にもあなたに攻撃出来るかもしれないのに? 』

 

 

今、それをやらない。と言うことは 其方にも闘いの

意思も無いんだろう 。 勝ち負けがはっきりするだけ

でそれで充分だ 、とあなたは咲夜の言葉にそう

返す。

 

咲夜

『 ...... ふふ 、そうね 。この弾幕ごっこ ... 私の負けだわ 。』

 

そんな会話をしている内に 向こうから 轟音が響く。

霊夢と魔理沙 ... レミリアが戦っている方向と

ちょうど被っている。

どうやら 決着は着いたようだ 。

 

 

咲夜

『 終わったみたいね .... 、お嬢様は大丈夫かしら ... 。』

 

咲夜はそう言いながら その方向へと向かって行く 。

その去り行く姿をあなたは見送るように見つめる。

そして 、あなたは 最後に 紅魔館の修理 ... 手伝う事が

あったらいつでも呼んでくれ 。と咲夜に伝える。

館を傷付けぬように穿血の射程は調整したものの 、

封結晶による爆破により、紅魔館が被害を被ったなら

手伝える事はしといた方が良いだろう。

その封結晶を齎してしまったのは 自分のせいでも

あるから _____ 。

 

咲夜

『 .... ふふっ ... ふふふ .... 、貴方って面白いわね ... 。

 さっきまで敵同士だったのよ ?』

 

 『... .... けど、そうね...人手はいつでも募集しているから ...

  じゃあ 何か頼みたい事があったら

  あなたを頼る事にするわ 。』

 

『 私が呼んだら 必ず来る事 ... 分かったわね?』

 

 

咲夜は振り返って 、あなたに向けて微笑みかける。

先程の戦闘とは嘘みたいに綺麗な笑顔だ。

そして咲夜がレミリアの元へ向かうと同時に 、

その土煙が晴れて行ったので あなたも

咲夜に続くように 霊夢と魔理沙の元へと

向かう。

 

そしてそこにはレミリアと対峙している霊夢と

魔理沙の姿が有り 、双方どちらも楽しそうな

顔をしている。

だが 霊夢が勝ち誇ったような顔をしているので

恐らく 勝ったのは 霊夢と魔理沙だろう。

 

 

霊夢

『 こっちも遠慮なく スペルカードを使わせて貰ったわ !』

 

咲夜

『 はぁ ... 明日からまた火の車ね ... 。』

 

レミリア

『 でも面白そうだから 私もついていくわ!

  咲夜も一緒に来なさい? 』

 

咲夜

『 はい ... お嬢様のご意向のままに ... 。』

 

魔理沙

『 ... おいおい 本当に大丈夫かぁ?』.

 

レミリア

『 それじゃあ 霊夢 。

 次の行き先を教えなさい? 』

 

霊夢

『 はいはい ... 、次の目的地は冥界の要所 『白玉楼』よ。

 まるでミステリーツアーね ...... 。 』

 

 

こうして封結晶回収の旅に 新たな仲間二人が加わった

あなた達一向 ... レミリアと咲夜が加わってくれるのなら

あなたにとっては心強い他無かった 。

霊夢や魔理沙はレミリアと咲夜は良く見て居る見知り合いと

言った感じなのだろうが。外来人のあなたからすれば

やべー吸血鬼とやべー力を持ってるメイドと言う風にしか

映らないのだ。

 

そんなこんなで一向は紅魔館を後にし、冥界を後にし

冥界の要所《白玉楼》へと向かうのだった。

 

... ちなみにあなたが帰って来た後 霊夢と魔理沙に

何処か怪我して無いか 、と めちゃくちゃ心配された。

何とか言いくるめて収めはしたので 取り敢えずは

大丈夫... なんだろうか 。

 

あと若干 、咲夜がこっちを見ていた気がする。

... 妙に悪寒がしたのはきっと気のせいなのだろう。

そう思いたい。

 





最後までご覧いただき有難うございました!
10000文字超えの大作となりましたけどどうだったっすかね
個人的には手応えはあると思いますが 文才としては
まだまだだと思うので日々精進していきたいと思います。

次回からは白玉楼編へと入ります。序章としては結構
中盤に近い感じなのかもしれません。

良かったらお気に入り登録と感想お願いします。
モチベに繋がって、俺のロスワが神引きするかもしれません。
今日も駄目だったよ... 。
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