Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
「待ちなさいっ、そこのバイク!」
そうバディはアクセルを踏みながら、眼前にいる謎のカイザを追っていく。
先程までの量産型カイザとは違い、今の私と同じくさらに進化したと思われるカイザ。
その装着者に関しては、未だに分からないが、おそらくは。
「もぅ、こっちの話を聞かないなぁ!だったら」
「バディ、待ってくれ」
「どうしたの?」
そう、カイザを目前まで迫ると同時に私はバディにストップの声をかける。
現在、バディが乗っているオートバジンの速度は、カイザの乗っているサイドバッシャーよりも確実に速い。
それは身軽で小回りの効くオートバジンだからこその特徴である。
だけど。
「どうしたの、何かヤバい事でもあるの」
「あぁ、おそらくは」
そうしている間にも、私の予想は的中してしまう。
カイザは瞬時に方向転換すると共に私達に向ける。
それに合わせるように、サイドバッシャーにも変化が起きる。
「へっ!?」
サイドバッシャーはこちらに向くのに合わせて、バトルモードに変わる。
それは巨大なロボットであり、その変形にバディが驚きの声を出さずにはいられない。
そうしている間にも、サイドバッシャーの左腕をこちらに向けて、そのままミサイルを放っていく。
「ちょっちょっ!?さすがにっこれはっ不味いってっ!」
バディはそのまま、慌てて操作をする。
バディが動体視力で、それらのミサイルを避けていく。
しかし、その数は凄まじく、避ける事は難しい。
「バディ、オートバジンからすぐに降りるんだ」
「えっ、どういう事!?」
「良いから、早く!」
「分かった!!」
同時にバディは、そのまま飛び降りる。
それに合わせて、私もすぐにオートバジンに操作する。
オートバジンは、そのままビークルモードからバトルモードに変わる。
「ええぇ、これも変形するの!」
それと同時に、オートバジンから放たれるマシンガンで、迫り来るミサイルを全て撃ち抜く。
そのまま、オートバジンは警戒するが、未だに油断は出来ない。
ミサイルによって出来た爆煙が晴れた後、その先にはカイザとサイドバッシャーの姿はなかった。
「逃げられちゃったか」
「あぁ、すまない」
「良いよ、それにしてもさっきのカイザって、一体何者なんだろうね」
そのままバディは疑問に思いながら、首を傾げる。
「私の予想が正しければ、あのカイザに変身しているのは、私が知る中でも最も厄介な男だ」
「そんなに?」
そう、バディは首を傾げるが。
「草加雅人。君の母親である園田真理を最も愛していて、同時に君の父の乾巧を最も憎んでいる男だ」
「きっ聞いている限りだと、私、むっちゃ恨まれそうなんだけど」