勇者一行の魔法使いが可愛すぎたからえっちな本書いたら人生変わった   作:目玉焼きにはポン酢教

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 たくさんの評価・感想、誠にありがとうございます!

 報告頂いた誤字脱字報告は全て確認、修正させて頂いています。作品の改善に役立っておりとても感謝しております。

 感想はまともに返信が出来ておらず、申し訳ありません…
 いつか時間あるときにまとめて返信はする予定です。(感想頂いてからすぐに返信できなくて申し訳ない…)



えっち本を奥さんに送るなよ…

「う~む…」

 

 筆が進まねぇ…

 

 自称イケメン勇者のヒンメルとフリーレン様について語り合ってから二週間。

 

 ヒンメルと約束した「ヒンメルが竿役のドSフリーレン様えっち本」の進歩は行き詰まっていた。

 

 ドSフリーレン様の台詞やらイラストの構図やらはポンポン出てくるんだが、問題は竿役のヒンメルだ。

 いつもならフリーレン様にいじわるするのはそこらのモブ男さんかミミック(触手待機箱)にでも任せているのだが、今回は実在する人物、それも単体でもかなりキャラが濃い人なので扱いが難しい…

 

 最初はヒンメルに似た、ただのモブ男だとか、ヒンメルに変装して油断したところを襲う計画とかも考えたのだが、それだとどうしても「ドSのフリーレン様」というキャラが出しにくい…

 

 でも「ヒンメル×ドSフリーレン様のえっち本を出す」という漢同士の約束を破るのもなぁ…

 

 

 

「あ~…外出るか」

 

 人が気分転換にやることは様々だと思うが、俺の場合は“散歩”だ。

 

 元ニートの俺が言っても信憑性はゼロだろうが、こうして外をぶらつくだけでも頭がスッキリして新たなアイデアが思い浮かんできたりするものだ。

 

 

「寒ぃ…」

 

 コートを羽織って外に出るが、それでも冬の朝は寒かった。

 まぁこれはこれで頭が冴えるからいいか。

 

 適当に近くの商店で食べ物でも……

 

 

「おや、貴方様は…」

 

「ん?」

 

 後ろから声を掛けられたので振り返ると、そこには寂しい頭に反比例するかのように顎髭がもじゃもじゃの爺さんが立っていた。

 見た目的にドワーフだろうか。……確か勇者パーティーにもドワーフの戦士がいたな。…もしかしてその方?

 

 

「もしかして勇者パーティーにいた…」

 

「いやいや、ワシなんてアイゼン様とは全く違うただの老いぼれドワーフですよ。ははは」

 

「そ、そうですか」

 

 勇者パーティーの一員だったらフリーレン様について聞き出せたのに……まぁフリーレン様のえっち本についてトラブルになる可能性もあったから少し安堵した自分もいるが。

 

 

「それならどうして声を…」

 

「貴方様フリーレン様の戦記を書いている方でしょう?」

 

「えっ」

 

 確かにフリーレン様のえっちな架空戦記なら書いているけど…マジモンな戦記は専門外だ。

 

「多分人違いかと…」

 

「おや、この本は貴方様が執筆したものでは?」

 

「!!」

 

 そう言ってドワーフの爺さんが取り出したのは、紛れもなく俺のえっち本だった。

 

 

「ど、どうしてそれを…?」

 

「ワシは古本屋巡りが趣味でしてね。いつものように古本を眺めていたらやけに神聖なフリーレン様の本が…これは素晴らしい戦記に違いない!と思い衝動買いで…」

 

 何をどう見たら猫耳生やして手ブラしているフリーレン様が神聖に見えるんですかね?

