Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
「それで、本当に本当に人間じゃないの」
そう、バディがクルミに対して質問する。
それは先日の量産型カイザとの戦いで気絶したと思われる人々の事に関して。
「正直に言って、僕でも驚きを隠せないぞ、こいつら人間でもオルフェノクでもないからな」
そうしながら、クルミが呟いた。
そう、クルミの言う通り、この量産型カイザに変身していたのは、全てが人間でもオルフェノクでもない。
「アンドロイド、本当にそんなのが」
それに対して、たきなは驚きを隠せずにいた。
「まぁ、今となっては驚きを隠せないだろうな。既に人工知能は既に出来上がっている。
このファイズ達のように、さらにはファイズのようなパワードスーツも造り出したんだ。
それを応用すれば、アンドロイドが開発されても、可笑しくないだろう」
「そう考えれば、確かに」
たきなは、その言葉に対して納得する。
確かに、私が知る限りでもライダーの中で最も量産に向いているのは、カイザかもしれない。
デルタよりも豊富な武装に、ファイズよりも高い出力を持っている。
そして、アンドロイドならば、カイザの最大の弱点である人間が変身すれば死ぬという弱点を克服出来る。
「だけど、そのアンドロイドやカイザからは」
「情報が全くないな」
「そうかぁ、啓太郎さん達も知らないようだし」
そうしていると、バディは何かを見つけた。
それはチラシだろうか、バディはそのまま食い入るように見る。
「バディ?」
「・・・なんだかお腹空いてきた」
「はぁ、それではそろそろまかないをって」
それと共にバディが見せたのはラーメン屋のチラシ。
「昨日の映画でちょっと食べたくなっちゃって」
「いや、そんな高カロリーな物は」
「えぇ、良いじゃんたまにはぁ!たきなもほらぁ!」
「ちょ、千束!?」
そんなたきなの声を無視し、バディはそのまま手を引いて歩いて行く。
「よし、ファイズ!クーポンはある!」
「任せろ、既に検索済みだ」
「はぁ、仕方ありませんね、それで、ここがそのラーメン屋の」
「そぅ!ラーメン屋 中花!レッツゴー!」
そのまま、バディは勢い良く店の中へと入っていく。
店の雰囲気はなかなか活気がある様子。
「いらっしゃいませ!二名様でしょうか!」
「はい、お願いしまぁす!」
そのまま、バディとたきなはそのまま席へと案内される。
それと共に、店員の1人がこちらに来た。
「それじゃ、注文を、あっ」
「んっ?」
すると、その店員がバディの顔を見て、驚きの声を出していた。
それに違和感を感じたたきなは首を傾げる。
「どうかしました?」
「あっ、いやぁ、なんでもないですよ、なんでもないですよ、えっと注文は」
「いや、明らかに何かありますよね、私達の顔に何かあるんですか?」
「いえいえ、本当に、何もないですよ」
そう、店員が何やら慌てている様子だった。
「店長、どうしたって、えぇ!?あれ、もしかして」
すると、他の店員が、こちらに来た。
注文を取っていた店長だと思われる人物はそのまま店員に詰め寄る。
「馬鹿、お前馬鹿!そんな声を出したら駄目だろ!明らかに怪しまれるだろ!」
「すっすいません!けど、えぇ、なんで!」
「俺が知るか!とにかく、悟られないようにするぞ」
そう、やり取りをする2人に対して、バディもたきなも思わず見つめる。
「・・・やっぱり、何か知っていますよね」
「いやぁ、何にも知らないなぁ、本当に何も」
そうしていると。
「熱っ熱っ」
そう、バディが見つめた先。
そこにはラーメンを零して火傷をしている店員の姿があった。
ただし、その姿はオルフェノクだった。
それを見た店長は慌てた様子で、駆け寄ると。
「おいっさっさと元に戻れ」
「あっやばいっ、やばいっ!」
その店員は、そのまま店長に腹パンされて、人間の姿へと戻った。
「・・・そこのあなたオルフェノクですね」
「えっ、おるふぇのく?一体、何の事でしょうかぁ」
店長は、それでもシラを切る態度で、余所見をする。
すると。
「あっ、やっぱり海堂さんですよ!」
「あっ、本当だ!やっと見つけた!」
「ノー!!」
そこで店に入ってきたのは啓太郎達だった。
私は、すぐにバディのポケットから飛びだし、見つめた。
「えっと、誰の事でしょうか、私は、海堂などという人物ではぁ、ありません」
「えっ、そんなっ僕達の事を忘れてしまったんですか!僕ですよ、僕!菊池啓太郎ですよ!!」
「いや、だから、本当に」
そう、海堂が余所見をしていた。
「・・・ファイズ、あの人は」
「海堂直也、かつて私達と一緒に戦ってくれた仲間であり、スネークオルフェノクでもある」
「スネークオルフェノク、という事は、リコリコに潜入したオルフェノクという事ですね」
「あっ」
それと共に、たきなは、そのまま見つめる。
「・・・話、聞かせてくれますか」
「・・・はい」