Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's!   作:ボルメテウスさん

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In this way, your smartphone becomes a member of the coffee shop.

「いや、思いっきり怪しいじゃないですか」

 

そう、千束が紹介したファイズに対して、井ノ上たきなは思いっきり叫んでしまう。

 

「いやぁ、そう思うのは分かるけど、なんだかファイズって、話していたら、結構良い子だなぁと思って」

「だとしても、いきなり店の中に置いてあるアタッシュケースですよ、警戒してください!」

 

千束の変わらない態度に対して、たきなは呆れた様子と共にやり取りを行う。

既に、日常的になっていたやり取りであり、周りは特に気にした様子はなかった。

 

「いやぁ、それにしても、僕達がいないタイミングを狙うとはねぇ、しかも」

 

そう、たきなが千束に対して、怒っている間にも、この喫茶店で居候しているクルミは、パソコンを見ながら言う。

潜伏先であるリコリコから僅かの間に離れていたが、まるで、そのタイミングを見計らうように入って来た人影。

夜中の映像である為、ある程度の人の動きしか見えない。

だが、その人影は、まるで喫茶リコリコでの警備システムを把握しているような動きをしていた。

そうして、そのまま手に持ったファイズが入っていたアタッシュケースを置くと、そのまま立ち去った。

 

「これって、本当に人間なの?」

「それは僕が聞きたいよ。こっちの警備システムのほとんどを見抜いてるような感じで不気味で仕方ないよ」

 

そう、クルミの映像を見た中原ミズキは思わず呟いてしまう。

既に映像から、その特徴と一致するだろう人物を検索したが、まるでいなかった。

そもそも、その姿形は人型ではあるが、確実に人間ではなかった。

 

「着ぐるみとか、そういうのじゃないの?」

「着ぐるみでこんな動きが出来るか、それに、このファイズもとんでもない物だぞ」

「そんなにとんでもないのか?」

 

そう、クルミがファイズを同時に調べていた事もあり、店主であるミカは思わず質問する。

 

「あぁ、技術的に言えば、人工心臓よりもさらに先の技術で造られているぞ」

「それ程の技術が」

「あぁ、このファイズに使われているエネルギー源であるフォトンブラッドは僕も聞いた事があるが、実用化出来たのは初めて聞いたぞ」

「フォトンブラッド?」

 

それは、クルミ以外の面々にとっては聞いた事のない言葉であり、思わず首を傾げる。

 

「流体エネルギーの一種だ。だけど、これを取り扱うのは危険だからな、だけど、このファイズはそれを可能にしている」

「そこまで危険な物なんですか」

「あぁ、けど疑問なのは、なんでそんな代物を、わざわざここに届けたかなんだよな」

「あのテロリストと同じ目的だったりするのか?」

「その為に、この技術の塊を使う訳はないだろ。これを狙って、反対に襲い掛かるならばまだしも」

 

そうしながらも、未だにファイズの謎は多くなるばかりだった。

 

「危険なエネルギーかぁ、ねぇファイズ」

「なんだ、バディ?」

「聞きたいけど、それって、人を殺せたりするの」

「・・・やろうと思えば、可能だ。そして、私自身も銃になる事は出来る」

「そっか、けど、ごめん、そういう事だったら、使えないよ」

「使えないと?」

 

それに対して、千束は頷く。

 

「命大事に、例え敵でも、私は殺したくないんだ」

「・・・それが、君を殺そうとした相手でも?」

「そう」

 

千束の言葉。

それを聞くと、ファイズは頷く。

 

「了解した、ならば、威力調整を行った。相手を気絶させる程度にも威力に調整しておいた」

「えっ、本当に?」

「あぁ」

 

それと共に千束は疑問に思いながらもファイズを取る。

 

「おぉ、もしかして、これかな?」「千束?」『BURSTMODE』

 

そのまま千束は、自分の腕に向ける。

 

「まさか、バディ、止めろ!」

 

そのままファイズの引き金を引く。

 

「痛っ、けど、本当だ、傷とか出来ていない」

「千束、何をやっているんですか!」

 

その行動に、たきなは思わず叫んでしまう。

 

「いやぁ、自分で言い出した事だからね、ファイズの言葉を信用する為にと思って」

「だからって、馬鹿な事をしないでください」

 

千束のあまりの行動に、たきなは思わず声を出してしまう。

 

「何をしているんだ、君は!本当に!!」

 

それと共に、ファイズも思わず叫んでしまう。

 

「いやぁ」

 

それと共に千束は、思わず照れ笑いをしてしまう。

 

「にしても、結局は分からない事ばかりだ、どうするつもり」

「ふふっん、実は、私に妙案があります」

「妙案?」

 

そのまま、ファイズが仕舞ってあったアタッシュケースにあるロゴを見せる。

 

「ここ、直接行ってみない」

「なっ」

 

その提案は、あまりにも衝撃的だった。

 

「なんで、そんな」

「だって気になるじゃない、ファイズを置いていった訳も。それを聞くんだったら、直接の方が早いから」

「だとしても、そんなすぐには出来ませんよ。何よりも相手は日本でも1,2を争う企業である以上は、簡単に入る事なんで、出来ませんよ」

「えぇ、そういうもんかなぁ?」

「まぁ、どっちにしろ、しばらくは良いんじゃないのか?」

「そうねぇ、というよりも、こいつがいたら、あんたの高い弾、しばらく使わなくても良いんじゃない」

 

そう、何気ないミズキの一言に対して、たきなは思わず見る。

 

「充電は」

「えっと、一般の物で問題ないが」

「では、怪しい動きをしたら、破壊しますので」

「えぇ」

 

そのあっさりと決まった事に、思わず千束は言葉が出てしまう。

 

「それにしても、ファイズだったね、君は特に不満は思わないのか?」

「私自身が決めたバディに不満はないからね」

「そうか、にしても、ファイズか」

 

同時にミカはそのまま見つめる。

それは、確信していない疑問。

だが、そこから繋がるかもしれない情報に対して、ミカは思考していた。

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