そゆえば飢餓様の戦闘シーンなかったなぁって思いつき。書きました!
次の話から逃げたわけじゃないから…!!
そこには。化け物がいた。禍々しく。それも荒々しい呪力じゃなく。凪いでいる。だが最早跪きたく思えるような。降伏したくなるような。そんな化け物だ。
「や…大和先輩。」
時音が大和に声をかける。しかしこの行為自体も死に繋がるのではないかと震えが止まらない。
【逃げろ。】
大和は震えず。ただただ現実に目を向けていた。その結果。2人で勝てる未来も生き残る未来も有り得ないと知った。しかし片方だけなら逃げれるのでは…とそんな。希望的すぎる観測をした。
「……ご…ごめんなさい……」
時音は大和の意図を汲み取った。そして謝りすぐさま逃げた。
「何故。勝手に動いておる?」
化け物が初めて口を開いた。時音は自分に急ブレーキをかけ。自らの行いは誤りであったと自覚した。
「ふむ。貴様ら術師の実力を見ておきたかったのだが。戦意が無いのでは仕方がない。ころ『ふっとべぇ!!』
大和が空気に耐えられず攻撃を仕掛ける。勿論相手の不意を着くのは忘れず。しかし。それを発した後。違和感を覚える。痛みがないのだ。こんな格上の呪霊に強い呪言を使ったんだ。喉なんか引きちぎれても仕方ないレベルである。
「…!!領域展k」
大和が攻撃を仕掛けたのを理解し己も覚悟を決める。得意の領域でこいつを仕留めようという算段だ。…しかし悲しいことかな。力を測りたがっていた呪霊はリーダーらしき男がこの程度だと理解し興味が失せたのである。もしも大和と時音の順番が逆なら領域をまともに受け入れていたであろう。彼等は攻撃を仕掛ける順番も相手も運も全て悪かった。
「ふわぁぁ……すまん。退屈すぎて首を跳ねてしもうた。」
「…………動くなぁ!」
大和が刀を振り攻撃を仕掛ける。己の呪言が効かないと知っていても。
「うるさいぞ。」
刀が届く前に大和の頭を化け物が掴む。どれだけの握力で握られたのであろうか。大和は刀を捨て化け物の手を振り払おうとする。
「ほれ。頑張れ。あと少しだ。」
化け物が笑いながら大和を応援する。しかし段々力が強まり。ついに
パン!
大和の頭が破裂した。
「ふむ。美味だな。」ペロ
化け物は大和の血が口につき。それを舐めとる。その後時音と大和の残りを食べ。雷の呪霊に声をかけられる。
「お前…お前は!なんだ!!!」
なんだ?名前のことか?
「…飢餓と呼ばれておる。」
「…飢餓はなんで俺を助けた。」
いきなり呼び捨て…?同類とはこんな感じなのか?
「気まぐれだ。強いて言うなら同類が我を狙う術師に殺されかけておったのが少し気に食わなかっただけだ。」
……答えたのに凄い気に食わなさそうな顔をするな?…めんどくさいな。
「…どうやったら飢餓みたいになれる。誰にも負けない。思うがままの呪霊に。」
我になるとか無理なんだがな。実力の前に在り方に差がありすぎる。
「実力は天と地程の差がある。だがそれ以外で我と貴様の違いがあるとすれば在り方だ。貴様は欲が足りない。もっと欲張れ。さすれば今より貴様
の実力はマシになる。」
「……?何故欲張ることが強さに関係する。」
……ここまで言われて気付いてないのか。難儀だな。中途半端に力をつけた呪霊とは。
「貴様は心のどこかで人間を上に見ている。もし本当に人間を殺し尽くしたいのであれば。山などで人を殺さず。城に入り滅ぼせば良かったのだ。そうすれば上を失った人間は瓦解し始め。貴様のやりやすい国ができたはずだ。しかししなかった。なぜなら。負け無しだった筈の貴様は思っていたからだ。自分より強い呪術師がいるのでは無いかと。あったことも無いはずの術師に怯え。欲を抑えた。」
………思った以上に考え込むのはやめろ。貴様は貴様で正しいところはあるのだ。
「まあ。殺し尽くすには生きていなければ何も出来ないからな。貴様の判断は正しくもあった。だがな。呪霊としてはその欲は毒だ。」
………やっと顔を上げたか。わからん。同類の扱いがわからん。会話をしていて不愉快にはならぬが……めんどくさいな。
「飢餓…!俺を部下にしろ!!!」
こいつは何を言っておるのだ?
「断る。」
「何でだ!!!!俺じゃ実力不足か!」
そうは言ってないだろう。普通に群れるのが嫌いなのだ。………あと相手をするのがめんどくさい。後者は言ったら余計面倒くさそうだから言わないが。
「群れるのが嫌いなのだ。」
……納得してくれたみたいだな。じゃあ行くか。………なんで無言で着いてくるんだこいつ?
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飢餓様初めての喋れる同類に戸惑ってるの可愛い