 確かに一部の人には神聖に見えるかもしれないが、少なくとも一般的なドワーフの爺さんが神聖に思うような表紙ではないはずだ。

 

 ……いや、もしかしたらこのドワーフの爺さん、とてつもなくエロ好きなのでは?もうそれしかないだろ。

 

 

 てか古本屋にエロ本売るなよ。

 

 

「あの、ど、どうですか?その…俺の本は」

 

 でもこれは新たな客層を手に入れるチャンスかもしれない。エロに年齢も種族も関係ない。エロは世界を救う。

 

 これも何かの縁だ。この爺さんからいろいろと感想を聞き出してみよう。こういう爺さんって意外と的確なアドバイスをくれることもあるしな。

 

 

「どうもなにも素晴らしいの一言ですよ!早くもワシの愛読書の一つですよ」

 

「ぶふぉっ」

 

 思わず吹き出してしまった。許せ爺さん。

 200年以上は生きているであろうドワーフの爺さんがエロ本で自家発電してる姿なんて想像するだけでも笑っちゃうよ…

 

 

「特にあのミミックの戦闘シーン!あれは凄かった!ミミックの中から出てくる無数の触手とそれに苦戦するフリーレン様…普通の戦記と言えばある程度の捏造は付きものだが、貴方様の戦記は捏造などなく、事実をそのまま伝えてくれている!素晴らしい作品じゃ」

 

「それはありがとうございま…ん?」

 

「見ず知らずの不審な男に強姦されるフリーレン様も見ていて胸が苦しくなったが、あれも旅の苦難の一つであり、現実をしっかり見せてくれているという点ではワシは評価しますぞ」

 

「は、はぁ…」

 

 あれ、この爺さん、もしかして俺のえっち本をガチの戦記だと思って読んでらっしゃる?

 

 おっかしいなぁ…イラストの雰囲気とかタイトルとかで戦記じゃないことにはすぐ気付くはずなんだけど…年でボケてきちゃってるのか?

 

 

「あまりにも素晴らしい作品だと思ってのう。中央諸国のドワーフの集落に住んでいる妻にも数日前本ごと配送してやったわい。多分もう届いていると思うんじゃが…」

 

「えぇ…」

 

 エロ本を奥さんに送る夫なんて数百年生きてきて初めて見たよ…

 いや、夫がこれなら奥さんもそういう人かもしれない…会ってもないのに偏見で語るのは失礼だけど。

 

「しかも聞いて驚きなされ。ワシの妻はフリーレン様とは付き合いがあってだな。中央諸国を巡る合間に妻が住んでいるドワーフの集落にも寄ってくらしいのじゃ。もしかするとフリーレン様本人が貴方様の戦記を閲覧する時がくるかもしれんな」

 

「へぇぇ…ええええええええ?????!!!!!」 

 

 んんんんん???フリーレン様?!本人が?!ワンチャン俺作のえっち本を?!読む可能性がある?!?!…だと?!

 

 

「アッハッハッ、良い反応じゃい。確かに自分が書いた戦記をよりによって本人に読まれるのは緊張するかもしれんが、同時に栄誉なことでもある。戦記を書くものにとってこれほどの栄誉はないんじゃないか?」

 

「いやいやいや、そういうことじゃなくて…!あぁ…お、お爺さん!そのドワーフの集落ってどこにありますか?!」

 

「ほう、気になるか。よかろう地図をやろう。ここから馬車で丸一日程じゃ。今から急げば、もしかするとフリーレン様と同じタイミングで集落に到着するかもな」

 

「そ、そうですか!と、とりあえず俺は急ぎます!ではさようなら!」

 

「おう。また会おう」 

 

 爺さんに別れを告げ、急いで馬車を捕まえる。

 

 俺の命のためにも、例のえっち本がフリーレン様の目に入る前になんとかしなければならない!じゃないと俺の命の危険が危ない。フリーレン様みたいなタイプの人は怒らせると間違いなく厄介だからな。

 

 

 

「集落か…ワシも出稼ぎが一息ついたら帰らなきゃのう…」

 

 お爺さんはいつの時代も吞気なものである。




 原作キャラ出せなくてすみません…

 案の定主人公の死亡フラグがビンビンに勃ったので次回は皆さんお待ちかねのフリーレン様が登場します。お楽しみに!(露骨な閲覧数稼ぎ)
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