Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's!   作:ボルメテウスさん

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Muse's predictions are unrivaled in accuracy

「あなたの事に関しては、色々と確認したい所がありますが、とにかく戦闘を、何か武装は」

 

『ならば、これだな!』Muez Edge Unlock

 

 鳴り響く音声と共にたきなの手元に現れたのはサバイバルナイフ型の武器だった。

 

 それを手に、たきなは観察する。

 

「これは」

 

『ミューズ専用武器であるミューズエッジ! それも二刀流だぜぇ!』

 

「確かに良い武器ですが、銃などの武装はありませんか?」

 

『ないぜ!』

 

「……」

 

 たきなはすぐにミューズに質問するが、それに対してミューズは即答する。

 

 同時にたきなが黙ってしまった。

 

 そうしている間にも、オルフェノク達がこちらに向かって来る。

 

「たきな! たきな! 今は、目の前を相手にしないと」Faiz Edge Materialize

 

「えっ、はっはいっ!」

 

 ミューズを銃に変形させるのは、現状難しいと判断したのか、たきなもまたその手にあるミューズエッジを構える。

 

 迫るオルフェノク達に対して、二人は駆け出した。

 

 オルフェノクは、たきなの方へと狙いを定めて襲い掛かる。

 

 それを確認したたきなは、冷静に相手の動きを見切りながら、カウンター気味に一撃を叩き込む。

 

 オルフェノクはその一撃を受けて怯みながらも、そのまま攻撃を続けようとするも、たきなは既にその場から移動していた。

 

 そして、たきなはオルフェノクの背後に回ると、再び刃を振るう。

 

 それはまるで流れるような動作で、オルフェノクの攻撃を避けると同時に的確に急所を狙い続ける。

 

 対するオルフェノクは、どうにか反撃しようと試みるも、その悉くがたきなによって阻まれてしまう。

 

「結構容赦ないね、たきな」

 

 その様子を見ていた千束は思わず呟いてしまう。

 

「冷静に対処しているだけですよ、千束」

 

 そうしながらも、ミューズエッジをくるくると回しながら、近くにいるオルフェノクに攻撃を続ける。

 

 オルフェノクたちはたきなの存在に気付きながらも、たきなが繰り出す攻撃をどうすることも出来ずにいた。

 

 たきなの攻撃は全て致命傷になる部分を狙っており、オルフェノクたちがいくら強靭であっても無視できないほどのダメージを与えていたのだ。

 

 それでも、まだオルフェノクたちの方が数は多いため、このままではいずれ押し切られるのは明白だった。

 

 すると。

 

『さて、そろそろ良いかな』

 

「何がですか?」

 

『Predictive AI Activate』

 

「っ」

 

 その言葉と同時だった。

 

 たきなは、驚いた様子だった。

 

 それと共に、先程までのたきなの動きがまるで違った。

 

「あれあれ?」

 

 その様子にバディは首を傾げた。

 

 なぜならば、たきなの行動が先程よりも明らかに良くなっていたからだ。

 

 しかも、敵の動きを全て読んでいるように。

 

「ファイズ、あれって一体」

 

「まさか、武装が少ないのは」

 

「どういう事?」

 

「あの能力が影響だろう」

 

 そう、呟く。

 

「戦闘中に敵の行動パターンを分析して敵の攻撃を先読みする「予測AI」機能。それを十全に発揮する為に、武装データを少なくしたんだろう」

 

『さすが、先輩! その通り!』

 

 私の呟きに対して、ミューズは笑みを答える。

 

「千束、彼らを無力化する方法が分かりました」Exceed Charge

 

「そっか、それじゃ、やっちゃおうか!」Exceed Charge

 

 それと同時に、ミューズエッジを肩に装着する。

 

 同時に、そのワイヤーが、そのままオルフェノク達を拘束する。

 

 それに合わせるように、バディは、その手に持ったファイズエッジを、振りかざす。

 

 その刃が纏うエネルギーが、そのままオルフェノク達の身体にフォトンブラッドを流し込んでいく。

 

 それによって、オルフェノク達は、そのまま地面に倒れる。

 

「よっし、なんとかなったね」

 

「そうですね、それでファイズ」

 

「……あぁ、間違いない」

 

 それと共に、私は改めて、そのオルフェノク達を見る。

 

 その特徴は確かにあの時に戦った奴らだと分かる。

 

 だが、そのオルフェノク達と変身していた人物ではない。

 

「一体、何が」

 

 そう、考えている時だった。

 

 カツンっと何か音が聞こえる。

 

 同時に、その方向に目を向ける。

 

「誰っ」

 

 それと共に見つめた先。

 

 そこに立っていたのは、一体のオルフェノク。

 

 だが、その見た目は、これまで見たどのオルフェノクとも違った。

 

「なるほど、さすがは次世代機ファイズと新たなミューズだね」

 

「そういう君は?」

 

 そうしながら、バディはそのオルフェノクに問いかける。

 

 すると、そのオルフェノクは笑みを浮かべる。

 

「いずれ、王となるオルフェノクに仕える者、タイガーオルフェノクとでも言いましょうか」

 

「タイガー、つまりは虎」

 

 同時に、そのタイガーオルフェノクは、その手から放った触手。

 

 その行く先に気づいたバディはすぐにファイズエッジで、その攻撃を防ぐ。

 

「何をしているの、仲間じゃないの」

 

「仲間と言われてもね、このままじゃ、そこにいる奴らのオルフェノクの力が無駄になるから回収しようとしただけだよ」

 

「オルフェノクの力?」

 

 そう疑問に思っていると、上空から、飛びだしてきたのはセンチピードオルフェノク。

 

 奴がその片手にいるのは人間だった。

 

「なっ」

 

「人質っ」

 

 そう、構えようとした時だった。

 

 タイガーオルフェノクは、その手にある触手をその人物の心臓に刺した。

 

「なっ」

 

 それに驚いたのは束の間。

 

 なんと、その人物の姿が変わった。

 

 それは。

 

「ローズオルフェノクっ、村上っ」

 

 かつて、スマートブレインの社長をしていた人物がなぜ。

 

「俺はね、選ばれたんだよ、オルフェノクの力を人間に与える力をね」

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