愛玩の使い魔   作:空豆 勇魚

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読み飛ばして、どうぞ


④ 花弁の問

◯月✕日

 

『さて、そろそろ君は目覚める時間だ。』

 

混乱から落ち着いたあと、ある程度話を飲み込めたあたりでナナシさんがそう言った。

 

『これは夢だからね、いつかは目覚めるものさ。つらい現実が待っているかもしれないが折れずに頑張ってくれたまえ。』

 

「こちらこそ、お世話になりました。」

 

『気にしないでくれ、これでも私たちは気楽にやれてるんだ。顔と名前がないのは些か不便だが、人理の修復とか未来を取り戻すなんて大役を押し付けられたのは私達ではない。こう言ってはなんだが、私たちからすると他人事なのさ。せいぜい君の中で応援させてもらうよ。』

 

いくらなんでもあんまりな物言いに腹が立ちそうになったが、結局のところ

顔と名前がない彼女たちは世界救済に貢献したくてもできないのだ。

 

で、あるならば。

 

たとえどれだけ辛く苦しくても、俺は彼女たちを背負っていく。

 

たとえそれが世界に背負わされたものだとしてもだ。

 

彼女たちを背負い、立花たちカルデアが心折れそうなときに奮起させるのは俺にしかできないから。

 

それがきっと俺の役目だから。

 

覚悟を決めているとだんだん瞼が重くなってきた。

 

『それじゃあね、我らが代表。また夢で会おうか。』

 

また会いましょう。

 

果たして俺は、この一言をちゃんと口にできたのだろうか。

 

意識が暗転していく。

 

瞼を閉じる閉じる直前、緑の野原に白にも見える薄いピンク色の花が咲いてるのに気づいた。

 

あんな花、ここにあったっけ?

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

彼が瞼を閉じると彼の姿が草原から消えた。

 

眠りから目覚めるのと同時に夢から出いていったのだ。

 

『さて、そろそろ出てきたらどうです?マーリン様。』

 

そういうとあたり一面が花吹雪に包まれた。

 

花吹雪が止むと、彼がさっきまで座ってた椅子には白い長髪の胡散臭いイケメンがいた。

 

「久しぶりだね、‐‐‐‐。」

 

『彼にも言いましたがナナシでいいですよ。』

 

「そういうわけにはいかないよ。座から召喚された英霊はともかく、私はまだアヴァロンで生きている。君のことを覚えているのだから名前で呼ぶべきだとも。」

 

『かの宮廷魔術師様に覚えていてもらえてたとは。感無量ですよ。』

 

「やめてくれ、君はそんな殊勝な人間じゃないだろう?もっと独善的な人間だ。女漁りしてたことを私が後悔するくらいには。」

 

『そりゃあそうですよ。汝、望まば他者の望みを炉に焚べよ、魔術師の基本でしょう?あと、あれに関しては女漁りしてたクズに相応しい罰ですよ。』

 

「だからといって、彼に対するあのしうちはなんだい?夢魔の私でもあれは非道だと思うけど。」

 

『嫌だなぁ、私が何したっていうんですか。ただ、人理に役目を押し付けられた迷える子供に行き先を示しただけじゃないですか。あなたもよくやるでしょう?キングメイカーさん。』

 

「そうだね、たしかにそのとおりだ。でも君のやったことは違うと断言させてもらうよ‐‐‐‐。君はこちらの世界でも相変わらず何だね。」

 

口論の途中で花吹雪が再び巻き起こる。

 

花吹雪が止むと席が増えており、そこには男性と同じようなカラーリングの美女が座っていた。

 

「君のやったことは道を示したのではなく道を強制した、だ。少なくとも君と私達は決定的にそこが違うと言わせてもらうよ。」

 

『だから私が何したっていうんです?仮説とはいえほぼ正解の真実を教えてあげただけじゃないですか。』

 

マーリン達が交互に口を開く。

 

「君、彼に対して暗示魔術を使っただろう?おそらくはこのお茶を媒介に。彼が退去しないように。」

 

「最初はね、精神の保護だと思ったんだよ。彼の精神状態はたしかに危うかった。でも、途中安定してからここから出ていくまで君は術を解除しなかった。」

 

「彼は私達のマスターの友人だ。私達はハッピーエンドを見たい。そのためにも彼女に何かあったら困るんだよ」

 

「「君は一体、何を狙っている?」」




つまり―――何を意味する?
・なんか急に主人公が決意し始めました。いくら駄作でも話の流れがおかしい…おかしくない?
おや、ナナシさん貴女やけにほくそ笑んでますね?
警察官マーリン、これより取調べを行います。
検察官マーリン、これより取調べを行います。

「「証拠はあがってるんだ!キリキリ吐け!」」
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