Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
「いやぁ、本当にバレてしまうとはね。というよりも、これ外してくれないんですか」
「あなたには、一度、リコリコへと侵入した前科がありますので」
そう言いながら、海堂は現在、たきなによって拘束されていた。
以前からリコリスというのが戦闘のプロだとは聞いていたが、瞬く間に海堂を拘束するとは思わなかった。
まぁ、戦闘を行わない時には、油断しやすい人物ではあるが。
「では、あなたには幾つか質問を行います。まずは」
「コーンバターみそラーメンって、あるかな?」
「おぉ、俺もそれを出したいけどな、今の予算じゃ出せないんだよなぁ」
「えぇ、絶対に売れるのにぃ」
「だったら、今度、出そうかなぁ」
そう、バディと海堂が言っていると共に、たきなが既に銃を持っていた。
「・・・オルフェノクは、銃に撃たれても怪我をする程度ですよね」
「分かった!分かったから、その銃を仕舞え!」
たきなの言動を見て、すぐに海堂は落ち着くように言う。
「では、再度質問です。
あなたは、なぜ、ここでラーメン屋を開いたんですか」
「そうだよ、海堂さんは確かスマートブレインで木場さんと一緒にオルフェノクの為に働いていたはずだよね」
それと共に、啓太郎もすぐに話に入ってくる。
それに対して、海堂は少し気まずそうに頭を掻く。
「実は、スマートブレインだけどな、乗っ取られたんだよ」
「乗っ取られた!?」
それには、私達も驚きを隠せずにいた。
だけど、そのまま話を続ける。
「お前らも知っていると思うけど、最近になってオルフェノクの王の復活を目論む奴らが増えているんだよ。
しかも、その候補だと思われる奴も見つけて、活動が活発になった。
その時に、スマートブレインに政府が介入して、そのままある奴に乗っ取られたんだよ」
「一体、誰に」
海堂はゆっくりと息を吸うと。
「草加の奴だよ」
「草加さんが、そんな事を」
その言葉の途中で、啓太郎はすぐに黙った。
「あいつは真理の奴が死んでから、さらに暴走した。その結果、政府と手を組んで、オルフェノクを完全に滅ぼす為に動き出した」
「それが、もしかして、量産型のカイザと」
「最新型のカイザだ。スマートブレインの方は、全てのオルフェノクを滅ぼす事だからな。
その前に、木場が密かに行ってくれた計画のおかげで、こうして俺達は各々に隠れながら生活しているんだ」
「そうだったんですか。けど、なんで千束に、ファイズを」
「これは木場の奴の直感でしかないけどな、乾と真理の娘である千束を狙う確率が高いと考えていたらしいぞ」
実際に、海堂の言葉には間違いない。
そう考えれば、木場のおかげで最悪な可能性は回避出来た訳か。
「・・・そうですか。けど、解決方法は未だに」
そう、不安な表情を見せるたきな。
それを見ていた海堂はため息を吐くと共に。
「お前、千束のパートナーだよな」
「えぇ、それが」
「ちょっと、待ってろ」
それと共に海堂は店の奥へと入る。
その行動に対して疑問に思っていると、海堂はすぐに戻ってくる。
そう、持って来たのは一つのスーツケース。
「えっ、それって」
すぐに目を見開いている間にも、海堂はそのままスーツケースを開ける。
「千束が持っているファイズも、向こうにあるカイザもいわゆるバージョンアップした物だ。
そして、これは木場が昔使っていた奴から発展したミューズドライバーだ」
「ミューズって、もしかしてミューの」
「あぁ、これをたきな、お前に渡す」
「えっ」
それに対して、たきなは驚きの表情を浮かべる。
「それって、無茶ですよ、だって!」
「大丈夫大丈夫、これは人間でも変身出来るように造られているから。
けど、これを使いこなすにはかなり癖があるぞ、それでも使うか」
その問いかけに対して、たきなはすぐに答えを出す事は出来なかった。