Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
両親の元で育った千束。
彼女は、バイト先である喫茶リコリコ。
そこには、バイト先の面々だけではなく、千束の父である乾巧の知り合いも集まっていた。
「・・・俺に戦いを挑むとはな」
そう、バディは呟いた。
平和な喫茶店の中で、バディは真正面にいる人物に目を向ける。
そんなバディを相手に、今年で高校二年生になる娘である千束こと相棒が不敵な笑みを浮かべる。
「何時までも、負けていられないからね」
その言葉に対して、頷くと同時に二人は動き出した。
バディは、その手を真っ直ぐと下ろした。
その目は、確実に相棒の手を読んだ動きだった。
しかし。
「ふっ」「っ!」
相棒の不敵な笑みを見つめた瞬間、バディは瞬時に悟る。
同時に手をすぐに変える。
それは相棒もまた気づいた。
だからこそ、それに勝てる手を幾度となく、変えていく。
高速の、目に見えない速さで変わる。
そして。
「ぐっ」「うっ」
互いに痛み分けの結果となった。
その手は、互いにパーだった。
「2人共っ、止めて!」
「千束っ、駄目です!」
「止めるな、真理!」
「ごめんだけど、たきな、それは無理だよ」
バディも、相棒もまるで止まる気配はない。
なぜならば。
「「最後の饅頭を賭けたこの戦い、絶対に負けられない」」
「だから、そんな下らない事で、しかもジャンケンでやらないでください」
そう、たきなは呆れたように呟く。
現在、5月5日。
あの最終決戦から時は流れた。
あれから、様々な事は起きたが、バディと真理は結婚。
その間に生まれた娘である二代目の相棒である千束は、平和に暮らしていた。
なにかと、オルフェノクに関連する仕事で会えない事もあって、親子の時間を過ごす為に、相棒である千束のバイト先である喫茶リコリコで食事をしていた。
「なんていうか、さすがというかなんというか」
「うぉ、見てみろよ、さっきの一瞬で、かなり手を変えていたぞ」
その戦いは起きた。
既に喫茶店には、私達の知り合いしかなく、オルフェノク関連の事も知られている。
「なんちゅうか、凄いのは凄いで分かるけど、どう思う、勇介?」
「あははは、ノーコメントで」
そうする最中だった。
「なるほどなるほど、だったら、俺自身の本気を見せるしかないようだな」
すると、バディはなんと、大人げなく、オルフェノクの姿になった。
「いや、巧君、それは、大人げ「かかって来い!」千束ちゃんも!」
さらには、相棒までもが、オルフェノクへと変わった。
千束のオルフェノクの名はワイルドキャットオルフェノク。
そのまま、2人は構える。
「「最初はグー!ジャンケン、ポン!あいこでしょー!あいこでショー!」」
それと同時にジャンケンは再会された。
2人は、まさしく進化した人類に相応しく、音を置いていく勢いで、ジャンケンを行う。
さらには、互いに似た能力を持っており、相手の手を読んではすぐに変えるの繰り返しを行い。
「なんというか、オルフェノクの力の無駄遣いですね」
その言葉には同意した。
「あぁ、もぅこうなったらぁ!ファイズ!」『5・5・5』
「えっ?」
すると、相棒はすぐに私を取り出した。
「おい、お前もやるぞ」『5・5・5』
「えっ?」
同時に、バディもまた、私を取り出した。
現在、私の身体は二つある状態となっており、両方に私の意思はある。
「まさか、2人共!」
「「変身!」」『COMPLETE』
鳴り響く音声。
同時に、喫茶店リコリコにおいて、2人ファイズが誕生した。
「行くぞ!千束!」「私は絶対に負けない!」
すると、そのまま相棒は。
「予測AI起動」
「はっ」
それと共に、バディは思わず声を出す。
「私と555の力、見せるよ!」
「千束、それはさすがに「「じゃんけん!ぽい!!」」えっ」
「っ」
その時、相棒は驚きを隠せなかった様子だった。
「予測できない!」
それはなんと、予測AIを遙かに超える動きだった。
だが、相棒もまた既にそれには頼っていない。
互いに勝つ為のジャンケン。
それを行おうとした時だった。
「おや、美味しそうな饅頭じゃないか」
「「えっ」」
二人の声が重なる。
見ると、そこには草加が笑みを浮かべながら、饅頭を食べていた。
「いけないなぁ、こんな美味しい饅頭を前に喧嘩しちゃぁ」
そう、ねっとりとした笑みを浮かべながら、そのまま席に座る。
「・・・お父さん」
「・・・千束」
その瞬間、親子はまさしく同じ考えに至ったように、ファイズポインターを取り出していた。
『『READY』』
「いや、駄目だから、何をやっているの二人共!」
「「あっ痛ぁ!?」」
それと同時に変身は解除される。
「もぅ、こんな事にファイズを使わないの」
「だって、草加の奴が俺達の饅頭を食べようとしたんだぞ!」
「そうだよ、あれ、とっても楽しみにしていたんだよ!」
「下らない事をしようとしたからですよ」
そう、バディは真理に、相棒はたきなに説教された。
このように、どこか平和の時も、また良いかもしれない。