Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
ファイズが日常に溶け込んで、既に1週間程経った。
当初は、警戒していたリコリコのメンバーも徐々に、信頼を得ていた。
また、彼の能力はかなり高かった。
彼自身が、高性能なロボットであると同時に、高い演算能力もあり、店の経理を担当していた。
その結果、店のレジでもたついていたミカは、かなり助かっていた。
「いやぁ、ファイズが来てから、大活躍だねぇ」
「ですが、未だに分からない事が多いですが」
その日、千束とたきなは、リコリコのとしての仕事ではない。
リコリスとしての仕事を行っていた。
既に彼女自身の相棒となっているファイズも、現在は銃となっていた。
「スマホである事でのカモフラージュ。ある意味、リコリス向けの武器かもしれませんね」
「そうなんだよねぇ、おかげで、色々と便利だし、何よりも探していた映画を見つけるのに、とっても助かる」
『バディが探している映画を見つけるのはなかなかに苦労するがな』
そう、彼女達は変わらない日常を送っていたはずだった。
その日の任務も、軽く終えて、帰るはずだった。
「千束」「うん」
その帰り道の途中で感じた気配。
同時に、千束達はすぐに構えた。
彼女達を待ち構えていたように、そこには黒いスーツの集団が立っていた。
警戒しながら、見つめる最中。
「ターゲット発見、これより、確保する」
集団のリーダーだと思われる人物の呟き。
同時に、各々がその腰にバックルを装着すると共に。
「変身」COMPLETE
鳴り響く音。
同時に、その集団の姿は変わる。
その姿は、簡素な軍人。
そう思わせるような存在であり、その手に持った武器を真っ直ぐと千束達に向けていた。
「嘘でしょっ」「っ」
すぐに物陰に隠れると同時に、襲い掛かる銃弾の嵐。
それは、近くの壁に隠れている千束達に向けられており、まさしく物量の数だった。
それの隙を狙うように、二人もまた、銃弾を放つ。
しかし。
「全然効いていないっ」「一瞬で、あそこまでの装備を出すなんて、一体」
そうしている間にも、苦い顔をする。
現状、二人の武装だけでは、切り抜ける事は出来ない。
そもそも、敵の目的が不明である。
徐々に迫る足音に対して、どうするべきか悩んでいた。
「まさか、ライオトルーパーが、既に」
「ファイズ、知っているの?」
「あぁ、知っている。あれは、私達をモデルに造られた物だからな」
「んっ?」
そうしていると、千束はそのまま見る。
そこには、ライオトルーパー達のバックルに刻まれた文字であり、そこにはスマートブレインと確かに刻まれている。
「もしかして、ファイズを狙って」
「それは、分からない。だが、現状を打破する方法はある」
「どうやって」
「バディ、私のスマホアプリから、ベルトマークを押してくれ」
「ベルトマーク?これ?」
それと共に千束がボタンを押す。
すると、千束の腰に、赤い光が一瞬照らすと共に、そこにはベルトがあった。
「これは、確かファイズと一緒にあった」
「今から、私にコードを打ち込んでくれ。そして、そのままベルトに装填してくれ」
「それって、つまりは、あそこにいるライオトルーパーと同じように変身出来るという事?」
その問いかけに対して、ファイズは頷く。
「信じてくれ、私は、バディを、たきなを守りたいんだ」
「・・・千束」
そうしながら、たきなは千束の決断に任せる。
一瞬だけ、目を閉じる千束。
だが、その答えは。
「分かった、信じるよ」5/5/5
同時に、千束は、そのままファイズに、コードを入力していく。
「もっと、沢山生きられるようになった。だから、その夢を決して諦めない為にも、戦うから」Standing by
それと共に、コードを打ち込みながら立ち上がる千束。
その目を、ファイズは見つめながら、その面影を確かに見ていた。
「変身!」Complete
鳴り響く音声。
同時に千束の身体は包み込む。
そこに立っていた千束を見てたきなは驚きを隠せなかった。
ライオトルーパーと同じだと聞いていたが、その見た目は大きく違っていた。
胸部装甲がファイズのマーク「φ」を象った円形になっており、両肩は角ばった黒のショルダーアーマー。
ライオトルーパーと比べても、明らかに異質な姿。
「えっ、何これ何これ!たきな、今、私、どんな感じなの!」
「えっと、その」
『バディ、それよりも、敵が接近している』
同時にファイズの声が聞こえる。
見ると、ライオトルーパーが既に、迫っていた。
「なっ、ファイズっ」
そのままライオトルーパーが、その手にある銃の形を短剣に変えて、そのまま切りに掛かる。
瞬時に千束は、その攻撃を避け、そのまま蹴り上げる。
「えっ」
それと共に、驚きを隠せなかったのは千束だった。
軽く蹴り、すぐに次の攻撃に移るつもりだったが、その蹴りだけでも、ライオトルーパーは遠く吹き飛ばされていた。
「力、強すぎない」
そう、千束が言うのは、無理はなかった。